孵化して間もない小さなオタマジャクシを発見したのが、6月10日 でした。
熱帯魚の餌・テトラミンを細かくして与え、成長に伴って金魚の小粒餌に切り替えました。
上左2枚は、発見から数日後の6月中旬、右2枚は7月上旬です。 右端のプラ容器
は大きいので後から追加産卵して、大小のオタマが仲良く混在しています。
約1ヶ月経過した7月中旬、変態 が始まり
ました(左2枚)。
尾の付け根に小さな後足が形成され、体内
では前足も作られていきます。
餌をあまり食べなくなり、水中でボーっとして
いる時間が多くなります。
後足が大きくなると、鰓(エラ)穴から前足が
出てエラ呼吸から肺呼吸に、体形・体色も変化してオタマからカエルの姿に変態します。
前足が出て、体色が黄緑色に変っても、まだ尾が付いています(下左2枚)。
尾が短くなると上陸するものが出てきますが、梅雨明け後の高温続きの日中、
コンクリート通路に出て動けなくなった個体もありました。
プラスチック容器や睡蓮鉢の中で、スイレンやハスの葉上で変体を完了すれば、
元気よく庭の各所へと移動してゆきます(右2枚)。
7月も最終日、セミの声が賑やかになり、夜は虫の音も聞こえるようになってきました。
今年もアマガエルが庭で繁殖しています。
5月下旬になると、夜毎の大合唱が一段と声高に鳴り響きました。
上左端は、昔の陶製火鉢にハスを植えた鉢を入れたもので、特に大きく響く鳴き声
の正体を見ました(6月2日)。オスが喉にある鳴嚢 (めいのう)という袋で共鳴させて、
小さな体(体長3~4cm)なのに大きな声を生み出し、更に容器の共鳴と重なって響
いたのです。
2枚目は卵の写真です。(昨年写したもの、今年は卵に気付きませんでした)
3枚目が6月10日、孵化したオタマジャクシの子供で、スイレンの鉢植えを入れてある
大きなプラスチック容器の壁面に付着して、まだ泳ぎません。
4枚目は、ハスを植えた睡蓮鉢で孵化したものです。
他に幾つもある水生植物の容器に、次々とオタマの赤ちゃんが泳ぎだしました。
庭に住み着いているニホンアマガエルの親を写真で紹介します。
体色は保護色 で居場所によって変化します。
左端は、上写真で鳴いていた褐色の固体で、夕方写しました。
2枚目が木苺の葉上、4枚目は洋ナシの木の葉にほぼ垂直に着いています(前後足
の18本の指先にすべて吸盤がついているので可能)。一般的な黄緑色の体色です。
3枚目はプラムの木の葉上ですが、ブロック塀やコンクリートの周りにいる個体がこの
体色です。 2~4枚はいずれも日中に撮影しました。