画像は記事とは関係ありませんが、絵がないと寂しいので、言うなれば挿絵の代わりです^^
さて、予告編で「笑う死体」と言うタイトルを聞いて、思わずあの作品を連想した人も多いのではないかしら。
内田康夫氏の「隠岐伝説殺人事件」だったかしら。
真夜中に奇妙な笑い声が起き、死体はみな笑っていたというやつ。あれは傑作でしたよね。
(本当はちょっとタイトルはこれだったかなと思って検索したのですが、ここで後鳥羽上皇の名前が出てくると、なんか別の意味でしみじみとしてしまいます。)
その時「えっ!? なんか被るものが合ったら『相棒』、嫌だなぁ。」ってちょっとだけ思ったのです。
が、全然違くて、寧ろその笑いの理由が凄く良かったです。
右京は、あの寝転んだ時に、笑って死んでいた理由も分かってしまったわけですね。
犯人も最初から分かっていた。
やっぱり右京さんはそうでなくちゃね。
なんか金髪をいきなり黒く染めていた怪しい息子も、すこぶるいい子だったし、その子をひとりで育てて来た、笑う死体の元相方だった紗矢と言う女性も、怪しいお金は受け取ろうとしない良識のあるちゃんとした女性でした。
この人は別れた後も、笑う死体・伊東の事を大切に思っていたのでしょうね。会う前に、髪をそそっと整える辺りに、そんな気持ちが見えていました。
人生は残酷。
芸や芸術の道で生きる人は、時には光が当たる事があっても、その光の道がどこまで続くか分からない事です。
今がどんなに売れていても、その光の道の不安でお酒や過度な女性との付き合いに依存したり、または薬に手を出してしまう人も、なかには居ると思います。または暴力にとか。
今回のお話、とってもいいお話だったと思います。ただ見ている人の中には、胸が痛くなったという方もいらっしゃったのではないかと思いました。
光の道が途絶えても、それでも生きていかなくちゃ。
後は闇が続くばかりであったとしても・・・・、いや道を変えればいいだけ。
紗矢とその息子のようにね。
と言っても、息子君は、お父さんに影響されて芸人を目指すのだそうですね。
もしも伊藤が生きていて、それを知ったら「辞めろ。」と言うかもしれませんが、実は嬉しく思うのではないかしら。ネタとか考えてしまったりもしたかも。
今回のライターさんは瀧本智行さんで、この方の「詩集を売る女」で、ちょっと相性が合わないというような事を言ってしまったのですが、アレ撤回します。
発言撤回って駄目な政治屋みたいすね(笑)
今回みたいなのって、すこぶる「相棒」らしくて好きです。
さっきスマホがブーブーと煩いので、何かなと覗いたら、「相棒」の記事が流れてきました。
ラストの笑いの理由と言うネタバレも書いてありましたが、今回のゲストの阿南健治さんは、昔の「相棒」の順レギュラーだったという情報でした。美和子が務めていた編集部の編集長で、美和子が辞めた後も時々情報をくれていた人。
確かにそうでしたね !
今シーズンは、これからもそう言うゲストがたくさんでて来るかもしれませんね。
以下は、私がちょっとだけ思ったぶつくさ・・・・読まなくても良いです(笑)
でもさ~、思うんだけれど・・・いや、シナリオに対してじゃなくて、お話の中の人に対してなんだけれど、あの落ちぶれてしまった昔の相方に、あのお金、10万ぐらいで良いからあげたら良かったじゃないのよって思っちゃうのよね。あの人切羽詰まってたよ。
寝る所もない浮浪者で、お腹を空かして街を徘徊ですものね。
凄く遠い所の話を言うけれど「ドラえもん」の映画で「のび太と日本誕生」だったかな。一万年前の日本の猛吹雪の中で、のび太は思うわけ。「あの時のラーメンのおつゆを残すんじゃなかったな。」って。凄く分かるセリフ。
だからこの元相方の男も「あの時の貸したお金、返してもらえば良かったな。」とずっと思っていたのよね。
返してあげようよ。万単位のお金をさ。
絶対に抜くよね。借金の分の少々と、自分の逃走資金。
でもそうしたら、笑う死体は誕生してこないってわけで・・・だからそれはねって・・・・妄想はつづく・・・・。
ついでなので貼っておきます。
秋の夜長にどうぞ。「相棒」の本作とは、まったく微塵も関係はありません。