東庭のイトススキの株に寄生した、ナンバンギセルです。
株元にはホタルブクロやリンドウも共存しています。
8月下旬、ススキの根に寄生し、茎葉は地上に出ず、
蕾を着けた花柄を伸ばします。
9月上旬、15cm前後の高さで、
蕾を横向きにして開き始めます。
赤紫色の花を1個ずつ開きます。
9月中旬に咲いた花、
9月下旬です。
花後は黒化し、中に粉状の種子を作ります。
9月末の開花状態、その後もポツポツ遅れ咲きがありました。
10月中旬、画像の左側が糸ススキで、葉幅が細く小型ですが、
放任すると高くなるので、6月に一度上部を剪定しています。
右下にはヤクシマススキが白い穂を着けています。
自宅裏のミョウガに蒔いた種子からも、
ナンバンギセルが咲いていました。
台湾ホトトギスの「青龍」(せいりゅう)です。
青色系の花で、花弁に斑点が少なく、
青~赤紫のグラデーションが入ります。
9月下旬の咲き始めです。
6枚の花弁は、幅の狭い内花被片3枚と、幅広の外花被片3枚です。
花芯部をアップで見ます。
雌しべの花柱は3裂し、更に先が2裂して垂れ下がり、
小さな粒々に見える、腺毛状突起が密生しています。
雄しべは6本、花糸を曲げて、先に付けた葯も下向きです。
10月初めです。
雄しべが雌しべの下で反転し、花粉の付いた葯を上に向けました。
10月中旬です。
6号深鉢植えで、茎葉の上部に花茎を伸ばして花を着け、
10本程の花茎を40cm位まで伸ばしました。
現在は名残り花を咲かせています。
「ナンバンギセル」(南蛮煙管)はハマウツボ科の寄生植物で、
葉緑素を持たず、自分で光合成できません。
主にススキなどのイネ科の単子葉植物の、根に寄生します。
花形から、かつて南蛮人と呼ばれたポルトガルやスペインの
船員がくわえていたマドロスパイプに見立てたネーミングです。
また、うつむきかげんに咲く花姿から、
「思い草」として万葉集にも読まれています。
昨秋に採取した種子を蒔くのが遅れ、異常高温もあって、
蒔いた場所でない、株の奥でこぼれ種から実生が生えました。
8月末の最初の2本です。
縞ススキの隣で実生で生えたイトススキの株の中です。
手前のススキを刈り取りました。
9月上旬、その奥で、3本開花、
9月中旬には、更に花を増やしました。
奥
縞ススキの株奥でも、8月末に3本伸び出てきました。
ススキを刈って良く見えるようにしましたが、暑さ?
開花せずに枯れてしまいました。
9月中旬、株の端で単独で2本ほど咲いていました。
縞ススキと実生ススキの場所は、
玄関前通路から自宅東側の踏み石通路に入った所です。
今朝の朝陽の中で撮りました。
自生するダイモンジソウの殆んどが「大」の字の白花ですが、
育種が進んだ現在は、様々な花色花形の園芸品種が流通しています。
「聖」(ひじり)という品種は、緑色の花を咲かせます。
咲き始めた10月初め、
その4日後、3号深鉢植えで、
10cm余りの花茎を3本上げました。
やや幅広の淡黄緑色の花弁で、
フギレ花弁(ギザギザが入る)です。
ほぼ咲き揃った、10月中旬です。
小鉢植えなので、草体が小さく、
葉幅が1~2cmほどと小型になっています。
その3日後です。 気温が下がってきたので、現在も開花中です。
「キンモクセイ」(金木犀)は、モクセイ科の常緑小高木です。
中国原産で雌雄異株ですが、
江戸時代に雄株だけ渡来したので、結実はしません。
苗木を庭の南西に植えました。
樹高は3mを超える程に成長し、たくさんの花を咲かせました。
小さなオレンジ色の花を、甘い芳香を放ちながら咲かせる
秋を代表する花木です。
春に伸びた新芽に、8月上旬頃に花芽が出来、
10月初めの、膨らんできた蕾です。
10月中旬に咲き始め、強い香りを漂わせます。
一斉に開花しました。
オレンジ色の花弁が4裂し、雄しべが2本、
雌しべは不完全で、結実しない雄木ですが、その分花数が多いのです。
10月下旬に入って、最後の輝きを見せ、
一斉に散り落ちました。