こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

第六十回 柳家小三治独演会

2008-05-22 20:37:38 | アート・文化

5月21日、Kosannjisikisi2008 天神イムズホールで行われた第六十回 柳家小三冶独演会に行ってきました。

今回は、六十回記念の木札が配られました。

前座の役をしてくださったのは、三番弟子の真打・柳家はん冶さん。
聴かせてくださったのは、桂三枝さんが作られた「鯛」
生簀の中の鯛の噺でした。
人情噺でありつつ、とても笑えました。

続いては、柳家小三冶さんの「千早振る」
枕噺は・・・「花とおじさん」を歌ってくださいました。
歌を歌ってくださるのは今回が2回目なのですが、結構いい声をされています。
あとはオカマさんの話とか、相変わらずたくさん話してくださいました。
今回は、地方では大抵テープですまされてしまう寄席囃子の三味線の方を連れてきてくださいました。

中入りのあとに、その三味線の柳家そのじさんが寄席囃子をたくさん聴かせてくださいました。
なかなか表では演奏されないので、楽しく珍しいものを聴かせてもらえたと思います。

最後は、小三冶さんの「長短」
枕噺で、そのじさんは芸大の法学部を卒業したのに、なぜか三味線の寄席囃子をやりたいと
小三冶さんに入門されたそうで、学生時代も芸大に落研が無かったので、
早稲田の落研に入っておられたということを話してくださいました。
よその大学の研究会やクラブに入れるんですね。
あとは血液型の話が印象深かったかな?
さらに、今回六十回記念ということで、今まで離したことの無い噺をしようと思ったのだけど、
六十回ともなると、全部やってしまっているそうです。
やっていないのは、昔覚えたのだけど、新しい噺を覚えることで忘れてしまった噺だけだそうで、
今でも覚えられるけど、許容量オーバーで別の噺を忘れるそうです。

ちなみに写真は、チケットの座席番号から抽選で当たった小三治さんのサイン色紙と六十回記念の木札です。

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みどりいろの童話集

2008-05-22 00:00:00 | 未分類
アンドルー・ラング氏編『みどりいろの童話集』を読みました。

童話集とはいえ、いつも善が栄え悪が滅びるとは言えず、納得のいかないことや不条理なことも
たくさんあります。
また、正しいんだけど説教臭かったり・・・(^^;)。

「身からでたさび」の羊飼いなど、何も悪いことはしていないのに、ひどい目にあわされます。

特に面白かったのは「三匹の子豚」
子豚たちの家がどうしてああなのか、細かく説明されていて納得できました。
ただし、豚の生態が大分分かってきた現代の人間としましては、あの扱いはひどいなと感じます。

「三匹のクマの話」は、クマたちが何とも言えず愛らしく、「つむと杼とぬい針」は労苦が正しく報われ、
「オオカミとキツネの戦い」は皆、幸せになってめでたく、キツネはちゃっかりしていて面白かったです。

オーノワ夫人の「青い鳥」はメーテルリンクのとは違い、人の心の弱さ、愚かさが表れていて、
これはこれで面白いです。

「ヴィヴィアン王子とプラシダ姫」は、悪癖を直すのがどれほど困難かが描かれており、
昔から人々は苦労してきたんだなーと感じました。

一番興味深かったのは「妖精のおくりもの」で、幸せってそんなものかと納得がいかない気がしました。

他にもいろんな話がありましたが、特に気に入ったものの感想を書かせていただきました。

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第六十回 柳家小三冶独演会

2008-05-21 00:00:00 | 未分類
天神イムズホールで行われた第六十回 柳家小三冶独演会に行ってきました。

今回は、六十回記念の木札が配られました。

前座の役をしてくださったのは、三番弟子の真打・柳家はん冶さん。
聴かせてくださったのは、桂三枝さんが作られた「鯛」
生簀の中の鯛の噺でした。
人情噺でありつつ、とても笑えました。

続いては、柳家小三冶さんの「千早振る」
枕噺は・・・「花とおじさん」を歌ってくださいました。
歌を歌ってくださるのは今回が2回目なのですが、結構いい声をされています。
あとはオカマさんの話とか、相変わらずたくさん話してくださいました。
今回は、地方では大抵テープですまされてしまう寄席囃子の三味線の方を連れてきてくださいました。

中入りのあとに、その三味線の柳家そのじさんが寄席囃子をたくさん聴かせてくださいました。
なかなか表では演奏されないので、楽しく珍しいものを聴かせてもらえたと思います。

最後は、小三冶さんの「長短」
枕噺で、そのじさんは芸大の法学部を卒業したのに、なぜか三味線の寄席囃子をやりたいと
小三冶さんに入門されたそうで、学生時代も芸大に落研が無かったので、
早稲田の落研に入っておられたということを話してくださいました。
よその大学の研究会やクラブに入れるんですね。
あとは血液型の話が印象深かったかな?
さらに、今回六十回記念ということで、今まで離したことの無い噺をしようと思ったのだけど、
六十回ともなると、全部やってしまっているそうです。
やっていないのは、昔覚えたのだけど、新しい噺を覚えることで忘れてしまった噺だけだそうで、
今でも覚えられるけど、許容量オーバーで別の噺を忘れるそうです。

ちなみに写真は、チケットの座席番号から抽選で当たった小三治さんのサイン色紙と六十回記念の木札です。

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『天体の回転について』小林泰三

2008-05-20 19:35:54 | 本と雑誌

小林泰三さん『天体の回転について』を読みました。

表題作の世界では科学が衰退しており、人々が知識を得ることは忌まわしいことだとされ、
大人に疑問を尋ねた子供たちは「そんなことを言っていると、科学者になっちまうぞ!!」と
叱られるのであった。
そんな中変わり者の主人公は、ある日、行ってはいけないとされている「妖怪の森」に入り、
人々には「天橋立」と呼ばれる建物でとびきり可愛い女の子と出会い、
宇宙への冒険の旅に出発した。
人類が、なぜそんなにも科学を憎むようになったのか?
核戦争?遺伝子操作?地球温暖化による気候変動と飢餓?
色々、想像してしまいます。

他にも、さまざまなバラエティに富んだ作品が並びますが、ロボット三原則の穴を見事についた「灰色の車輪」
男女の権利格差が逆転した社会を描いた「成功体験者」過去を盗まれてしまう「時空争奪」
他星を肉弾戦で征服するのを誇りとした宇宙人の地球侵略を描いた「三○○万」が面白く感じました。

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天体の回転について

2008-05-20 00:00:00 | 未分類
小林泰三さん『天体の回転について』を読みました。

表題作の世界では科学が衰退しており、人々が知識を得ることは忌まわしいことだとされ、
大人に疑問を尋ねた子供たちは「そんなことを言っていると、科学者になっちまうぞ!!」と
叱られるのであった。
そんな中変わり者の主人公は、ある日、行ってはいけないとされている「妖怪の森」に入り、
人々には「天橋立」と呼ばれる建物でとびきり可愛い女の子と出会い、
宇宙への冒険の旅に出発した。
人類が、なぜそんなにも科学を憎むようになったのか?
核戦争?遺伝子操作?地球温暖化による気候変動と飢餓?
色々、想像してしまいます。

他にも、さまざまなバラエティに富んだ作品が並びますが、ロボット三原則の穴を見事についた「灰色の車輪」
男女の権利格差が逆転した社会を描いた「成功体験者」過去を盗まれてしまう「時空争奪」
他星を肉弾戦で征服するのを誇りとした宇宙人の地球侵略を描いた「三○○万」が面白く感じました。

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