「ナンバンギセル」(南蛮煙管)は、ハマウツボ科の寄生植物で、
葉緑素を持たず、イネ科やショウガ科などの根に寄生する1年草です。
花姿を、かつて南蛮人と呼ばれたポルトガルやスペイン人の船員が
くわえていたマドロスパイプに見立てたネーミングです。
庭にイトススキや縞ススキ、ヤクシマススキを植えてます。
東庭の赤松の南、ヤマボウシ・サトミとの間に植えたイトススキで、
毎年生えるナンバンギセルです。
8月中旬の花は、自然実生で咲いた花です。
8月下旬、昨年採取した種子を株元に蒔き付けるのが遅れ、
ようやく蕾が立ち上がってきました。
9月上旬に開花した花、
その5日後、
9月下旬、遅れて咲いた1輪、
イトススキの丈を大きくしたく無く、夏前に茎を剪定してあるので、
ススキの穂はまだ出ていません。
「サワラン」(沢蘭)は別名アサヒランで、
鮮やかな紅紫色の花を咲かせます。
本州中部以北の高地湿原で、ミズゴケの中に自生します。
栽培していた基本種は、いつの間にか消えたので、
過去画像を1枚、
今年も咲いたのは「白花サワラン」です。
6月上旬の開花です。
生きたミズゴケで鉢植えし、増殖したミズゴケのマットの中で、
緑色の偽球茎から、一枚葉と20cm前後の花茎を直立させて、
6月中旬の花あっぷです。
庭で、早くから長く咲いたススキは、
自然実生で育ったイトススキです。
葉幅が5mm位で細く、長さも数10cm~1m、
葉の細さが名の由来です。
(親株は東庭に植えたイトススキですが、ナンバンギセルを寄生させ、
草丈を低くするため初夏に剪定し、出穂が遅れました。)
場所は、玄関前通路から、自宅東側の通路への入り口近くです。
10月中旬、初めに出穂した株は、
一度剪定された葉長30cm位の株から出た穂です。
10月下旬になると、
後から剪定してない草丈60cm余りの株から、出穂してきました。
11月上旬、先に出た低い穂をアップで、
11月中旬、
玄関前から見た、ハナミズキの実と紅葉の先に、
11月下旬、自宅東側通路の北側からと、玄関前から、
12月上旬、自宅東側通路の北側から見ました。
玄関前から見ると、ハナミズキが赤い果実を残して落葉し、
向こうの紅葉はヤマボウシ・紅富士です。
この後、これ以上実生でススキ野にならないように、
刈り払いました。
「ヤマユリ」(山百合)は、本州の山地に自生する大型のユリです。
花は白地に黄色い帯状の筋が入り、えんじ色の細かい斑点が散ります。
強い香りを伴って、花径18cm位の大きな花を咲かせます。
庭の南西、菜園コーナーの西側で、
サルスベリとキンモクセイの間に植えました。
1m弱の茎を2本伸ばし、先に1輪ずつ咲かせました。
7月上旬の蕾、
7月11日、初めの1輪が開花しました。
背後で黄金オニユリも咲いています。
その2日後に2輪目も開きました。
さらに2日後です。
7月17日、初めに咲いた1輪が、花弁が傷んで花を終えます。
ユリの王様とも呼ばれ、豪華・華麗な山百合との交配で、
オリエンタルハイブリッドの園芸品種群が生み出されました。
小型球根性野生ランの「コアニチドリ」(小阿仁千鳥)は、
花や草体が極めて小さく、亜高山の湿地や湿った岩場に育ち、
北海道~北関東・北陸 ・北関東に分布します。
(小阿仁は最初の発見地の地名です)
エノモトチドリ(6月20日にブログアップ済)の交配親で、
花形が似ています。
5月下旬の開花でした。
5月末の花、
花後の6月10日、種子とは別に花茎にムカゴが着きます。