平成22年度予算案がプレス発表されました。
まず、主要事業を見てみます。(1)~(5)に分かれています。
赤字、下線は、私が重要と思う事柄です。
私の注目点:
聖路加国際病院で助産院が誕生します。安全なお産にむけた運営がうまくいくことを見守りたいと思います。
病児保育は、当院で自主運営をしてまいりましたが(病後児保育は、日本橋と月島にあり。)、今回、聖路加国際病院にも誕生します。期待したいと思います。病児保育の大きな進展だと思います。
日本橋地域に、特別支援教育の場が、ございませんでしたが、今回、通級学級が誕生します。
今まで、進展してこなかった、学校の芝生化が、計上。豊海小・京橋築地小・月島幼稚園で動き始めます。芝生づくりが、子ども達の体力向上と、地域づくりにつながることを期待したいと思います。
残念なことは、建築学会など専門家・学識経験者や、地域・卒業生から多くの保存に向けた要望が出されている「明石小学校と中央小学校の取り壊し」に予算がつけられていることです。
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5 平成22年度予算における主要事業
(1) 子どもが輝く子育て・教育のまちづくり
「すべての子育て世帯に対するサービスの充実」
出産施設の開設費助成60,000千円
現在、区内で出産可能な施設は1カ所のみであり、身近な地域でかつ利用しやすい費用で出産できる医療施設を確保するため、財団法人聖路加国際病院の新たな出産施設開設のための経費の一部を助成する。
* 開設予定 平成22年6月
* ベッド数 19床
* 助成内容 開設費の1/10
(平成21年度~平成22年度、2カ年で限度額120,000千円)
出産支援事業108,219千円
1) 出産支援祝品61,224千円
区内に住所を有する方の妊娠に際し、出産支援祝品(3万円分のタクシー利用
券)を支給することにより、通院等の経済的な負担を軽減し、健やかな出産に
寄与する。
2) 新生児誕生祝品46,995千円
区内に住所を有する方の新生児の誕生に際し、誕生祝品(3万円分の中央区内
共通買物券)を支給することにより、新たな区民の誕生を祝福し、その健やか
な成長を祈念する。
子育て支援ガイドブックの発行2,389千円
子育てに関連する事業や相談窓口等、区で利用できる子育てサービスを一冊の
ガイドブックにまとめ、子育て支援事業の情報の一元化を図る。
充実 母子健康診査156,319千円
安全な出産支援として、妊婦健康診査における超音波検査の年齢制限を撤廃
(21年度までは35歳以上が補助対象)する。
また、母子健康手帳をカラー版とするなど、より分かりやすくする。
充実 母子保健指導17,662千円
1) 両親学級
参加者の増加に対応するため土曜日の両親学級の開催回数を現在の11回から14回に増やす。
2) 新生児等訪問指導
育児不安の解消等を目的として、保健師・助産師による新生児訪問指導体制を強化して全数訪問をめざす。
子どもの居場所「プレディ」155,063千円
子どもの健全育成を図るため、学校施設を活用し、子どもが安全に安心して過ごせる子どもの居場所「プレディ」を開設している。
* 開 設 校 明石,京橋築地,有馬,佃島,月島第一,月島第二,月島第三,
豊海小学校
* 対 象 当該小学校の全児童(登録制)
* 日 時 月曜日~金曜日 放課後 ~午後5時
学校休業日(日曜・祝日・年末年始を除く)午前9時~午後5時
特別な事情がある場合は、午後6時までとする。
「仕事と子育てを両立できる環境の充実」
新規 PFI手法による人形町保育園等複合施設の整備《再掲42頁》27,919千円
PFI手法を活用して保育園等複合施設の整備を行い、現在の日本橋保健セン
ター等複合施設の仮園舎から移転し、定員を拡大する。
* 所 在 地 日本橋人形町2丁目14番(複合施設棟1~4階)
* 定 員 105人(35人増)
* 移転予定 平成22年10月 ※定員拡大は11月から(予定)
新規 堀留町保育園の開設15,782千円
日本橋保健センター等複合施設の人形町保育園仮園舎の移転に伴い、移転後の施設スペースを活用して指定管理者制度による公設民営の認可保育所を開設する。
* 所 在 地 日本橋堀留町1丁目1番1号(日本橋保健センター等複合施設2階)
* 定 員 70人程度
* 開設予定 平成23年1月
新規 かちどき西保育園新園舎の取得1,321,725千円
勝どき駅前再開発地区内「勝どきビュータワー」の3階部分を取得して、かちどき西保育園を移転し、定員を拡大する。
* 所 在 地 勝どき1丁目 勝どき駅前再開発地区内
勝どきビュータワー3階
* 定 員 120人(26人増)
* 移転予定 平成22年12月
新規 勝どき児童館新施設の取得1,719,348千円
勝どき駅前再開発地区内「勝どきビュータワー」の3階の一部および4階部分を取得して勝どき児童館を移転する。
* 所 在 地 勝どき1丁目 勝どき駅前再開発地区内
勝どきビュータワー3・4階
* 移転予定 平成22年12月
晴海二丁目児童館等複合施設(仮称)の整備87,021千円
晴海2丁目に建設を予定している晴海二丁目児童館等複合施設(仮称)の実施設計を行う。
* 規 模 耐火構造地上4階建て
* 開設予定 平成24年度
私立認可保育所月島聖ルカ保育園への改築工事費補助194,469千円
私立認可保育所月島聖ルカ保育園の改築工事に対し、工事費を補助する。
* 所 在 地 月島4丁目5番8号
* 定 員 101人(改築前より41人増) 新たに0歳児保育を実施
* 運営開始 平成23年3月(予定) ※定員拡大は平成23年4月から(予定)
充実 認定こども園開設準備費補助65,828千円
勝どき1丁目に開設する認定こども園に対し、施設整備等開設準備費を補助する。
* 所 在 地 勝どき1丁目
勝どき一丁目地区プロジェクト 45階建2階部分
* 定 員 長時間保育 90人 短時間保育 15人
* 開設予定 平成23年3月
充実 一時預かり保育74,033千円
子ども家庭支援センター「きらら中央」で実施している一時預かり保育において、定員とは別に、新たに緊急保育(定員2人)を実施する。
また、日本橋区民センター1階においても一時預かり保育施設を新設する。
(平成22年9月開設予定、定員5人・緊急保育定員1人)
充実 病児・病後児保育48,438千円
京橋地域の実施施設がポピンズナーサリー京橋から財団法人聖路加国際病院に変更となることに伴い、定員を4人から6人に拡大するとともに新たに病児保育を
平成22年6月から実施する。
また、月島地域の小森小児科医院において実施している病後児保育の定員を4人から6人に拡大する。
「子育て世帯の経済的負担の軽減」
充実 認可外保育施設保育料の助成105,000千円
認証保育所等の認可外保育施設に子どもを預けている保護者の経済的負担のさらなる軽減を図るため、保護者が施設へ支払う保育料の一部助成を定額10,000円から認可保育所保育料との差額に応じて最大20,000円まで拡充する。
また、第2子以降に対しては、3歳未満は20,000円、3歳以上は10,000円を加算する。
子ども医療費助成426,123千円
就学前乳幼児および小・中学生の医療費(通・入院)を助成する。
充実 就学援助91,743千円
経済的な理由によって就学困難と認められる児童・生徒に対し、就学援助費の支給を行っている。また、特別支援学級に在籍する児童・生徒に対し、就学奨励費の支給を行っている。
平成22年度は、新たに新入学児童・生徒のいる就学援助・就学奨励世帯に対して、標準服相当分の上乗せを行う。
学校給食における食材料費補助13,728千円
子育て世帯の経済的負担を軽減するとともに、学校給食の質を維持するために必要な食材料費を補助する。
充実 母子家庭自立支援の推進4,863千円
母子家庭の母の就業を支援するため、パソコン教室を実施するとともに、指定の教育訓練講座を修了した場合にその経費の一部を助成する。
また、看護師や介護福祉士等の資格取得のため、2年以上養成機関等で修業する場合に支給する「高等技能訓練促進費」について、支給額の増額および支給期間の拡大を行う。
「学習指導の充実と学力の向上」
新規 学校間ネットワークの整備・運用208,544千円
区立小・中学校、幼稚園、教育センターおよび教育委員会を結ぶ学校間ネットワークを構築することにより、ICT機器を有効活用する基盤整備を行うとともに、教員の事務的な負担の軽減やセキュリティの強化を図る。あわせてサポートデスクの導入により迅速なトラブル対応を行う。
また、小学校パソコン教室の児童用パソコン台数を充実する。
* パソコン教室の児童・生徒用パソコン台数
小学校 1台/2人→1台/1人 中学校 1台/1人
充実 ICT環境の推進9,883千円
フロンティアスクールを除く小学校および宇佐美学園に、大型テレビを活用する電子情報ボードを各1台整備する。
また、フロンティアスクールでの電子情報ボードやWeb会議システムによる授業の支援や教材開発、教員研修などを行っているICTコーディネーターの配置をフロンティアスクール以外の小・中学校にも拡大し、ICT活用授業の推進を図るとともに、学校ホームページ等への支援を行う。
充実 学習力サポートテスト18,060千円
本区独自の「学習力サポートテスト」を区立小学校4年から中学校3年までの各学年において実施し、テスト結果の整理分析を行い、きめ細かな指導の充実を図る。
また、前回の結果と比較ができる個人別の学習診断カルテを作成・配布し、児童・生徒の学習意欲と学力の向上を図る。
小学校の学力向上対策61,532千円
1) 算数教育50,612千円
基礎的学力の積み重ねが特に重視される算数について、非常勤講師を全小学校に各1名配置し、習熟度別指導や個別指導等を実施する。
2) 理科教育10,920千円
理科授業の充実および活性化を図るため、実験や観察等における教員の支援を行う理科支援員を配置する。
中学校の学力向上対策75,917千円
習熟度別指導や個別指導等の充実を図るため、国語・数学・英語の3教科について、中学校の全学級で少人数授業を実施するとともに、各校の実情に応じて、少人数指導教科の拡大(理科・社会)を行う。
また、夏季休業期間中に教育センター等を利用して、習熟度別にコース設定をした集中講座を実施し、生徒の学力に応じたきめ細かな学習支援を行う。
* 非常勤講師の配置 中学校 各校6人
充実 土曜学校公開- 千円
土曜日を活用した学校公開を推進し、保護者や地域に対する児童・生徒の学習状況や学校の教育活動の取組などをより積極的に公開するとともに、あわせて新学習指導要領に対応した授業時間数の確保と、確かな学力の定着を図る。
* 小学校 年5回程度 中学校 年2回程度
英語教育の推進75,631千円
全小・中学校にALT(外国人英語指導講師)を配置する。
* 小学校
英語学習への関心や意欲を高めるとともに、英語を聞く力やコミュニケーション能力の向上および中学校英語への効果的な接続を図る。
1・2年生 年間11時間(1時間/月) 3~6年生 年間35時間(1時間/週)
* 中学校
英会話の技術習得のみならず、国際理解教育の視点に立った授業内容の展開を図る。
ALT配置日数 各校 年間190日
学校図書館システムの整備・運用25,353千円
平成20年3月に策定した「中央区子ども読書活動推進計画」に基づき、学校における読書活動推進の一環として学校図書館図書のデータベース化を2カ年で行うとともに、学校図書館と区立図書館とのネットワーク化を図る。
平成21年度に整備を行った12校に続き、平成22年度は8校(明石,有馬,久松,佃島,豊海小学校,銀座,晴海,日本橋中学校)の整備を行い、全小・中学校への整備を完了させる。
「個性を生かす教育の充実」
中学生の海外体験学習等32,793千円
国際交流を深めるとともに、国際感覚豊かな中学生の育成を図るため、区立中学生による海外体験学習および海外中学生の受入れを行っている。
平成22年度は、平成21年度に新型インフルエンザの流行により派遣を中止したことに伴い、通常の派遣生と合同で平成21年度の派遣予定生も派遣する。
また、海外中学生の受入れについても同様の受入れを行う予定である。
充実 健康教育の推進53,198千円
1) 小学校の体育指導39,248千円
全小学校に体育指導補助員を配置し、児童の関心・意欲や技能に合った実技指導の補助など体育指導を充実するとともに、1校1運動(マイスクールスポーツ)への継続的な取組を図る。
2) 中学校の体育指導【新規】500千円
中学生の体力向上を図るため、新学習指導要領の保健体育に対応した「武道、ダンス」や運動種目ごとの専門的技能や能力をもつ種目別サポーターを配置し、体育指導の充実を図る。
3) 小・中学校の食育指導1,450千円
食育は、知育・徳育・体育の基礎となるべきものであることから、全小・中学校において食育指導を実施する。
* 食育に関する授業
大学講師、プロの料理人等「食」の専門家による授業を実施する。
* 親子クッキングスクール等
食育へのさらなる理解を促すため、子どもたちと保護者に対し、栄養士
が主体となって給食を応用した簡単な朝食づくりを行う親子クッキングス
クールなどの取組を推進する。
4) 中学校の部活動指導12,000千円
部活動を安定的に実施するため、専門的な知識・技術および指導能力を有す
る指導員を外部から募り、部活動の活性化を図る。
教育センター特別課外授業「ロボットを創ろう」859千円
教育センターにおいて、「学校ではできない特色ある授業」を実施し、児童・生徒の科学技術等に対する関心を高め、創造性や知的好奇心・探求心を育成する。
「ロボットを創ろう」では、中学生を対象として、大学生等の派遣を受け、ロボットづくりの基本から二足歩行ロボット等の製作までの指導を行う。
心を育てる教育の推進17,827千円
1) 命と心の授業1,050千円
児童・生徒の心の問題(深刻ないじめ等)に対応するため、関連機関等と連携し、命の尊さや友情といった心に訴える授業を全小・中学校で実施する。
2) 適応教室専門員の配置等16,777千円
不登校の児童・生徒にさまざまな角度からアプローチするため、教育センターで実施する「わくわく21」に適応教室専門員を配置し、不登校の児童・生徒の生活や学習状況を把握するとともに、学校等と連携を図りながら自立に向けた支援を行う。
教育相談42,077千円
教育センターでの来所相談や電話相談のほか、小学校、幼稚園および保育園へ専任教育相談員(臨床心理士等)を派遣し、教育全般に対する相談を行う。
充実 「いじめのない学校づくり」の推進- 千円
いじめゼロをめざし、学校における教育相談体制を強化するほか、中央区版中学校生徒会長サミットを通じた生徒自らのいじめ問題への取組、生徒会・保護者・学校の三者共同によるスローガンづくりなどにより、いじめのない学校づくりを推進する。
充実 特別支援教育への対応139,214千円
1) 特別支援教育専門員の配置【充実】7,302千円
保健所、福祉センター等と連携しながら、児童・生徒一人ひとりに応じた適
切な教育が受けられるように就学相談を行う。
平成22年度は、配置人員を1人から2人に増員する。
2) 特別支援教育アドバイザーの派遣【充実】2,419千円
小・中学校等に医師や臨床心理士等を派遣し、心身に障害のある児童・生徒についての専門的な指導・助言等を教員に対して行う。
平成22年度は、幼稚園への派遣回数を拡大するとともに、新たに宇佐美学園、特別支援学級および通級指導学級への派遣を行う。
* 派遣回数
小・中学校 年3回 宇佐美学園 年3回(新規) 幼稚園 年1回→年2回
特別支援学級・通級指導学級 年3回(新規)
3) 特別支援学級の運営【充実】54,695千円
心身に障害のある児童・生徒に対し、特別支援学級を設け、特別支援教育補佐員を配置するなど、一人ひとりの能力に応じた適切な教育を行う。
平成22年度は、新たに日本橋地域の小学校に通級指導学級(情緒障害等)を開設するための準備を行う。
* 開設予定 平成23年4月
4) 特別支援教育コーディネート補佐員(仮称)の試行配置【新規】3,202千円
教員による特別支援教育コーディネーターを補佐する特別支援教育コーディネート補佐員(仮称)を配置し、スクールカウンセラー、学習指導補助員等との連携体制づくりのコーディネートや、子どもの能力や可能性を伸長する手立ての検討の支援を行う。
5) 通級指導学級に通う児童・生徒への支援15,600千円
通級指導学級に通う児童・生徒が、通常学級で学習する際、その児童・生徒が在籍する学級に対し、きめ細かい支援を行い、学習指導を円滑にすることを目的として、学習指導補助員を配置する。
6) 教育的支援を要する学級への学習指導補助員の配置拡大 【充実】45,500千円
通常学級に通いながら教育的支援を必要とする児童・生徒が在籍する学級に対し、きめ細かい支援を行い、学習指導を円滑にすることを目的として、学習指導補助員を配置する。
7) 小・中学校における介助員の配置10,496千円
重い障害のある児童・生徒が在籍する学級に対し、介助員を配置する。
「都心にふさわしい教育環境の整備」
小学校・幼稚園の改築1,423,717千円
築80年を経過した学校施設の老朽化への対応とともに、教室や体育館の狭さの解消など施設機能の更新を行い、新しい時代に即した教育環境の整備や良好な学習空間の確保を図るため、中央小学校・中央幼稚園と明石小学校・明石幼稚園の改築を行う。
* スケジュール(予定) 平成22年度 既存校・園舎解体 建設工事
平成23年度 建設工事
平成24年9月 新校・園舎開設
スクールバスの運行10,448千円
平成21年4月から特認校制度が実施されたことに伴い、就学人口の多い月島地域から比較的離れている城東、常盤、阪本小学校への交通手段として、スクールバスを登・下校時に運行している。
* 運行便数 登校時 1便 下校時 2便
充実 学校等の主な改修920,170千円
1) 城東小学校63,096千円
屋上防水改修, 家庭科室改修
2) 泰明小学校98,460千円
電気設備改修, トイレ改修,幼稚園職員室移設
3) 京橋築地小学校《再掲32頁》36,467千円
校庭改修(一部芝生化)
4) 常盤小学校26,755千円
電気設備改修,小荷物専用昇降機取替
5) 有馬小学校168,399千円
外壁および屋上防水改修
6) 阪本小学校21,272千円
家庭科室改修
7) 豊海小学校《再掲32頁》119,458千円
校庭改修(一部芝生化),プール蓋取替,トイレ改修
8) 宇佐美学園63,005千円
校舎棟外壁改修,校庭改修,普通教室冷暖房機設置
9) 銀座中学校199,315千円
機械設備改修,トイレ(西側)改修,校庭排水改修
10) 日本橋中学校100,784千円
電気設備改修,プール蓋取替
11) 月島幼稚園《再掲32頁》23,159千円
園庭改修(一部芝生化)
以上、(2)に続く