「ヤブカンゾウ」(藪萱草)はツルボラン科の多年草で、
オレンジ色で大きな八重の花を咲かせます。
原産は中国の帰化植物で、3倍体のため結実はしませんが、
ランナー(匍匐茎)を出して殖えます。
若葉は食用に、根は漢方薬(萱草根)に使われます。
近所の知人が施設に入る時、
ヒマラヤユキノシタと一緒に2株頂いたものです。
庭の西側の2か所、雪柳とキンモクセイの樹下に植えました。
7月上旬の花、
7月中旬の花、
その5日後の花、
「ムシトリナデシコ」(虫取り撫子)はナデシコ科の越年草です。
ヨーロッパ原産で、江戸時代に観賞用に移入され、
野生化した帰化植物です。
30~60cmの茎上部に、花径1cm程の濃いピンクの5弁花が咲き、
花の下方の茎に、茶色く粘液を分泌する部分があります。
柴犬と散歩していた頃、道路脇に咲いていたので、
種を採取し庭の通路脇に蒔きました。
多年草ではないので、年々自然実生で移動し、いつの間にか消えました。
近くの住宅跡地を、果樹と菜園に利用していますが、
その菜園脇で隣家との境界に毎年開花しています。
6月下旬の画像です。
花は現在も、名残り花が咲いています。
蟻が粘着した部分をアップして見ます。
虫が付着しても、栄養として吸収することは無く食虫植物ではありません。
授粉の手助けにならないものを、花から遠ざけるためでしょうか。
「シャガ」(射干)はアヤメ科の常緑多年草で、
中国原産の帰化植物です。
根茎が横に這い群落を形成しますが、
3倍体のため、種子が出来ません。
町内の知人が自宅を処分し施設に入られた時、
いただいた株が殖えました。
自宅西側と北側の日照が少ない所です。
4月中旬の蕾、
4月20日の花、
4月下旬の花、
その4日後、
5月上旬の花、自宅北側の通路です。
「日本水仙」(ニホンスイセン)は、ヒガンバナ科の帰化植物です。
原産地は地中海沿岸で、中国経由で渡来し、
本州以南の海岸近くで野生化し、群生が見られます。
花は横に伸びた長い花冠筒部に続き、
筒部の先に6枚の白い花弁、中央に盃状の副花冠があり、
オシベ6本、メシベ1本持つが種子はできず、鱗茎で増殖します。
玄関外の庇下で、2月中旬の蕾、
2月下旬、花弁が開き始め、
初めの1輪が、開花しました。
その2日後の3月1日、2輪目が開花、
3月上旬、
3月中旬、次々と開花してきました。
その4日後の花、
満開となった3月下旬です。
8号深鉢植えで、草丈50cm程です。
「ムシトリナデシコ」(虫取り撫子)は、ナデシコ科の越年草で、
ヨーロッパ原産の帰化植物で、江戸時時代に観賞用としてに移入し、
各地で野生化したようです。
かつて犬散歩中に道端で、種を採取し、東庭に蒔いたのが始まりで、
毎年移動しながら開花し、数年後に消失しました。
近くの空き地(住宅跡地)を果樹と菜園に利用していますが、
菜園の周りに蒔いた種からは、毎年開花しています。
濃いピンクの5弁花が綺麗です。
花の下の茎に、粘液を分泌する部分が帯状にあり(茶色い部分)、
虫が付着することがあるが、食虫植物ではありません。
5月上旬、草丈30~60cmで開花しています。
6月中旬、
6月下旬、
花後に結実して、種子が自然散布され、世代交代していきます。