「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

予防接種事業の拡大に向けて

2008-06-28 23:00:00 | 小児医療
6/27台東区で、予防接種事業の勉強会があり、
参加してきました。

今後、任意で行う自費の予防接種へ、
如何に補助を出し、
予防接種事業を勧めていくか、
行政面での大きな検討課題があります。


第30回台東区小児科医会  
「麻しん排除計画とHibワクチンの近状」
富樫 武弘先生 札幌市立大学看護学部教授
「予防接種のすべて2006」などの執筆で予防接種、感染症の第一人者です。

<麻しん>
*北海道での、麻疹ゼロの取組み、
しかし、残念ながら麻疹発生が、抑えられず、
昨年から今年にかけての流行の現状
*予防の鍵は、保健所や学校で、
母子手帳をもとに摂取歴を確認し、
やっていない場合、予防接種をすることの指導。


<インフルエンザ桿菌ワクチン>
(注、インフルエンザウイルスのワクチンではありません。)
日本でも、治験終了し、ワクチンが発売されれば、
予防接種ができる状態。ただし、
まだ、肝心のワクチンが発売されない状態。
*インフルエンザ桿菌
年間600人が髄膜炎、
25人が死亡、125人が後遺症。
*抗生剤の効かないインフルエンザ桿菌(BLNAR)が増加
*アメリカでは1987年ワクチン認可。
日本は、約20年遅れた状態。
*日本ではようやく認可がおりたが、
発売が、まだの状態。

<肺炎球菌ワクチン>
これも、小児の髄膜炎の原因となる細菌。
小児への予防接種ワクチンは、
治験が開始したところ。
*髄膜炎はインフルエンザ桿菌の約1/3
*アメリカは、2,000年に認可。
*高齢者の23価ワクチンではだめ。
*7価ワクチンを用いる。
*13価ワクチン治験開始へ。

以上、
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