森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

羽生結弦『GIFT』☆ディレイビューイング

2023-02-28 01:38:39 | 観劇・コンサート日記

Yuzuru Hanyu ICE STORY 2023 “GIFT” at Tokyo Dome」のディレイビューイングに、27日の日に行って参りました。

 

朝のワイドショーで、26日の東京ドームの事が流れていて、ライブ・ビューイングを見ていた人のインタビューの様子が流されていました。

羽生君の演技やレポには「今日行くんだもん。」と思っていたので、敢えて見ないように意識したのですが、そのインタビューには自然に目が行ってしまいました。なぜならその人たちは

「号泣してしまいました。」と言っていたからです。

よほどのファンなんだなぁと、私は思いました。

 

もちろん私も、この銀盤の美しきプリンスは、常に素敵だなと思っていました。

時々ピンとアンテナが張り、凄く興味が高まる時もあるにはあるのですが、私は元々スポーツと言うものにはあまり反応のない人で、それが美しきフィギュアスケートであってもなんです。だから私はその「よほどのファン」の中には当てはまらない人だと思っています。

そんな私が、このディレイビューイングに行けたのは、お友達が誘ってくれたからなんです。

 

ツイッターの公式アカウントの自己紹介文が、この公演の概要だと思うので、そのままお借りしますね。

>「公式アカウント。制作総指揮羽生結弦。 スケーター史上初の単独東京ドーム公演羽生結弦の半生とこれからを氷上で表現する物語 “GIFT”
演出にMIKIKOを迎え2023.02.26、一夜限りで、いよいよ開幕。」

 

メッセージ性が高く、心に食い込む内容でした。

明日から私も頑張ろうと思える、そんなエールも感じました。

そしてその完璧な演技に、惚れ惚れとしました。フィギュアスケートの演技は、大画面で見ると迫力が違いますね。

 

ある演技の時に、お友達が超小声で「これはあの時リンクに穴があいていて、飛べなかった時のリベンジ。さっきのやつもショートで失敗してしまったやつ。」と素早く解説をしてくれました。

その演出は、リベンジであり再現でもあったように思います。だからその解説が無かったら、私には意味が分からなかったと思いました。

そして素晴らしい演技でした。

「確か誰かが言っていたんじゃなかったかな。『オリンピックのリンクには魔物がいる』って。」と、そんな事を思い出しました。

 

生演奏・生バンド、そして彼が滑ると、リンクに描き出される映像たち。

そしてノリノリのアイスダンスも最高でした。

 

アンコールの「春よ来い」。

そして大好きな「晴明」。

感動の想いが高まって、思わず涙で瞳が濡れました。

誘っていただけて、本当に良かったし嬉しかったです。

 

が、右隣を見たらお友達は号泣。左隣の見知らぬご婦人も、ハンカチで涙を拭いまくり・・・・。

やはり私は「よほどのファン」ではないみたいです。(^_^;)

 

下にノリノリのダンスの楽曲を貼っておきますね。ツイッターのトレンドにもなっていたらしいです。

あと、家に帰ってから検索をしていたら、

・「羽生結弦×CLAMPのコラボ絵本“GIFT(ぎふと)”発売予定日が9月1日に決定。羽生自身が綴る半生を美しいイラストとともに表現」と言う記事を見つけました。

↓ 予約出来ます。

 

【Ado】阿修羅ちゃん

 


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舞台「薔薇王の葬列」

2023-02-27 01:42:27 | 観劇・コンサート日記

2月19日、日テレプラスで放送された舞台「薔薇王の葬列」を、【若月佑美バージョン】の方で観ました。

このお芝居が放送されると知った時に、アマプラにて2話までが(3話以降は有料)無料で観る事が出来たアニメも見てみました。

舞台は、そのアニメの2話までがオープニングと言う感じがしました。

その先は物語も知らなかったわけですが、思っていた以上に美しく心に残る作品で、録画の関係で【有馬爽人バージョン】を残さなかったことが悔やまれました。

 

「薔薇王の葬列」はその薔薇王と言うロマンティックな響きとは違って、重く暗い内容だと思います。

遠い昔、中学生の時に「イギリスの歴史」と言う本を読んで、それ以来歴史好きになった私。その時知った「薔薇戦争」がその舞台です。

元々「薔薇戦争」と言うもの自体が、その美しい名前とは真逆な残酷で非道な権力争いであった戦争。

その前にイギリスがしていたのは、フランスとの「百年戦争」で、ずっとイギリスが優勢だったのを、かの有名なオルレアンの乙女、ジャンヌ・ダルクの出現によって、シャルル7世を戴冠に導くのでした。「百年戦争」って何と思われた方は→こちら

私はこの「百年戦争」と言うものを知った時には、或る日生まれた赤ちゃんが、おばあちゃん、もしくはおじいちゃんになって死んでいく間、ずっと戦争をしているようなもので、なんて恐ろしい事なんだろうかと思ったものでした。

過ぎてしまえば、すべて遠い出来事。だけどその時代を生きるという事は、いつの時代も大変な事なのかも知れません。

 

この舞台は、俗に言う「2.5次元」と言われているものだと思います。

「2.5次元」を「今更聞けない」と言う方の為に、ちょっと触れると

【「イラスト・アニメ風2次元の世界と実際の人間・実写による3次元の世界の、何らかの狭間を指す単語。2次元的なイメージの3次元への投影か、またはイメージ自体の錯覚的・部分的な3次元化に適用される。ただし、一般には人物または人格が存在するイメージにしか適用されない」(「ニコニコ大百科」より引用)とある。すなわち、マンガやアニメなどの世界を人間が演じることで形成される空間を指すことが多いようだ。】

って、やっぱり分かり辛いのですが、なんとなく感覚的に「ああ、そうか。」となります。

だからこのお芝居の原作も、アニメ「薔薇王の葬列」になるのですね。

あのアニメ感がそのままスライドしたような舞台だなと思いました。

 

ふとこれを、「劇団☆新感線」が演出したらどうなるのか、または「さい芸」で吉田鋼太郎の演出で公演したらどうなるのかなどとふと思ってしまいました。

「新感線」の場合、マーガレットを高田さんなんかが演じ、かなり途中で笑いが入るような気がします。

また吉田さん演出だとしたら、意外と違和感ないような気がします。

なぜならこの「薔薇王の葬列」は、元々はシェークスピアの「リチャード3世」「ヘンリー6世」が原案の菅野文の漫画だからです。

 

シェークスピアの「リチャード3世」は体の曲がった醜悪な人間として描かれていますが、こちらは雌雄両具のキメラとして生まれ、母からは悪魔の子として疎まれて、父からは一身の愛を受けて育ちます。

ジャンヌ・ダルクが魔女の亡霊として、リチャードに付きまとっていたり、森で羊飼いだと思って心惹かれた男は実は父の仇のヘンリー6世その人だったりと、なかなか面白いです。

 

原作は17巻で完結していて、漫画で薔薇戦争を描いているものはなく、興味も出てくると言うものですね。少々気になっています。

 

 

 

キャストは主役から脇を固める人、皆良かったです。特にマーガレット役の田中良子さん、印象深かったです。

彼女のブログを見つけました。ママになったみたいで、更新も多くなくなるかもしれませんが、彼女もこの舞台の事に触れていて、興味深かったです。

「まると良子の生活」

 

ところで3月25日にWOWOWで午後6時から「歌妖曲~中川大志之丞変化~」が放送されるのですが、なんか変たタイトルだなぁと思ったら、中身は昭和歌謡版「リチャード3世」なんですって。

なんか今、「リチャード3世」、来てるのかしら。


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「プレイヤー」を再び観ました。

2023-02-14 01:28:59 | 観劇・コンサート日記

この舞台は、2017年8月にシアターコクーンで観ました。

その時の感想は→・「プレイヤー」を観てきました。

 

そして2018年、wowowで放送され録画してあったものを、ようやく見直しました。

2018年ですものね。

どれだけ寝かせたらいいのだと言う感じですね。(^_^;)

 

だけど間を空けて、記憶の底に沈んでしまっていたお芝居を見るという事も、たまにはいいなと思います。

 

確か、私は劇場では「ああ、そう来たか。」と思ったものの、そこに行きつくまでの物語には、くらいついて真剣に見ていたように思います。

「分からない」と言うのではなかったのですが、じっと真剣に見ていなければ、やはり迷路に迷い込むような内容だったからです。

だから何処かでその言葉を拾うまで、そのお芝居がホラーであることにも気がつかなかったのでした。

だけど内容を80%忘れていたような二回目であっても、芯の部分は分かっていたので、分かりやすく面白く見ていました。

 

その時思った正直な感想ですが、「イキウメ」の前川知大が書いたシナリオは、学生演劇でも演じやすそうだなと思ったのです。これは別に低く見たというわけではありません。物語に良い意味のシンプルさを感じたのかも知れません。

シンプルだけど、実は複雑。

WOWOWさんからあらすじをお借りしてきました。

【【ストーリー】
ある公共劇場のリハーサル室に俳優やスタッフが集い、戯曲「PLAYER」の稽古が行なわれている。刑事の桜井を演じる道彦(藤原竜也)、環境保護団体代表で瞑想ワークショップの指導者・時枝役の悟(仲村トオル)、時枝の助手・神崎を演じる恵(成海璃子)、妻子を失い瞑想ワークショップに参加している大河原役の和夫(木場勝己)らも参加し、演出家・東(真飛聖)が演出している。
物語は「行方不明の女性・天野真が遺体で見つかるが、彼女は肉体を失った後も意識として存在し続け、友人の口を借りて自分の想いを伝え始める。真相を追う桜井を前に、彼女を死に導いた時枝は、死者との共存こそが物質文明の行き詰まりを打開し世界を変えるのだと主張する」というもの。死者の言葉を「再生」することと、台本のせりふを「再生」することが意識の中で重なった俳優やスタッフたちは、やがて戯曲の中の倒錯した死生観に感覚を浸食されていく。】

舞台の中に舞台があり、その中の俳優たちは演じる役柄の中で、死者である天野真のプレイヤーになっていく。が、このお芝居の作者は既に亡くなっている。

ここから先はネタバレしています。

 

そしてこのお芝居を演じる事によって、その中のひとりは、(お芝居の中のお芝居の)作者のプレイヤーに・・・・と言うお話。

が、これ、実はもう一つ先があると思いました。つまりそのお芝居を見ていた私たちも、縁して、プレイヤーになってしまうという・・・・・(つまり前川知広の ?)

作者のプレイヤーになってしまった道彦は、舞台の中でもプロデューサーの女性に「必ずネットにあげてね。」と言います。

だからそれを読んだ人もまた・・・・ってね。

 

リングにちょっと通じるものがあると思いましたが、こちらは滅びゆく世界を救うための手段だから、その辺はちょっと安心です。しかし、安心と言っても死を乗り越えなければならず(死体がゴロゴロ)、ちょっと信用が出来ない・・・・かも。

そしてこれは演出も、その舞台を飛び出して、しばらくはそのシナリオがネット公開されたはず。

なかなか企画が面白かったですね。

 

また学生演劇の人たちが演じやすそうとか思いながらも、このお芝居は、あらすじの中にも載っているように、かなりの豪華俳優でキャスティングされていました。

 

上にリンクした2017年の感想の中に

>《そして、

「これで良いかな、神山さん。」と道彦がプロデューサーの神山に言う。

「えっ !?」

この瞬間にプレイヤーは劇中劇の中から飛び出して・・・・・

私はまたも「おおっ」と思う。

 

「このシナリオ、約束通りネットに挙げて・・」とこの劇中劇の作者のプレイヤーになった道彦が言う・・・・・。

本当の恐怖はこの物語の先にあるー。》

と書いたのですが、その神山の「えっ !?」に、一瞬の喜びの輝きが見て取れて、そして物語は終わるのでした。

 

ずっと会いたかった人に、思いがけない形で再び会えることは、やはり幸せな事なのかも知れません。

このお芝居はホラーでも、「標野凪「伝言猫がカフェにいます」」にも通じている所があるなと思いました。

 

演出は、長塚圭史


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「アテネのタイモン」を再び見ました。

2023-01-22 17:12:04 | 観劇・コンサート日記

WOWOWで放送されて録画してあった演劇関係がたまりにたまって、昨年暮れに、年末年始のドラマ録画の為に、少々見てもいないのに消去しました。

それでもやっぱり、藤原竜也のお芝居を見ないで消すわけにはいかないと残してありました。

しかしいい加減に向き合って行かなくてはと思い、少しずつ見始める事にしたのです。

ひとつ前の記事に書きましたが、言うなれば「ひとりたっちゃん祭り」みたいなものです。が、じゃあ、続けて記事が並ぶのかと言うと、やはりそうはならないと思います。

先日「イチケイのカラス」を見に行った時、何も他にする事もなく(映画館ですので当たり前ですね。)ただ映画に没頭できて、やはり映画館で映画を見る事は最高と感じました。

同じように、お芝居を見る事は少々お値段もお高いわけですが、やはり劇場で見るという事は、「何もしないでただお芝居を見る」と言う時間を買っているのだなと、私は思っています。家で3時間の時間を作るのは、そんなには容易くはないのです。

 

だけど家で見た場合、限られた画面で見る事は、それはそれで違った良さがあるとときどき私は思います。

見るべき場面が絞られて、理解がしやすいという点がまさにそれかも知れません。

あと、「ながら」でもイケるわけですが、出来るだけ集中したお芝居タイムを作っていきたいと思っています。洗濯物などを畳みながらは止めたいものです。但し劇場ではかなわないお茶タイムを持ちながら見られることも、おうち演劇の良さかもしれませんね。または猫をナゼナゼしながらも良いかもしれません。

 

と言うわけで、1月16日に、録画してあった「アテネのタイモン」を見ました。

これ、何時録画したんだろうと日付を見たら2018年でした。

またも月日が経つのが早すぎるとは思いましたが、それにしたって寝かせ過ぎではないかしら。

でもそれは、たぶん観るのが辛かったからかもしれません。救いがあまり無い話です。

 

「アテネのタイモン」は、もちろん劇場でも2017年12月26日に観ました。

その時の感想は→「アテネのタイモン」を観てまいりました。

ついでですが、そのお出掛け日記&お土産など→汝の名は女である

 

今回、録画で見た後、その時の感想を読み直してみましたが驚いてしまいました。

なぜならまったく同じ事を思っていたからです。しかもその時もまた、人におごり過ぎて借金をし離婚危機まで招いてしまった、知人の連れ合いの事まで思い出したのも一緒でした。

タイモンはもてなすことによって友情と言う財産を作っていると思っていました。

だけど彼は財産を失った時に、すべてを失って、憎しみの牢獄に囚われてしまいました。

 

>『私たちの中にタイモンはいるのだ・…なんてことをシェークスピアが思っていたかは知った事ではありませんが、なぜか私にはそう感じました。

もしも憎しみの牢獄に囚われてしまったら、その鍵はかの者を許し我をも許す、それに尽きるのではないかなどと思ってしまったのでした。』

 

だけどそれは簡単な事ではありません。

「許す」または「赦す」、この見えない牢獄の鍵であると分かっていても、時にはタイモンのように、自らをその牢獄に閉じ込めてしまう事もありますよね。

(この時から和田と実朝さまの縁が・・・・って…^^)

 

そう言えば、さっきツイッターで知ったのですが、今日の「ジョン王」の公演は中止だそうですね。

今日、予定していた人たちは「仕方がないな」と思いつつ、きっと心は晴れない事と思います。

私も昨年に、藤原ハリーの2回目を公演中止で諦めざるを得ませんでした。今でも「分かっているけれど」ではありますが、思い出すと残念な気持ちが蘇えって来るのです。

しかしこれが、コロナ禍の生活の仕方のひとつなんだと思います。

 

「ハリー・ポッターと呪いの子」の1回目の公演中止は、客席に観客が全員着席した後に、その中止が言い渡されたわけですから、それは本当に精神的にもかなりきつかったと思いますよ。だから藤原さんが、直接舞台に出て来て、観客席に向かって説明したのだと記憶しています。

今日の公演のみではなく、他のコンサートなども含めて、時々遠征組の方々がその中止に伴って嘆いていらっしゃるツイートを時々お見かけします。

嘆きたくもなりますよね。交通費にホテル代。「ああ~」と泣きたくなると言うものです。

こんな時代の遠征は、やはりいざという時の第2案を携えての行動が好ましいですよね。つまりいざとなったら、「楽しい観光」ですね。その「楽しい観光案」が無駄になったらむしろ喜ばしい事だと思います。

 

しかしコロナが5類になったら、話は変わってくるのでしょうか。

それは分からない事です。だからそっちが良いとは全く思えない事ですし、少なくても5類にし、浮いたコロナ対策費を防衛費に回せて良かった良かったと思う人たちの事は、私はやっぱり許してはいけないような気がするのですが、あなたはどう思いますか。

 

・・・

 

 

 

・・・


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三谷幸喜『大地(Social Distancing Version)』

2022-12-10 16:37:00 | 観劇・コンサート日記

WOWOWでの放送を録画してあったものを11月15日に観ました。

マンガ日本の古典「平家物語上・中・下」

「YOUR HONOR ~堕ちた裁判官~」と「北欧サスペンス トロム」

と、続けて書いてます。そちらの方もよろしくお願いします。

漫画で読む古典に、wowowで見た海外ドラマに、舞台の感想で、全部興味なしと思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

でもまあ、いろんなものに興味を示す、または興味のないものも覗いてみるっていう事は、意外と面白かったり、為になったりする場合(私の所では稀w)もあるので、よろしかったらお付き合いください。

 

なんとキャストが、大泉洋・山本耕史ですよ~ !!(敬称略で書いてますm(__)m)

そして栗原英雄に相島⼀之、浅野和之。

いわゆる三谷組と言う方々なのかも知れませんが、今年の私は、「鎌倉殿の13人」の呪縛から、解き放たれることはないのかも(笑)

もちろん、初めて参戦の方、再びタッグの方もいらっしゃいました。

竜星涼、辻萬長、小澤雄太、まりゑ、藤井隆、濱田龍臣と、豪華な顔ぶれです。

豪華なのは顔ぶれだけではなく、その演技もでした。

またお芝居後の三谷氏とキャストの皆さんのミニミニ対談も面白かったです。

相島さんの「三谷が居なかったら、俺たちはここには居なかった。」と言う言葉が印象的。また大泉洋さんのマニアックな物まねに笑い転げました。西村まさ彦さんのマネ最高でした。

 

お話】
『舞台はとある架空の国家、反政府主義のレッテルを貼られた俳優たちの収容施設。強制的に集められ、自由を奪われた彼らを何よりも苦しめたのは、“演じる”行為を禁じられたことだった。役者としては三流だが面倒見のいいチャペック(大泉洋)、映画スターのブロツキー(山本耕史)、女形のツベルチェク(竜星涼)、大御所舞台俳優バチェク(辻萬長)、世界的パントマイマーのプルーハ(浅野和之)、大道芸人のピンカス(藤井隆)、演出もする正義漢のツルハ(相島⼀之)、そして演劇を学ぶ学生ミミンコ(濱田龍臣)ら8人の俳優たちは、政府の監視下で広大な荒野を耕して毎日を過ごしていた。
ある日、ミミンコの恋人ズデンガ(まりゑ)が、女性専用の収容所にいることを知った⼀同。指導員のホデク(栗原英雄)や政府役人のドランスキー(小澤雄太)の目を盗み、恋人たちを会わせようと計略を練るが……。』←https://spice.eplus.jp/articles/274470  ←このサイト様からお借りしました。ぜひご訪問下さい。

 

面白かったです。

しかしこの時もまた義村は・・・じゃなくて山本耕史は筋肉自慢で、また三谷氏もそれを見せたがっていたのねと 思いました。胸の筋肉って、自分の意思で右と左、別々に動くのですね、凄いです。って、感想はそれかって(笑)(笑)(笑)

舞台って総合芸術と言われていますよね。本があって名優たちが居て、それを動かす演出が居て、舞台美術が居て、音楽があって成り立って行くー。

だけど仏像に目を入れるが如く、最後に絶対に必要なのは、観客なんですよね。

それがたった一人でも。

この物語の最後に、深く共鳴しました。ちょっとそこ、以前から三谷氏と同じ考えなものですから。

またミミンコの口から語られるそれぞれの後日談で、チャペックの部分は、そうであったら良いのになと言う幻のような気がして切なかったです。

 

 

そのうち消えてしまうかもしれませんが、一応貼っておきますね。


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「薔薇とサムライ2 海賊女王の帰還」ライブビューイング

2022-11-28 09:35:33 | 観劇・コンサート日記

26日、ライブビューイングで観て参りました。

そう言えばこれの「1」の方も、ゲキ✖シネで観ていたなと、その感想を読みなおしてみました.。

ゲキ×シネ「薔薇とサムライ」

その中に

>『女海賊アンヌ・ザ・トルネードの天海さんは、凄く綺麗。そして凄く男前。

思わず恋心が刺激されトキメクと言うものです。』

今回はクィーンですが、まったく同じ感想になってしまいそうです。

これが、同じ感想になるっていうのも凄い事なんですよ。なぜならその「ゲキ✖シネ」を見たのは、2011年だったのですから。本公演はもっと前で、何処かで13年と言う数字を見たように思います。13年の時が、天海さんの美貌には関係なかったわけで、寧ろその年月が彼女の諸々を円熟させたように思います。

また

>『天海さんが歌います、踊ります。

彼女のファンなら必見の作品です。

・・(略)

男装の姿が麗しい天海さんの宝塚時代を知りません。(今思うと、勿体無いなあ。)こんなに理想のオスカルはいないわよねと思っていたら、まるでベルバラのような衣装。彼女を見ているだけで楽しいです。』

この時、本当に宝塚時代の天海さんを知らなかったことが悔やまれたのです。

ところが今回は、まったく思いませんでした。

なぜならまるで宝塚の天海さんを見せてくれたかのような演出。

男装の天海さんが出て来た時に、客席から「キャー」と言う声が聞こえてきました。

もちろん私は言いませんよ。

だって映画館だし・・・・おばちゃんだし(^_^;)

でも心の中では言ったかな。「きゃ~~!!!  素敵~ !!!」って。

カメラが顔を大アップで写します。

私は思いました。

こんな、こんなアップで耐えられる顔って凄すぎるって。

そしてそこで、ウインクですよ !!!

たぶんそこで、舞台とライブビューイングに来ていた全国の老いも若きもの女性は、ノックアウトですよ。

「ああ~」って。

「はぁ~」って、座席に沈み込んだと思います(笑)

高田聖子さんのマリア女王が

「ころして、いっそ殺して」だったかな、何か言ってたけど、よく聞き取れなかった割には、100%の共鳴だなと思いました(笑)

 

私もメチャクチャテンションが上がりました。「(笑)」を多用していますが、まさにその時も嬉しくなって、思わず笑ってしまいました。

 

思わず笑ったと書いたけれど、本当は思わず2回泣いたんです。

最初はこのお芝居が始まった時に。

これ「五右衛門ロック」の派生的な物語。言うなればロックミュージカルなんですよね。

音楽の響きが体を揺さぶった時、ワクワクし過ぎて涙が出たんです。

 

そしてサービス満点のカーテンコールの時に。

「ああ、本当に楽しかったナぁ。」と思ったら涙が出たのです。

 

それって、まさしく音楽の力、演劇の力なんだと思います。

 

それから「ああ、見る事が出来た。見られて本当に良かったナぁ。」と言う嬉しさもあったからかも知れません。

チケットを当日、映画館に来てから買いました。

姉の入院や義兄の病気の事などもあり、前売りチケットは避けていました。

そしてふと気がついたら、26日に病院の予約を入れてしまっていました。

病院の終わる時間がつかめません。酷い時には、12時超えもざらです。

間にあったら見よう。病院の時間が押したら諦める。そう決めた朝だったのです。

そんな感じでしたが、診察時間が遅れて始まった割にはラッキーな事に早めに終わったので、見る事が出来たのです。

だから26日はとっても良い日だったと言えるでしょう。

 

その日の夜、ツイッターのトレンドに「天海さん」と言う言葉が入っていました。

ライブビューイングが全国でと言っても、そこに行く人は、たとえすべてが満席だったとしても、国民の比で言ったらそんな数ではないはずです。でも行った多くの人が呟いていてトレンドに上がって来るのって、さすがだなと思いました。

 

トレンドに上がって来ているうちに、このブログも書けたら良かったのですが、なかなかそうはいかないのですよね(^_^;)

何やら天海さんの事ばかり書いてしまいましたが、もちろん古田新太さんは本当に良い男に見えるのよね~。大好き♪

生瀬勝久さんと古田新太さんが一緒のところを見ているとですね、昔見たある番組を思い出してしまいました。

それって、「勝・新(KATSUARA)#5」です。

メチャクチャ面白かったのですよ。新感線さま、また竜也さんの事もよろしくお願いしますねm(__)m

 

それと「1」の感想の中で

>「ただ、粟根さんが良い人だったのでずっと疑っていました。そんなわけないよな的に。でもそれは・・・・

って、ネタバレになるのでナイショです。」って書いたのですが、この人が最後はどうなるのか、私自身も忘れてしまいました。ネタバレなしで書くのは、もう自分の為にはならないですよね(^_^;)

 

だけどまた『ゲキ✖シネ「狐晴明九尾狩」』の中でも

>「以下3行。新感線好きの方にはネタバレになってしまう事を書きます。

藤原近頼の粟根まことが晴明と賀茂利風に、凄く理解を示す良い人・・・・・・・

こういう役もやるんだなぁ・・・・・・

な、わけないか・・・・・!!」

 

さあ、今回の粟根さんはどうでしょうか !?

おひとりおひとりの事は書かないけれど、みなさん、最高。

 

何やら感想が「キャー素敵」と「楽しかった~」に終始していますが、最後にちょっとだけ真面目な事を書きます。

凄く心に残ったセリフ。

「それがクィーンアンヌの誇り !」

ジーンときました。

その言葉の前には、自国の民の自由が(侵略によって)脅かされるのなら、たとえ無礼だとか野蛮だとかそしられようが、守る」と言うような言葉があるのですが、私思ってしまいました。

今の日本の政治家の皆様はこの

「それが政治家ナニナニの誇り !」と言えるのかと。言えるものがあるのかと。

大砲の音が鳴り響けば(例えですからね!)、逃げ惑うしかないか弱い、何の力もない民を守ってください。

本当の大志大望をお持ちくださいと。

 

そんな事を考えながら、このお芝居を見ているやつはいないよと思うかもしれませんが、そんな事はないと思います !!

きっと・・・たぶん・・・・、いや、絶対に^^

 

 

 

この楽しいお芝居を見ながら、私はちょっぴり神田沙也加さんの事を思い出してしまいました。

なのでちょっと貼っておきます。

 

 

 


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足跡姫~時代錯誤冬幽霊(ときあやまってふゆのゆうれい)〜

2022-09-22 00:28:03 | 観劇・コンサート日記

記事にはまったく関係のないメモ。「相棒」は10月12日からで、そしてゲストに
“サルウィン親善使節団”のメンバー、ミウ・ガルシア役 宮澤エマさん。大河メンバー、頑張っていますね。

拡大スペシャルと言っても、10時9分まで。

  ※         ※        ※

「蒼の乱」に続けて、こちらの作品も観ました。→「蒼の乱」をwowowで

こちらは「NODA・MAP」の舞台で、「劇団☆新感線」と同じように軽妙でテンポよく進んでいくものの、実はその奥にあるものは難解です。お話がストレートに見えて、「よく分からない」物語が混ぜ込んであるからです。

ぼんやり見ていると、置いてけぼりを食らいます。

またもWOWOWのHPから解説をお借りしました。ハッキリ言って手抜きですm(__)m

【野田秀樹率いるNODA・MAP、2017年の公演「『足跡姫』〜時代錯誤冬幽霊(ときあやまってふゆのゆうれい)〜」を放送。この作品は、2012年12月5日に逝去した十八代目中村勘三郎へのオマージュとなっている。野田は勘三郎の葬儀で、今は亡き十代目坂東三津五郎の弔辞のなかで「肉体の芸術ってつらいね、死んだら何にも残らないんだものな」という言葉が脳裏に残り続けていたという。そんな「肉体を使う芸術、残ることのない形態の芸術」に身をささげた人々とその思いを作品へと昇華させたのが本公演だ。】

 

でもWOWOWのHPでも「蒼の乱」のように、おおざっぱなストーリーさえ入れてないのは、書き辛いからだと思います。

由井正雪や女歌舞伎の姉とその戯作者である弟は出雲阿国の子供たち、由井正雪を祭り上げる浪人たち、お話は流れるように進んでいくのですが、最後になって、中村勘三郎へのオマージュを感じさせ感動するシーンは、妻夫木のセリフにかかっていたと思いました。

ああ、なるほどなぁ。感動したなぁ。と思ったのに、何か記憶が曖昧になってしまいました。

それで何気なく検索したら、古本でありました。Amazon、便利ですね。

思わず買ってしまいましたが、このくらいの衝動買いは許してもらいましょう。DVDを買ったと言うわけではないのですから・・・(^_^;)

読んだら、また感想を書こうと思います。

終ったあとの宮沢りえさんのインタビューは印象的でした。

「そんなに飛んでいたら(踊りで)、61日間も持たないで足がダメになると振付の先生に言われ心配したけれど、大丈夫でした。」

やはり舞台は全力投球でやってしまうのだと思いました。

 

 

 

「新潮2017年3月号」で検索したら、「芸術新潮」も出て来て、特集が「ミュシャ」。思わずこちらも・・・・。

 

外は強風。私は家の中。それでもお金を使ってしまうのって、ちょっと怖い気がします。

(これは日付が変わったばかりの20日の日の真夜中に書いていました。)

 

宮沢りえ

妻夫木聡

古田新太

佐藤隆太

鈴木杏

野田秀樹


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「蒼の乱」をwowowで

2022-09-21 13:22:37 | 観劇・コンサート日記

 

9月2日にwowowで放送されたものを録画してあったのを、見ました。

この作品は、2014年に公開されたものの放送で、いったい何時録画したものだったのかなと見たら、なんと2018年12月24日だったのです。

思わず、ずっと放置していてごめんね~と言う気持ちになりました。

 

【お話:(wowowさんのHPからお借りしました。)

すべてが混沌のうちにあった時代。贅沢三昧に暮らしていた貴族らの宴の席で、渡来衆の一団が占いに見たのは、国家大乱があるという凶相だった。その場で処罰されそうになった渡来衆のおさ・蒼真(天海祐希)は、坂東武者の将門小次郎(松山ケンイチ)によって助けられる。しかし都に逃げ場はなく、追い詰められた彼らは謎の剣士・帳の夜叉丸(早乙女太一)に案内され、西海へと導かれることに。
瀬戸内を荒らし回る大海賊のもとへ連れてこられた蒼真らは、新しい政府を立てるため、東国で蜂起するよう促されるが、小次郎は躊躇する。真っすぐで無垢な小次郎という男に惹かれ始めていた蒼真だったが、彼女自身の過去から、ある不安がよぎっていた。
東国の地へと戻った小次郎が目にしたのは、飢えて苦しむ民の姿。そして、その東国で出会った蝦夷の大君(平幹二朗)がささやいた言葉は、後に蒼真と小次郎を引き裂くことになるのだった。】

 

舞台の殺陣のスピードと迫力と言ったら、やっぱり「新感線」だなと再確認しました。

天海祐希、カッコイイです !!

松山ケンイチの将門小次郎、単純で良い男です。だけど単純すぎて騙されやすい^^

なんとなんと善児が出ていました。いや、梶原善さんが出ていました。これ、上にも書いたように2日の日に観たので、8月最後の「鎌倉殿の13人 第33回「修善寺」を見たばかりで、どうしても思わず「善児~!!」となってしまったのでした。

そしてそれから平幹二郎さんと、なんとなく再会したような気持ちになりました。

人はこの世から消えても、人々の記憶の中に残り、またはこのように作品の中に残っていくのですね(/_;)

二転三転する物語の中で、やはり将門の悲劇からは逃れられず・・・・

だけどなぜ将門の首の伝説は生まれたのか、なんとなくこういう事なのかなと思ってみたりしました。

ここはネタバレと言えばそうなのかと思いますので、大したことはないのですが、画像の下に書いておきますね。

 

本当に大したことがなくて、申し訳ないのですが、つまり愛する人が彼の首を持って、京の都から坂東に帰ったという事なのだと思います。

将門の首塚で有名なのは東京の大手町ですが、なぜだか柏市にも将門神社とか、ゆかりの地が残っています。首塚も他にもあったような気がします。「跳ねたのか ?」と言って首を傾げていましたが、持ち帰る時に、皆に会わせたのではないでしょうか。会った人たちは手を合わせ拝んだのかも知れませんね。

とにかく首が飛んできてという事はなかったのだと、ホッとしました(笑)


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日経エンタテイメント演劇スペシャル「ハリーポッターと呪いの子」

2022-08-19 00:00:22 | 観劇・コンサート日記

8月7日に予約しておいた、下の本が今日届きました。読み応え十分。少しずつワクワクしながら読んでいきたいと思っています。

 

実は8月7日のこのお芝居のチケットを持っていました。出来れば、2度3度観たいお芝居です。

だけれど演劇関係者の人が(曖昧な言い方ですが、詳しく書きたくないのです。)コロナに罹ってしまい、休止になってしまいました。

それを嘆くと、そんなつもりはなくても、誰かを責める事になってしまうような気がしたので沈黙しました。

だけどその方への病気の心配と、お芝居に行けなくなってしまった事を嘆くことは、実は同時に行える人間の多面性と言うものなのですよね。

こっそりと、家では「あー、なんか~・・・・モヤモヤ」と嘆いていました。

すると夫殿が言いました。

「良いじゃないの。また観る機会もあるよ。生きてさえいれば。」

 

ああ、本当だなぁと思いました。

今はそんな時代。

with コロナの時代は、心を柔らかくして生きなくてはならないと思うのです。

何があるかは分からない事です。でも夫殿の言う通りです。生きてさえいれば次のチャンスを狙う楽しみもあるってものですよね。

 

私は藤原竜也ハリー一択。

だけど昨日今日で、石丸幹二・向井理ハリーもデビューしました。他のダブルキャストの人も続々と出てきました。

すると現金なもので、みんなのハリーも観たくなってしまいました。

 

藤原ハリーは9月いっぱいなので、そこまではやはり彼のハリーに注目していきたいと思っています。そして来年になったらまた別の方のハリーを観に行きたいかなと思ったりもしているのですが、今ちょっとお仕事を「辞める」に近いくらいセーブしているので、行けるかは分からない事です。(突然現実的な事を言うワタクシ)

一回でも行けたのだから良いじゃないとも言われます。そのネタバレなしの感想は→「ハリーポッターと呪いの子」を観てきました

 

          ※        ※

ルート君の会社で、彼のお向かいに座ってる人が高熱が出て早退しました。

本当は26,27日で旅行に行こうと思っていました。

だけどそれを聞いて、万が一のことを考えて、26日のお出掛けのキャンセルをしてもらいました。

「with コロナ」は結構大変な大変な時代です !!!

 

 


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ゲキ✖シネ「狐晴明九尾狩」

2022-07-10 07:46:15 | 観劇・コンサート日記

《『敬称略』で書いてます。》

「劇団☆新感線」のお芝居を観る事は大好きです。ただ近頃は、なかなか劇場に足が運べません。それでライブビューイングや「ゲキ✖シネ」でやってくれるととっても嬉しく思っています。そして今回も、「わあ、こんなのやるんだ。」とワクワクして、いつも「ゲキ✖シネ」などを観ていた映画館をリサーチしたのですが上映予定に出てきません。まさかと思ったら、やらない模様。(何でよ!?プンプン)

そうすると、お芝居は時間が長いので、気楽と言うわけにはいかなくなるんですよね。

つくばは夜だけかあとか、春日部のイオンは行くのが大変なのよねとか。観た後にちゃんと帰って来られるのかなとか、出来るだけ家から近い所を探して悩んでいたわけですが、

「あっ、何も早く行かなくてもいいんじゃないの。月初めに横浜に行くじゃん。」という事を思い出し、7月1日に横浜駅にあるTジョイで無事に観てくることが出来ました。

あらすじなどは、一番下に貼っておきますね。

 

なんたって陰陽師の晴明ですからね。私の好きなジャンルです。

ただ、私・・・・

ちょっとだけ凄く正直な事を言ってしまっても良いですか。

この前「ハリーポッター」を観たばかりじゃないですか。

無理な事ですが、

「あー、観る順番、逆だったら良かったナぁ。」と、ほんのちょっとだけ思ってしまったんですよ。なんたって、あっちは舞台がやれる限界でも目指しているのかみたいな魔法の世界なんですよね。

陰陽師の術が、何かさっぱりしてるなぁと言う感じに見えてしまったんですよね。

 

でもそれは、観る人(つまり私)が感じてしまった感覚なので、すべてに対しての感想ではないですよ。

新感線らしい時々残酷、そして軽妙な会話、時にはちょっとお下品な会話、ユーモラスな会話の応酬で物語は進んでいき、そして最後は泣ける・・・・・

たぶん家で観ていたら、私は声を出して泣いてしまったと思います。

最後のたった一言で。

 

先日姉が、この前の「鎌倉殿の13人」の感想であふれる涙がしたたり落ちる小池栄子が凄かったと言いましたが、演劇の進歩はそこに見る事が出来るのではないかと、常々思っているのです。

「戦後、靴下と女性は強くなった」と言う、今では死語のような名言があったの、知ってますか。その靴下と言うのはストッキングの事ですが、アレが本当に強くなったと言うのには、もっと時間が必要だったように思います。だけど、いつの間にか進歩していて、「びっくりぽんや」って言うものがたくさんあったと思います。←だから古いって(^_^;)

例えば生理用品とかの紙類なんか劇的で感激ものですよ。同じく子供の紙おむつ。ラッタ君とルート君との時代では、それらは天と地ほどの質の向上があったのですよ。

介護などをしていないので分からない事ですが、たぶん介護用のパンツにも、きっと良いことが起きているのではと思うのです。

一番身近な例で言ってしまいましたが(AIとか科学の話はしないww)、いろいろな所で、ちゃんと人類は進歩しているんですよね。

そしてー。

お芝居の世界では、涙の流し方です。

「目薬 ?  何ですかそれ?」

って、若い人には言われそう。あっ、この「若い人には」って言い方、ちょっと悔しい。でもおばさんはいろんな昔を知ってるものだからさ。ドラマなんかで、泣くシーンの前の目薬を差している所が写ってしまったと言う、放送事故もあったりしたんですよね。

だけど今は「泣け」と言われて涙が流せない人は、昔と違って、きっと「去れ」の世界なのかも知れません。

「お姉ちゃん、お芝居だと、みんなが観ている前で、一杯の涙を浮かべ、すぅーっと落す。それを毎回やるんだよ。当たり前のように思っちゃってるけれど、もうそれだけで凄いよね。それにね、このお芝居、最後に泣けないと、このお芝居自体が成り立たなくなっちゃうんだよ。」とさりげなくネタバレかも知れませんが、姉に熱く語ってしまいました。

 

ドラマも映画も好きですが、お芝居にはお芝居の醍醐味があって、本当に大好きです。

 

晴明役に中村倫也。彼は本当に器用な人だと思います。そして美しかったです。好き度が三倍あがりました。

賀茂利風に向井理。彼が美しいのは前から100も承知。そして新感線がその美しさを十分引き出すメイクをするのも知っていますが、今回の彼は所謂悪役なので、ちゃんとその雰囲気が漂うようなメイクで、やっぱり感心します。

向井さんは、良い役が続いていますね。

タオフーリンと言う狐に、吉岡里帆。劇中に「君の顔を観ていると、なぜかうどんを食べたくなる。」というのがって、思わずニヤニヤしました。(きつねどん兵衛・・・(^_^;))

それから、「誰だったけなぁ、このカッコいい人は・・・」と思ったら、竜星涼でした。

私は今の朝ドラを観ていないのですが、何やらツイッターでは、この人が演じているお兄ちゃんの役どころが酷すぎて、中の人である竜星涼にもダメージが来ているみたいなんですね。それちょっと分かります。朝ドラは怖いドラマなんですよ。

でもこのお芝居の中の彼は、熱すぎる部分がちょっとウザいけれど、カッコ良かったですよ。好きな俳優さんです。

浅利陽介も出ていました。パンフを読んでいて、そう言えば彼も「相棒」、卒業していたのよねと、違う事でしみじみとしてしまいました。ランフーリンに早乙女友貴。この人のお芝居を初めて見たように思います。録画してあってまだ見ていないものに彼が出ているみたいなので、意識して見てみようと思いました。

 

以下3行。新感線好きの方にはネタバレになってしまう事を書きます。

藤原近頼の栗根まことが晴明と賀茂利風に、凄く理解を示す良い人・・・・・・・

こういう役もやるんだなぁ・・・・・・

な、わけないか・・・・・!!

 

パンフも買いました。読みごたえもあるし、美しいです。

 見開きで写すと、表紙はこんな感じ。

 配布されたステッカーと、このお芝居のための特別メニューの飲み物を買ったら、コースターも貰いました。

その飲み物。これを持ってすぐシアター内に入ってしまったので、写すのが大変でした。変な時間にスマホなんか出せないし、休憩時間に撮ったわけですが、あまり意味のないものになってしまったような気がします。バイオレットフィズ ? 飲み物の名前すら忘れてしまった(^_^;)(^_^;)  だけど美味しかったです。

 

《今日は、選挙だ。選挙に行こう!!》

『平安時代の中頃、京の都で宮廷陰陽師として仕える安倍晴明は、類まれな陰陽道の才能から「人と狐の間に生まれた」と噂され、「狐晴明」と呼ばれていた。ある夜、京の空を九つの尾を持つ凶星が流れる。それは大陸を戦乱に陥れた九尾の妖狐が日の本に渡ってきた印であった。晴明は急いで参内するが、九尾の妖狐退治は大陸で学問を修めて戻った陰陽師宗家の跡取り、賀茂利風に命じられる。しかし、九尾の妖狐は利風を倒し、すでに利風の身体を乗っ取り内裏に侵入していた。それを見抜いた晴明は、九尾の妖狐を倒すために動き出す。』映画.comより


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