「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

【学校建替UPDATE4】小学校施設整備計画をめぐって

2009-09-16 18:15:57 | 教育

 現在、中央区では、小学校の建て替え問題をめぐり大きく揺れています。

 中央区の考え方をしるために、昨年度の10月決算特別委員会の部分を引用いたします。
 最初の部分の発言は他会派議員であり、私ではありません。この発言をうけながら、自分も3月の予算特別委員会で発言しており、最初に引用させていただきます。
 途中で、別のテーマの質問も入ってきており、その部分は略させていただいております。

 以下の質問でわかることは、二点。
①学校施設整備基本調査の結果は、私たち区議には非公開である。

②学校施設整備計画は、平成20年度中に出来上がり、区議に公開される。


****平成20年決算特別委員会 教育費*****
○決算特別委員会委員
 それでは、教育費について質問します。

 まず、学校の施設改修の関係です。

 決算書の300ページに学校施設整備基本調査792万円と記されております。この基本調査の報告書がまだ出ておりませんが、どういう調査をしたのか、調査報告はいつごろ出るのか、それについて、まずお伺いをしたいと思います。

○遠藤副参事(教育制度・特命担当)
 学校施設整備基本調査についてであります。

 この調査につきましては、今後、本区の学校施設改築・改修を進めるに当たりまして、計画をつくるための基礎的なデータあるいは情報の収集を行ったものであります。調査内容としましては、本年度小学校の改築の選定等を行っているところでありますが、そういう作業につきましての基礎的な調査データとして活用していく、また今後改修していく学校につきましても、改修の考え方とか方向性、こういうものを今後検討していく中の基礎的なデータ、情報の収集ということで行いました。具体的には、これまでの工事履歴とか、あるいは劣化診断調査、これらの結果をまとめて整理してございます。また、他区の先進事例等の収集を行い、学校づくりに生かしていこうというものでございます。

 これらの調査のデータにつきましては、特に公表する形では今まとめてございませんが、今年度小学校の学校施設整備の実施計画をつくっていきますので、この中でわかりやすい形で反映させてお示ししたいと、このように考えています。

 以上です。

○決算特別委員会委員
 今、この内容は公表しないというお話がありました。どういう調査をし、どういう結果が出たのかという内容がわからなければ、私たちも小学校改築対象校の選定、改築順について教育委員会から報告を受けましたけれども、その内容についてどの学校を改築するのか、どの学校を補修していく必要があるのか、そういうこと考える上で、この基礎調査をやったということなんですから、それがないと私たちもどういう計画が必要ではないかということがわからないと思うんです。その辺についてはどういうふうに考えるのか、もう一度御答弁をいただきたいというふうに思います。

 小学校の改築対象校の選定、改築順の案について、9月に教育委員会からお示しいただいていますけれども、これは選定の基本的な考え方ということで小学校7校のうち3つの学校を選定するというようなことで説明を受けています。築年数がおおむね80年を経過した学校というのは、ここにもあるように7校あるわけですし、その中からどうしてこの3校を選んだのかという説明はわかりますけれども、そのほかの学校の状況とか、そういうのを判断して計画を立てていく上で、そういう基礎的なデータというのはどうしても必要だと思いますので、その辺についてのお考えをもう一度お示しください。

○齋藤教育委員会次長
 基本調査につきましては、今、担当課長がお話しした内容で調査を進めさせていただいたところでございます。小学校施設整備計画というのを今年度内に策定する予定で、今、作業を進めているところでございまして、この整備基本調査を踏まえて、その調査事項や検討事項、こういったものを計画に盛り込んでいきたいと考えてございます。

 公表の件でございますけれども、基本調査につきましては、今後策定いたします計画の内容に反映させていきたいというふうに考えてございます。それから、これを補完する参考資料として、小学校施設整備計画とあわせてお示しをさせていただきたいというふうに考えてございます。

 それから、学校の改築についての案ということでございますけれども、これはまだ正式というか、これから検討していく上でのたたき台ということで、事前に御説明をさせていただいたものでございます。これにつきましては、今、地域の方とも協議を行いながら、最終的に、ことし中に正式な案としてまとめる方向で検討しているということでございます。正式な案というのが決まりましたら、委員会等を通じて皆様に御報告をしていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○決算特別委員会委員
 基本計画2008の中で3校これから改築しようという方向が示されたということはありますけれども、最初に基本計画で3校だということであるから、どの学校を改築しようかというような順序でやるとしたらおかしいと思うんです。学校の今の施設がこういう状況で、どうしても改築が必要な学校がこれだけあるから、この10年間の間にこういうふうにやっていこうと決めるのが計画だと思うんです。そういう計画の上で3校をやろうというふうになったんだったら、まだ話がわかりますけれども、基本計画で決めているので3校を選んでやるんですというように受け取れるので、その辺の考え方についてもう一度お願いをしたいというふうに思います。

 それで、毎年資料をいただいておりますが、小・中学校の設備、施設などへの学校からの改修の要望、そしてそれに対してどういうふうに改修してきたかということがいつも出ていますけれども、こういうものを計画的に改修していくためにも、その基本的なデータというのが必要だというふうに思いますので、その資料は全体の計画を立ててから参考におつけしますということではなくて、2007年度の予算でつくった報告書だと思いますので、事前にきちんと出していただけるように要望したいと思います。その点についてのお考えをもう一度お願いしたいと思います。

 (中略)

○齋藤教育委員会次長
 小学校の建てかえに関するお尋ねでございます。

 まず、今回、基本計画2008に3校の改築という形で位置づけをさせていただいているところですが、これは私どもの行った基本調査を踏まえた上で計画の中に盛り込んだということでございます。それで、7校のうちなぜ3校という話もございます。御指摘のとおり、昭和初期に建築され学校というのは7校、今回は基本計画に盛り込んだ3校を建てかえ対象として、今、調整をしているところでございますけれども、これはいろいろ学校によって、例えば都の建築物として指定されている学校があるとか、いろいろな学校、7校のうちでも建てかえしない形、建てかえでなくても違う形、例えばリニューアルをしながら学校を維持していくというような考え方も、今まとめているところでございまして、3校だけを建てかえをするという形だけではなくて、そのほかのいろいろな手法を用いて学校が維持できるような形を考えているところでございます。

 資料の件でございますが、これは先ほども御答弁させていただいたとおり、基本調査の中身をできる限り最大限、施設整備計画、今年度策定する予定でございますが、この中でお示しをしていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○長嶋学務課長
 (中略)

○決算特別委員会委員
 (中略)

 それと、学校の改築計画などの点については、施設整備計画の中でということはわかりますが、どうしてこの学校を選んだのかというのを、行政はそういう調査があって、それでこれでやったんですということだったと思いますけれども、データが共有されていませんよね。どうしてここの学校をやって、こっちはやらないのかという基礎的なデータが私たちには示されていないわけなので、それは早目に、もう計画を立ててからこうだったんですということではなくて、その調査というのはその計画を立てる上で必要な調査をやったということだと思いますので、事前にきちんとお示しをいただきたいというふうに思います。絶対できないのか、もう一度御答弁をお願いしたいというふうに思います。

 (中略)

○長嶋学務課長
 (中略)

○齋藤教育委員会次長
 調査の件でございますが、最終的にこれから案をまとめていくわけでございまして、その取りまとめをした際の考え方については、極力そういった調査をした結果も反映させながら御報告させていただきたいというふうに考えているところでございます。

 なお、最終的には、何回も申し上げますように、施設整備計画の中でできる限り反映をしていきたいというふうに考えているところでございます

 以上でございます。

****以上、抜粋おわり****


 この質問を心におきながら、予算特別委員会で私が質問をいたしました。

 要点は、
①予算特別委員会に間に合うように、小学校施設整備計画が議員に提出されなかった。

②現在、中央小学校の耐震性は大丈夫。

③中央小学校建て替えにまつわる諸問題(明正小に一時移転、平成25年まで6学級のまま、区道廃止して校庭を広げる考え方、学童整備)

****小坂の質問****

○小坂委員
 (前略)
 最後に、ここの教育の分野では何があるかと申しますと、小学校施設整備計画というのが今後つくられるんですけれども、この計画自体がここで(予算特別委員会で)やはりもんでつくられるべきじゃないかなと。私たちはよりよい計画を目指しているわけでありますから、それをここの予算特別委員会の場でもっともんで、いい計画をつくるべきじゃないかなと私は考えます。それがここの場で素通りして、計画ができるわけですよね。このあたり、この予算特別委員会に間に合うように、小学校施設整備計画が出せなかったのか、このあたりを1つお伺いさせてください

学校の改修、バリアフリー化に関しての2つ目に移ります。

 小学校、中学校のバリアフリーに関してです。

 エレベーターとかのついているところのバリアフリーができているのは、晴海中学校と日本橋小学校と月島第三小学校のみだと思うんですけれども、これに関してはもっと何よりもまず急いで、そこだけでも、学校の改修を待つんじゃなくて、そこだけでも急いでやるべきものじゃないのかと考えるんですけれども、このあたりのお考えがございましたら、教えてください。

 最後、中央小学校に関して御質問させていただきます。

 これに関しても、私は小学校施設整備計画を読んで、この疑問を解消したかったんですよ。でも、それが出ていないので、ここで述べさせていただきます。

 中央小学校についての確認事項です。

 まず、1点目、ここの小学校の耐震性は今は大丈夫で、今後も大丈夫である。そうでしょうか。

 2つ目、平成25年までの児童数、学級数の予測がなされております。これは平成25年まで6学級のままです。その後、5年間もそれぐらいの程度で移行するのでしょうか。

 3つ目です。この小学校においては、学童もしくはプレディでもいいんですけれども、学童を整備する必要があると思われますけれども、このあたりも同時に考えているのでしょうか。

 4つ目は、小学校と鉄砲洲児童公園の間、これは恐らく区道だと思うんですけれども、この区道の廃止は考えられていらっしゃるんでしょうか。

 5つ目は、プールや講堂の部分、そのエリアの一部改修だけで、その目的(教室数の増加)は達成できるのではないでしょうか

 6つ目は、明正との1つの敷地に2つの学校というふうなことを今後なされていくわけでありますけれども、これは恐らく子供は適応力があるので大丈夫だと思うんです。ただ、こういうシステムがうまくいくかですよね。1つの敷地に2つの学校というシステムがうまくいくかという中で、このあたり、前例といいますか、このやり方をやった小学校が日本国じゅう、どこかあるのかどうか。私は、そういうところを見習って参考にしていきたいと思うんですけれども、そのあたり、あれば教えてください。

○奥田教育委員会庶務課長(参事)
 それでは、バリアフリー化のことについて一部お答えさせていただきます。

 まず、エレベーターの関係についてでございます。

 エレベーターにつきましては、今現在、平成3年にできました晴海中学校以降に建った建物については、エレベーターについてはつけてございます。それ以前の建物につきましては、今現在ついていないわけでございますが、特に古い学校につきましては、エレベーターをつけるということは上から下までコアとして抜けていなければならないということがございますので、そういうものを例えば校舎外につけるということになりますと、校舎の改築ということになりまして、すべてのいろいろな消防設備だとか、そういう点についていろいろな改修をしなきゃいけないということで、莫大な改修経費がかかるということもございます。そういう意味におきまして、今現在のところ、大規模改修だとか改築、そういう機会をとらえて、特にエレベーターについては対応していきたいというふうに考えているところでございます。

 また、中央小学校の耐震性につきましては、これにつきましては既に平成8年ですか、そちらのほうで耐震診断をしまして、悪いところについてはすべて改修しておりますので、耐震性については問題ないというふうに理解しております。

○遠藤副参事(教育制度・特命担当)
 学校の改築についてのお尋ねでございます。

 まず、小学校施設整備計画でございますが、こちらについては昨年12月に中間のまとめということで3校の改築の考え方、選定等、スケジュール等をお出しさせていただいたところでございます。現在、最終的なまとめということで行っておりますので、これはできるだけ早くお出ししたいと考えておりますが、この場については今回間に合わない状況でございますが、今後所管の委員会等には出していくということで考えてございます。

 次に、中央小の関係でございます。

 まず、6学級の規模ということで、推計の関係でございます。

 推計については、やはり学区域の住民基本台帳あるいは外国人登録人口をもとに出してございますので、実際に今現在生まれているお子さんをもとにして出しているところでございます。そういう意味では、その先の5年というのは、今のところ、同じ方法では出てこないということで考えてございます。ただ、やはりこの地域については、マンション等の建設あるいは湊二丁目の開発等もございますので、人口の増加に伴い、やはり若干ふえていくものと考えているところでございます

 プールあるいは講堂のエリアだけの改修ということでございますが、中央小学校についても、御案内のとおり、これまで80年という年月が経過してございます。そういう意味では、先ほど耐震性については問題ないということでお話しさせていただきましたが、コンクリート素材、これらの劣化というのはやはり進んでいるということで認識しているところでございます。実際に、それに伴い、雨漏りとか、あるいは壁を伝う雨、こういうものはございます。そういうものについては適切に対処しているところでございますが、やはり改築ということで、これらの課題にも根本的に対応していきたいということで考えているところでございます。

 明正に仮校舎として中央小が入るという関係でございますが、恐らく全国を考えても、こういう特別な事情の学校というのはないのかなと考えてございます。というのは、やはり場所というものが、すみません。前例としては久松であったということで、すみません。私のほうで認識していなかったところでございます。

 ただ、明正につきましては、実際、リセ・フランコ・ジャポネという学校が一時期入っていることがございまして、そういう経験も生かして、やはりこれは地域の皆様あるいは学校にもこれに先立つ協議会の中でお話ししたところでございますが、そういう対応があるので、可能ではないかと。その上で、やはり交流の機会にもなるので、それについては賛同していただいているところでございまして、課題についてはいろいろあるということで考えてございます。ただ、それも今後、やはり学校と適切に対処について検討してまいりたいと考えているところでございます。

 あと、区道の廃止の問題でございますが、こちらについては、今、中央小の校庭の狭隘というのがやはり問題になってございますので、いろいろな方法でこれらを解決する方法を考えてございます。その中では、校庭の屋上ということも提案させていただいて、協議会の中でも検討していただいているところでございます。実際に、地上の部分に幼稚園がございますので、園庭というのを設けなければならないということが1点あります。そういう意味では、やはりこの区道というものも今後活用した検討というのも進めていきたいということでは考えております。これは、やはり地域からも区道を活用した工事の拡張ということについて、さまざまに御意見をいただいておりますので、そういうことも踏まえて、今後検討してまいりたいと考えております。

 以上であります。

○小坂委員
 それぞれありがとうございました。

 1つの敷地に2つの学校、久松小学校がそうであったということですけれども、そこから学んだこととか、そのあたりはありますでしょうか。

○遠藤副参事(教育制度・特命担当)
 先ほどの久松小学校の関係でございます。

 こちらについては、昭和46年から48年にかけて改築が行われたものでございます。実際に、このときについては1つの学校というよりも、幾つかの学校に分散して仮校舎として使ったという例でございます。こちらについては、例えば学年でいいますと、1年から3年が有馬小とか、あるいは4年生が十思小、あるいは5、6年が東華小学校を使ったということで、実際にほかの学校を使って仮校舎として改築期間を過ごしたという例でございます。1つの学校に全部の学年ということではございません。

 以上です。

○小坂委員
 すみません、私もその時代の歴史がわからないので、久松のところですね、もし御存じの方があったら教えていただきたいんですけれども、いないかな。無理ですかね。今後また教えてください。

 今の御説明では、久松小学校の子供たちが分散したということですよね。1つの小学校の子供たちが分散して散らばって、それからまた年月がたって1つに戻ってきたというふうな歴史なわけですよね。このあたりで学んだことといいますか、でも、今、確かに久松小学校というのは学校の教育の中では本当に尤たる存在としてあるわけですので、それを乗り越えられるという歴史的事実はあるということで理解しておきますけれども、さらに何か学ぶべき点があれば、また今後教えてください。

 では、ここに関しては置いておきますけれども、今述べられた点におきまして、小学校施設整備計画と、これだけにかかわらないんですけれども、重要な計画に関しては予算特別委員会までに、これにかかわらず出していただければありがたいと考えておりますので、今後よろしくお願い申し上げます。これに(小学校施設整備計画に)かかわらずです。

 学校のバリアフリー化に関しては、今、副籍制度もあって、特別支援学校に行っている子供たちも地元の学校で学ぶわけですので、そうなってきた場合に、どうしても1階、2階、3階と教室があるんだけれども、そこに上っていけないという現状があるわけなので、ぜひできるところから、例えば佃島小学校とかはエレベーターの場所は確保していたけれども、つくっていないというふうな話もお伺いしておりますので、できるところから、改築を待たずにバリアフリー化をぜひ何とかできないかというところを検討していっていただきたいとお願い申し上げます。

 中央小学校に関しましては、実際、6学級のままでの計画なんです。計画の中では6学級のままであり、今後どれだけふえるかというポイントがあるわけなんですけれども、そのあたりの推計をきちんとやって、最終的な計画をつくって、教室数とか出していっていただきたいと思いますし、改修の規模も考えていっていただきたいと思います。また、ぜひ子供たちのためということを考えるのであれば、地元の方々の御意見も参考にしながら、運動場の校庭等の広さを広げるために区道のところの柔軟なる対応をよろしくお願い申し上げます

 また、同時に、そのエリアでは学童とかプレディがないエリアですので、そのあたり、改築と絡め、ぜひ実現のほどよろしくお願い申し上げます

*****以上*****

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第三回中央区商店会加入促進大会 大会宣言

2009-09-16 18:03:17 | NPO・地域力
 9/15第三回中央区商店会加入促進大会が開催されました。

 大事な大会宣言が発せられましたので、掲載いたします。

 商店会は、中央区の大事な顔です。さらなる発展が、すみよい中央区に寄与するものと信じます。
 そして、築地市場も現在地で再生するからこそ、さらなる商店会の発展があると考えています。「商業と観光のまち中央区」の象徴のひとつが、築地市場です。


 <大会宣言>

 私たちは、先人たちが築き上げてきた伝統ある商店街を受け継ぎ、「商業と観光のまち中央区」の一翼を担ってきました。

 さらに今日では、地域の環境美化、防犯・防災にも取り組み、地域コミュニティの核として大きな役割を果たしています。

 しかし、近年、地元の商店会に加入しない新規出店者やチェーン店等が増え、商店街の一体性や活性化をはじめ、安全で安心なまちづくりにも影響を及ぼしかねない状況になっています。

 このような状況に対応するためには、日々地道な加入促進活動を積み重ねていくことが肝要です。そして、伝統や個性を生かしながら、商店会・区・地域住民が一体となって魅力ある商店街、まちづくりに努めていかねばなりません。

 私たちは、「中央区中小企業の振興に関する基本条例」の趣旨を踏まえて、今後この活動を一層広げていくことを確認し、ここに大会宣言を行います。

1 安全・安心なまちづくりを通して、潤いとにぎわいのある魅力的な商店会づくりを目指します。

2 地域商店会とスーパー、コンビニエンスストアーなどのチェーン店が共存共栄による商業の活性化を推進します。

3 これらの実現を担保するため、未加入商業者の全店舗加入を目指し、商店会組織の強化につとめます。

以上、宣言します。

 平成21年9月15日               中央区商店街連合会

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

商店街は、甦る!

2009-09-16 17:16:22 | NPO・地域力
 はやる商店街のキーワードはなにか。

 昨日9/15、第三回中央区商店会加入促進大会が開催され、その記念講演で、千葉商科大学教授西村晃氏の講演がありました。
 
 それを参考に、私の考えを書きます。


①広域集客ができる

②CIがやりやすい。
 地域のアイデンティテーがはっきりしている。

③オリジナリティがある

④販促イベントがある。
 例えば、縁日

⑤往った人は帰って来る構造
 神社に行って、お賽銭なげて、帰るときに、買い物する。

⑥なんか、楽しくさせる、学ぶことができる
 例えば、骨董品市

⑦レジャー感覚
 ここで人と会うことができる

⑧外国人を対象にできる

⑨日本人は、「上り志向」がある

⑩アイデアを出し、それをやり遂げる情熱がある
 「上り」じゃないけど、旭山動物園は、集客をさせたのは、こすげまさお氏らの熱い情熱の賜物。

⑪三世代(祖父母ー父母ーこども)を対象にできる

⑫「スカイツリー」、「野菜直売などの六次産業」が今後のキーワード


これらの複数の要素が絡むと、活性化し、甦ることができる。

 商店街とは、人気があったから、その商店街が生まれたのである。
 人気がなくなったから、すたれたのである。
 では、どうすればよいか。
 人気を復活すれば、再生するということである。


 大型店の出店のせいで、すたれたのではない。
 大型店も衰退するであろう。なぜなら、客の取り合いで、お互いの体力が非常に落ちている。

 アマゾンなどネットスーパーも、特に運んでくれる、ほしいものが確実に入手できるということで買い手によいし、売り手にも、一等地に家賃を払わなくてよい、在庫の置き場の心配をしなくてよい、従業員も見えないなどよい点がある。
 これは、ひとつ競うことになるであろう。

 中央区のあらゆる商店街は、再生し、さらに発展するポテンシャルをもっていると私は、確信している。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【新型インフル 31】新型インフルエンザの治療の考え方

2009-09-16 16:33:26 | 各論:新型インフルエンザに備える
新型インフルエンザの治療の方針をお伝えいたします。
 WHOがガイドラインを作っています。
 その和訳が、国立感染症情報センターより出ていたものを転載します。

 なお、用語として、ノイラミニダーゼ阻害薬に含まれるオセルタミビルの商品名はタミフルで、ザナミビルはリレンザ吸入薬です。

 

 下線は、小坂によります。

***以下、転載****

推奨された抗ウイルス薬の使用
パンデミック(H1N1)2009-briefing noteその8
原文

2009年8月21日(ジュネーブ)-WHOは本日、H1N1パンデミックウイルスに感染した患者の治療における抗ウイルス薬の使用方法に関するガイドラインを発行した。

このガイドラインは、現時点でこれらの薬に関する安全性と効果に関する研究結果のすべてに目を通した専門家が集った国際委員会で得られた共通の認識に基づいて作成されている。オセルタミビルとザナミビルの使用は、重症化や死亡例、入院あるいは入院期間を減らす為に使用すべきという点が強調された。

パンデミックウイルスは、現段階ではノイラミニダーゼ阻害薬として知られる薬に対して感受性があるが、第2選択抗ウイルス薬であるM2阻害薬に対しては耐性がある。

パンデミックウイルスに感染した世界中のほとんどの患者は、典型的なインフルエンザ様症状を呈し、治療薬を服用しなくても、完治している。元来健康な患者で、合併症を呈していない場合は、抗ウイルス薬で治療する必要はない。

患者個人のレベルでは、初期治療の判断は臨床症状と地域のウイルスの流行状況によって決定されるべきである。

地域でウイルスが蔓延している場所では、インフルエンザ様症状を呈している患者を診察した医師は、原因がパンデミックウイルスであると推測すべきである。この場合、治療開始の判断は、検査結果を待つべきではない。

この推奨は、すべてのアウトブレイクが起こっている地域からの報告で、H1N1ウイルスは急速に優勢な流行株になるという報告に基づいている。

重症例に関しては迅速に治療を開始せよ

専門家委員会がエビデンスを調査した結果、オセルタミビルは、正しく処方されれば、肺炎(パンデミック、季節性共にインフルエンザの最大の死亡原因)になるリスクを劇的に減らし、入院も減らすことがわかった。

受診時にすでに重症な状態、あるいは状況が悪化し始める患者が現れたら、なるべく早くオセルタミビルで治療を開始することをWHOは推奨する。早期、特に症状出現後48時間以内に治療を開始することと、良好な治療成績は非常に強い関連があることを研究結果が示している。重症、あるいは症状が悪化している患者に対しては、たとえ開始時期が遅くなっても治療を行なうべきである。オセルタミビルがない、あるいは何らかの理由で使用できない場合はザナミビルを投与することも可能である。

この推奨は、妊婦を含むすべての患者と、小児、乳幼児を含むすべての年齢層の患者に対して適応がある

より重症化のリスクが高い基礎疾患を有する患者に対しては、WHOはオセルタミビル、あるいはザナミビルによる治療を推奨する。これらの患者も、症状が出現したら検査の結果を待たずに治療を開始すべきである。

リスクが高いグループに含まれる妊婦に関しても、WHOは症状出現後、なるべく早い段階で抗ウイルス薬による治療を受けるべきであると推奨する。

同時に、基礎疾患を有していることが、確実に重症化の条件かというと決してそうではない。現在、世界中の重症化した症例の約40%が、罹患前は健康な子供や50歳未満の成人である。

この患者群の中には、症状発症後5から6日後に突然の急な症状の悪化を認めるものがいる。

臨床症状の悪化とは、肺組織を破壊し、抗生剤に反応しないウイルス性肺炎と、心臓、腎臓、肝臓を含む多臓器不全を示す。これらの患者は集中治療室で、抗ウイルス薬投与以上の治療が必要となる。

臨床医、患者、そして自宅での加療に携わっているものは、病状が重症化する徴候を注意して観察し、オセルタミビルによる治療開始を含む緊急対応を取るべきである。

重症、あるいは疾患の悪化が進行した場合、臨床医は通常よりもオセルタミビルの投与量の増量と投与期間の延長を考慮すべきである。

小児における抗ウイルス薬の使用法

最近報告された2つの研究結果を検討すると[1,2]、小児への抗ウイルス薬の投与の妥当性について、いくつか疑問点が出てきた。

この二つの臨床における総説は、WHOと専門家が本ガイドラインを作成するに当たって使用したデータを用いており、この推奨に反映されている。

WHOは、小児の患者で、重症な人、症状が悪化している人、ならびに重症化や合併症を併発するリスクの高い人への速やかな抗ウイルス薬投与を推奨する。この推奨には、5歳未満の小児も、重症化のリスクが高いということで、含まれている

5歳以上の健康な児童は病気が長引く、あるいは症状が悪化している場合を除いて、抗ウイルス薬の投与は必要ない。

重症化の徴候

臨床医、患者、そして自宅での加療に携わっているものは、病状が重症化する徴候を注意して観察する必要がある。症状の進行は、非常に早い場合があるため、H1N1感染確定者、ならびに疑いのある者は、以下の症状が認められた場合には、医療機関の受診を勧める。

·          活動中あるいは安静時の頻呼吸

·          呼吸困難

·          蒼白

·          血痰もしくは着色した痰

·          胸部の痛み

·          精神状態の変化

·          3日以上続く高熱

·          低血圧

小児では、重症化の徴候として、促迫呼吸や呼吸困難、注意力散漫、起床困難、遊ぶことへの興味の減衰なども含まれる。


[1] Neuraminidase inhibitors for treatment and prophylaxis of influenza in children: systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials. Shun-Shin M, Thompson M, Heneghan C et al. BMJ 2009;339:b3172; doi:10.1136/bmj.b3172[PubMed]
[2] Prescription of anti-influenza drugs for healthy adults: a systemic review and meta-analysis. Burch J, Stock C et al. Lancet Infect Dis 2009; doi:10.1016/S1473-3099(09)70199-9
[PubMed]


(2009/8/26 IDSC 更新)

以上、転載おわり。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【新型インフル 30】新型インフルエンザの第一波に備えて(第二波は、来年)

2009-09-16 05:49:07 | 各論:新型インフルエンザに備える
 医師会主催の新型インフルエンザ対策講演会が中央区役所8階大会議室で9/15 19時から開催されました。
 新型インフルエンザの流行が拡大し、緊急に開催されたものです。
 歯科医師会、薬剤医師会、ケアマネージャーら医療関係者にもお声がけして、緊急に開催されました。8階大会議室がほぼ満席の状態での開催となりました。
 どちらか先約の会議が当初入っていたとのことでありますが、都合をつけていただいております。一医師として、感謝を申し上げます。

 講師は、この分野では一人者であり、御高名な神奈川県警友会けいゆう病院小児科菅谷憲夫先生でした。

 御講演を聴講し、私自身が考えたことを、私の責任において、記載いたします。

 なお、新型インフルエンザに関し、疑問やご関心のございます方は、ご連絡ください。知恵を出し合って対策していきたいと思います。
 電話:03-5547-1191
 ファックス:03-5547-1166
 メール:kazuki.kosaka@e-kosaka.jp

****一般的な知識として****

Ⅰ流行について
①これから第一波の流行がくる
本年5月-8月:前駆波
本年秋:第一流行
2010年秋ー2011年:第二流行

②今は、流行の手前の“くすぶり”流行の段階

③ECDCの予測
人口の20-30%が発症 2560万~3840万人
発症者の1~2%が入院   日本25万~77万人
発症者の0.1~0.2%が死亡   日本2.5万人~7.7万人

④流行は、10~11月中にくる

Ⅱハイリスク者
①喘息、COPDなど呼吸器疾患をもっているひと
 心疾患、糖尿病

②小児(4歳以下、新生児、乳児を含む)、65歳以上の高齢者

③妊婦

④ただし、健常の小児、成人でも入院あり


Ⅲ重症化
①ウイルス肺炎で重症化する

②細菌感染の合併もありうる

③第4-5病日に重症肺炎

④タミフルなどは、肺炎治療に有効


Ⅳ治療
①WHOが治療指針を8月に発表している

②タミフル、リレンザを使用することが基本

③重症例(呼吸困難、レントゲンで肺炎像、神経症状を示すもの)は、すべてタミフル

④軽症では、必ずしもタミフルを必要としないという書き方。
(タミフルを入手できない国への配慮もあり、その表現となった。)


Ⅴ疫学
①スペインかぜ (1918-1920年大正7年-大正9年)に抗原性(HA部分の)が近いタイプという

②よって、90歳以上は、抗体を持っている

③逆に、60-80代の人も抗体はない

④予測では、小児の30-40%はかかる、特に5-9歳。

⑤かかりやすさの度合いでは、大人はかかりにくいから、社会機能の麻痺はないと予測される

⑥来年、第二波がくる、このときは、今年のような“くすぶり流行”はなく、いっきに流行が入る


Ⅵ医療体制
①厚労省の予測 2560万の患者発生

②その1.5%が入院 38万人

③入院患者の20-30%が集中治療が必要  少なくとも7万6千人

④少なくとも3~4万人が人工呼吸器(とくに高周期換気)が必要

⑤日本は、国民の50%近くを治療できるタミフルを備蓄


Ⅶワクチン
①効果は、季節性インフルエンザのワクチンより低い

②国産ワクチンは、1500万人分の年内生産は困難、年度内でも難しいか

③ワクチンは第一波には間に合わない

④欧米国はワクチンメーカー(GSK,ノバルティス)に当初から生産予約をしていた。日本は、予約はなく、本来後進国用に配布すべき残り分を、高額をつけて買う形で購入することになる。(このことが事実であるならば、国家の品格にかかわる国の行動であり、国際社会の中での責任ある行動が求められると思います。)


Ⅶ休校
①休校は有効

②しかし、社会的コストはかかることになる


Ⅷ検査
①印象では、感度は、10%低い印象


Ⅸ予防投与
①基本はしない

②妊婦は場合により、予防投与を考慮

③高齢者施設での蔓延予防など特殊な場合、予防投与を考慮


Ⅹマスクの効果
①とくに感染者が、撒き散らさないように


ⅩⅠ日本の先行事例としての沖縄
130万の人口で、死亡は2例。入院30人。


***上記の知識をもとに今後、求められる私の考える対策****
(すべての事柄を網羅して書けてはいない点を、あらかじめお断りいたします。)

Ⅰ区レベル
<情報>
①中央区インフルエンザ対策本部、中央区新型インフルエンザ対策ネットワーク
区の対策本部とネットワークの機能
特に、迅速な判断と判断された内容の迅速な情報提供
協議内容の公開

②区民への情報提供
自治会、町会レベル、全体、各レベルでの講演会、ケーブルテレビ、中央FMなど情報周知

③流行情報
流行情報の保健所への一元化
幼稚園・小・中学校の学級閉鎖情報
保育園・学童・高齢者施設の患者群発生の情報

④方針の通知、特に医療関係者へ
行政からの通知の迅速な情報提供
厚労省や東京都からの最新の情報を迅速に医療機関へ伝達を

⑤流行状況にあわせて、適切な判断を迅速に
特に、特養など高齢者施設での蔓延の可能性が考えられる場合は、タミフルの予防投与に踏み切ってもよいのかもしれない。

⑥ワクチン接種提供体制の整備
)今年は、学校や区の施設を用いての集団接種が適切であるかもしれない。

)来年の第二流行にそなえ、来年度は、小児や高齢者を中心にワクチン接種を確実に行える体制整備をする

)肺炎球菌ワクチンの高齢者への接種を促進し、新型インフルエンザ感染の二次感染としての肺炎球菌による肺炎発症に備える。



<医療>
①重症患者の医療提供体制の整備

②備蓄タミフルの有効な活用



Ⅱ都レベル
<医療>
①重症患者の医療提供体制の整備

②備蓄タミフルの有効な活用


Ⅲ国レベル
<医療>
①ワクチン行政の刷新
今回、外国ワクチンメーカーから、本来なら後進国用のワクチンを、高額で買いあさることをして、ワクチンを確保することになるが、これを反省の材料として、今後は、)外国ワクチンメーカーへ、流行の当初から必要ワクチン量の予約発注をかけること、)国内ワクチン生産の国力をつけること。


 
以上、 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする