北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

パ酒ポートで今年の夏は道内めぐり

2014-06-10 23:34:30 | Weblog

 帰りしなに大通り地下歩道を歩いていると、ちょうど『パ酒ポート』のイベントが行われていました。

 パ酒ポートとは、道内の酒造所を巡るスタンプラリーを行う企画で、今回は22カ所の酒蔵やワイナリー、ビール工場、お酒資料館などが参加しています。

 パ酒ポートは一冊5百円+税で540円。これをパスポートに見立てて、参加した酒蔵へ行くと様々なサービスや特典があります。そしてここでスタンプを押し、三か所以上巡ったら添付のハガキに確認スタンプを押してもらって抽選に応募ができるというもの。

 三個以上で応募はできるのですが、七個以上、十四個以上、完全制覇でそれぞれ当たる商品がだんだんグレードアップしてゆくので、こうなると高額商品もさることながら、ついつい全箇所制覇をしたくなるのが人情。

 そしてそれが道内をめぐることで地域の活性化に繋がるというわけです。

 これまで道の駅スタンプラリーがよく知られていましたが、パ酒ポートは道内のお酒に着目した大人のスタンプラリーなのです。

 なるほどこうやって一枚の地図で見ると、日本酒からワイン、ビール、ウィスキーと道内にはそれなりの銘酒が数多いことが分かります。

 とはいいながら、残念なことに今回は釧路の福司酒造、根室の臼井勝三郎商店、金滴酒造などいくつかの銘蔵が参加されていないので、ここはちゃんと説明書きを読んで注意深く回りたいもの。

 もちろん飲酒運転は厳禁です。ドライバーは試飲もせず、お宿か自宅で楽しんでください。

 さてパ酒ポート、今年の道内の夏の周遊観光の目玉になってほしいものです。

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スタバとマックと松翁論語

2014-06-09 22:46:26 | Weblog

 今日の「livedoorNEWS」に、『苦境マック、好調スタバ、何が明暗分けた?復活策を探る 価格を買う顧客を集めた副作用』という記事が出ていました。
  http://news.livedoor.com/article/detail/8916134/

 
 アメリカでMBAを取得して、今では幅広い企業の戦略立案やマネジメント教育に携わる安部徹也さんという方の投稿で、マクドナルドやスターバックスなど企業の好不調の背景と、今後の企業戦略のあるべき姿が面白く書かれています。

 本編をまずは読んでいただくと良いのですが、ポイントは以下の通り。

▲昨年度の決算でスターバックス(スタバ)が外食界の巨人マクドナルド(マック)よりも最終利益を上回った。
▲マックはなかなか増収増益の波に乗りきれないのに対してスタバは好調。これからもその差は開くかも。
▲コンビニ各社も格安コーヒーの提供を始めた今日、その攻勢にさらされて苦境のマックと、快進撃が続くスタバとの企業戦略の差がより鮮明になっている。

▲マックは利幅を削った薄利多売を進上としていて、そのために割引クーポンを発行してきたが、安い商品で客を集めてついでに利幅のある商品を買ってもらおうという戦略に反して、「クーポンがないのに買うのは損」という客を作り上げてしまった。
▲安さのみを売りにしたビジネスでは、客は他にもっと安い商品が出てくればすぐにそちらに向いてしまう。
▲マックが苦戦の原因は、価格に敏感な顧客を集めてしまったところにあるのではないか。

○それに対してスタバは、「価格ではなく価値」を売っている。
○スタバは、単に安いコーヒーを売るのではなく、自宅、職場に次ぐ第三の居場所というコンセプトを提案し、落ち着いた環境で特別なコーヒーを飲む、という「体験価値」を売りにしている。

○だからこの価値に共感する顧客は、値段が高くなっても価格に左右されずに『スターバックス』というブランドを愛し、決して他のコーヒーに目移りしせずスタバについて行く。


■一方、価格から価値への転換を果たして復活した企業もある。それが「長崎ちゃんぽん」のリンガーハットだ。
■リンガーハットは、05年に創業者の米濱氏が会長に退いてマックで社長を務めた八木康行氏を社長に迎えたが、彼はマックで成功したノウハウで企業改革を行い、クーポンの発行などで低価格競争での勝ち抜きを模索した。

■しかしクーポンでは客足の伸びも一過性で、09年には最終赤字が24億円に達し倒産の危機に直面し、八木氏は引責辞任。創業者の米濱氏が社長を兼任する形で再建に乗り出した。
■米濱氏がまず断行したのは価格を売りにしたクーポンの廃止で、次に使用する野菜を全て国産にしたうえで高くなるコストは価格を上げて対応するという方針を発表する。
■デフレ環境で社内は大反対だったものの、米濱氏は「価格から価値への転換」を断行。"新生"長崎ちゃんぽんの誕生当日、米濱氏は店の賑わいを見て成功を確信。
■それ以来、リンガーハットはV字回復を果たした。

■これからのビジネス成功の鍵は、価格から価値への転換だ。

 

       ◆     ◆     ◆


 記事の中身はざっとこんな感じですが、このようなことは経営の神様と言われた松下幸之助さんが半世紀も前に言っていたことです。

「松翁ある人に次のように言われた」で始まる松翁論語は多くの経営者の心を魅了しました。


「薄利多売は一人を富ませて他の全てを倒すものである。適正利益に基づく厚利多売から生まれるものは、豊かな消費であり、豊かな生産であり、富める社会、共存共栄の社会である」(松翁論語199)

「大衆はきわめて賢明であり、きわめて公正である。われわれはつねにこの賢明にして公正な大衆の期待にいかに応え、いかに奉仕するかという点に、経営の根本をおいて仕事を進めなければならない」(松翁論語201)


「無理をして安く売る必要はない。しかし高く売る必要はさらにない。適正利潤をいただければそれでいい。それでもついてくるお得意はついてくる。どんなに"勉強"しても縁のない人はやはり離れていく」(松翁論語331)

 

 安売りを嬉しく思う客は大量にいるものの、一巡すれば周りは企業に共感して支えようというお得意さんではなく、いかに企業からむさぼるかばかり考える大衆ばかりになってしまいます。

 それよりは価値に共感して価格で浮気をしない"ロイヤルカスタマー"の方がはるかにありがたい存在であることはいうまでもありません。

 スターバックスが原材料を調達する際に、生産者との持続的な関係を気づくために「倫理的な調達」と呼ばれるような真摯な姿勢を取っていることは、顧客にとって大いに共感できる企業の振る舞いです。 http://www.starbucks.co.jp/csr/ethicalsourcing/

 「価値を売る」ことが成功するということは、企業に共感し納得してもらったうえで財布からお金を取り出して商品を買ってもらうということです。

 
 再度松翁論語より。
「商売のコツの一つは、人に喜びを与えるということである。いい商品だった。いいサービスだった、とお客様に心から喜んでいただけるようにすることである」

 本質は時代を超えますね。

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蕎麦の器の世界~蕎麦猪口も奥が深い

2014-06-08 23:45:20 | Weblog

 知人に誘われていた山菜取りは、雨のため中止。

 そろそろ山菜シーズンも終わりかけだし、無理することはありません。もちろん魚釣りも今日はお休み。

 じっくりフライを巻いて準備をして、また陽気の良いころに出かけることにします。


 家の用事を片付けて、近所にある厨房・食器関係のお店をちょっとのぞいてきました。

 気に入っていたお皿にヒビが入ってしまったので、何か新しい食器でもないかな、と目の保養に行ってきたのです。

 食器も沢山並んでいましたが、どうしても目が行くのが蕎麦猪口(そばちょこ)でした。

 蕎麦猪口は冷たい蕎麦の汁を入れる器ですが、この大きさが実に独特で、湯呑よりは口が広く高さは低く、茶わん蒸しよりは一回り小さい絶妙な大きさです。

 蕎麦猪口は、元々は茶事や各種儀式の際の向付として出される器だったようですが、今の様な「蕎麦切り」と呼ばれるような蕎麦を麺として食べるようになってから使われるようになりました。

 蕎麦切りという表現は大体1600年ころから文献に登場しますが、蕎麦猪口という言葉が文献上に初めて登場するのは江戸時代寛文年間(1661~73)の『後撰夷曲集』とのことだそう。

 猪口とは文字通りその形がイノシシの口周りに似ているからだと思いますが、「ちょこ」という言い方は朝鮮半島にルーツがあるとも。

 豊臣秀吉が大陸に出兵したときに朝鮮半島の陶工たちを連れてきたことが関わっているのかもしれないと思うと、歴史が面白くなりますね。


    ◆   


 さて、よく見かける蕎麦猪口のデザインと言えば、白地に青い色で模様が描かれているスタイル。この大半は、伊万里焼(有田焼)です。

 代表的な縦じま模様は「十草(とくさ)」と呼ばれていて、これは植物のトクサから来ています。

 トクサは背の低い植物ですが、茎の表面にガラス質である珪酸を含んでいてざらざらしており、これが細工物を磨くときに良く使われることから「砥ぐ草=砥草=とくさ」と言われるようになったのです。

 写真は二色の十草ですが、描かれる模様は植物、動物、風景、抽象文様など多彩で、ある種のわびさびにも通じるところがあります。

 「蛸唐草(たこからくさ)」とか「矢羽根」とか、文様の呼び名一つにも趣きがあるのです。

 蕎麦を食べるのも良いけれど、たまには器もじっくり見てみてください。なかなか奥が深いですから。

 

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月末に豊富町へ行くことに

2014-06-07 22:07:52 | Weblog

 以前から道北の豊富町の知人から「一度まちづくりについてお話をしてくれませんか」と依頼を受けていたのですが、6月末あたりに行く方向で調整をしています。

 豊富町には「アトピーなどの皮膚疾患への絶大な効果がある」として有名は豊富温泉があり、そうした背景から、宿泊、湯治、長期滞在を経て豊富温泉へ移住した患者さんが近年増えているのだそう。

 しかもそうやって移住してきた方には二十代~四十代の比較的若い方が多く、そうした人との繋がりの中で新しいまちづくりの芽が出始めているのだとか。

 しかし役場や古くからいる人たちとの連携には課題も多く、余所から来た人たちの熱い思いがエネルギーとしてあるにもかかわらず、地域として同じベクトルに向かって地域や人の資源をまとめあげるところまでなかなか行っていないというもどかしさがあります。

 今回はそうした若手の人たちから、「なにかヒントになるような、元気が出る様なお話を聞かせてほしい」という要請があったもので、せっかくの縁をたどってみることにしました。

 
 豊富町と言うと、3歳くらいの時に父が長期出張と言う、月曜から金曜の間勤務していたところで、ある日父に連れられて豊富へ行きながら一人で宿舎に帰る道を間違えて迷子になって泣いていた記憶があります。懐かしいやら恥ずかしいやらで、本当に久しぶりです。

 せっかく国内でも有数の特徴ある温泉を有しており、また酪農による牛乳は品質が高く、町内の豊富牛乳公社では地元で生産された牛乳を「豊富牛乳」として加工・生産していますし、またセイコーマート牛乳の生産工場として、道内のセイコーマートに販売されていることで知られています。

 さらにサロベツ原野は日本有数の湿原として多くの命を育んでいます。

 しかしこういう資源も、生業としての資源にはなってもまちづくりの資源としての利用はまだまだされていないみたいです。

 マチに暮らしている幸せとはなんなのか、そこから現地の人たちと対話をしてみたいと思います。

 少しでもお役にたてればよいのですが。
 

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横綱白鵬と双葉山 ~ 今月の致知より

2014-06-06 23:45:13 | Weblog

 先日ある建設会社の若社長がやってきて、「小松さんに説教をされたので(笑)、少しは古典を読んでみようと思い、安岡正篤さんの『一日一言』を買って読んでいます。まだ身にはなっていませんが、読みやすいのでページが進んでいます」と言ってくれました。

「そうですか、あの本は色々な本からの引用でできているので、そこで興味を持って出典元の本にあたるようになると、どんどん分からないことが増えてきますよ(笑)」
「いえいえ、とてもまだそこまでは行きませんが勉強してみます」


 会話の中で中国古典の「木鶏」の話になりました。

「横綱の白鵬関が、支援者から『あなたは(六十九連勝の)双葉山に似ている』とよく言われたので、双葉山関について調べてみたら、とても素晴らしい大横綱だった、ということが分かった、と言っていました。血気盛んな若さから、誰もが認める人物になるのには古典が本当にいいと思います」
「はい、勉強を深めてみます」

 そんな会話をしたばかりのところに、今回配本の「月刊致知」ではその白鳳関と柔道の山下泰裕さんの対談が載っていました。

 対話の中ではやはり双葉山関が話題になっており、興味深いやりとりが為されていました。


     ◆   

 

山下「…そこでもう一つお聞きしたいのは、横綱のそういう日本人よりも日本的な精神性はどこで培ったのかということです」
白鳳「双葉山関は私が関取の頃、大阪の好角家の会である『東西会』の会長さんに『おまえさん、双葉山に似ているね』と言われて、会うたびに『双葉山、双葉山』と言われていました。

 最初は気に留めていなかったのですが、地位が上がると求める心が出てくるのでしょう。2006年に大関に昇進した時、本やDVDをたくさんいただいて、そこまで言うのならと思って、取り組みの映像を見てみたんです」

山下「いかがでしたか、ご覧になって?」
白鳳「びっくりしました。スッとしていて、いまから勝負に挑む人の顔じゃないんです。そしてもう一つ、右四つで前に出て行くという相撲スタイルが自分と似ていたところにも惹かれました。

 この双葉山関が六十九連勝という大相撲の連勝記録を持っているのですが、絶対に立ち会いで『待った』をせず、相手を受けて立つ姿勢は『後の先(ごのせん)』と呼ばれていて、私もそれを意識しているんです。

 ところが今私に『後の先』を教えてくれる人がいません。それで先日、柔道で『後の先』を実践した岡野功さんという方を訪ねました」

山下「それ、私もテレビで拝見しましたよ。大変いい番組でした」
白鳳「茨城まで岡野さんに会いに行って感銘を受けたのは『型を持って、型にこだわらず』という言葉です。これが名人、達人の姿です。この言葉にすごくしびれました」

山下「確かに岡野さんは柔道界では伝説的な人で、八十キロない体で百キロを超える選手たちを投げ飛ばし、全日本無差別級で二回チャンピオンになりました。オリンピックでも優勝して、天才と言われた方です。しかし、現役を退いてもう何年も経つ方ですよ。

 これだけ実績のある横綱がわざわざ出向いていって教えを請うという、その姿に私は感動しました。普通は横綱になったら教えを請われるほうじゃないですか。それだけ白鳳関は求めるものが強いんだと思います」

白鳳「実は私が双葉山関の連勝記録に挑戦している最中、夢を見たんです。現役時代の双葉山関と稽古をしている夢を」
山下「ほう!それは面白い」

白鳳「結構いい勝負をしているんですけど、最後のぶつかり稽古は双葉山関が胸を出しているから、私の方がまだ少し格下なんでしょうね。

 で、稽古が終わった後、二人でパーティに行くんですけど、そこに双葉山関のお孫さんがいたんですよ。それで『お孫さんがいますよ』と言ったら、『何を言っているんだ』と。双葉山関は現役時代は結婚せずお子さんもいませんでしたから、お孫さんなんているはずないんですね。

 まあ結果的に連勝は六十三でストップしましたが、あの最中にそんな夢を見ました(笑)人間、本当に強い思いを抱くと夢にまで出てくるんですね」

 

 実に興味深いやりとりですね。

 白鳳関は幕内通算優勝が二十九回になり、大鵬親方の三十二回まであと三回になってなっています。「その優勝回数に並んで超えたいということは口にしないようにしている」という横綱は、「相撲道の姿勢を教えていただいた方ですから、後輩として超えたい、勝ちたいというのとは何か違うというか、…勝ち負けとは別な世界のような気がするんです。でも人間だからやはり記録は破ってみたいとも思う」と言っています。

 白鳳関が連勝中には、「年二場所時代の記録と年六場所の今の記録が同じでいいのか」とか、「日本人でないのに、大相撲の大切な記録が破られて良いのか」というような様々な声があったそうです。

 そこでそのとき、大鵬親方に電話して意見を求めたところ、「我々もその記録に挑戦してできなかったんだから、チャンスがあるなら是非超えて欲しい。記録は破られるためにある」と言ってくれたそうです。

「気持ちが晴れましたが、まあその二日後に負けちゃいましたけど(笑)」

 
 心身ともに充実した大横綱の白鵬関ですが、先場所で優勝した時に共同記者会見を拒否した理由が彼のブログに掲載されていて世間の涙を誘いました。

 一人の夫と横綱の立場で揺れる気持ちが伝わります。

 やっぱり応援したくなりますね。

【白鵬関オフィシャルブログ 「みなさんへ」】 
 http://amba.to/1mYrFe8


 

 

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己を知って…どうする?

2014-06-05 23:43:21 | Weblog

 自作パソコンが好きな人ならば、一度は通るのがパソコンの性能向上への欲求です。

 何をするでもなく、とにかくパソコンの性能を上げたくなってメモリを増やしたり、シークタイムの短いハードディスクに交換したりすることにひたすら快感を覚えるのです。

 昔は自作のパソコンの方が組み立てて売られているものよりも安かったのでそういう楽しみもありましたが、今ではそういうこともなくなり、余計なことにを使うよりは、パソコンで何をするか、どうクリエイティブに生活するかに関心が移ってきて、すっかりそういうことはなくなりました。


 Windowsパソコンならば、自分のパソコンのシステム構成がどのような性能なのかを調べることが出来ます。

 CPUの性能、メモリの量、ハードディスクとのやりとりのスピードなどが点数化されて表示されるので、パソコンのシステムの弱いところが分かるのです。


 ちなみに私の家のパソコンの性能一覧はこちら。

ハードディスクのスピードが一番弱いようですね。パソコン全体の能力を強化しようと思えば、高い性能のところを更に上げるよりも、一番足を引っ張っているところを強化した方が良い。

 まずは「己を知る」ということです。

 
      ◆   


 前回耳鼻咽喉科を受診した時に、「今度、一度アレルゲンをちゃんと検査した方がいいね」と言われたので、今日再び病院で検査をしてもらうことにしました。

 検査は血液を採ってこれを検査会社に分析してもらうのですが、今日のところは血を採るだけ。

 検査項目をどうしようか、ということで「どうせなら、色々試してみてください」というと、「そうだね、じゃあ、シラカバ、ハンノキ、イネ科、ハウスダスト、ダニというところだけれど、スギもやっとく?」と訊かれました。

「多分スギも反応すると思いますがお願いします」

 依頼するチェック項目にレ点を入れて、「一週間くらいで結果が出ますので、またその頃に来てください」ということになりました。


「アレルゲンって、検査すれば何に反応しているか大概分かるんですか?」
「試薬があるかどうかですねえ。数が少ないと儲からないからその手の試薬をメーカーが作らないので、分からないというのもたくさんあると思いますよ」

「はあ、なるほど」
「例えば北海道ならイチイという針葉樹があるけれど、医者によっては『イチイでアレルギーになっている人が結構いるんじゃないか』という人もいるんですよ。でもイチイなんて北海道にしかないから、日本中の問題にはならず数も少ないからアレルゲンになるかどうかの試薬がないんですよ。まあ大学病院へ行って専門の検査を受ければ別だけど、一般的な検査会社がやれる項目には入っていないんです」

 
 アレルギー検査って初めてなのですが、自分自身がどういう性能なのかって案外分かっていないものだなあ、と思うのでした。

 まあ検査は弱点が分かるだけであって、なかなか強化できないのですが。うーむ
 

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給料と休暇~建設業を魅力的に

2014-06-04 23:49:30 | Weblog

 道路建設関係の業界団体と意見交換をする機会がありました。

 昨今の建設業界は、アベノミクス効果で仕事が激増してウハウハかと思いきや、そんな一過性の好況を喜んでいるどころではありません。

 民主党政権下で激減された公共事業予算のために、泣く泣く機械を手放したり採用を手控えたり社員を減らしたりして急場をしのいでいたところに、反動的な仕事の大幅増加があっても、社員、機械、資材などの不足でこなしきれない事態が増えているのです。

 地域に安定して地域を守り地域を発展させる仕事があればこそ、人々はそこに根ざして暮らしてゆくことができます。

 少子高齢化による高齢者福祉ばかりが「富の再配分」としてクローズアップされますが、地域を維持し地域を守り、地域を発展させる仕事だって富の再配分によって行われなくてはならないと、私は思います。

    ◆   


 業界としては、現在の状況にもそうした苦労を抱えていますが、今後襲ってくる担い手の確保問題も頭痛の種。

 建設業といえば、「きつい」「汚い」「危険」「苦しい」など、3Kとか4Kとかいわれる代表的な職種と思われていることでしょう。

 そしてそういう状況では次世代の若者はこの世界に入ってはくれず、仕事環境の改善が急務です。収入もしっかりとした水準を保ちつつ、休暇や社会保障などの福利厚生もしっかりとさせるのはもちろんですが、それに加えて、「公共事業悪玉論」のような風説がまかり通る現状を打破したいというのが、皆さんの一致した意見です。


 今日お会いしたある建設業者の社長さんは、「利益が出たというけれど、社員の給料も上げましたし、新しい機械への設備投資もしました。これも国がそうしろということだと思うから、精一杯の協力をしたつもりです」と言っていました。

「でもそうしないと新しい社員も来てくれないのじゃありませんか」
「おっしゃる通りです。それに、自社の社員だけじゃなくて下請けへの配分だってちゃんとしないと仕事を受けてくれません。真面目じゃなくちゃだめですよ」

 まじめな会社なので大丈夫だと思いますが、これからも地域を守ってください。


   ◆   


 さて、業界からの要望の中には、「きっちりと休みを取らせたいので十分な工期の設定をお願いしたい」というようなことが言われましたし、また「現場でのコミュニケーションを活性化して欲しい」というようなこともありました。

 今はある土曜日は現場をあげて休もうという運動をしています。現場が動いていたら、個人の休暇なんか取りづらいのです。そのためにも、ぎりぎりの工期ではそういうゆとりを失ってしまいます。

 いろいろな面を考えながら少しずつ建設業を魅力と誇りある職業にしてゆかないといけません。

 まだまだ時間はかかるかもしれませんが、着実にそこを目指しましょう。

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ちぎっては投げ、ちぎっては投げ

2014-06-03 22:17:32 | Weblog

 職場での環境対策というと、電力などの省エネに努めるとかコピーに再生紙を使うとかくらいしか思いつかないのですが、実はシュレッダーでも環境対策は可能なんだとか。

 シュレッダーとは秘密にしたい内容の紙書類を細かく裁断して処理する機械で、これにかけてしまえば裁断されたゴミを集めても再現することはまず不可能。秘密はこれで処理するのです。

 私はこうやって処理した紙ゴミはまた溶かせば再生できるのだと思っていたのですがどうやらそうではなく、裁断してしまうと紙の繊維を断ちきるので溶かしても長い繊維がつくれず弱い紙にしかならないのだそう。

 そのためシュレッダーのゴミはもう焼却処分するしかない、というのが一般の常識。

 今日読んだ日刊工業新聞に環境製品として、富士ゼロックス社の「トラストエコ」というシュレッダーが紹介されていました。

 これは処理したい紙をカッターで裁断するのではなく、不定形・不規則な形でチップ状に引きちぎるという処理をする製品。

 紙をちぎるともわもわした繊維が見えますが、この繊維の長さを保てば溶かして再利用する時にも強い紙として利細工することが可能なのです。

 さらに復元を困難にするためにちぎられた紙片は攪拌されかき混ぜられるようになっており、最後にかきまぜられた紙片は圧縮されてコンパクトにまとめられるようになっています。

 従来の裁断された紙片ではどうしてもボリュームが膨らんでしまい、コンパクトな処理が難しかったのが、引きちぎられた紙ならばそうした処理も可能になるのだそう。

 秘密を守りたいという仕事のニーズに環境対策という新しいニーズが加わった時に企業として何が出来るかを真剣に考え、製品として世に送り出すことで社会貢献を果たす。

 まさに企業が社会貢献するのはこういう形なのだと感心しました。


 実はこの商品はもう10年も前から売り出されているのですが、まだまだ世間には、「シュレッダーゴミは燃やすしかない」と思い込んでいる向きが多いようです。

 案外、思い込みで進歩のない環境対策をあまり考えずに続けているなんてことはないでしょうか。

 時代は変化しています。ニーズを製品として捉える企業活動は応援したくなりますね。

     ◆   

 あと昔の落語の一節で、
「その辺の岩をちぎっては投げ、ちぎっては投げ…」
「おいおい、岩ってのはちぎって投げられるものじゃないだろう」
「それが出来たてで柔らかかったらしくて…」というのを思い出しました。
 
 紙だったら「いらない紙をちぎっては投げ、ちぎっては投げ」ができますね(笑)。
 

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鼻炎の悪化

2014-06-02 23:45:11 | Weblog

 ここのところ朝方の鼻炎が悪化していて、それが昨日山の中を一日中歩いたためか、さらにひどいことに。

 これはちゃんと薬をもらおうとかかりつけの耳鼻咽喉科へ行ってきました。

「シラカバの季節が終わったのでもう安心と思っていたのですが、二週間くらい前から特に朝方がひどい状態です」
「うーん、そうか。アレルゲンの検査をやったことはありますか。シラカバだけじゃなくてイネ科にも反応しているかもしれませんね。シラカバ花粉を浴びすぎて、体の反応が過敏になっているとか。今度来るときに検査しましょう」

 今回は点鼻薬ももらって、就寝時の症状緩和に努めることになりました。花粉症は春先の風物詩だと思っていたのが意外と長引きそうで、アウトドアシーズンインなのにとちょっと憂鬱。

 まあ諦めてしまわずに、自分でできるだけのことをやりつくしましょう。

 諦めたら全てはそこで止まってしまいますから。 

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山菜、料理そして釣り~大人の野遊びはやめられない

2014-06-01 22:35:25 | Weblog

 知人から山菜取りと釣りに誘われて、定山渓方面へ行って来ました。

 山菜取りはそろそろシーズンも終わりかけていますが、今回はウドとフキ狙いの山歩き。お目当てのポイントは明るい斜面で取ってくれるのを待っていたかのようなウドの宝庫。

 ウドは根の部分の酢味噌和えも美味しいのですが、新芽はウド独特の風味をもちながらもいやらしくなく、てんぷらやおひたしに最適です。

 山菜取りは始めと言う妻は、最初は「ウドって見分けるのが難しい」と言っていましたが、教えられて取っているうちに、「あ、あそこにもある」と最後はすっかりウドハンターの目になっていました。

 今回の参加者は全員釣りをする5人ですが、リーダーのTさんは山菜とそのありかにも詳しくて、おおいに山菜取りを楽しむことができました。

 山菜取りの後に釣りのポイントまで移動したところで時刻は丁度お昼頃。

 すると参加者の一人のEさんが、「よしちょっと待っててね」と車からアウトドア道具一式を取り出して、手際よくさっき採ったばかりのウドを天ぷらにし始めました。

「分量は適当だからあまり期待しないでね」と言いながら、御自慢のバーナーで油を熱すると次々にウドの天ぷらが出来上がります。

 しかも天ぷらの第一弾が揚がるころには周囲からネマガリダケのタケノコも採ってきて、これも天ぷらに。


 
 さらにはキャンプ用の鍋でお湯を沸かしてかけうどんまでふるまってくれて、山奥での山菜天ぷらうどんに全員が舌鼓。これが美味いのなんの。

 アウトドアでの料理ってキャンプだけじゃなくて山菜取りや釣りの場面でも極めて豊かな大人の遊びになるのだと思いました。


   ◆   


 お腹が一杯になったところでいよいよ川へ降りて行って今年最初の釣りの始まり。

 水量は多くかなり虫も出始めている感じでしたが、全体にまだ渋い感じ。

 二度ほど私の投げたフライに食いついてくれた「アタリ」がありましたがいずれも釣り針が外れる、いわゆる「バレ」てしまって釣果にはなりません。それでも次につながる釣りにはなったはず。

 渓流は深いところから浅くて速いところまで変化に富んでいて、素晴らしい渓相。またチャレンジしたいすばらしいポイントでした。

 そうこうするうちにそろそろ終了の時間が近づいてきましたが、仲間の一人が30センチオーバーのエゾイワナを釣り上げて、「試みに、これ一匹だけ食べてみませんか」という提案。

 リーダーのTさんが刺身包丁を取り出すと手早く捌いてイワナの刺身の一丁上がり。程良い弾力と味わい深い味は淡白な川魚と言う印象を変えて、得も言われぬ美味しさでした。

 価値ある命をいただきながら、山菜取りに釣りに料理と、"大人の野遊び"とはかくも楽しいものかと感動もの。この素晴らしい時間を仲間たちと共有できたことに感謝の一日です。

 子供っぽい遊びとは違って大人の野遊びは、体力、知力、経験、そして友達づきあいの全てを投入して楽しむ深い時間。

 ただ大人になるだけじゃダメなんだ。この楽しみはやめられない。 

 

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