森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「シャイロックの子供たち」を見ました。

2023-02-25 08:55:47 | 映画

2月23日、朝一番の回で観ました。夫は「湯道」。同じ作品でも良かったのに、何でか

「ママはこっちだよね。」と見る作品を分けたがる夫。私は基本ジャンル選ばずの乱食いの人なので、「湯道」でも全く問題なしだと言ってるのに、きっと一人でのんびり時間が欲しかったのかなと「ハイハイ」と「こっちだよね。」と言われた作品を見たのでした。

この「シャイロックの子供たち」は、WOWOWでイノッチ主演でドラマがありました。イノッチなので見ようかなと思い、初回だけ録画したのですが、重い感じが拭えず、初回だけで離脱してしまったのです。

映画版はどうなんだろうか。やっぱり重い感じなのかなとちょっと構えてしまいましたが、脚本やキャストの演技力とキャラで、内容はやっぱり重いはずなのに、その重さをそんなには感じ過ぎずに、私にはかえって良かったと思いました。

面白く楽しい時間が持てました。

 

以下、画像の下はあらすじなどには触れていませんが、ネタバレ感想です。

(ついでながら、前の記事と更新時間あまり空いていません。前の記事の「これから買って読もうと思っている本のメモ」もよろしくお願いします。)

予告編でも「やられたら倍返しだ。」と言う言葉が出て来て、「半沢・・」のパロディを敢えて入れたのかと思ったら、普通のセリフ。つまりこれって作者・池井戸潤のポリシー ?

真相が分かった後の西木(阿部サダヲ)たちの行動が、倍返しになっていたかは分かりませんが、一矢報いたことは確かですね。

ちゃんと成るようになると分かっていても、ドキドキしたし楽しかったです。

でも鈍い私は、一日経ってから気がつきました。

これって、詐欺には詐欺で返していて、けっして清らかな復讐(そんなものがあるかは謎)っていうわけではないんですよね。

ただその後のそれぞれは、清らかな決済(オチ)がなされたと思います。

悪いやつらは法の裁き。過去に過ちを犯していて、それを引きずっていた黒田は銀行を止めて人生をやり直します。

滝野は子供の「パパは僕のヒーロー」と言う言葉に泣き崩れ、自首をして自分の人生を立て直すのでした。

ちょっと滝野の家族のそのシーン、胸が熱くなりました。

 

そして西木が最後に取った行動は、つまり、もうまっとうな銀行員ではいられないと彼が言っていた行動。だから彼は銀行を去っていったのですね。

それでも彼の一番の問題であった、闇金問題をクリアさせて、今回彼が一人勝ちだったんじゃないかなとさえ思ってしまいました。

彼のその後は描かれていないわけで、ただ見かけたという段階でとどまっていました。それでも彼は堂々と颯爽と歩いていて、何気に明るい今を連想させたのが良かったです。

 

ネタバレしていると書いているので、そこも堂々と言ってしまうと、死者が出なかったのは本当に良かったと思いました。

上司のパワハラに苦しんでいた遠藤(忍成修吾)は、自殺してしまうのではないかと思ってしまいましたから。

だけど自殺ではないですが、やはり病んでしまいましたね。あの狛犬の周りに押し込められるように置かれた銀行の粗品を見た時、本当に叫びたくなってしまいました。

心に残る、この作品で一番恐ろしいシーンであったと思いました。

 

家に帰ってから、ちょっとだけwowow版のあらすじなどを読んでみると、どうも映画版とは若干違うような気がしました。そうなって来ると、ドラマ版を観てなかった事が惜しいような気になって来て、またの機会がある時は、是非そちらも見てみようと思いました。


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これから買って読もうと思っている本のメモ

2023-02-25 01:45:43 | 梢は歌う(日記)

 

 

数日前から、上にリンクした本が気になっていました。

私の母も認知症。昨年までは、「まだその入り口」などと書いていたように思うのですが、最近はどんどん進んでいっているような気がします。

そうなると今だからこそ読みたい本、たくさんあります。

 

昨日、お友達二人と楽しいお食事会がありました。

その時、この本の事をちょっとだけ話題に出したんです。

するとお友達は、

「お姉さんの事、本当に泣けるよね。」と言いました。

 

カータンのブログは、彼女がアメブロに書いていた頃、楽しくて記事が更新されるたびに読んでいましたが、確か場所を変えた頃から何となく読まなくなってしまっていました。だからそう言われても、最初は何を言っているのかが分からなくて驚きました。

するとお友達はこのカータンのお姉さんと言う方がご病気で亡くなった事を、ブログなどの言葉を引用して教えてくれたのです。

 

泣き虫Kiriyは、思わずその場で涙をこぼしそうになりました。

 

Amazonの丁寧に書かれた本の紹介欄に

>最強の戦友である、カータン姉との介護の本音対談も必読です。

と書かれていたのを覚えていたからでした。

 

この本はこれから買うので、未読なわけですが、やはり姉妹とタッグを組んでの親の介護は気になるところであり、そしてまた作者にとって、とっても大事だった人との対談も、是非読みたいなと思いました。

 

(たいがいは読後にブログには記事にしたりするのですが、今回は読む前に「この本だよ。」と知らせたい人が居たので、読む前の記事になりました。)

 

 


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