秋の紅葉が「錦」の織物の様に優美であることから「錦木」と呼ばれ、
その矮性種である「ニシキギコンパクタ」も、
燃えるような鮮濃紅色の紅葉が見事です。
緑色の扁平な果実も、時間をかけてオレンジ色になって吊下ります。
8月中旬、紅葉の始まりと緑果、
9月上旬、
9月下旬、
10月上旬の紅葉と果実、
10月中旬の紅葉と果実、
11月上旬、実成り数は少しでしたが、
紅葉が散り落ちても、オレンジ色の果実が輝いています。
「ニシキギ・コンパクタ」はニシキギ科の落葉低木で、矮性種です。
ニシキギの枝にはコルク質の翼状のものが出来ますが、
このコンパクタにはありません。
5号深鉢植えで、樹高50cm余りです。
5月上旬、丸い蕾から開花しました。
黄緑色の花は、花径7~8mmの4弁花です。
両性花のオシベは退化し、雄花には4個のオシベがあります。
その6日後、花弁が落ちてきました。
花後6月、両性花が結実し、緑の果実が生りました。
秋の果実と紅葉は(2)で、
「ツリバナ」(吊り花)はニシキギ科の落葉低木で、
北海道~九州の山地や丘陵の、林内・林縁に自生します。
花よりも実に観賞価値があります。
名は、花や実が長く垂れることから、
7号深鉢植えで、樹高70cm余りです。
花は5月に咲きました。
小枝の先端にある葉腋から吊り下がって、
花径1cm弱で、中央に緑色の花盤にオシベ5メシベ1、
5枚の花弁は淡紫色です。
花後の6月、緑の球果(径1cm弱)が吊下ります。
8月までは緑果でした。
9月下旬、果実がピンクに色付いてきました。
10月上旬、果実が朱色に染まりました。
10月中旬、熟すと果皮が5つに裂け、
朱色の仮種皮に包まれた5つの種子が顔を出します。
開裂した果皮の先端に吊り下がったままになります。
今年は実の数も少なかったが、
すぐに鳥に食われたようで、種子が消えました。
10月下旬、樹の上部の葉も落ちて、開いた果皮だけ残っています。
一番下に着いた果実から、遅れて出てきた種子は1個だけ、
10月末まで、1個だけ種子が残りました。
参考に、たくさんの種子を吊り下げた過去画像です。
5月に白花を咲かせた鉢植えのカマツカ、
花後の実成りは、異常な暑さの中で、落果したり、萎びたり、・・・
今年は僅かな実成となりました。
6月の緑実です。
8月下旬、
10月上旬、暑さと水切れで、樹の上部が落葉して果実も萎びてしまい、
下部に数個の緑実が残りました。
10月中旬、残った緑実が赤く色付いてきました。
10月下旬、萎びた果実も、そのまま着いています。
緑葉が残った樹の下部で、赤熟した果実が輝きます。
参考に、多くの実成り見せた過去画像を、
「カマツカ」(鎌柄)は、バラ科の落葉小高木で、
北海道南部~九州の低山や丘陵に自生します。
名は、材が硬くて折れにくいので鎌の柄に使われたことから。
27x20cmの角鉢に植えて、樹高50cm程です。
春に白い小花を、枝先に半球状に多数咲かせます。
5月中旬に咲いた花、
花茎1cm程、花弁は円形の椀状で5枚、メシベ3本、オシベ多数です。
その3日後、満開になりました。
秋に赤熟する花後の果実は(2)で、