「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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2/18 築地市場の現在地再整備案 公表!

2010-02-18 23:00:00 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
 2/18 築地市場の現在地再整備案が、「21世紀築地プロジェクト」により公表され、都庁記者クラブで記者会見が行われました。

 「21世紀築地プロジェクト」は、「NPO法人市場を考える会」を中心とした水産仲卸、文化人・地域関係者、国会議員らが発起人となり構成されています。

 三案の提示がなされました。

A案:全一時移転案(全部を仮移転し、現在地を再整備する)

B案:一部一時移転案(本体部は築地市場に残し、一部機能を仮移転して種地を作り、現在地を再整備する)

C案:ツインマーケット案(一部機能を仮移転して種地をつくり、現在地を再整備する。一部機能は、そのままに残す。)


 大事なことは、「現在地再整備は無理である」ということに対して、きちんと、現在地再整備の手法を提案しえたことです。
 現在地で再整備を実現するためには、種地不足をクリアーすることが懸案でしたが、一部機能を移転させることにより種地を生み出す手法をとられています。

 また、プロジェクトチームは、この計画案をもって、今後早い時期に都議会の各会派そして東京都へ説明に行くということです。
 超党派で、築地市場の再整備を考えてほしいとの考え方があります。

 提案されたものは、あくまでもたたき台であり、最終案ではなく、「コンペ方式で現在地再整備案を募り検討する場の設置を都に求めていく予定」と言います。

 土壌汚染地への移転させることよりは、「食の安心・安全」を守るために、「築地のブランド」を守るために、「築地の食文化」を守るために、「築地・歌舞伎座・銀座一体とした一大商業・観光拠点」とするために、ぜひとも、現在地再整備を検討していただきたいところです。

 きちんとした試算をするためには、かなりの時間と費用がかかったと思われます。
 築地の皆様の持ち出しで、ここまで形がつくられました。
 並大抵ならぬご努力に、いつも頭が下がる思いです。


 以下、関連記事

*****毎日新聞(2010/02/19)
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20100219ddlk13010292000c.html
築地市場移転:現在地再整備案を発表 反対派ら、本格検討要請へ /東京

 築地市場(中央区)の移転問題を巡り、市場内の仲卸や、民主、社民、新党日本の国会議員などからなる「21世紀築地プロジェクトチーム」(PT)が18日、同区晴海地区も利用した現在地再整備案を発表した。PTは「都は現在地再整備は無理だと言ってきたが、可能だということが証明された」として、都と都議会各会派に対し、現在地再整備を本格検討するよう求める。

 PTは、都が計画する江東区豊洲への移転に反対する仲卸らで作る「築地市場を考える会」が中心となって組織。設計士などを交えて1年ほど検討を重ねてきた。

 現在地再整備は過去に一度、工事に着手したものの業界からの反発で中断した経緯がある。都は、営業を続けながらの工事は難しく、工期は20年、建設費は3400億円にも上るとして、「現在地再整備は不可能」との説明を続けてきた。

 この日、PTは▽市場機能全体を晴海に一時移転する▽荷物の転配送など市場機能の3分の1を仮移転し、現在地で営業を続けながら再整備する▽市場機能の3分の1を完全移転する--の3案を提示した。

 再整備後の築地市場は、1階に水産、2階に青果、3階に事務所、地下1階に駐車場を配置する。工期は最長でも7年11カ月、建設費は最大でも1480億円だとする試算をもとに「現在地再整備は十分可能」と説明した。【市川明代】


築地市場移転:土壌汚染対策で参考人意見二分--都議会委 /東京
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20100219ddlk13010295000c.html

 都議会経済・港湾委員会は18日、築地市場の江東区豊洲への移転問題について、日本環境学会顧問の畑明郎・大阪市立大大学院特任教授と、移転用地の土壌汚染対策の工法をまとめた技術会議のメンバーに対し、参考人招致を行った。畑氏が工法の内容を批判したのに対し、技術会議のメンバーは「最先端の技術で、コストも抑えられた」と自信を示し、両者の見解は割れた。

 畑氏は、移転先の東京ガスの工場跡地に1万8000本の杭が埋設されている問題に関し「杭が劣化すると、汚染が(その部分を通って)広がる可能性がある」と指摘。技術会議のメンバーは「杭の周囲にはべったり土が付いていて、すき間ができるとは考えられない」などと答えた。

 都が6月末終了をめどに1月末から実施している土壌汚染対策の実証実験については、畑氏が「微生物を使って汚染を浄化する実験には最低1年かかる」と述べたのに対し、技術会議のメンバーは「5カ月もあれば、まず答えは出る」と強調した。

*****毎日新聞以上******

*****産経新聞(2010.2.18 20:40)*****
豊洲移転より安く済む 反対派が現地再整備案発表 築地移転問題
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/100218/tky1002182040021-n1.htm
2010.2.18 20:40

 東京都中央区の築地市場移転問題で、反対派の水産仲卸業者などでつくる「市場を考える会」や民主党国会議員らで結成した「21世紀築地プロジェクトチーム(PT)」は18日、現地再整備計画案を発表した。計画案は3案あり、いずれも都が進める江東区豊洲地区への移転よりも費用を圧縮できるとしている。

 計画案は、いずれも築地に隣接する晴海地区を活用し(1)全機能を一時移転して建て替え(2)一部機能を一時移転して段階的建て替え(3)一部機能を完全移転する「ツイン・マーケット」-の3案。工期は4年9カ月~7年11カ月で、建設費は1380億~1420億円と、豊洲移転の4316億円から大幅に圧縮できるとしている。

 PTは計画案の費用試算について、「大手ゼネコン1社に質問して手弁当で行った」と説明。その上で、「『代案を示せ』といわれる中、土台としてつくった」としている。

 PTの発起人の一人で民主党の中山義活衆院議員は「移転反対のマニフェストにのっとった案。(都議会民主党も)了解済みと理解している」と述べている。

 また、18日に開かれた都議会経済・港湾委員会で、今月末から始まる移転予定地の汚染物質処理実験について参考人招致が行われた。参考人の畑明郎・大阪市立大特認教授は「試験する処理技術は過去の対策工事で実施されたものが大半で失敗している」と批判。

 一方、都の技術会議座長だった原島文雄・首都大学東京学長は「最新技術を最適に組み合わせている」と述べ、元座長代理の矢木修身・東大名誉教授は「日本の土壌汚染対策技術は高く実績もある」とした。

*****産経新聞終わり*****

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