「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

本日『基本計画2013』パブコメ〆切。築地市場移転の記載の誤りを正すべきと考えます。

2013-01-10 09:36:01 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 今日木曜日、1月10日がパブリックコメント締め切りです。

 中央区のこの先10年の計画『基本計画2013』のパブリックコメント。
 

 この計画を良くしておかねば、行政側から、「すでに決まったことですから。」ということの根拠とされる場合が有ります。

 
 すべてみるのは、たいへんですが、少なくとも、ご関心のある分野だけでも、チェック願います。

 ものすごく気になることを、具体的に書きます。


 その1:築地市場移転問題

 記載に誤りがあります。

 築地市場移転は、確定していません。

 現在、移転候補地は、土壌汚染対策法上の「土壌汚染指定区域」に指定されており、そのような土壌汚染の場所に中央卸売市場をつくることは、法律で禁止されています。
 当然ながら、市場開設の認可も、農林水産省からおりていません。
 よって、確定という言葉は、つかえないと思います。
 

 また、私は、ないと思いますが、万が一の移転があった場合、築地のまちを本気で守るのであれば、中央区が責任を持って、築地に「地方卸売市場」を残すべきです
 中途半端な形は、共倒れになります
 その気概を、計画に書き込むべきと考えます。





 


*****中央区のホームページより*****
http://www.city.chuo.lg.jp/kusei/paburikku/boshuuankenn/rousqu_kihonkousoukihonhoushin/index.html


「基本計画2013」の策定にあたり区民の皆さんのご意見を募集します

 平成20年2月に策定した現行の「基本計画2008」は、平成24年度をもって前期5カ年が終了します。区では、これまでの状況変化や中長期的に予測される変化をとらえた施策の直しを行い、今後10年間を見据えた新たな基本計画「基本計画2013」の策定を進めています。
 このたび、「基本計画2013(素案)」を取りまとめましたので、広く区民の皆さんのご意見を募集します。
 いただいたご意見は、検討の上、計画に反映していきます。

1 意見の提出期間
 平成24年12月14日(金曜日)~平成25年1月10日(木曜日)
 なお、提出期限を超過してお寄せいただいたご意見は受理できない場合がありますのでご注意ください。

2 意見の提出方法および提出先
住所、氏名(団体の場合は団体名と代表者名)を明記し、区役所2階企画財政課に持参、郵送、区のホームページからの入力、Eメールまたはファクシミリでお寄せください。

<提出先>
 郵便 〒104-8404
    東京都中央区築地1-1-1
    中央区企画部企画財政課企画主査
 ファクス 03-3546-2095
 メールアドレス shinkeikaku@city.chuo.lg.jp
またはこちらにご意見をお願いします(クリックしてください)
基本計画2013(素案)はこちらからご覧になれます。

「基本計画2013(素案)」(全 編) PDF・4,735KB
http://www.city.chuo.lg.jp/kusei/paburikku/boshuuankenn/rousqu_kihonkousoukihonhoushin/files/1(whole).pdf



「基本計画2013(素案)」(総論編) PDF・3,374KB
 総 論 編
 第1章 計画の基本的考え方
 第2章 中央区の目指す方向
 第3章 中央区の現状と今後の動向
 第4章 10 年後の中央区
 第5章 計画推進のための区政運営の考え方
 第6章 計画の体系
「基本計画2013(素案)」(各論編・附属資料) PDF・1,515KB
 各 論 編
  第7章 基本目標への取組
  第1節 思いやりのある 安心できるまちをめざして
   第2節 うるおいのある安全で 快適なまちをめざして
   第3節 にぎわいとふれあいのある 躍動するまちをめざして
 付 属 資 料
   付属資料1 中央区基本構想


区の基本計画

「基本計画2008」
「基本計画2008」(平成20年2月)はこちらからご覧になれます。

【問合せ先】
企画財政課企画主査
電話 03-3546-5212 ファクス 03-3546-2095

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憲法学を学ぶ。まずは、私達ひとりひとりが憲法を知ることから始める必要があります。

2013-01-09 17:46:04 | シチズンシップ教育

 どんな学問でもいえることですが、憲法学もまた、法律を扱う人だけでなく、すべてのひとにとってとても大事なものです。
 
 憲法を改正の是非が話題に上っている昨今、まずは、憲法とは何かを知って、議論する必要があります。

 その一助になればと思い、書き進めていきます。





 憲法学1・2の全範囲を、Q君とA先生の会話を通して概観してみたいと思います。

 憲法学1から初めて、通し番号をつけて行きます。

 初回の今回は、芦部『憲法』の「五章 基本的人権の原理 二 人権の観念」の部分に該当します。

 内容は、私の学んだ講義・レジュメをもとに作成していますことをあらかじめお断りします。

憲法学1 人権の概念、その固有性、不可侵性、普遍性、切り札としての人権
http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/bcebbac6e7eac3c121fb8da99610ec73 


「憲法学1」に引き続き、人権を進めていきます。

 芦部『憲法』の「五章 基本的人権の原理 三人権の内容1 自由権・参政権・社会権」です。


憲法学2 幸福追求権・平等権・自由権・受益権・参政権・社会権、法律の留保と制度的保障
http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/e150510278c454256e3f9090cd53fa1c 



 憲法学3として、続けます。

 芦部『憲法』 「第五章 基本的人権の原理 四 人権の享有主体」に関連しています。

憲法学3 外国人の人権 参政権(国と地方)、公務就任、生活保護、出入国、政治活動・マクリーン事件
http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/c6c8ab026320954741ae74e86071f473



 人権の享有主体として、外国人以外を、未成年、天皇・皇族、法人の順で見ます。

憲法学4 人権享有主体:未成年、天皇・皇族、法人(八幡製鉄、南九州税理士会、群馬司法書士会事件)
http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/278815ce69e7a7b25e10f8594bc0e0fc




 憲法学5として続けます。

 芦部『憲法』第6章 一 人権と公共の福祉 に関連しています。

憲法学5 人権と公共の福祉による制限(一元的内在的制約説)、比較衡量論・二重の基準論の考え方
http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/33390458deb2934ce75fe02eaf1c303e




 以下、今後、続けていきます。
 私事ですが、学年末試験があり、他の科目に集中する必要があるため、予定では、2月以降。

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不幸な事件、食物アレルギーによる死。学校ではエピペン常備の体制づくりを必ず行って下さい。

2013-01-09 09:53:17 | 小児医療

 食事によるアナフィラキシーショックは、侮ってはならないという記事です。

 この事件の場合、もちろん、アレルギーで除去している食べ物は除く必要があります。

 ただ、今回の事件のようになんらかの事故で、食べてしまってアナフィラキシーの症状がでることも予想され、それに対しての備えもすべきでした。
 すなわち、緊急対処薬(アドレナリン注射液「エピペン」)を学校にも常備し、担任、教頭、校長、養護教諭は万が一の際、それを使用することができるように準備することが必要でした。

 実際に、当院でも、食物アレルギーの児に対して、相談のうえ学校での常備をお願いした経験があります。

 記事には、書かれていないのでわかりませんが、エピペンの常備と使用できる体制づくりを怠っていることが本質的な誤りだと感じます。

エピペンについて
⇒ http://matome.naver.jp/odai/2135764315426089101


****その後いただいた情報より****
富永一‏@tominagahajime

@kosakakazuki 小坂先生、今回担任はなくなった子どもさんに注射を打つかたずねたら子どもさんが「打たないで」って言ったそうです。10分後には校長が駆けつけて打ったそうです。緊急時の対処の仕方を日ごろから確認しておく必要が大きいですね。


****読売新聞(2012/12/21)*****
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20121221-OYT8T00777.htm 

小5女子児童、給食後に死亡…アレルギー反応か

 東京都調布市の市立富士見台小学校で20日、5年生の女子児童(11)が給食を食べた後に体調を崩し、死亡していたことが警視庁調布署などへの取材でわかった。

 女子児童には食物アレルギーがあり、同署は、アレルギーの原因となる食品を取ったことによる急性反応「アナフィラキシーショック」で亡くなった疑いがあるとみて、死因を調べている。

 同署などによると、女子児童は給食後の20日午後1時20分頃、清掃時間中に体調不良を訴え、救急搬送されたが、午後4時半頃亡くなったという。

 女子児童はチーズや卵にアレルギーがあり、給食では、こうした材料を除いた特別食が提供されていた。ほかの児童の給食には、チーズ入りのメニューがあったという。

(2012年12月21日 読売新聞)


****読売新聞(2013/01/09)*****
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130108-OYT1T01365.htm 

女児アレルギー死、お代わりで「×印」確認怠る


 東京都調布市の市立富士見台小学校で昨年12月20日、チーズなどにアレルギーのある5年生の女子児童(11)が給食を食べた後に死亡した問題で、同市は8日、女児がお代わりを希望した際、担任の男性教諭(29)がチーズ入りの料理を誤って提供していたとする調査結果を公表した。

 同日、記者会見した海東元治・市教育長は「ご遺族に心よりおわびします」と陳謝した。市教委は、医師や弁護士を含む検証委員会を設置し、再発防止策などを検討する。

 当日の給食は生地にチーズを練り込んだ韓国風お好み焼き「じゃがチヂミ」が出たが、女児用にはチーズを抜いたチヂミを1食分だけ用意。担任には1か月分の献立表が渡されており、女児が食べられない料理には「×印」が付けられていたが、確認を怠っていたため、お代わりを求められた際、女児に食べさせてはいけない「チーズ入り」だったことには気付かなかったという。

(2013年1月9日07時33分 読売新聞)


*****東京新聞(2013/01/09)****
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20130109/CK2013010902000086.html 
【東京】


調布の小5 給食アレルギー死 市教委、検証委設置へ

2013年1月9日


 調布市立富士見台小学校(小島町三)の五年生女子児童(11)が給食後に食物アレルギーで死亡した問題は、学校側の確認ミスの可能性が高まった。市教委は八日、原因とみられているチーズ入りチヂミを手渡したのは担任の男性教諭と発表。担任教諭の確認ミスと学校側の責任を初めて公式に認め、遺族らに謝罪した。 (梅村武史)


 これまでの調査内容に不明な点も多く、市は医師や弁護士ら外部のメンバーを含む検証委員会を設け、原因究明と再発防止策をまとめる。市が発表した先月二十日の給食時の状況は次の通り。


 午後零時四十五分、担任が余った粉チーズ入りチヂミを手に「食べる人いない?」と教室を回る。


 零時五十分、女児が「ほしいです」。担任は「大丈夫か」と応じ、粉チーズ入りチヂミを渡した。


 市教委によると、担任はこの際、女児の親が作成した女児用献立表を確認。チヂミにアレルギー食材の印が付いていなかったことから「大丈夫と判断した」という。


 しかし、本来はアレルギー物資の有無を学校側が記載した「除去食一覧表(通称・おかわり表)」をチェックすることになっていた。担任は「確認を失念した」と説明している。手順を踏んでいれば、女児の死を防げたことになる。


 海東元治教育長ら市教委幹部は会見の冒頭「児童の冥福をお祈りするとともにご遺族の皆さまに心よりおわびします」と深く頭を下げた。会見は、アレルギー疾患を抱える児童への学校側の認識の甘さを指摘する質問に集中した。「調査中」を繰り返す市教委側は、担任の処分にも「状況を見て判断する」と述べるにとどまった。


 市教委は九日、校長会を開いてアレルギー疾患を持つ児童・生徒に対する認識を周知徹底させる。アレルギー疾患のある子どものお代わりは原則禁止するという。

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本年4月施行 障害者総合支援法(改正障害者自立支援法) 「介護保険優先原則の廃止」は守られるか

2013-01-08 23:00:00 | 医療
 中央区の障害者部会でも、話題になっている事項。

 記事にありますが、本年4月施行の障害者総合支援法(改正障害者自立支援法)は、「基本合意にうたった「介護保険優先原則の廃止」などを盛り込まず、訴訟団ら関係者に「基本合意をほごにし、裏切られた」との思いが強い。」とあります。

 法施行後の影響を注視する必要があります。


*****東京新聞(2013/01/08)******
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013010890112348.html
【社会】


「国は合意守れ」 障害者自立支援法 違憲訴訟団が集会

2013年1月8日 11時23分


 福祉サービス利用料を原則一割自己負担とした障害者自立支援法は、生存権を定めた憲法に違反するとして、二〇〇八年から各地で集団訴訟を起こした「障害者自立支援法違憲訴訟団」は七日、厚生労働省が同法廃止を確約した「基本合意」から三年を記念した集会を参院議員会館で開いた。四月施行の障害者総合支援法(改正障害者自立支援法)は基本合意の内容が反映されたと言い難く、さらなる見直しを求め今後も運動を続けていくことを確認した。

 障害者や支援者七百五十人が講堂を埋め尽くした。「障害が重いほど負担が増し、工賃を上回る」「利用者が減少し経営が成り立たなくなった作業所の閉鎖や合併が相次いでいる」など現状を憂う発表があった。

 集会後の記者会見で事務局長の藤岡毅弁護士は「基本合意は障害者福祉のあるべき姿を確認した公文書。今は約束違反の状態にある」と述べた。この日は首相と厚労相あての要請書を提出し、厚労省側との定期協議の場の設置を求めた。

 障害者自立支援法は、自民党の小泉政権の〇六年施行。民主党政権の一〇年一月、違憲訴訟団と厚労省の基本合意を受け、和解が成立した。しかし、総合支援法は、基本合意にうたった「介護保険優先原則の廃止」などを盛り込まず、訴訟団ら関係者に「基本合意をほごにし、裏切られた」との思いが強い。
(小形佳奈/東京新聞)
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東京都は、本当に五輪招致の資格があるのか?五輪招致書類、都が紛失 前回活動費、8事業18億円

2013-01-07 23:00:00 | 社会問題
 五輪招致の是非を述べる以前の問題です。

 検証されてはまずい書類は、紛失したと言えばそれで済むものなのでしょうか。

 五輪招致の資格が、本当に東京都にあるのか疑いたくなる記事です。

 

****朝日新聞(2012/10/21)******

五輪招致書類、都が紛失 前回活動費、8事業18億円
http://www.asahi.com/national/update/1021/TKY201210200646.html

 【藤森かもめ、山田明宏】2020年夏季五輪の招致を目指す東京都が、前回16年五輪招致で支出した費用の経理書類をめぐり、保存期間内の8事業計約18億円分の文書を保存していなかったことがわかった。朝日新聞の情報公開請求に、都は「紛失した」と説明している。

 文書がなくなった事業では、都議会で「金額が業者の言いなりではないか」との指摘があった。だが、具体的な内訳を示す経理書類がないと事業内容の検証ができない。今回の紛失は、20年五輪の招致機運にも影響が出そうだ。

 06~09年度の都の招致活動費に関するすべての文書の開示請求に対し、都は(1)事業の支出名目や支払総額、契約時期を示す「契約台帳」(2)事業の詳細を記した「仕様書」や「内訳書」などの経理書類一式を開示した。

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11月27日開催豊洲新市場建設協議会 重大な瑕疵ゆえに決議は違法であり、取消しされるべきもの

2013-01-06 23:00:00 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 11月27日築地市場の豊洲移転に関して都側と各種業界が合意形成を行う場、「豊洲新市場建設協議会」。

 ここでは、豊洲新市場の建設工事施設計画などが議題でした。

 
 都側は、土壌汚染が広く深く広がっていること、土壌汚染対策工事が難航していることの重要な情報を出席者に説明することなく、建設工事施設計画の了承決議を行いました。
 出席者のひとり水産仲卸代表山治雄東京魚市場卸協同組合理事長から、土壌汚染の懸念に関する質問・意見が出されたにも関わらず、豊洲新市場建設協議会会長である塚本直之中央卸売市場長は、土壌汚染対策工事を現状に即し説明することをしませんでした。
 本来であれば、昨年12月31日の日経新聞第1面スクープ記事http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/f16023413e3923e3c1bd0ef38e66dcec の内容、土壌汚染対策が難航しており、「移転延期であること」「平成25年4月から市場建設にはいることができないこと」をきちんと説明すべきでした。
 明らかに「説明義務違反」、悪く言えば「情報の隠ぺい」を行ったと言えます。
 (なぜ、隠したのか、11/29からの都知事選挙で、築地市場移転問題や築地市場移転候補地の土壌汚染が争点化されることを避けたかった東京都の悪意が感じられます。都知事選挙に関わったひとりとして、東京都のアンフェアなやりかたに憤りを感じます。)
 
 よって、「説明義務違反」「情報の隠ぺい」がなされた豊洲新市場建設協議会の決議は、重大な瑕疵があるため違法であり、取り消されるべきものと考えます。



 例えば、分野は異なりますが、会社法831条1項1号では、株式会社の株主総会であれば、株主総会決議の取消が定められています。
 

 会社法

(株主総会等の決議の取消しの訴え)
第八百三十一条  次の各号に掲げる場合には、株主等(当該各号の株主総会等が創立総会又は種類創立総会である場合にあっては、株主等、設立時株主、設立時取締役又は設立時監査役)は、株主総会等の決議の日から三箇月以内に、訴えをもって当該決議の取消しを請求することができる。当該決議の取消しにより取締役、監査役又は清算人(当該決議が株主総会又は種類株主総会の決議である場合にあっては第三百四十六条第一項(第四百七十九条第四項において準用する場合を含む。)の規定により取締役、監査役又は清算人としての権利義務を有する者を含み、当該決議が創立総会又は種類創立総会の決議である場合にあっては設立時取締役又は設立時監査役を含む。)となる者も、同様とする。
一  株主総会等の招集の手続又は決議の方法が法令若しくは定款に違反し、又は著しく不公正なとき。
二  株主総会等の決議の内容が定款に違反するとき。
三  株主総会等の決議について特別の利害関係を有する者が議決権を行使したことによって、著しく不当な決議がされたとき。
2  前項の訴えの提起があった場合において、株主総会等の招集の手続又は決議の方法が法令又は定款に違反するときであっても、裁判所は、その違反する事実が重大でなく、かつ、決議に影響を及ぼさないものであると認めるときは、同項の規定による請求を棄却することができる。



 取り消し事由に、まさに「取締役・監査役の説明義務違反」があります。


 株式会社の株主総会決議でさえ、このような厳格な規定があるのであれば、公的な会議には、いわんやそれ以上の厳格さが求められるはずです。



 築地市場移転は、現在、豊洲移転候補地が、土壌汚染対策法上の「土壌汚染指定区域」に指定され、「卸売市場」開設は、法律で禁止された場所です。
 この指定区域が、解除され、かつ、市場開設の認可が下りて初めて、移転が決定したと言えるでしょう。
 現在、移転は、決定していません。


 そんな中、東京都が移転を決定したと強引にいうのは、この「豊洲新市場建設協議会」の決議に根拠を置くのだと思います。
 この決議が、取消されるべき瑕疵があり、東京都側の移転決定の根拠さえも成り立たないと考えます。


<新市場建設協議会委員名簿 平成24年11月22日現在>
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/press/24/image/1122meibo.pdf

◎印:会長(東京都委員11名、業界委員8名:計19名・敬称略)

東京都委員

中央卸売市場長
◎塚 本  直 之

中央卸売市場市場政策担当部長
江 藤  巧

中央卸売市場企画調整担当部長
森 本  博 行

中央卸売市場移転支援担当部長
高 木  良 明

中央卸売市場新市場整備部長
志 村  昌 孝

中央卸売市場新市場事業計画担当部長
加 藤  仁

中央卸売市場新市場事業推進担当部長
日 浦  憲 造

中央卸売市場基盤整備担当部長
加 藤  直 宣

中央卸売市場施設整備担当部長
久保田  浩 二

中央卸売市場築地市場場長
村 田  正 則

福祉保健局市場衛生検査所長
中 村  憲 久

業界委員

東京都水産物卸売業者協会会長
伊 藤  裕 康

東京魚市場卸協同組合理事長
山   治 雄

東京魚商業協同組合理事長
神 田  秀次郎

東京魚市場買参協同組合理事長
大 川  三 敏

東京シティ青果株式会社代表取締役社長
鈴 木  敏 行

築地本場青果卸売協同組合理事長
山 田  安 良

築地東京青果物商業協同組合理事長
泉    未紀夫

築地市場関連事業者等協議会会長
森 澤  正 範


****新市場建設協議会 設置要綱*****
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/pdf/gyosei/07/siryou/02youkou.pdf

「新市場建設協議会」設置要綱

(設置目的)
第1 新市場の建設事業の円滑な推進を図るため、東京都(以下「都」という。)と築地市場業界(以下「業界」という。)との協議機関として、中央卸売市場に「新市場建設協議会」(以下「協議会」という。)を設置する。

(組織及び担当事項)
第2 協議会は都職員及び業界代表者をもって構成し、新市場建設に係る事項について協議を行う。

(会長)
第3 協議会に会長を置き、市場長を充てる。
2 会長は会務を総理する。
3 会長に事故があるときは、あらかじめ会長が指名する委員がその職務を代理する。

(招集等)
第4 協議会は会長が招集する。
2 会長は、必要に応じて関係者の出席を求めることができる。

(構成)
第5 協議会の委員は、次の者をもって充てる。
(1)都
市場長、市場政策担当部長、企画調整担当部長、移転支援担当部長、新市場整備部長、新市場事業計画担当部長、基盤整備担当部長、施設整備担当部長、新市場事業推進担当部長、築地市場場長、市場衛生検査所長
(2)業界
次の業種別に代表1名を、各団体の推薦に基づき市場長が委嘱する。
水産卸売業者、水産仲卸業者、水産小売業者、水産売買参加者、青果卸売業者、青果仲卸業者、青果小売業者、関連事業者等

(懇談会)
第6 協議会に、新市場建設懇談会(以下「懇談会」という。)を設置する。なお、要綱については、別に定める。

第7 削除

(検討会)
第8 協議会は必要があると認めるときは、検討会を置くことができる。なお、要綱については、別に定める。

(公開等)
第9 協議会は公開とし、懇談会及び検討会は非公開とする。ただし、特に会長が認める場合は、懇談会及び検討会の傍聴を認める。

(庶務)
第10 協議会及び懇談会並びに検討会の庶務は、中央卸売市場新市場整備部管理課において処理する。

(雑則)
第11 この要綱に定めるもののほか、協議会及び懇談会並びに検討会の運営に必要な事項は、会長が定める。


 
****日経新聞(2012/12/31)第1面****
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFB25084_Q2A231C1MM8000/


東京都、築地市場の移転1年延期 土壌対策に時間
2012/12/31 1:29

 東京都は築地市場(東京・中央)を江東区豊洲に移転する時期を1年延期する方針を固めた。2014年度中の移転を目指していたが、新市場予定地の土壌汚染対策が長引き、新たな施設を計画通りに建設するのは困難と判断した。都は編成中の13年度予算案に、工事完成を延期する計画を盛り込む。

 移転延期に伴って、都は12年度中に実施する予定だった新施設の工事発注を13年度に先送りする。

 新市場予定地では08年に国の環…


****東京都中央卸売市場ホームページ****
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/press/24/11_22.html



第14回 新市場建設協議会の開催について


平成24年11月22日
中央卸売市場

 中央卸売市場は、豊洲新市場建設事業の円滑な推進を図るため、東京都と築地市場業界との協議機関として新市場建設協議会を設置しています。
 このたび、下記のとおり第14回会議を開催しますので、お知らせします。
 
 

1 日  時
  平成24年11月27日(火) 13時から(1時間程度)


2 場  所
  東京都中央区築地五丁目2番1号 築地市場講堂(水産物部本館3階)

 
3 議  題
  (1) 協議事項:豊洲新市場の施設計画について
  (2) 報告事項:千客万来施設事業基本方針案について


4 協議会委員
  別紙のとおり


5 会議の傍聴
  会議は公開とします。会議の傍聴を希望する方は、当日、12時30分から会場入口前で
 受付(定員100名)を行います。
 
 

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〆切H25.1.10中央区民の皆さん、『基本計画2013』最も重要な計画です。是非、意見・考えを区に!

2013-01-05 23:00:00 | マニフェスト2011参考資料

 今週木曜日、1月10日が締め切りです。

 中央区のこの先10年の計画『基本計画2013』のパブリックコメント。
 

 この計画を良くしておかねば、行政側から、「すでに決まったことですから。」ということの根拠とされる場合が有ります。

 
 すべてみるのは、たいへんですが、少なくとも、ご関心のある分野だけでも、チェック願います。


 自分が、記載を充実いただきたいと思う点は、例えば、

*復興小学校の取り壊しに関連して、今後、どのようになるか。
 二校は歴史的価値も検討するようですが、ということは、そのほかは、検討しなくなるのかどうか?

*急ぐべき学校改築、新築の場所はどこか?

*朝潮運河の架橋は、行われる場所は適切か?本当に行うべき場所はどこか、この財政の厳しい時にやるべきか、東京電力の電線橋は撤去されるのか、それとの整合性は?

*農林水産省の認可もないなか、築地市場移転「決定」でないが、「決定」とはどういうことか?中央区は、築地を守ることに本気なのか?

*発達障害への取り組み方は?

*ひとが健康になる施策とは?

*ひとが健康になるまちづくりとは?

*地方分権の基本は、住民参加であるが、そのためには?

*全体的にわかりやすい計画となっているか?行政評価の検討かいかされているか?

 などが、あります。



*****中央区のホームページより*****
http://www.city.chuo.lg.jp/kusei/paburikku/boshuuankenn/rousqu_kihonkousoukihonhoushin/index.html


「基本計画2013」の策定にあたり区民の皆さんのご意見を募集します

 平成20年2月に策定した現行の「基本計画2008」は、平成24年度をもって前期5カ年が終了します。区では、これまでの状況変化や中長期的に予測される変化をとらえた施策の直しを行い、今後10年間を見据えた新たな基本計画「基本計画2013」の策定を進めています。
 このたび、「基本計画2013(素案)」を取りまとめましたので、広く区民の皆さんのご意見を募集します。
 いただいたご意見は、検討の上、計画に反映していきます。

1 意見の提出期間
 平成24年12月14日(金曜日)~平成25年1月10日(木曜日)
 なお、提出期限を超過してお寄せいただいたご意見は受理できない場合がありますのでご注意ください。

2 意見の提出方法および提出先
住所、氏名(団体の場合は団体名と代表者名)を明記し、区役所2階企画財政課に持参、郵送、区のホームページからの入力、Eメールまたはファクシミリでお寄せください。

<提出先>
 郵便 〒104-8404
    東京都中央区築地1-1-1
    中央区企画部企画財政課企画主査
 ファクス 03-3546-2095
 メールアドレス shinkeikaku@city.chuo.lg.jp
またはこちらにご意見をお願いします(クリックしてください)
基本計画2013(素案)はこちらからご覧になれます。

「基本計画2013(素案)」(全 編) PDF・4,735KB
http://www.city.chuo.lg.jp/kusei/paburikku/boshuuankenn/rousqu_kihonkousoukihonhoushin/files/1(whole).pdf



「基本計画2013(素案)」(総論編) PDF・3,374KB
 総 論 編
 第1章 計画の基本的考え方
 第2章 中央区の目指す方向
 第3章 中央区の現状と今後の動向
 第4章 10 年後の中央区
 第5章 計画推進のための区政運営の考え方
 第6章 計画の体系
「基本計画2013(素案)」(各論編・附属資料) PDF・1,515KB
 各 論 編
  第7章 基本目標への取組
  第1節 思いやりのある 安心できるまちをめざして
   第2節 うるおいのある安全で 快適なまちをめざして
   第3節 にぎわいとふれあいのある 躍動するまちをめざして
 付 属 資 料
   付属資料1 中央区基本構想


区の基本計画

「基本計画2008」
「基本計画2008」(平成20年2月)はこちらからご覧になれます。

【問合せ先】
企画財政課企画主査
電話 03-3546-5212 ファクス 03-3546-2095

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中央区民の皆様の気持ちは、やはり、築地市場の現在地での再整備であるということを実感

2013-01-04 16:53:03 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 2013年1月4日新年賀詞交歓会場前の中央区浜町公園に立ちました。

 築地市場を現在地で守るために。

 特性築地市場を現在地で守る市場休市日カレンダーを配布いたしました。(ちなみに、カレンダーは、見る人が築地市場現在地再整備の強い思いが湧き起こるようにと、友達が心を籠めてデザインしてくれたもの。)
 合わせて、移転が、延期になったことをお伝えいたしました。
 そして、力を合わせて「一年延期」を、「無期延期=中止」に持っていこうとお伝えしました。



 同時刻に行われた浜町体育館での新年祝賀会から出てこられた人たちは、私たちの訴えに多くのかたが共感くださいました。

 中には新年祝賀会の会場から余ったジュースを持ってきてあげたらよかったと気遣って下さる方も複数いらっしゃいました。

 「土壌汚染地には持っていってはならない。よろしく頼む。」

 「築地の魚河岸はずっと築地。」

 「築地でずっと働いてきた。これからも。」

 多くの声をいただきました。


 おかしな土壌汚染地への移転、絶対止めていきましょう!


 中央区民の皆様の気持ちは、やはり、現在地での再整備であるということを実感いたしました。ゆるぎない実感です。


 築地市場の移転を止め、現在地再整備へ舵をきる2013年が始まりました!

 あらためて、しみじみ思うことは、2012年12月31日の移転延期に関する日経新聞(それも第1面)のスクープ記事http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/f16023413e3923e3c1bd0ef38e66dcecのありがたさ。
 この記事があったからこそ、移転延期をこの機に中央区民の皆様にお伝えすることができました。
 東京都が当初計画していた延期に関しての発表予定日時1月7日では遅すぎました。


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南米の亜熱帯に生息コアリクイ凍死 勝浦署、気温0度の屋外で保管

2013-01-03 13:44:14 | 社会問題
 悲しい不幸な事件でした。

 年末年始、どの公共機関も忙しいことはわかります。
 11月2日動物園を逃げ出し、12月24日捕獲。今まで、外で逃げていたから、大丈夫と思ったのでしょうか。

 でも、水や餌は必要でしょう。

 調べるなり、聞くなりして、適切な保護ができなかったのだろうか。

 もう少し、日本は、優しい国であってほしいと思います。


*****スポニチ(2012/12/28)******
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/12/28/kiji/K20121228004868710.html

警察で保護したコアリクイ凍死 勝浦署、気温0度の屋外で保管


 千葉県市原市の動物園「市原ぞうの国」から11月に逃げたミナミコアリクイの雄(2歳)が、県警勝浦署に一時保護された際、屋外に置かれたため凍死していたことが28日、同署や動物園への取材で分かった。

 同署は「動物は原則的に屋外で保管している。今後は関係機関と相談し適切な扱いを検討したい」としている。

 勝浦署によると「ハクビシンのような動物がいる」との通報を受け、24日に署員が捕獲。水や餌はやらず、おりに入れて夜間は毛布を掛けていたが25日朝、凍死しているのが確認された。

 市原ぞうの国によると、ミナミコアリクイは南米の亜熱帯に生息。冬季は屋内で飼育していた。2頭が11月2日に逃げ出し、市原署に遺失物届を出したが、勝浦署は照会していなかった。

 銚子地方気象台によると、勝浦市の25日朝の最低気温は0度だった。

 同園の坂本小百合園長は「寒い中で生きていたのに助けてやれず悔しい。警察からすぐに連絡が欲しかった」と話す。同園と全日本動物輸入業者協議会(横浜市)は27日、県警と環境省に保護動物の適切な取り扱いを求めた要望書を提出した。
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日本のあるべき姿は今も生きる「東西のかけ橋」重光葵国連演説

2013-01-02 23:00:00 | 国政レベルでなすべきこと
 ある方から、ご紹介頂いた文章です。

 1956年(昭和31年)、「国際連合第十一総会における重光外務大臣の演説」

 重光葵(しげみつ まもる)氏の演説の趣旨は、今も、生きていると思います。


 例えば、

○日本はアジア諸国とは、政治上はもちろん経済上においても唇歯輔車の関係にあり、かつ不可分の運命の下にあつて、これら諸国の向上発展に大なる期待をかけているものであります。

○極端なる国家主義に陥ることは避けねばならないと信じます。

○この意味において世界の未開発資源を開発し、あらゆる地域において人類の生活を豊かにすることが、平和及び正義の確固たる基礎をなすことは、言うまでもないのであります。

○わが国の今日の政治、経済、文化の実質は、過去一世紀にわたる欧米及びアジア両文明の融合の産物であつて、日本はある意味において東西のかけ橋となり得るのであります。このような地位にある日本は、その大きな責任を充分自覚しておるのであります。


 忘れ去られては、ならない日本国が堅持すべき姿勢だと思います。
 まさに「東西のかけ橋」となる役目。


 重光氏の演説は、時代が変わったことも頭にいれ、読む必要が有ります。
 当時、原子爆弾から原子力の平和利用への転換の時代だったのでしょう。

 重光外務大臣が今、福島第一原子力発電所の人災事故を目の当たりにしたならば、原子力から次のエネルギー政策への転換を念頭に述べていたことでしょう。



****ウィキペディア*****
重光 葵(しげみつ まもる、1887年(明治20年)7月29日 - 1957年(昭和32年)1月26日)は、第二次世界大戦期の、日本の外交官・政治家である。
第二次世界大戦中に外務大臣を務め、終戦時に政府全権として降伏文書に調印した。戦後は東京裁判で有期禁錮の判決を受けたが、赦免されて政界に復帰し、再び外務大臣となって日本の国際連合加盟に尽力した。貴族院勅選議員、衆議院議員(戦後)当選3回。

1956年12月18日、国連総会は全会一致で日本の国連加盟を承認した。重光は日本全権として加盟受諾演説を行い、「日本は東西の架け橋になりうる」という名句を残した。その直後に国連本部前庭に自らの手で日章旗を高々と掲げた重光は、その時の心境を「霧は晴れ 国連の塔は輝きて 高くかかげし 日の丸の旗」と詠んでいる。帰国前の12月23日、日本では第3次鳩山内閣が総辞職して石橋内閣が成立したため外務大臣の職を離れる。日本への帰途、同行した加瀬俊一に対して笑顔で「もう思い残すことはない」と語った。

********************


 以下、国連演説。下線は、小坂による。

****外務省ホームページより******
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/18/esm_1218.html

国際連合第十一総会における重光外務大臣の演説

昭和31年12月18日

議長並びに代表各位

一、議長閣下が只今わが国の国際連合加盟に際し、極めて熱誠かつ友情に富む歓迎の辞を述べられたことに対し私は、日本政府及び国民を代表して深甚な感謝の意を表明するものであります。わが国の伝統的な友邦タイ国の偉大な政治家でありかつ外交官である代表を議長とする今次総会において、わが国の国際連合加盟が実現したことは私の大なる喜びとするところであります。また私は総会副議長の各位が好意に充ちた歓迎の辞を述べられたことに対しても深く謝意を表明するものであります。

 日本が最初に加盟を申請してからやがて五年にもなりますが、わが国の加盟が今日まで実現しなかつたのはわれわれの如何ともすべからざる外的理由に基くものであることをわが国民は充分に理解していたのであります。それ丈けにこれまでわが国の加盟について熱心に支持せられてきた友邦諸国代表の発言を一層深い感謝の念をもつて受取つたのであります。

 長期にわたりわれわれの念願を実現するために撓まざる努力を惜まなかつた国々の代表に対しては私はこの機会において心から感謝の意を表明する次第であります。また私は、われわれを卑益するところ大なる叡智をもつてわれわれに絶えず支持を寄せられた事務総長に対し衷心より謝意を表するものであります。

二、日本国民は今日恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼してわれらの安全と生存を保持しようと決意し、更に日本国民は平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めんことを念願し、全世界の国民がひとしく恐怖と欠乏から免かれ平和のうちに生存する権利を有することを確認するものであります。われらは、いづれの国家も自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は普遍的なものであり、この法則に従うことは自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとする各国の責務であることを信ずるものであります。

 以上は日本国民の信条であり、日本国憲法の前文に掲げられたところであります。この日本国民の信条は完全に国際連合憲章の目的及び原則として規定せられて居るところに合致するものであります。日本は、1952年6月国際連合に提出した加盟申請において「日本国民は国際連合の事業に参加し且つ憲章の目的及び原則をみずからの行動の指針とする」ことを述べ、更にその際に提出した宣言において、「日本国が国際連合憲章に掲げられた義務を受諾し、且つ日本国が国際連合の加盟国となる日から、その有するすべての手段をもつてこの義務を遂行することを約束するものである」ことを声明したのであります。

 日本は、この厳粛なる誓約を、加盟国の一員となつた今日、再び確認するものであります。

三、現在世界には多くの重大問題が存します。国際連合は、中東及び東欧における危機を如何にして解決するかという重大な試錬に直面しております。このことは、平和及び安全を維持するためには、国際連合の強力なる活動を必要とすることを実証するものであります。中東問題の解決ひいては国際緊張の緩和に、国際連合はその加盟諸国の圧倒的支持を得て絶大なる役割を果したのであり、その効果と意義は、真に測り知るべからざるものがあります。国際連合が国連軍を組織し、困難なる問題解決の新しい手段としてこれを有効に使用したことは、真に劃期的のことであります。かくして国際連合が世界平和を維持する機関として、益々広汎なる力を有することを望むものであります。中東に対する国連軍創設のための国際連合の決定を実行する上に重要な役割を果した事務総長に対し、ここに敬意を表したいと思います。なお、東欧における情勢に関し、日本国民はハンガリア国民の現在の窮状に対し、深い同情を禁じ得ないのであります。われわれはハンガリア国民の訴えが聞き入れられ、国際連合の決議に従つてハンガリアの情勢が改善されることを深く希望するものであります。

 日本はまた、国際連合が平和の維持とともに人道主義に重きを置いていることを喜ぶものであります。国際連合が軍備縮少の問題を大きく取上げているのは平和維持のためであり、それとともに大量破壊兵器の禁止に力を尽くしているのは、人道主義に重きを置いているがためであります。日本は原子爆弾の試練を受けた唯一の国であつて、その惨害の如何なるものであるかを知つております。日本の国会がさる二月衆参両院において、ともに原水爆の使用及び実験の禁止に関する決議を行つたのは、人道上の見地より国民的要望に応えたものであり、人類をして再び大量破壊の悲惨を味わしめざらんとする願望に出でたものであります。日本は国際連合の指導の下に軍縮の大事業が成功し、人類が悲惨な運命から免れ、堪えがたい恐怖感から救われることを衷心よりねがうものであります。国際連合がすでに原子力の平和的利用を活溌に推進していることは、この意味において極めて喜ばしい次第であります。

 今日世界が遭遇している不安と緊張の性質が如何なるものであろうとも、又その原因が如何なるものであろうとも、世界八十ヵ国の組織する国際連合の力によつて、平和的に処理し得ない問題はあり得ないと信じます。人類の生活が原子力時代にまで発達した現代において、自から破滅の道を辿ることの許されざることは、多言を要しないところであります。

四、日本が置かれているアジア地域においても、世界の情勢を反映して、未だに緊張が除かれておりません。中東に発生したような情勢がアジアにおいても起らぬとは、何人も断言し得ないのであります。国際連合は宜しくその憲章の趣旨に従つて、平和を害する恐れある情勢を警戒し、単に事後において行動を起すことをもつて足れりとせず、未然に平和を救済する手段を考案する必要があることを、痛感するものであります。特に未だ平和の完全に回復せられておらぬ東亜地域においては多くの危険が伏在しておるのであります。これに対処するためには、まず思想問題を離れて、現実的に実際問題に直面して考察することが必要であると信ずる次第であります。かかる見地から、日本はソヴィエト連邦と外交関係を回復し、十一年余に亘る日ソ両国間の不自然な法律的戦争状態を終結せしめたのであります。われわれはこのような措置が東亜の平和及び安全に貢献すると信じたからであります。東亜地域における永続的な平和及び安定の基礎を見出すことは、素より東亜諸国自身の義務であることは言うまでもありません。

 アジアにおける平和と発展の基礎は、アジア各国の経済的発展にこれを見出し得るのであります。アジア諸国は現に、各々自国の経済的向上に向つて全力を尽しております。この努力を効果あらしめるため、さらに国際連合及びその加盟国諸国の一層の援助を必要とするものが少くないのであります。日本はアジア諸国とは、政治上はもちろん経済上においても唇歯輔車の関係にあり、かつ不可分の運命の下にあつて、これら諸国の向上発展に大なる期待をかけているものであります。

 民族主義は、第一次世界大戦後に東欧方面に樹立せられ、第二次世界大戦いらいアジア・アラビア地域に確立せられました。元来民族主義は、人類解放の自然の道程であつて、私は、民族主義は理解をもつて育成されるべきものではあるが、極端なる国家主義に陥ることは避けねばならないと信じます

五、日本は、国民生活上今日多くの困難に直面しております。その最も大なるものは、狭少なる領域において過大なる人口を養う問題であります。生計を維持し、生活水準を向上する原動力が勤勉にあることは、今更言うまでもありません。日本人は勤労を惜しむものではありません。現に男も女もその持場持場において勤勉に働いておる次第であります。しかし、国民の勤労を如何に効果あらしめるかが、国策上の重要課題であります。日本人は、国内の発展はもちろん生産力の増加による貿易の増進が、人口問題の有力なる解決方法であることを知つております。故に、貿易に対する各種の障害については、日本人は非常に敏感であります。従つて、国境を越えて人と物との交流を円滑にせんとする国際連合の企図は、平和のための有力なる政策として日本の歓迎するところであります。この意味において世界の未開発資源を開発し、あらゆる地域において人類の生活を豊かにすることが、平和及び正義の確固たる基礎をなすことは、言うまでもないのであります。

 日本は世界の通商貿易に特に深い関心を持つ国でありますが、同時にアジアの一国として固有の歴史と伝統とを持つている国であります。日本が昨年バンドンにおけるアジア・アフリカ会議に参加したゆえんも、ここにあるのであります。同会議において採択せられた平和十原則なるものは、日本の熱心に支持するところのものであつて、国際連合憲章の精神に完全に符合するものであります。しかし、平和は分割を許されないのであつて、日本は国際連合が、世界における平和政策の中心的推進力をなすべきものであると信ずるのであります。

 わが国の今日の政治、経済、文化の実質は、過去一世紀にわたる欧米及びアジア両文明の融合の産物であつて、日本はある意味において東西のかけ橋となり得るのであります。このような地位にある日本は、その大きな責任を充分自覚しておるのであります。


 私は本総会において、日本が国際連合の崇高な目的に対し誠実に奉仕する決意を有することを再び表明して、私の演説を終ります。


以上、


*****参考までに、日本国憲法 前文******
http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%8C%9B%96%40&H_NAME_YOMI=%82%A0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=S21KE000&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=1&H_CTG_GUN=1

  日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
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2013年1月1日の朝刊6紙から2013年を読む。

2013-01-01 08:52:47 | マニフェスト2011参考資料
 元日の新聞記事で、その一年を読むことを楽しみにしています。

 以下、六紙(朝日、東京、毎日、日経、読売、産経)の記事を、見てみます。

 独断と偏見で元日一番の記事は、東京新聞のコラム筆洗。
 今年は、田中正造生誕100年 
 田中正造曰く「真の文明は山を荒さず川を荒さず村を破らず人を殺さざるべし」


 あと、昨日12/31の日経新聞一面のスクープ記事「築地市場移転延期」に対するおっかけ記事が各紙社会面に掲載されていました。

*参照
 2012年1月1日http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/9fb98ef88d59ab808969f6c396621bfa
 2011年1月1日http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/4c09f70b97decbb7da7e7148ec152052
 2010年1月1日http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/a970d3845515c8c0633468a3269da4ab
 2009年1月1日http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/18c3c4feb2a3e29088dbce3d7b71c997
 

→は、小坂の感じたこと

<朝日新聞>
1)1面
*連載記事:ビリオメディア 新しい取材方法 挑戦しました

つぶやくながら現場歩いた

*原発近くの住民への国給付金 辞退、福島事故後に倍増

2)コラム天声人語
「言霊(ことだま)の幸(さきわ)う国」は3種の文字を持ち、ゆえに三つの幸福がある。
『幸せ」と「しあわせ」と「シアワセ」は同じようで微妙に違う。
シアワセ:冷えた五感に熱燗の一杯がじんわり広がるとき。
しあわせ:赤ちゃんの寝顔に見入る父さん、母さん、といったところ
幸せ:人生航路の順風
年の初めの幸せを喜び、気分新たに歩み出したい。


3)社説 「混迷の時代の年頭に 「日本を考える」を考える
 「(国境を越える資本や情報の移動などによって)国家主権は上から浸食され、同時に(国より小さな共同体からの自治権要求によって)下からも挑戦を受ける」白熱教室で知られる米ハーバード大学のマイケル・サンデル教授は17年前の著書「民主政の不満」でそう指摘していた。これから期待できそうなのは、国家が主権を独占しないで、大小の共同体と分け持つ仕組みではないかという。
 時代はゆっくりと、しかし着実にその方向に向かっているように見える。
 国以外にプレーヤーが必要な時代に、国にこだわるナショナリズムを盛り上げても答えは出せまい。国家としての「日本」を相対化する視点を欠いたままでは、「日本」という社会の未来は見えてこない。

→日本を相対化する視点を説いています。
 好感をもっているひとが多いように感じました。

SUGAWARA, Taku ‏@sugawarataku
朝日新聞社説:混迷の時代の年頭に―「日本を考える」を考える http://www.asahi.com/paper/editorial.html …

T. Tanaka ‏@jeonjung
朝日の社説はいい指摘だな。

Kazuto Suzuki ‏@KS_1013
「国家の相対化」なんてサンデルに言われるまでもなく、20年前から国際関係論で言われてきたこと。日本の(というか朝日の)グローバル化に対する感度の低さを問題にすべきだろうな。 / 混迷の時代の年頭に―「日本を考える」を考える http://t.asahi.com/98nq


4)注目記事
*築地市場の移転延期 都方針 
 浄化する土の量が予測された約30立方メートルから約4割増える。





<東京新聞>
1)1面 
*原発マネー 保育まで
 住民サービスに278億円 ハコモノ維持 財政圧迫

*ドナルド・キーン 東京下町日誌


2)コラム筆洗
今年は田中正造没後百年。
五年ぶりに再登板した安倍政権は自らの原発政策への反省や検証もないまま、民主党政権が決めた二○三○年代に原発ゼロという方針を覆し、原発の新増設さえ視野に入れる。正造が生きていたら、「加害者がなにを言う」と一喝するだろう。

新年に当たり、もう一度かみしめたい言葉がある、

「真の文明は山を荒さず川を荒さず村を破らず人を殺さざるべし」


3)社説  人間中心主義を貫く
 日本の新聞の歴史で最も悔やまれ、汚名となっているのは満州事変を境にしてのその変節です。それまで軍を批判し監視の役割を果たしていた各紙が戦争拡大、翼賛へと論調を転換させたのです。国民を扇動していったのです。
 その中で時流におもねらず敢然と戦ったジャーナリストといえば東洋経済新報の石橋湛山でした。帝国主義の時代にあって朝鮮も台湾も捨てろと説いた「一切を棄(す)つるの覚悟」や「大日本主義の幻想」は百年を経てなお輝く論説です。イデオロギーではない戦争否定の理念、ヒューマニズム、学ぶべきリベラリストでした。
 湛山の非武装、非侵略の精神は日本国憲法の9条の戦争放棄に引き継がれたといえます。簡単には変えられません。


4)注目記事
*「築地」移転1年延期 都方針 土壌汚染間に合わず

*原子力政策 どう進む
1-3月 原発敷地内の断層調査

3月まで 原発事故の地域防災計画作り

7月 原発の新たな安全基準の検討

7月 改正原子炉等規制法の施行

9月まで 関西電力大飯原発の3、4号機が定期検査入り
     →再び原発ゼロに?


*本音のコラム 鎌田慧
 この地震列島に原発をもちこみ、五十四基も建設させたのは、わたしたちの無知だった。核廃棄物は、十万年後の子孫まで恐怖させる。原発は、瞬間的な快楽だった。道徳的な頽廃(たいはい)だった、と気づいたいま、犠牲を子孫にまで先送りするのはやめよう。脱原発は歴史的真実である。





<毎日新聞>
1)1面 
*原発10基超 防火に不備
 経産省が調査開始
 可燃性ケーブル使用


*2年ぶり温かい我が家
    福島・川内村 5泊限りの正月特例

2)コラム余録
 正月飾りのうち、ゆずり葉は、子々孫々に命が受け継がれることを祝う縁起物である。
 「ゆずりはややがて若葉に玉の春/ 如葉」
 ならば私たちは子や孫にどんな世を譲り渡せるのだろうーそう繰り返し問わねばならない2013年が明けた。

3)社説 骨太の互恵精神育てよ
 パイの配分と平和の継続。時代は互譲の裏付けのある骨太の互恵精神を求めている。

 パイの配分:若い人たちを生かすことが社会全体の活力につながり、めぐりめぐって高齢者層の利益なる。全体のパイが増えなくてもそんなプラスの配分サイクルはできないか。

 平和の継続:安直な排外主義を排し、大局的な国際協調路線に立ちたい。尖閣を巡る一連の経緯。例えば、中国は公船の派遣をやめる。日本も外交問題はあることまでは認め話し合いのテーブルにつく。両国首相の知略と勇気に期待したい。


4)注目記事
*築地市場の移転 都が一年延期へ 土壌汚染対策難航

*アウンサンスーチー ビルマからの手紙

*領土対立各地で


<日経新聞>
1)1面
*連載記事:アジア跳ぶ
世界の5割経済
沸き起こる中間層 2050年GDP8倍
日本、ネジ巻き直そう

*アップル、日本で電子書籍
月内にも 講談社などと大筋合意

2)コラム春秋
聖書の一節「わたしたちがあなたがたをつかわすのは、羊をおおかみの中におくるようなものである。だから、へにのように賢く、はとのように素直であれ。」
へびの賢さ:すでにある国や社会の基準から自由になれとそそのかす蛇は、賢い
はと:人は突っ張ってばかりいられないから、イエスは鳩になることも求めた。
賢さと素直さ、主体性と協調性、いつの世にも欠かせぬ2本の心棒だ。
でも、揺らがない蛇の賢さがより貴く思えるのはなぜだろう。
国、社会の姿勢がいよいよ判然としなくなっているからだだろうか。

→私は、日経の春秋に同調しません。ヘビより鳩が大切な一年だと個人的に思います。


3)社説 目標設定で「明るい明日」切り開こう
 まず大事なのは目標を定めることだ。
 経済再生のための目標:国民総所得(GNI)という指標を新たな物差しにしてみてはどうだろうか。GDPに海外投資の利益を加えたのがGNIだ。11年度の名目GNIは488兆円で、名目GDPの473兆円を3%上回る。

 国家の目指すべき方向:ひとつの提案は「科学技術イノベーション立国」の勧めである。日本は今や、生命科学や先端材料などいくつかの分野で間違いなく世界をリードする。

 社会の目標:東日本大震災をきっかけに高まった共助の精神も忘れてはならない。


→「科学技術イノベーション立国」は、同感である。医療分野の薬剤・ワクチンや医療機器・診断機器は、ぜひ、世界に輸出する力をつけたいものである。


4)注目記事
*殻をやぶれ
 復興へ進める歩み
 少子化時代 変える育児

→正月から、駒崎氏登場。

松井孝治 ‏@matsuikoji
お、駒崎弘樹さん( @Hiroki_Komazaki )登場。 日経新聞『2013年殻を破れ 新しい舞台を見つけた日本人たち』http://www.nikkei.com/article/DGXDZO50157550Z21C12A2M11301/ …

shinji kojima ‏@acmshinjikojima
@Hiroki_Komazaki 記事、拝見しました。同年代として、刺激を受けます。駒崎さん以外の方の記事も読んで「社会は変わらない、わけはない」というメッセージが特集記事から感じ取れました。今、こうして抱いた感情を忘れることなく、これからの日々を過ごしたいと思います。
 


<読売新聞>
1)1面 
*農水機密 サイバー流出か
 TPPなど20点
 韓国経由で攻撃

→以前元日の記事も、サイバー関係の記事ではなかったかな?

*ミャンマー武装勢力地域
 日本兵遺骨調査へ
 民主化契機

2)コラム編集手帳
 「編集手帳」は伝言板に似ているようである。どこかの、見知らぬあなたにー。今年モ、片隅ノ、コノ場所デ、待ッテルヨ。


3)社説 政治の安定で国力を取り戻せ 成長戦略練り直しは原発から
 夏の参院選後、次の国政選挙まで最大3年、次期総裁選まで2年あまりある

 衆院選で大勝した政権が、民意の揺り戻しによって、次の参院選で敗北するケースが続いている

 真っ先に取り組むべき課題は、経済再生と成長力回復だ。

 社会保障と税の一体改革に沿って、消費税率を来年4月に5%から8%に引き上げられるかどうかは、今年秋に政府が判断する。

 鉄鋼業界は、関電などの電力料金値上げで900億円を超える負担増になると試算している。
 原子力規制委員会が新たにつくる安全基準に従って安全性を確認した原発は着実に再稼働していく必要がある。

 日米原子力協定によって、日本には核兵器にも転用できるプルトニウムの保有が認められている。

 米国主導で自由貿易を推進するTPPは、今年中の交渉妥結を目標としている。
 首相は、早期に参加を表明すべきである。

→読売新聞は、どうも自民よりの論調の気がする。
 もう少し、批判精神をもって書かれるべきではないかと感じる。
 政党の政策宣伝紙の域は超えて行かねばならない。
 

4)注目記事
*「築地」移転1年延期 都が方針 土壌汚染対策に時間


*五代目 歌舞伎座



<産経新聞>
1)1面
連載記事:新帝国時代 2030年のアジア 中国の野望にくさび打て


2)コラム産経抄
 明治から昭和にかけて活躍した地理学者にしてジャーナリスト、志賀重昂(しげたか)。
 明治27(1984)年に出版され以来、今日までロングセラーを続ける『日本風景論』の著者として知られる。
 ただ、「領土を守る」という当たり前の主張をしただけで、「タカ派」や「右傾化」のレッテルを貼る、今の日本の風潮にあきれはてるに違いない。

→東京新聞のコラムで、田中正造が安倍首相に、「正造が生きていたら、「加害者がなにを言う」と一喝するだろう。」というかどうかは、生きていたらの話をいっていて証明がその点でありませんが、同様に産經新聞のコラムで、偏狭なナショナリストでない志賀重昂(しげたか)が、生きていたらと仮定して、「「領土を守る」という当たり前の主張をしただけで、「タカ派」や「右傾化」のレッテルを貼る、今の日本の風潮にあきれはてるに違いない。」かどうかは不確かであるにも関わらず、「あきれ果てるに違いない」と言い切っています。
 さて、東京、産経を信じるかどうかは、私たちのメディアリテラシーが求められています。
 ひとつ言えることは、産経に書かれていますが、「当たり前の主張」であれば、「タカ派」や「右傾化」のレッテルを貼られることはないだろうけど、「当たり前の主張」でないところが、問題なのではないでしょうか。例えば、「自民党の憲法改正案」は、果たして当たり前の主張といえますか?


3)社説 年の初めに 長期安定政権で国難打破を 論説委員長 中静敬一郎
 米本土に向かうミサイルを自衛隊が迎撃するための集団的自衛権の解釈見直しは待ったなしの課題である。

 諸外国は主権を侵害する不法行為に対し、部隊を自衛する「平時の自衛権」とされる排除行動をとれる。だが、日本は自衛権の行使を「他国による計画的、組織的な武力攻撃を受けたとき」などと限定しており、平時の自衛権を認めていない。憲法第9条による「武力行使と一体化しない」とする解釈があるためだ。国の守りに「大穴」が開いていることは顧みられなかった。

 国民も目が肥えている。脇の甘さと緩みは命取りだ。中国の思想家、荀(じゅん)氏は、民を水に、為政者を舟に例えて、こう警告していることを年頭の戒めにしたい。
 「水はすなわち舟を載(の)せ、水はすなわち舟を覆(くつがえ)す」

→上記、憲法解釈は、あくまで、産經新聞によることに注意したい。
 原状が、国の守りに「大穴」とまで言い切れるだろうか。


4)注目記事
*築地計画 1年延期  東京都、土壌汚染対策工事に時間

コメント
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