今日12/23、とても有意義なシンポジウムに参加してきました。知り合いに有楽町線でばったり出会い、この企画を教えていただいた。予定を急きょ変更して、参加した次第。そしたら、大当たりで非常に勉強できました。これほど、偶然に感謝する日もないです。
檜原村には、『中央区の森』があります。
その森を活かして、日常森と親しむことができない子ども達に、なんらかの機会が提供できないかと考えます。中央区の森で出た間伐材を、なんらかの形で、活かせないかと考えます。
この会で、檜原村で活動する団体の方、檜原村役所の方、檜原村議会議員ら多くの檜原村関係者とネットワークが築くことができました。
写真は、檜原村村長坂本義次氏と。
京都嵯峨芸術大学 観光デザイン学科 教授の真板昭夫氏(ブログ:http://akiomaita.exblog.jp/)の発想は、自分は学ぶべきことが多かったです。
私は、第二部事例報告・パネルディスカションから参加。
それぞれの要約・感想を述べます。
檜原村の宝----------------------------山崎哲彦氏
森林浴とレストラン「とちの美」の地元の食材を活かした食事と温泉がある。
山崎氏は、数馬に自信をとりもどすことを目標に活動中。
檜原村の宝----------------------------井上佳洋氏
笛吹と書いて「うずしき」と読むそうですが、その場所での里山プロジェクト。間伐材を用いて、ログハウスキットを製造する。地元製材所の力を活用。檜原村は、搬出補助及び作業路の設置で支援。10㎡に建つログハウスキットを100万円で提供。
奥多摩町:日原の宝-------------------日原森林館 高橋弘氏
宮内庁ご用達であった白箸づくりを復活。「白箸づくり⇒そばうち⇒巨樹散策」をセットにしたツアーを組めないか試案。
とうきょう森林産業研究会------------原島俊二氏
わさびを作るツアーを企画したが、募集ゼロの失敗談。①一回12000円×7回でわさび10000円分が作れる。高額。②都市部との経済観念の違い、③広報の失敗。以上、三点を分析。
とうきょう森林産業研究会------------田畑由紀夫 氏
木材で、組み立てベッド13600円制作。パソコンラックや、切り株でダーツの的を作るなど工夫。地域にお金が流れる、自然に回るお金を作る必要性を感じ、活動。
<シンポジウム>
・宮林茂幸氏(東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科 教授)
*連携を考える。林業のみを考えるのみでなく、+αがあるかどうか。
わさびだけで企画を打つのではなく、食べることとつなげたり。
*ターゲットもまずは、絞る。集まった参加者から、アドバイスを得る。
・真板昭夫氏(京都嵯峨芸術大学 観光デザイン学科 教授)
*企画を出したら、もっと“いばっていい!”。地域のブランドとして自己主張をすること。
*暦カレンダーをつくる
(例)
1月 2月 3月 4月・・・・・・・・・・・・・・12月
食べる
お祭り
山の風景
等等
*ログハウスの企画は、生活のイメージが見えない
生活のイメージとして、楽しさが生まれるものを。
*「白箸づくり⇒そばうち⇒巨樹散策」のように、いろいろな資源をつなげてストーリーをつくる。
*わさびの企画は、「わくわく感」がない。五感でワクワク感がわくように。広報が悪いというが、おもしろい企画なら、マスコミが飛びつくはず。
*観光デザインとは、見て、つくる。消費者の中に入って製品開発するように、出て行くこと。口をあけて待つのでは、ダメ。
*エコツアーは、エコノミーツアーではない。情報産業である。
*健保、損保と契約して、健康につながるツアーが企画できる可能性ある。
・坂本義次氏(檜原村長)
*木の部屋で居ると、免疫力があがる。08/9/6の読売新聞に特集ある。
以上、
シンポジウムで私は、一点質問した。
「中央区と檜原村の連携のデザインは?」
回答:
*地元には見えない宝を、是非、外部の人に見出していただきたい。
*「星を見る」「ふくろうの鳴き声を聴く」「東京の水の源流を訪ねる」などから企画をつくることができるのでは。
その他、会場からの質問
①山の土地所有の境界がわかりにくい
②山に関ると赤字である
③財団から、資金をうる手があるのでは
④危機をあおるツアーが組めるのでは
⑤ビルの内装材に、木がつかえないか
⑥みつばちで連携を
などなど。
*******シンポジウム案内*****
多摩交流センター『市民企画による共催事業』シンポジウム
「多摩地域から考えるエコツーリズム」とは
チラシ表 (PDFファイル404KB) |
チラシ裏 (PDFファイル680KB) |
地域ぐるみで自然環境や歴史文化など、地域固有の魅力を観光客に伝えることにより、 その価値や大切さが理解され、保全につながっていくことを目指していく「エコツーリズム」。 昨年6月には衆参両院本会議において「エコツーリズム推進法」が採択され成立、本年4月1日より施行。 自然や文化への理解を深め、そのよりよい保全とゆとりある活用により、観光と産業を持続的に発展させ、 地域社会そのものが活性化されていくことが期待されています。
- 日 時:2008年12月23日(火・祝) 13時~17時
- 場 所:JA東京第一ビル4F講堂 立川市柴崎町3-5-25 (JR立川駅南口より徒歩6分・多摩モノレール立川南駅出口2番より徒歩6分 ※会場には駐車場がございませんので公共機関をご利用下さい。)
- プログラム
- 挨拶 〈13:00~13:05〉 NPO法人フジの森 理事長 清水久巳氏
- 第1部 基調講演 〈13:05~14:50〉
- 「私たちが今抱える問題―東京の奥座敷から―」 坂本義次氏(檜原村長)
- 「エコツーリズムの宝探しと地域活性化戦略」真板昭夫氏(京都嵯峨芸術大学 観光デザイン学科 教授)
地域住民による地域自慢である地域の宝の再発見と、それを活用し、「観光」という産業のエンジンを利用しながら、どのように地域活性化に結びつけていくのかを全国の事例をまじえながらお話します。
- 「多摩地域の役割と可能性」宮林茂幸氏(東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科 教授)
(1)多摩地域の資源特徴とその現状を明らかにし、(2)現在、多摩地域に期待されることは何かを、産業、教育、健康などの側面から探り、(3)都市部と連携ないしは融和する可能性とその具体的なシステムについて、お話します。
- 第2部 事例発表、パネルディスカッション 〈15:10~17:00〉
- 檜原村の宝----------------------------山崎哲彦、井上佳洋
- 奥多摩町:日原の宝-------------------日原森林館
- とうきょう森林産業研究会------------原島俊二、田畑由紀夫
(コーディネーター 笹岡 達男)
- 展示、試食、実演(同フロアー別室)
- 参加費: 無料(資料代 /1,000円 )
- 定 員:150名 (定員になり次第、締切ります)
- 申 込:参加ご希望の方は、「(1)氏名(フリガナ)(2)年齢・郵便番号(3)住所(4)電話・ファックス・メール番号」の必要事項を記入の上ファックス、もしくはE-mailでお申込みください。定員になり次第、受付は終了いたします。
※お送りいただきました個人情報は、当シンポジウムに関する範囲外では使用いたしません。 - 問合せ先・申込先:NPO法人フジの森 事務局
〒190-0205 東京都西多摩郡檜原村4270番地
(携帯) 090-8808-6589(相澤) TEL.042-598-3097
E-Mail: - 主催:NPO法人フジの森
- 共催:(財)東京市町村自治調査会 多摩交流センター、とうきょう森林産業研究会
- 後援:檜原村、奥多摩町、東京都