今年初めて打ち上げられた「米百俵花火・尺玉百連発」は、沢田知可子さんが制作した
「空を見上げてごらん」の長岡花火バージョンをBGMに、
米百俵の精神を、子供たちの未来につなぐ応援花火として打ち上げられました。
2日、3日とも、21時7分の打ち上げでした。 直径30cmの尺玉の百連発です。
「米百俵」とは、幕末から明治初期に活躍した長岡藩の大参事・小林虎三郎による教育に
まつわる故事です。
「戊辰戦争」で敗れた長岡藩は財政が窮迫し、見かねた支藩の三根山藩から米百俵が贈られたが、
虎三郎はこれを藩士に分け与えず、売却して学校設立の費用としました。
「百俵の米も、食えばたちまち無くなるが、教育に充てれば明日の一万、百万俵となる。」
藩士を説得して創立した「国漢学校」で近代教育の基礎を築き、その流れは、市立坂之上小学校や
県立長岡高校に、人材教育の理念として受け継がれてきました。
平成21年から打ち上げられている天地人花火は、長岡とゆかりの深い戦国武将・直江兼続公
が掲げた「愛」をテーマに、NHK大河ドラマ「天地人」のテーマ曲に合わせての打ち上げです。
3日の20時50分からでした。
音楽家の宇崎竜童さんと、作詞家・作家の阿木燿子さんが作った長岡人のイメージソング
「故郷はひとつ」の長岡花火バージョンに合わせて打ち上げられます。
昨年、市町村合併10周年を記念して、この花火の打ち上げが始まりました。
2日3日とも、19時50分の打ち上げでしたが、写真は3日のものです。
市町村合併によって、日本海沿岸部から内陸の山岳地域まで市域が拡大し、人口28万人の
長岡市となりました。 様々な思いを込めた花火が夜空を彩りました。
8月2日は、午前に雨が降り、夜も雲と風に邪魔されて、風下の撮影地点は最悪でした。
テーマ音楽に乗せて打ち上げられる大規模スターマインで、2日にしか見れないものを
1つだけアップします。
それが、大林宣彦監督の映画「この空の花ー長岡花火物語」の公開を記念した花火です。
作曲家の久石譲氏が、長岡花火のために主題曲を特別編集したBGMが流れます。
平成24年からで、今年は20時50分の打ち上げでした。
長岡大花火は、「長岡まつり」の中で8月2日3日に、信濃川河川敷で行われます。
2日間で2万発の花火の打ち上げがあり、今年の観客総数は110万人と言われています。
今年も20分余り歩いて、長岡大橋東詰めで、下道から昇る階段で三脚を立てて撮影しました。
右足首が利かない私には一番良い?撮影場所です。
2日は厚い雲に覆われ、煙によって見えないスターマインが多く、3日に撮影した写真です。
河川敷の樹木が森を形成し、上流の大手大橋や長生橋の先まである打ち上げ場所からは離れています。
( 花火写真は最近始めたもので、出来は良くないですが、今年も見れたという記録です。)
正式な打ち上げプログラムに入る前に、地元の「中越高校野球部の甲子園出場」を祝し、
野球のボールを連想させる?花火が打ち上げられました。
19時20分、太平洋戦争での日米両国の犠牲者への慰霊と世界平和への願いを込めて、
「白菊」(10号玉)が打ち上げられました。
長岡まつりの起源は、戦後の「長岡復興祭」にさかのぼります。
1945年8月1日、米軍による長岡空襲で、市街地の8割が焼け、1486人の命が
失われました。 長岡花火には慰霊と復興、平和への祈りが込められています。
20時30分と21時の2回、打ち上げられた「正三尺玉」です。
三尺玉花火発祥の地として、大正15年初めて打ち上げられ、昭和25年「長岡まつり」
に改称された年の花火大会で復活しました。
玉の直径が86cm、重量200kg、上空600mまで打ち上げて、大爆音とともに
600mの大きさに開きます。
打ち上げ場所から離れていることもあって、迫力が伝わりませんが、・・・。