ある時 私は
真冬の森の中
野いちご摘みに行きました
雪降 夜の森
凍てつく寒さに
動物たちは凍えます
なんて愚かな事でしょう
私は信じていたのです
夜の森でも怖くない
野いちごも何処かにあるはず
きっと誰かが春の扉を開けてくれるよと
なんて愚かな事でしょう
私は信じていたのです
請われるままに
動物に服をあげました
きっと降る雪が星の金貨にかわるよと
ある時私は
夜空の月星に
愚かな私を語ります
なんて素敵なことでしょう
月は優しく微笑んで
だから愛おしい
そう言い小さな幸せくれました
私も微笑んで眠りの中に落ちました