「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

またまた、専門家会議に報告のない新事実!築地市場移転候補地土壌汚染問題

2010-02-16 17:25:11 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 本日2/16、毎日新聞朝刊都内版で、築地市場移転候補地、豊洲6丁目東京ガス跡地の新事実が報道されました。
 土壌汚染対策を考える専門家会議では報告されなかったといいます。
 新事実とは、軟弱地盤の土地に、埋設杭1万8000本埋まっているとのことです。
 
 いままで、有楽町層という不透水層(実は難透水層)が存在して、有害化学物質は、その下に行かない、故に土壌汚染調査自体も汚染を有楽町層の下に広げてはいけないので、その部分で調査を止めるということが東京都の言い分でした。
 1万8000本の杭は、有楽町層を貫き、汚染を有楽町層の下にまで、広く拡散してしまっている可能性が大いにあるのではないでしょうか。

 また、埋設杭1万8000本を打たねばならないほどの軟弱地盤の土地であるということが、わかります。
 震災時の液状化現象は必発ではないでしょうか。
 震災時に卸売市場は、食料供給基地にならねばならないのに、これでは、震災時に使い物にならない恐れがたぶんにあります。
 
 すなわち、豊洲埋立て地は、土壌汚染の点からも、震災時の液状化の恐れがある点からも、市場建設に不適切な土地であることがわかります。

 新聞記事にもありますが、都合の悪いデータは、隠蔽したままことを運ぶ東京都行政の姿勢はとても残念に思います。
 今後なされるという土壌汚染技術に関する「実証試験」の結果は、隠すことなくすべてを公開していただきたいと考えます。

 以下、記事です。なお、下線、赤字、太字は、小坂がつけました。

*****毎日新聞(2010/02/16)****


築地市場移転:計画地に埋設杭1万8000本 都、専門家会議に報告せず /東京

 築地市場(中央区)の移転が計画されている江東区豊洲の東京ガス工場跡地にコンクリートや鋼管製の杭(くい)約1万8000本が埋設されていることが分かった。都の土壌汚染対策を取りまとめた専門家会議には報告されておらず、同会議のメンバーは「杭があっても対策に変更が生じることはないが、杭が腐って空洞化した場合、汚染の通り道になる可能性はゼロではない」と指摘している。

 埋設されているのはコンクリート杭(長さ平均17・5メートル)約1万4000本、鋼管杭(同平均34メートル)約500本のほか、木製杭(松杭、同平均10メートル)や合成材の杭(同平均16メートル)。都情報公開条例に基づく市民団体の開示請求で明らかになった。豊洲は埋め立て地で地盤が緩いため、工場施設などを建設する際に深く杭を打ち込む必要があったとみられる

 都は06年3月、用地購入の際に埋設物の撤去費用として約36億円を代金から控除する協定を東京ガス側と結んでおり、「都側に新たな負担は生じない」としている。土壌改良を施す際には埋設物は取り除かず、邪魔になった場合は切断して処理するのが一般的といい、「対策を検討する上で影響がないため、専門家会議に報告する必要はないと判断した」という。

 専門会会議の座長を務めた平田健正・和歌山大理事(環境水理学)は「松杭は腐りにくいが、鋼管杭などが朽ちて土壌汚染の通り道になる可能性はないとは言えない」と指摘。「こうした事実が一般市民の情報公開で出てくることが問題で、汚染に関連する情報は進んで開示した方がよい。後追いだと都合の悪いデータを隠していると受け取られる恐れがあり、信頼関係を損なうことになりかねない」と都の対応を批判している。【市川明代】

〔都内版〕
******以上******

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2/18 予防接種に関する国会内学習会

2010-02-16 16:43:21 | 国政レベルでなすべきこと
 「日本は麻疹の輸出国」、「新型インフルエンザワクチン不足」、「小児肺炎球菌ワクチン普及途上」、「日本脳炎ワクチン接種の不十分な勧奨」などをはじめ、日本のワクチン行政の充実が求められているところです。

 そんな折、メーリングリストで回ってきました話題です。

 今度の木曜(2月18日)の12時から14時まで、国会内(衆議院第二議員会館第2会議室)で国会議員向けに、全国保険医団体連合会が「予防接種に関する国会内学習会」を開くとのことです。

【お知り合いの国会議員の方が居られましたらお伝えいただけたら幸いです。】

と書かれておりましたので、皆様、お伝えいただけますようにお願い申し上げます。

********以下、お知らせ******
国会議員各位

*「予防接種に関する国会内学習会」のお誘い*

2010年2月5日

全国保険医団体連合会

会長 住江 憲勇

前略 国民医療の確保に尽力されておられますことに敬意を表します。

安全で有効なワクチンがあって、それを接種しておれば失わなくてもすんだはず
の命を感染症で失ったり、重篤な後遺症を残すという事態は、大変残念なことです。

ところが日本で子供たちに接種される予防ワクチンの数は、ほかの先進国と比べ
て明らかに少ないのが実態です。

ワクチン費用を助成する自治体等もありますが、多くのワクチンが自己負担であ
り、親の経済状態や住む場所によって、子供の健康と将来に格差が出ているのが
現状です。

こうしたことから、全国保険医団体連合会では、別紙の通り「予防接種に関する
国会内学習会」を開催します。

おいそがしいとは存じますが、ぜひ、ご参加いただけますよう、お願いいたします。

*実施要綱*

* *

(1)開催日時:2010年2月18日(木)12時~14時

(2)開催場所:衆議院第二議員会館第2会議室

(3)テーマ  ~遅れた日本の予防接種制度の現状とその対策~

ワクチンで防げる疾患の被害の実情とその原因

守られる貴い命が守られていない日本の現状を知ってください

(4)企画・タイムスケジュール

12:00~12:05 主催者挨拶:住江会長

12:05~12:40 講演:「わが国の予防接種行政に求められるもの~ポリオ、麻
疹、HPV、Hib、PCV7ワクチンにふれながら~」

神谷齊先生(国立病院機構三重病院名誉院長)

12:40~13:40 患者・家族・臨床医からの訴え

①ポ リ オ:ポリオの会さんからの報告

②子宮頸がん:おれんじの会 理事長 松本 陽子氏

③Hib・PCV7 :細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会事務局長 高畑 紀一氏

④水   痘:東京都内病院勤務 小児科医

⑤麻   疹:永寿堂医院院長 松永 貞一 氏

13:40~14:00 質疑応答 

※ お問い合わせは、全国保険医団体連合会事務局(滝本)までお願いします。

電話:03-3375-5121 FAX03-3375-1862

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明石小学校建て替え中止求め要望書 1742筆

2010-02-16 14:37:28 | 教育
 なにげなく新聞を開いていて気づいたのですが、明石小学校の建て替え中止を求めて要望書が、新たな方々から提出されたとのことです。
 その数1742人の署名となっています。

 「日本建築学会関東支部」、卒業生有志らを中心とした「中央区立明石小学校の保存を望む会」、今回提出された保護者や地域住民で作る「明石小学校改築を考える会」など、さまざまなところから、建て替えの再考を求める声が上がっている状況です。

 区から十分な説明がなされるべきと思いますし、さらにいうなら区長による英断が求められているのではないでしょうか。


 以下、新聞記事より。


****読売新聞(2010/02/16)都民版*****
建て替え中止求め要望書

明石小保護者ら中央区長に提出

 関東大震災後に建てられた「復興小学校」の一つ、中央区立明石小学校(明石町1)の校舎について、保護者や地域住民で作る「明石小学校改築を考える会」が15日、建て替え中止などを求める要望書と1742人の署名を矢田美英区長あてに提出した。

 同小校舎は震災からの復興を目的に旧東京市が建設し、区は老朽化などを理由に建て替えを計画している。

 要望書は、「街の景観に欠かせない歴史的建造物である」とした上で、建て替え工事に伴う騒音や健康被害についての懸念などを指摘している。

 同小校舎の建て替えを巡っては卒業生などの有志や、日本建築学会関東支部も保存を求める要望書を出している。「考える会」メンバー、上田孝さん(50)は「校舎は耐震基準を満たしており、建て替えより改修して利用する方が大幅な経費節減なのでは。区の説明では不十分だ」と話している。区教委事務局は「内容を検討したい」としている。

******以上****
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