森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

心の中に花を摘む

2011-03-30 10:11:45 | 思いつくまま

或る日の私。

さあ、キッチンを片付けよう。

そう思って流しに行くと、満杯に水が満たされたグラスに感動をした。

なんてなんて綺麗なんだろう。

或る日の私。

ゆで卵を作ろうと卵を冷蔵庫から出して常温に戻す。

転がってはいけないと大根の葉の向こう側に置く。

なんて言うか、これ愛らしい。

茂みに隠された卵みたい。

 

或る日の私。

ベランダの花に水遣りをしていて、花たちにちょっとおすそ分けをして貰った。

窓辺に飾って、これだけでなんとなく嬉しい。

昨日の私。

久しぶりに友人とランチ。

人のことは言えないが、友人はいつも遅れてくる。

珍しく時間通りに行ったから、一人でのんびりお茶。

ストロベリーのお茶。

良い香り。

今だけのものを楽しみたい。

 

今日の私。

週に何回かを、朝、うどんを食べるのが良いと夫が聞いてきた。

何が根拠か知らないが、パンをかじって行くよりかは美味しそう。

今朝は早起きをしたので、簡単にうどんを作る。

葱しか入っていない素うどんだけど。

葱と包丁とまな板。

なんだかこんな普通の風景が素敵に見えちゃったりして、

キッチンに立つのが楽しかったりしてね。

 

 

 

グラスの水はこぼされて、大根の葉っぱももうない。

パンジーの花ももう枯れて、すべて時間の波に乗って過ぎ去っていく。

毎日はささやかな事の連続。

ささやかな事に喜んで、ささやかな事に傷ついて

あっという間に過ぎていく。

今日と言う日を過ごす事は、まるで広い野原に立つ様なもの。

その野原の中で、何輪の花を摘んでいけるのかなんて

そんな事を考えている朝。

 


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