これは、中央区のお話ではありませんが、中央区と同様に、街並みの景観をまったく無視した開発が進められています。
よりによって、下町情緒あふれる浅草の浅草寺周辺にです。
住民が、声を上げました。
今回は、地域環境を守るために、「浅草寺」様自体も立ち上がられたことに敬服いたします。
このような開発が、ここ中央区だけではなく、都内のみならず、あらゆるところで、勃発しています。
ある方は、「東京湾臨海部ドバイ化計画」と豪語されたということだそうです。
ドバイの方には、失礼があってはなりませんが、そして、実際に現地ドバイを視察してから、述べるべきではありますが、ドバイは、そこで生きるひとやコミュニティを大切にした街づくりであるとは、私は感じていません。
巨大な建物を建て、住居をいっきに増やす開発の時代は、終わったのではないかと私は思います。
その弊害が、あちらこちらで見られ始めています。
地域の課題解決をしながら、住居を更新する別のやり方があると私は考えます。
行政、議会がともに力をあわせ、住民と意見交換し、知恵を出し合って、とりうる手法を探し、実現していきたいと考えます。
問題意識を持つ住民、市民が、ネットワークを組み、対応の動きが出ています。私自身も情報交換し、勉強していきたいと思っています。
浅草寺の開発の件も含め、注目していきたいと思います。
太字、下線は、小坂による。
*****毎日新聞*****
<浅草寺>都を提訴「高層マンション許可取り消しを」
9月24日12時50分配信 毎日新聞
東京・浅草の高層マンション建設計画を巡り、下町の文化的景観が損なわれるなどとして、近隣の宗教法人「浅草寺」と住民5人が24日、東京都を相手取り建設計画の許可の取り消しを求めて東京地裁に提訴した。
訴状によると、計画は台東区西浅草3に高さ約130メートル(地上37階、地下2階、約700戸)のマンションを建設するもの。不動産会社「藤和不動産」などが今年2月、許可を得た。
浅草寺の西約400メートルに位置することから、原告側は「東京観光の顔でもある歴史的景観を破壊する」と主張している。提訴後の会見で原告団は「浅草寺の観音霊場としての荘厳さが損なわれるだけでなく、国や東京の街づくり、観光にも大きな影響を及ぼす」と語った。【伊藤一郎】
▽東京都の佐藤千佳・建築指導課長の話 訴状を見た上で必要な対応をしていきたい。
****毎日新聞以上****
****読売新聞*****
高層マンションNo!…浅草寺と住民が景観訴訟
9月24日13時13分配信 読売新聞
東京・浅草の浅草寺近くに高層マンションが建設されると景観が害されるなどとして、同寺と地元住民5人が24日、マンションの計画を許可した東京都や、建築確認を行った指定確認検査機関を相手取り、許可などの取り消しを求める訴訟を東京地裁に起こした。
訴状などによると、都は大手不動産会社の申請を受け、2月に地上37階建て高さ約130メートルのマンション建築計画(693戸の入居を予定)を許可、7月に建築確認が行われた。2012年の完成を目指し、今月着工している。同寺の周辺は低層住宅が多く、建設予定地は同寺から約400メートルしか離れておらず、「浅草寺周辺の景観に悪影響を及ぼす」と主張している。
東京都の佐藤千佳建築指導課長の話「訴状を見た上で必要な対応をしたい」 .
****読売新聞以上****
****時事通信*****
「高層マンションが景観阻害」=浅草寺が都を提訴-東京地裁
9月24日15時56分配信 時事通信
東京・浅草に建設中の37階建て高層マンション(高さ約130メートル)をめぐり、景観や住環境を損ねるとして、浅草寺と地元住民5人が24日、東京都を相手に、建設許可の取り消しを求める訴えを東京地裁に起こした。
訴状などによると、建設現場は浅草寺に近い5階建てまでの高さ制限地域。建築主は一定以上の敷地を空き地にすることで制限が緩和される「総合設計制度」適用を申請し、都が2月に許可を出した。
原告側は、浅草寺は国際的な観光資源で、高層マンションは周辺の景観などを破壊すると指摘。地域性を考慮しない総合設計許可は違法と訴えている。
佐藤千佳・東京都建築指導課長の話 訴状を見た上で必要な対応をしたい。
****時事通信以上*****