森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

rest in peace

2018-10-10 07:17:38 | 同じ時代の船に乗る

ねえねえ、あの時さ、
「私たち、ここで降りるんじゃない?」って言ったのは、たしかあなたよね。

私たち、結構似た者同士よね。
落ち着いているように見えるけれど、
しっかりしているように見えるけれど、みんな私の仲間。
はっきり言って、そそかっしいのよね。
私たち、良いトリオだったと思わない?
だから笑いもいっぱいで、三人で沢山歩いたよね。

そうそう、だからあの時も、私たちは急いで飛び降りちゃったけれど、それは勘違いで、なんだかふぅふぅと遠回りしてたどり着いたんだよね。

「私たち、ここで降りるんじゃない ?」

「えっ !?」と言って、飛び降りちゃったけれど、そこは「佐野市駅」で、私たちは次の「佐野」で降りる事になっていたのよね。

扉が閉まって、電車が行っちゃって、そして見つけた駅のホームにあったデカデカと大きな看板。

「両毛線乗り換えは、佐野市駅ではありません。」みたいな?

次の電車は延々と来ないし。

三人でボーゼンとしたよね。

漫画、もしくはまるでコメディよね。

 

だけどちょっと映画のエピソードみたいじゃない ?

しかもあの時ね、だからその町で綺麗な牡丹の花を見つけたじゃない。
駅では、同じようなことしちゃってオロオロと迷っている外国の人を助けることができたじゃない。

さすが、私たちよね。

きっと、「ねばならない過ち」だったのよ。

 

そしてそれからあの時もとか、またあれもとか、面白い事ばかり思いだしてしまう私。

 

「私たち三人B型だから似た者同士で、だからうまい具合に支え合っていたのよね。」って、星子さんは言ってたね。

 

じゃあ、あなたが居なくなって、どうするのよ。

トライアングルの支え合いが出来なくなっちゃったじゃないの。

 

ううん。

だけど私たち、あなたの事を忘れないから。

ずっと覚えているから、だから今までと同じだね。

 

             

 

愛子さんが10月2日に突然亡くなった。

本当は、いつかはそんな日が来ると心のどこかでは私は思っていたと思う。だけど信じたくはなかったのだ。

いつもの私なら、しっかり受け止め悔いの残らないようにしようと思ったと思う。いや、本当はそう思わなかった自分をほんのちょっぴり悔いている。

だけど大人しくてなんだかのんびりしているような愛子さんには、違ったテンポが存在していた。

もしかしたら私が知っている知識はすべて意味のない事で、新たな奇跡が起きるのではないかと、私はそれを信じていたように思うのだ。

 

だからその連絡のメールが来た時には、「突然」のような気がしてならなかったのだった。

 

2017年の私のブログ記事は、お出掛け日記で一杯。そしてそこに登場していた愛子さんと星子さん。

名前こそはジャカスカとは登場はしていなかったけれど、半分以上のお出掛けはこのトリオで出かけたのだった。

私たち三人の2017年は輝いていたと思う。

私も星子さんも、そして愛子さんの一年も。

 

楽しい時間を、ありがとう。

 

                

10月3日。

マンションの園芸サークルの活動日。

サクサク進んで、さて今何時かなとスマホを取り出したら入っていた

「愛子さんが亡くなった。」と言う文字。

言葉を失いつつも、それでも私は微笑んで、

「じゃあ、皆さーん、終わりにしましょう~ !!」と言う私。

 

昼間は美容院に行き、カットとマニュキュア。待っている間にずっと愛子さんの事を考えていて、時々涙ぐむ。だけど思いだしていたのは、

「もう、まったく、笑っちゃうわ~。」ってなことばかり。

 

夕方から中学生の中間テストのためのお手伝い。

3時間以上の英語のお手伝いで、私の方が拷問よ~。

ゼィゼィ・・・・・・。

はぁ~。

タメイキ・・・・・・

イヤイヤ、これは疲れたから。

また、はぁ~。

いやいや、これは違うタメイキ。

もう朝からどれだけため息をついたことかしら。

 

「no longer は『これ以上~ない』『もはや~ない』。なかなか使えそうな言葉よね。

You are no longer a child.

I’m no longer young.  とかね。」

「ええと、次・・・・rest in peace…これの意味は。」

「安からにお眠りください、ですよね。」と少年。

「うん、そう。」

そして私は、またため息をついた。

少年はちょっと不思議そうな顔をして私を見た。

 

私はちょっと頷いて、もう一度復唱したのだった。

rest in peace って。

 

 

 

コメント (8)    この記事についてブログを書く
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8 コメント

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空の上から読まれている事でしょう ()
2018-10-10 05:53:52
愛子さんへの弔辞ですね
空の上から
風のように
そうだったねと微笑んでいらっしゃるのではと思います。

合掌
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Please accept my deepest condolences. (ままちゃん)
2018-10-10 08:56:22
「『もう、まったく、笑っちゃうわ~。』ってなことばかり」が思い出されるところに不思議な安らぎを感じる私もB型です。愛子さんも、そう思っていただけることが御本望だと思います。そして月並みでも、愛子さんは、親しかった方々の心にいつまでも生き続けるのでしょう。

ご愁傷様です。
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Unknown (Bluemoment)
2018-10-10 15:02:45
愛子さんのこと、当然ながら存じ上げないのですが、
寂しい気持ちになりました。

ご冥福をお祈りします。
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晋さま (kiriy)
2018-10-12 00:59:49
こんばんは☆
>空の上から
風のように
そうだったねと微笑んでいらっしゃるのではと思います。

暖かいお言葉に胸がホッと温まりました。
ありがとうございました♡
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ままちゃん♪ (kiriy)
2018-10-12 01:02:37
コメントをありがとうございます。
ままちゃんもB型のお仲間だったのですね。より一層親しみを感じました。

>愛子さんは、親しかった方々の心にいつまでも生き続けるのでしょう。

ありがとうございます。嬉しく思います。
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Bluemoment様 (kiriy)
2018-10-12 01:05:22
こんばんは☆

>寂しい気持ち
それは今の私の気持ち・・・・。
そんな気持ちに寄り添っていただけて、私は嬉しく思います。
いつもありがとう。
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Unknown (tkgmzt2902)
2019-10-11 07:57:31
rest in peace 、いい言葉ですね。
こうしてブログにアップされた愛子さんへの言葉ですね。私も呟いてしまいました。
全国版で愛子さんの存在を懐かしみました。
トルコ旅行も、ひょっとしたら3人のはずだったのかも。
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tkgmzt2902様 (kiriy)
2019-10-12 23:39:07
こんばんは~。
ようやく風の音が小さくなって、PC前でマッタリタイムが持てました(^_^;)

世界の片隅でひっそりと生きている私、そして生きていた愛子さん。
>全国版で愛子さんの存在を懐かしみました。

ああ、そうか~としみじみと思いました。

たとえ微かなご縁でも、その縁を愛子さんが全く知らなくても、それでも彼女が「生きた」と言う事を知っていただけることは、私の勝手な思い込みかも知れませんが、やはり素敵な事だと思います。
ありがとうございます。

>トルコ旅行も、ひょっとしたら3人のはずだったのかも。
たぶんそうだったと思います。
だけどもしも3人だったら、アメリカのボストンに行っていたと思います。そこからアメリカ側のナイアガラを見て・・・・・・・(ノД`)・゜・。
今、もし、彼女が現れたら(いや、それは怖いから本当はダメだけど。)、「えっ、トルコだったの?!」と絶対に驚かれると思います^^

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