「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

決算特別委員会⑧つづき 教育費(3)

2010-02-10 02:34:38 | 財務分析(予算・決算)

次の話題に移らさせていただきます。あとは小さな話題になります。

 振興基本計画と生涯教育に関してなんですけれども……。

○磯野委員長
 では、一たんここで切っていただいて、今の御答弁をお願いします。

○橋教育長
 ちょっと基本から少し確認させていただきますけれども、月島地域は新増築なんです、対応するとしたら。今話題になっているのは改築なんですね。それは分けて考える。それはいろいろ議論あります。このままでは月島地域は足りないじゃないかという御心配もあろうかと思いますけれども、私どもは当分は対応していけると。ただ、再開発の動向については注意深く見詰めていくと、そういうふうにたびたび御説明申し上げています。

 今、基本計画で載せたのは改築です。改築は、子供たちがいる学校ですから、耐震性はすぐ調査して、地震で壊れないようにはしました。ただ、古いんです。機能的にも劣化しています。まず、一番わかりやすいのは、体育館は屋内体育館ではなくて講堂なんです。わかりますよね、現場を見ておられると思いますけれども。たびたび要望が出ています。だから、体育館だけ改造すればいいんだというお考えもあるかもしれませんが、その他、教室も狭いんです。60平米ないんですから。昔の寸法なんです。今は机も大きくなりまして、それなりの定員を入れたら狭くなるんです。

 何よりも、地域の方々からのそういう要望が強いんです。急に出てきたようなお話がありましたけれども、全然そんなことはありません。3期6年検討している中で、最初のころはソフトの話が多かったですけれども、メンバーの方はみんな改築はどうするんだということを頭に置いて、折に触れて発言されながら来たんです。その上で、学校づくり検討会では、先ほど御指摘ありましたけれども、具体的な検討云々ありましたけれども、話が出なかったんじゃないんですよ。ただ、優先すべき課題があったから、そちらを重点的にやったので、全員の方が、改築も大事なことだと。大事なことだからということで、全員の総意で、あの報告書は取りまとめられたんです。その辺のところをよく御理解いただきたい。

 それと、専門家が震災復興学校を残すべきだと。そういうお考えもあるでしょう。ただ、中央区から見れば、残るに適した学校は東京都の建造物の指定も受けていますから、残す方向でやっています。地元の要望の強い地域については、これはもう改築していくんだ、よりよい学校にしていくんだと。これは行政のそういう考えで、議会のほうのお考えでも、私は大方御理解を得ながら進めてきたと思っています。

 その辺のところをよく御理解いただいて、月島地域のところにつきましては、全然放っておくということではないんですから。私どもも開発動向を見ていますけれども、御案内のように晴海四丁目だって動いていません。昭和60年代初めに臨海部の開発計画ができてから、もう20年以上たって動いていないんですから。そういう状況をよく見ながら、それはそこにお住まいになっている方々が心配されたり、関係者が心配されるのは十分受けとめておきます、それは。ただし、何もしないということではなくて、それはそちらで対応する。改築は改築でやらせていただく。そういうことで進めておりますので、御理解いただきたいと思います。

○小坂委員
 わかりました。わかりましたというか、そちらの言い分はわかりました。

 ただ、それであれば、この学校づくり検討会でそのような内容をきちんと書いたり、学校教育検討会の報告書でも書いたりすべきなのに、そこでは十分に書かれていないんですよ。ぽんぽんと出た意見だけの、それが大切であれば、この報告書に反映させるべきなんです。それが全然書かれていないんです。そういう経緯があったというのは私も存じ上げておりますけれども、であれば、ここにもきちんと残していくべきです。

 それに、そちらが分析されるよりも、もっと、恐らく明石小PTAのほうは改築賛成よりも反対の数がもっと圧倒的に多かったんだと私は、見ていないけれども、思いますが、そこは結果はいいです、説明は。賛成の声もあったというふうな表現をされたので、私は理解したんですけれども。すべての報告書が、人口増加から冷静な目で、どこをどうすべきか考えた場合に、私は、この10年で一番最初に力を入れるべき場所は、それは月島エリアじゃないかと申し上げているのであって、全体の中で考えたら、京橋と月島どちらがということで1つ言っております。そしてまた、もつ、頑丈な建物は、わざわざ壊す必要はなく、それを有効に活用していくということでいけると思っております。それで行政の方々に対しての私の考え方を述べさせていただきました。

 では、次に移らさせていただきますけれども、振興基本計画と生涯教育に関してなんですけれども、振興基本計画の中では、生涯教育は取り上げるという考え方で理解してよろしいんですよね。第3回の委員会で出された中央区の教育振興基本計画の骨子の中の視点3に、学校・家庭・地域が連携した子供の健全な育成というふうなことを目指すと書いていて、その4番目に、文化・スポーツなどの生涯学習活動への支援と書いていて、1番、地域の学習拠点・情報拠点としての図書館機能の充実、2番、地域の学習資源を活用した教育の推進、3番、学校施設を活用した生涯学習活動への支援と書いておりますけれども、振興基本計画には生涯教育の視点も入っていると理解してよろしいかどうか、一応念のために確認させてください。

 2番目なんですけれども、ICT教育です。

 平成20年からICT教育を始めたわけですけれども、それの利点、欠点を評価する仕組みを持っているのかどうか。ぜひともやりっ放しというわけではなく、評価をしていっていただきたいと思っております。

 3つ目が、中央区障害者サポートマニュアルがあるんですけれども、もしこれの改訂が近ければということで、ぜひとも認知症の項目も入れてください。これはこの前も言っているんですけれども、一応もし近づいておればということで言っております。

 4点目は、図書館に関してなんですけれども、図書館という場所は、障害のある子の作業の場所としては非常に適しておりますので、それで、来年、読書年ということもあるということであれば、その方々の力も利用しながら図書館運営も考えていったらいかがでしょうかという御提案なんですけれども、何かお考えがあれば教えてください。

 お願いします。

○遠藤副参事(教育制度・特命担当)
 すみません、先ほどの答弁漏れがちょっとありましたので、ここで回答させていただきたいと思います。

 基本計画2008の中での位置づけでございますが、3校につきましては10年間の計画の中で、収支の予測の中で、中央区の事業全体の中で3校の改築というのを計画化させていただいたところでございます。

 また、アンケートでございますが、こちらのアンケートの内容につきましては、PTAのほうでまとめたものでございます。例えば、明石小でございますが、こちらにつきましては、実際にどのような学校にしていきたいかという内容に関する要望でございます。また、中央小につきましても、桜の木を残してほしいとか、あるいは正門のところを残してほしいというような内容のものでございました。

 すみません、答弁漏れがございましたので、ここでお答えさせていただきました。ありがとうございます。

○小倉福祉保健部管理課長(参事)
 障害者サポートマニュアルの中への認知症の記載でございます。

 この障害者サポートマニュアルは、主に障害のある方を中心に書いてあるものでございまして、認知症につきましては高齢のほうが中心になるかと思いますが、次回の見直しのときに、もし載せることが適切であれば、載せることを検討してまいりたいと考えます。

 以上でございます。

○浅沼教育委員会庶務課長
 教育振興基本計画と生涯学習の関係でございます。

 この計画でございますが、教育委員会が策定する計画でございますので、学校教育に関する計画が中心となるものでございますが、子供の教育、学校だけではございませんで、スポーツや文化、芸術活動といった幅広い社会教育があって、健全な育成が図れるというふうに考えてございます。そういう観点から、学校教育に関します地域の社会教育、生涯学習の分野についても、計画には盛り込んでまいりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○長嶋学務課長
 フロンティアスクールを中心といたしますICT教育の評価でございますけれども、フロンティアスクールにつきましては、推進協議会というのを20年度の実績で3回ほど開いております。この中で、その評価方法と同時にアンケート調査等も将来的には実施して、評価をかけていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○濱田図書文化財課長
 図書館を障害者の働く場としてという御質問でございます。

 現在、図書館の運営、カウンター業務は委託をしております。それから、職員は専門的な司書等を配置しまして、選書等の業務を行っております。実際に、例えばブックカバーの装着などといったものは、シルバー人材センターのほうに頼むなど、そういう形のものを活用しております。御質問の障害者の方にどんなものが適しているのかというのはちょっと考えたことがございませんけれども、今後考えてみたいと思います。

 以上でございます。

○磯野委員長
 御答弁漏れはございませんね。

○小坂委員
 それぞれありがとうございました。

 障害者サポートマニュアル、障害者じゃないじゃないかという御指摘はごもっともだと思います。ただ、これは何のためにあるかというと、ノーマライゼーションを進めるためにあるんですよね。そういう考え方であれば、そのような考え方のもと、明るいまちづくりという本をつくっていただければと思いまして発言させていただきました。すべての方が一緒に暮らせるまちをつくるべきじゃないですか。それをこの明るいまちづくり、これ、皆さん、学生さんに配っているわけですよね。それなので、ぜひとも入れていただきたいと思います。

 ICT教育、今後評価が必要だと思いますので、この評価をきちんとしていってください。利点もあるんですけれども、欠点も見つかると思いますので、欠点をなるだけなくしていくようにお願いします。

 図書館に関しては、ぜひ何らかの形で見つけていっていただければと思います。

 教育振興基本計画は、今後でき上がることを大変待ち望んでおりますし、その中では、それは教育というのは、確かに学校教育がメーンですけれども、それだけでなく生涯教育としても、ぜひ入れた教育振興基本計画をつくっていただければと思います。

 これで私の質問を終わりますけれども、私自身も、もう一度地域に戻って皆さんの声を聞いてみますけれども、本当にこれは壊さなくていいものを、もし壊してしまったら大変罪じゃないですか。それを望む人のほうが多いと私は認識しております。本来、そのような計画をすべきところはどこかというと、もっと月島エリアであると。これは人口の増加から見るとわかるということですので、このあたり、よく検討していただければと思います。自動的に中央区基本計画2008があるから、どこか学校を探したとかいう流れではなく、今どうあるべきかということでもう一度再評価していただければと思います。

 質問を終わります。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする