卵から孵化したオタマジャクシは、
1~2か月かけてカエルに変態(へんたい)します。
尾の付け根に小さな後ろ足が形成され、
後足が大きくなると、えら穴から前足が出て、
尾が徐々に短くなってゆきます。
卵から孵化後、遊泳し、餌を食べ始めた小さなオタマジャクシです。
全身が褐色で、うすいまだら模様があります。
メダカ用の粉餌を与えました。
大きくなったオタマジャクシは、金魚用の粒餌を食べて成長しました。
最大5cmほどになります。
成長しきったオタマジャクシは、カエルへの変態が始まります。
外見では、尾のつけ根から後ろ足が出てきます。
頭が角張ってきて、エラから前足が出る直前、
前足が出ました。
幼生のオタマジャクシから、
成体のカエルへと成長していく変態(へんたい)の過程では、
水中でジッとしてあまり動きません。
見えない所で、脳神経系・消化器系・呼吸器系などが、
作り変えられたり、新たに作られたり、退縮したりします。
エラ呼吸から肺呼吸に変わるので、水中から出ます。
スイレンの葉上で、
徐々に尾が短くなると、
容器の壁面に上り外界に出ようとする子ガエル、
尾が消失し、スイレンの葉上でカエルに変態しました。
水容器を出て、草の葉、野菜の葉やツルにのぼり、樹に上ります。
環境により体色を変えたカエルです。寿命は数年だそうです。
宅地化が進み、私がウオーキングする範囲に水田は無くなりました。
かつて近くにもあった水田から庭に移動してきて、
庭で背世代交代しているアマガエルの繁殖記録でした。
「ニホンアマガエル」(日本雨蛙)は、両生類のアマガエル科で、
日本・朝鮮・中国東部に分布します。
体長2.5~4.5cm程で、メスの方が大きいです。
体色は腹側が白色で、背中側が黄緑色だが、
背中側は保護色で、環境により灰褐色などに変えることが出来ます。
小さな昆虫やクモ類を捕食しています。
冬は地中で冬眠しています。
前足に4本、後足に5本の指先には丸い吸盤があり、
樹上生活に適応しています。
下 画像は、リンゴの樹に登って休んでいます。
繁殖期は春~初夏で、集団で大合唱となります。
鳴くのは全てオスで、喉に鳴嚢(めいのう)という袋があり、
声帯で出した声を共鳴させて大声を生み出しています。
オスはメスの背中に抱きついて抱接し、
貯水容器や睡蓮鉢などの水中で夜間に産卵します。
睡蓮鉢に産卵した卵を、鉢受け皿に掬い取って観察します。
5月中旬の例です。
産卵翌日午後の受精卵は、寒天質のひもで数個ずつつながっています。
2日目、細胞分裂して孵化するまでの時間は
水温によって変わります。
3日目、
4日目、
5日目、孵化した小さなオタマジャクシです。
始めはジッとしていますが、動き出したら睡蓮鉢などに移します。
続きは(2)で、
卵から孵化した小さなオタマジャクシは、餌を求めて泳ぎ出します。
小さい時はメダカ用の粉餌、
大きくなってからは金魚用の小さな粒餌を与えました。
オタマジャクシは褐色で薄いまだら模様の体色で、
長い尾をもち、エラ呼吸をして、最大5cm程に成長します。
1か月ほどかけて、
成長したオタマジャクシがカエルに変態します。
変態(へんたい)とは、動物の正常な成長過程において、
形態を変えることで、チョウやトンボなどの昆虫でも見られます。
カエルでは、エラ呼吸をして水中生活をするオタマジャクシから、
肺呼吸をし、手足が生えて陸上生活をする形態となります。
始まりは、尾の付け根に小さな後ろ足が生じてきます。
同時に体内で前足も形成され、
頭部が角ばってきて、ジッとしている時間が多くなりました。
後足が大きくなると、エラ穴から前足が出てきて、
体色も背中が黄緑色に変わって来ます。
尾が徐々に短くなって、水草の葉上に移動して、
子ガエルとなって肺呼吸をします。
前足に4本、後足に5本の指があり、
全ての指先に丸い吸盤があって、容器の外へ脱出します。
庭の草や鉢植えや菜園の野菜の上から、
樹上生活をするようになります。
12月には、庭の地中で冬眠に入りました。
春になると活動し、寿命は数年程といわれます。
5月~7月に、庭の睡蓮鉢などで繁殖した記録です。
6月の睡蓮鉢での受精卵と親ペアです。
夜に産卵し、睡蓮鉢の中は撮影が難しいので、
以下は、鉢受け皿に卵を移して発生・孵化の様子を記録しました。
7月上旬の例です。 産卵翌日、7月5日の朝の受精卵、
7月5日の夕方、
7月6日の朝、
7月6日の夕方、
7月7日の朝、孵化後しばらくはジッとして動きません。
次は7月中旬の例です。
産卵翌日、7月17日朝の受精卵です。
7月18日昼、
7月19日昼、孵化しました。
7月20日、小さなオタマジャクシが泳ぎ出しました。
7月21日、餌を探して遊泳するようになるので、
睡蓮鉢や貯水槽に移します。
受精卵は2~3日で孵化し、(水温によって差があります。)
小さなオタマジャクシとなりました。
毎年、庭の睡蓮鉢や貯水容器でアマガエルが繁殖しています。
ブログを子供たちが見ているのでしょうか?
年間通しては、植物よりもカエルの記事が一番多く見られています。
栽培植物の数が多いので、遅れて越年してのアップです。
「ニホンアマガエル」(日本雨蛙)は、両生類アマガエル科で、
北海道・本州・四国・九州に分布してています。
体長3~4cmで、低い樹や草の上で生活し、
小さな昆虫やクモなどを捕食しています。
繫殖期は5~7月頃です。
体色は腹側が白色で、背中側は黄緑色だが、
黒いまだら模様の灰褐色にも変わることが出来、保護色の例です。
樹上生活に適応し、樹の枝に居る2匹は少し小型で♂らしい。
菜園の支柱で休む腹の大きな♀、4月の産卵前です。
葉上で休む♀、6月末の産卵後です。
♂の喉には鳴嚢(めいのう)という袋があって、
声帯で出した声を共鳴させて、大声を生み出し、
繁殖期の夜は大合唱になります。
雨が降りそうになると昼間でも鳴きます(レインコール)。
5月~7月にかけての夜が繫殖期(地域によって異なる)で、
大きな♀に小さめな♂が乗って、水中で産卵します。
冬は庭の地中で冬眠しています。