センノウの仲間では、6月に開花した松本センノウの赤花と白花、7月に咲いた小倉
センノウをすでに紹介しました。 今回は8月に咲いた鉢植えの3種です。
左2枚がセンノウゲ(仙翁花)です。室町時代に中国原産種が京都・嵯峨の仙翁寺
に伝わったとされ、センノウの語源となった花です。 その後絶滅したと思われていた
「幻の花」でしたが、近年存在が知られ、私も通販で入手しました。
今夏の猛暑で開花数はわずかでしたが、何とか株は維持されそうです。
3枚目はフシグロセンノウ(節黒仙翁)で、朱色の5弁花が目を引きます。
4枚目が松本センノウの桃色花です。 親鉢が枯れてしまい挿し芽苗が命をつな
いで、遅ればせながら開花にこぎつけました。
平年比3~5℃高い酷暑の8月でした。雨もほとんど降らない
ので庭でも開花できない、熱中症の草花も出てきました。
上左2枚は、アヤメ科のヒオウギ(檜扇)です。葉が扇状に出る
所から名付けられたそうです。花後の袋からはやがて黒光りする
ヌバタマ が現れます。 右2枚は7月から咲き続けているミソハギです。
左は通販購入した「古都の花火」と銘打ったフジバカマ(藤袴)
ですが、恐らくキク科ヒヨドリバナ属の他種と思われます。
大型で存在感はあります。
下左2枚は前者と同じく秋の七草の一つオミナエシです。
リンゴ冨士の樹の下に植えられています。
右2枚がツユクサ(露草)で、早朝に咲き昼にはしぼむツユクサ
科の1年草です。毎年自然実生でたくさん芽生えるので除草の
時に一部を残しています。
花弁とシベの形の面白さと澄んだ青色に惹かれます。
熱帯スイレンの原産地は主にアフリカです。 水面から立ち上がって開花し、
温帯スイレンに比べて花着きが良く、秋遅くまで咲き続けます。
上左2枚は開花1日目 、花の中心に黄色く大きな雌しべ が見えます。
右2枚は2日目 の花で、雄しべ がドーム状となって雌しべを覆います。
花の観賞はこの2日間がベストです。
左1枚目はムカゴ苗も加えた複数開花、
下に1日目の花が2本、上に2日目の花
が1本開いています。
2枚目は開花3日目 の花で、花弁に痛
みが出たり全開しない場合もあり、午後
には閉じて水没します。
熱帯スイレンの中には、葉にムカゴ ができて、簡単に増殖するものがあります。
本種は新潟の大学病院に通院したときに、本町市場で入手したもので品種名が不明
ですが、ムカゴ種です。
葉の中心にできたムカゴ、葉が黄ばむ頃には小さな葉が顔を出している場合もある。
葉柄から切り取って、水面に逆さに伏せておくと葉と根が出てくるので、
それを鉢に植えれば、子苗ができて球根が形成されます(下写真)。