「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

檜原村を知りたくて・・・

2008-12-23 22:22:55 | 地球環境問題

 今日12/23、とても有意義なシンポジウムに参加してきました。知り合いに有楽町線でばったり出会い、この企画を教えていただいた。予定を急きょ変更して、参加した次第。そしたら、大当たりで非常に勉強できました。これほど、偶然に感謝する日もないです。

 檜原村には、『中央区の森』があります。
 その森を活かして、日常森と親しむことができない子ども達に、なんらかの機会が提供できないかと考えます。中央区の森で出た間伐材を、なんらかの形で、活かせないかと考えます。
 

 この会で、檜原村で活動する団体の方、檜原村役所の方、檜原村議会議員ら多くの檜原村関係者とネットワークが築くことができました。
 写真は、檜原村村長坂本義次氏と。
 京都嵯峨芸術大学 観光デザイン学科 教授の真板昭夫氏(ブログ:http://akiomaita.exblog.jp/)の発想は、自分は学ぶべきことが多かったです。
 

私は、第二部事例報告・パネルディスカションから参加。
それぞれの要約・感想を述べます。

檜原村の宝----------------------------山崎哲彦氏
森林浴とレストラン「とちの美」の地元の食材を活かした食事と温泉がある。
山崎氏は、数馬に自信をとりもどすことを目標に活動中。

檜原村の宝----------------------------井上佳洋氏
笛吹と書いて「うずしき」と読むそうですが、その場所での里山プロジェクト。間伐材を用いて、ログハウスキットを製造する。地元製材所の力を活用。檜原村は、搬出補助及び作業路の設置で支援。10㎡に建つログハウスキットを100万円で提供。


奥多摩町:日原の宝-------------------日原森林館 高橋弘氏
宮内庁ご用達であった白箸づくりを復活。「白箸づくり⇒そばうち⇒巨樹散策」をセットにしたツアーを組めないか試案。

とうきょう森林産業研究会------------原島俊二氏
わさびを作るツアーを企画したが、募集ゼロの失敗談。①一回12000円×7回でわさび10000円分が作れる。高額。②都市部との経済観念の違い、③広報の失敗。以上、三点を分析。


とうきょう森林産業研究会------------田畑由紀夫 氏
木材で、組み立てベッド13600円制作。パソコンラックや、切り株でダーツの的を作るなど工夫。地域にお金が流れる、自然に回るお金を作る必要性を感じ、活動。

<シンポジウム>
・宮林茂幸氏(東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科 教授)
*連携を考える。林業のみを考えるのみでなく、+αがあるかどうか。
 わさびだけで企画を打つのではなく、食べることとつなげたり。
*ターゲットもまずは、絞る。集まった参加者から、アドバイスを得る。


真板昭夫氏(京都嵯峨芸術大学 観光デザイン学科 教授)
*企画を出したら、もっと“いばっていい!”。地域のブランドとして自己主張をすること。
*暦カレンダーをつくる
(例)
      1月  2月 3月 4月・・・・・・・・・・・・・・12月
食べる
お祭り
山の風景
等等

*ログハウスの企画は、生活のイメージが見えない
生活のイメージとして、楽しさが生まれるものを。

*「白箸づくり⇒そばうち⇒巨樹散策」のように、いろいろな資源をつなげてストーリーをつくる。

*わさびの企画は、「わくわく感」がない。五感でワクワク感がわくように。広報が悪いというが、おもしろい企画なら、マスコミが飛びつくはず。

*観光デザインとは、見て、つくる。消費者の中に入って製品開発するように、出て行くこと。口をあけて待つのでは、ダメ。

*エコツアーは、エコノミーツアーではない。情報産業である。

*健保、損保と契約して、健康につながるツアーが企画できる可能性ある。


・坂本義次氏(檜原村長)
*木の部屋で居ると、免疫力があがる。08/9/6の読売新聞に特集ある。

以上、


シンポジウムで私は、一点質問した。
「中央区と檜原村の連携のデザインは?」
回答:
*地元には見えない宝を、是非、外部の人に見出していただきたい。
*「星を見る」「ふくろうの鳴き声を聴く」「東京の水の源流を訪ねる」などから企画をつくることができるのでは。

その他、会場からの質問
①山の土地所有の境界がわかりにくい

②山に関ると赤字である

③財団から、資金をうる手があるのでは

④危機をあおるツアーが組めるのでは

⑤ビルの内装材に、木がつかえないか

⑥みつばちで連携を

などなど。

*******シンポジウム案内*****

多摩交流センター『市民企画による共催事業』シンポジウム

「多摩地域から考えるエコツーリズム」とは

 

シンポジウムチラシ表 シンポジウムチラシ裏
チラシ表
(PDFファイル404KB)
チラシ裏
(PDFファイル680KB)

地域ぐるみで自然環境や歴史文化など、地域固有の魅力を観光客に伝えることにより、 その価値や大切さが理解され、保全につながっていくことを目指していく「エコツーリズム」。 昨年6月には衆参両院本会議において「エコツーリズム推進法」が採択され成立、本年4月1日より施行。 自然や文化への理解を深め、そのよりよい保全とゆとりある活用により、観光と産業を持続的に発展させ、 地域社会そのものが活性化されていくことが期待されています。

  • 日 時:2008年12月23日(火・祝)  13時~17時
  • 場 所:JA東京第一ビル4F講堂 立川市柴崎町3-5-25    (JR立川駅南口より徒歩6分・多摩モノレール立川南駅出口2番より徒歩6分   ※会場には駐車場がございませんので公共機関をご利用下さい。)
  • プログラム
    • 挨拶 〈13:00~13:05〉  NPO法人フジの森 理事長 清水久巳氏
    • 第1部 基調講演  〈13:05~14:50〉
      • 「私たちが今抱える問題―東京の奥座敷から―」 坂本義次氏(檜原村長)
      • 「エコツーリズムの宝探しと地域活性化戦略」真板昭夫氏(京都嵯峨芸術大学 観光デザイン学科 教授)

        地域住民による地域自慢である地域の宝の再発見と、それを活用し、「観光」という産業のエンジンを利用しながら、どのように地域活性化に結びつけていくのかを全国の事例をまじえながらお話します。

      • 「多摩地域の役割と可能性」宮林茂幸氏(東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科 教授)

        (1)多摩地域の資源特徴とその現状を明らかにし、(2)現在、多摩地域に期待されることは何かを、産業、教育、健康などの側面から探り、(3)都市部と連携ないしは融和する可能性とその具体的なシステムについて、お話します。

    • 第2部 事例発表、パネルディスカッション  〈15:10~17:00〉
      1. 檜原村の宝----------------------------山崎哲彦、井上佳洋
      2. 奥多摩町:日原の宝-------------------日原森林館
      3. とうきょう森林産業研究会------------原島俊二、田畑由紀夫

      (コーディネーター 笹岡 達男)

    • 展示、試食、実演(同フロアー別室)
  • 参加費: 無料(資料代 /1,000円 )
  • 定 員:150名 (定員になり次第、締切ります)
  • 申 込:参加ご希望の方は、「(1)氏名(フリガナ)(2)年齢・郵便番号(3)住所(4)電話・ファックス・メール番号」の必要事項を記入の上ファックス、もしくはE-mailでお申込みください。定員になり次第、受付は終了いたします。
    ※お送りいただきました個人情報は、当シンポジウムに関する範囲外では使用いたしません。
  • 問合せ先・申込先:NPO法人フジの森 事務局
    〒190-0205 東京都西多摩郡檜原村4270番地
    (携帯) 090-8808-6589(相澤) TEL.042-598-3097
    E-Mail: メールアドレス
  • 主催:NPO法人フジの森
  • 共催:(財)東京市町村自治調査会 多摩交流センター、とうきょう森林産業研究会
  • 後援:檜原村、奥多摩町、東京都
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裁判員制度を考える

2008-12-23 10:21:37 | シチズンシップ教育
12/22 議員全体の勉強会として「全員協議会」が開催された。

テーマは、「裁判員制度について」

講師は、東京地方検察庁総務部副部長検事 住川洋英氏。

まずは、中村雅俊氏が、裁判官役を務めるビデオを鑑賞し、
その後、質疑応答。

お聞きしたい点は、たくさんあったが、一番聞きたい点を、一点質問した。
環境整備について。
「裁判員制度は、社会参加の機会をつくる点で、すばらしい制度である。ただし、まだまだ、制度導入にあたり、環境整備ができていない。一つは、教育環境。中学校時代からの法教育をもっと、力を入れる必要がある。二つ目は、裁判員として参加する人へのサポート体制。例えば、子育て中の親御さんが参加する場合、地方自治体に任せて保育を実施するのではなく、国が、保育環境を整えるべきである。」

回答として、
「中学校への法教育は、なされつつある。
 保育環境を整える必要はある。」
補足的に、
「サラリーマンが参加する場合、裁判員参加のための休暇をとったとしても、公けの職務として認められ、そのことを事由に、不利益をこうむることがないように制度を設ける。」
「刑事事件に関して、人を裁くわけであり、裁判員に精神的負担が生じる可能性が大である。よって、アフターケアできる体制を整える。また、いたずらにショックを受けないように、証拠写真も配慮して、裁判員に資料提供する。」
とうことであった。

他の議員からの質問は、
①陪審員制度との違いは?
陪審員制度は、事実認定のみを行う。

②裁判官の議事進行能力を高めるためにどのような取り組みをしているか?
米国の陪審員制度を研修してきている。

③地方議員は、裁判員に参加する義務があるが、首長にはない。自衛官にもない。その理由は?
仕事の性質上であろう。

④一審のみ裁判員が参加するが、二審、三審への一審判決の重みは?
刑事事件の裁判で、重要なのは、第一審。控訴審は、一審が大丈夫かという書類を読みこむ作業が入ることになり、裁判員に任せるには、不向きである。

⑤守秘義務の罰則は?
罰則はない。

⑥死刑制度の検討は、裁判員制度導入にあたり、なされたか。
死刑制度と、裁判員制度は、それぞれ独立ではあるが、おそらく検討はされたであろう。

以上が、他の議員の質問。


私が、他に抱いた疑問。
①プライバシーがもれることは、本当にないか。

②誰が、無罪判決をしたとか、誰が有罪判決をしたとか、その情報は、出されるのか。

③逆恨みは、本当にされたりしないのだろうか?

④審議の時間は、十分にとれるのか。

⑤裁判員制度導入の意義が、十分に国民に理解されていない。

⑥裁判員が考えているようにみえて、実は、裁判官に考えを誘導されるようなことはないだろうか。

などなど、

私は、環境整備が整うという条件の上であれば、この制度の導入を大いに歓迎する。先にも書いたが、社会参加の機会が増えるからである。今後も、この制度を十分勉強していきたい。


地域で、「裁判員制度の勉強会」開催のご希望がございましたら、ご相談下さい。講師探しを含め、コーディネート致します。
⇒03-5547-1191 または、 kazuki.kosaka@e-kosaka.jp 小坂和輝まで。
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