12月13日に見てまいりました。
最近映画は一人で行くことが多いのですが、珍しく星子さんと行きました。
退場するときに
「みんな笑い声が聞こえるくらい笑っていたのに、出る時にはしーんと静かに出ていくのね。そのギャップも可笑しいわ。」と彼女が言いました。
それで私は言いました。
「泣きたくなるような気持を我慢してるからじゃないの。」と。
コロナ禍の頃は意識して、静かに退場を心掛けていたかもしれませんが、今は盛り上がってるとワイワイガヤガヤしながらの退場はアリだと思います。
でもこの映画は感想を言い合いながらの人は、確かにいませんでした。
星子さんが私の言葉を聞いて、聞き返しました。
「えっ?! 泣く? なんで ?」
「だって、私、泣いたもん。」とワタクシ。
これはある意味、演出の力だったと思うのです。
ラスト近くのあるシーン。
(ネタバレになるので、最後に書いておきますね。)
星子さんはハートウォームムービーしか見ない。でも私は何でも見る。その違いかもしれないと思いました。
感動の既視感があるシーンで、私は胸に迫ってくるものを感じ涙が出ました。
子供の頃、お腹が痛くなると、体の中の小人さんが悪い奴らと闘ってくれているのだと思って、
「頑張れ、頑張れ、私の中の小人。」とお腹をさすっていました。
その小人さんは細胞と言う名前だったのですね。
正しい知識の元に漫画が描かれ、アニメになって実写化されて感動させる。
なんだかそれも凄いなと思いました。
そしてまた、自分自身の細胞たちに感謝したい気持ちになりました。
アッ、感謝するなら、もう「食べすぎちゃった💛」は止めるべきですね・・・・・ははは・・・・乾いた笑い・・・・・
予告編で「これ、絶対に行く。」と思ったのは、阿部サダヲのこのシーン。(以下も敬称略で書かせていただいてます。)もうおかしくって笑いをこらえられませんでした。予告編でも本編でも。彼、上手いからね~。
そして白血球の佐藤健、赤血球の永野芽郁、とっても良かったです。
永野芽郁は可愛らしくまた一途さを感じられて良かったし、佐藤健のアクションもカッコ良かったです。
売店で白血球の帽子が売られていました。
「うーん、これは飾るか、おうち専用に被るか・・・・。」と言っていたら、
「白血球、いたよ。」と星子さんが、目線を送ってきたので、その方向を見たら、その白血球の帽子を被って、白の服で身を固めたコスプレ少年がいました。
微笑ましかった^^
なり切って映画を見に来たのですね。
Fukaseはあんなに愛の歌を歌える人なのに、けっこう怖い役をやれる人ですよね。でもそれでもどこかに「哀」があるのですよね。
出演者の皆さんはみな良くて、その一つ一つのエピソードも良かったです。
漆崎日胡(芦田愛菜)が好きな人を見て、アドレナリンが上がってしまうところなども、思わず笑いがこぼれました。
素敵な出演者の確認や解説などはこちらで→はたらく細胞 : 作品情報 - 映画.com
手の込んだ背景・・・
胸が痛いね。 ↓
今、思いだしてもジワァと来てしまう、思わず泣いてしまったシーンですが、
荒野(体の中だけれど)を行く赤血球。
美しいオーロラは、その体を救うための放射線治療。だけれど、それは自分の中の良い細胞たちも殺す治療でした。
終わりの時が近づいてきているのに、最後まで自分の使命を果たすために真っすぐに進んでいく赤血球、たった一人で。みんなの想いを胸に。
うううっ。(/_;)
笑って泣いて、感動させて、良い作品だったと思います。