・べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜第2回「吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸』」
の中で、
>「やっぱり重三郎は良い男だな。
自分で考え、知恵を絞り、そして動く男ってかっこいいですよね。
そんな重三郎に「おめえがやるなら良いよ。」と大変なところを押し付けて、自分だけちゃっかり美味しい所だけ持っていこうとする地本問屋・鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)は、ずるい奴だ。
だけどきっとどこかで痛い目に遭うに違いない・・・・・って思うのですが、意外とその痛い目に遭わずにちゃっかりとずっと行っちゃう人もいるので、油断がなりませんね。」と書きました。
ふふふ。痛い目に遭いました、やっぱり。
また第4回で西村屋与八と鱗形屋孫兵衛がつるんで蔦重を騙すわけですが。その事実も蔦重が分かって良かったなと思いました。しかし、ライターの森下さんはずるいな。
鱗形屋孫兵衛が連れていかれるところに子供を出して、とても「ざまあみろ」と言う気持ちにさせてくれませんでした。
そしてその前も二人で青本を何とかしようと、アイデアを出し合っているシーンも良かったですね。
孫兵衛だって本作りは大好きだったのですよね。
この二人は、このままずっと本を作っていったら、最初の思惑とは違って、孫兵衛も蔦重に気持ちを寄り添うようになり、本当の「相棒」にだってなれたかもしれませんね。
だけど蔦重が言うところの「運天」によれば、彼らの悪事は暴かれ、蔦重に
「濡れ手に粟餅」が転がり込むことになったのですね。
告げ口はしなかったけれど忠告もしなかった蔦重。
それは鱗形屋が失脚し、その後窯を狙うと言う気持ちがあったから。
上手くいくって言うのは、けっこう心に厳しいものがあるとしみじみと思う蔦重に、粟餅を渡し、慰める平蔵がかっこ良かったと言うよりも、可愛らしかったです。
「濡れ手に粟と棚からぼたもちを一緒にしてみたぜ。」
「せいぜいありがたく頂いとけ。それが粟餅落としたものへの手向けってもんだぜ。」と言った時の平蔵の
今、俺上手い事言ったよなの顔が分かりやすくて、やっぱりこの平蔵は好きだなぁって思いましたよ。
「濡れ手に粟餅、ありがたく頂きやす!!」
と言って、次に進む蔦重でした。
さてお城の方でもざわざわ案件がいっぱいでしたね。
田沼意次と松平武元との攻防も面白かったのですが(ちょっと胸がチクチク。スカッとするシーンでは決してないですね。)
矢本悠馬の佐野政言が出てきましたね。
ああ、なぜ機嫌が悪かったからと言って、あの時彼から預かった家系図を池に捨ててしまったのだろうかと、ちょっとイラっとしました。
家柄は関係ない。言ってきたことが気に入らない。
でもそれでも捨ててはいけなかったのですよね。
小さなことが大きな悲劇に繋がっていく、俗にいう「終わりのはじまり」みたいなシーンに感じてしまいました。
あとですね、私、今回初めて気がついたのですが、何やら世間様では「尾身としのりを探せ」を楽しまれているそうですね。
神出鬼没で、カメオ出演かのようにちらっと出てくるそうですね。
なかなか見つからないらしいです。
それと私的楽しみは、のんびり屋のお兄ちゃん次郎兵衛を見ることです。
この人は熱心に働かない放蕩息子なだけで、悪意のない弟思いの良い人ですよね。
忘八ばっかりの吉原で、癒し系やってますよね。
今回も本を読まなくなったお兄ちゃんから、青本を面白くしたらと言うアイデアが閃くのですものね。
大切な人だと思います。
最後に、この記事を書こうと思って、一番驚いたことを言うと現代の「赤本・青本」の意味です。
今、この赤本・青本を検索すると、大学受験の過去問が出てくるのですね。
過去問題集・・・・。青本は、難関校の問題集らしいですよ。
(・_・D フムフム。
だけど蔦重のこの世界では、青本は、今の漫画の原点のような感じじゃないですか。
ワクワクしますよね。
いやいや、若い皆さまは、青本を解くのにもワクワクしてくださいね^^