築地市場現在地再整備にあたり、アスベストは本当に支障になるのでしょうか。
12/4開催の第13回新市場建設協議会において、「現在地再整備が実現困難な理由」という資料において、「 3.再整備実施のおける主な問題点」の④に、「アスベスト対策」とあります。
****該当箇所抜粋****
④アスベスト対策 ⇒工事期間が更に延び、営業にも深刻な影響
・解体工事の際、アスベストが確認された施設はすべて飛散防止対策工事が必要
・生鮮食料品を扱う市場で営業を継続しながらの対策工事となり、より一層安全面の配慮が求められるため、両側に緩衝帯を設け、通常工事より広く工事区域を設定することになる
・完全に密閉・隔離した状態で慎重に工事を行う必要があり、工事期間が更に長くなると見込まれるため、市場業者の営業に一層深刻な影響を与える
****抜粋終わり*****
アスベストは、現在地再整備にあたり、支障にならないことは、中央区議会で審議済みであります。
今年の6月、第二回定例会本会議一般質問の場で、私の質問に対し、中央区は、明快に回答をしております。
****該当箇所の抜粋****(下線は、重要箇所に小坂が引きました。)
小坂:第五番目の質問です。
私は、先日、六月九日開催の環境建設委員会の場で、築地市場内のアスベストの残存状況をお聞きいたしました。委員会では回答をいただけませんでしたが、どの程度の残存状況かをお示しください。それは、市場内で働く人の健康を守るための対策をとる必要性があるレベルでしょうか。また、耐震化の状況はいかがでしょうか。両者早急に調査をした上で対策を講じる必要があると考えますが、いかがでしょうか。
区長:初めに、アスベストについては、平成十七年から東京都が行った調査の結果、水産物部卸売場の一部や青果部卸売場の一部など七カ所に露出した吹きつけ材等のあることが判明しました。そのうち、飛散防止対策を早期に実施する必要があるとされた四カ所については、段階的に吹きつけ材の除去工事が進められ、平成二十年度中に完了する予定となっております。残る三カ所については、吹きつけ材等が安定しており、現状では飛散のおそれがないことから、場内のアスベスト浮遊濃度測定や点検などで状況を確認しながら、安全性の確保に取り組み、建物解体時などに飛散防止対策を行う予定と聞いております。
小坂:アスベストに関しては飛散のおそれがないということで安心させていただきましたが、ここは余りにも都知事の方が、アスベストがあって築地が再整備できないとかいうふうに述べておりますので、聞いている我々は築地市場のアスベストは本当に大丈夫かと不安になるわけなんですけれども、本当に、区長が述べられたように、アスベストに関してはそんなに重要なものではなく、再整備に当たっては全然問題でないものであると、私はここで確認させていただきたいと思います。アスベストは、全然、再整備においては処理可能なものであり、再整備における問題には挙げる必要はありません。そのことを確認させていただきましたので、これはいいです。
区長:アスベストの問題ね。これは、小坂議員が言うのと私は余り違いないんですよね。これだけアスベストがあるから、これを理由にあそこの再整備は危険なんだというのは、いかがなものかなと。ここのアスベストを処理するよりは、あの土壌汚染、四万三千倍、ベンゼンだけでもね。それから、シアンだ、何だというのを処理する、その土壌汚染を処理する方がもっともっと何十倍も大変じゃないかなと。これは素人の考えですけれども、学者さんはまたほかの、いろいろ分析があるかもわかりませんけれども、アスベストを理由に、現在地では無理ですよというのは、いかがかな。さっき説明したような七カ所ですか、ある。これを、今、こういうふうに対処して、将来はこうだというのを申し上げましたけれども、ここの処理の方が、あの豊洲の土壌汚染への対応よりはもっともっと本当に低く、軽くできるんではないかなと。これは私の勝手な考えですけれども、そういうふうに思います。
*****該当箇所の抜粋、終わり******
アスベストは、現在地再整備において、大きな支障にはならないことの確認でした。
なお、本当に問題というのであれば、どの箇所に、アスベストが、どのような状態にあるか、築地市場は、情報を公開すべきです。
昨日12/4、築地市場で、第13回新市場建設協議会が開催されました。
その席上、「専門家会議」で明らかにされた汚染の深刻さを過小評価させるパンフレット配布や、現在地再整備できないとってつけたような理由が述べられました。
東京都は、どうしても、『築地市場現在地再整備』に“反対”をしたいようです。
この7月にも、築地市場に関する勉強会を持ちましたが、今月、その後の動きを踏まえ、勉強会を開催します。
東京オリンピックのメディアセンターを、現築地市場につくる案は、廃案にすることが、事実出来ました。区民、都民が力を合わるせることで、築地市場の豊洲土壌汚染地への移転を白紙撤回し、築地の現在地での再整備を必ずや実現させたいと思います。
「食の安心・安全」「築地市場」「魚河岸文化・魚食文化」、絶対に、守り抜きましょう。
記
日時:平成20年12月19日(金)19時~
場所:みんなの子育てひろば『あすなろの木』
(中央区月島3-30-3 こども元気クリニックの隣り)
大江戸線勝どき駅A1出口徒歩3分、有楽町線月島駅徒歩7分
電話03-5547-1191
参加費:資料代500円
テーマ:
*「専門家会議」で明らかにされた汚染の実態
*「技術会議」の進捗状況、問題点
*築地市場現在地再整備に向けて
*日本の魚食文化について
*水産資源について
*流通のあり方について
などなどが、話題に上るのではないかと考えます。
講師陣:
日本環境学会土所汚染問題ワーキンググループ長、元通産省地質調査所主任研究官 坂巻幸雄氏
市場を考える会 野末誠氏
両氏に、ご参加いただき、貴重なコメントをいただく予定です。
市場内・場外関係者
市民活動家
ジャーナリスト
区政・都政・国政の議員
などなど
の多くの皆様にお声をお掛けし、それぞれの分野での課題を述べていただくことを考えています。
詳細は、今後つめていきます。
皆様、まずは、日程を空けておいてください。
参加申し込み:
資料準備の都合もありますので、12/17(水)までに、所属、氏名を下記までご連絡ください。
電話03-5547-1191(担当斉藤)
メール kazuki.kosaka@e-kosaka.jp
fax 03-5547-1166
文責:中央区議会議員 小坂和輝
以上、
【参考】
前回開催の案内:
http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/ad59177f71667bd1fd716e204ab238d9
前回開催の様子:
http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/60ed66f317d138be0e7f5d098be0b17b
12月
4日 木曜日 午後1時30分から 環境建設委員会
9日 火曜日 午後1時30分から 区民文教委員会
11日 木曜日 午後1時30分から 福祉保健委員会
15日 月曜日 午後1時30分から 企画総務委員会
なお、日程等変更する場合がありますのでご了承ください。傍聴を希望される方は、事前に区議会議会局(電話 03-3546-5557)にお問い合わせください。