こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『回転翼の天使 ジュエルボックスナビゲイター』小川一水

2008-05-11 19:32:38 | 本と雑誌

小川一水さん『回転翼の天使 ジュエルナビゲイター』を読みました。

フライトアテンダント志望の夏川伊吹は、ことごとくすべての航空会社の試験に落ち、
スチュワーデス妖精講座の同期・一宮令子の紹介で、ジュエルボックスナビゲイター社の
事務、機上作業員募集に連絡をとりつけてみた。

はめられた!その会社は、ヘリコプターでできるあらゆることを請け負う会社の中でも
特に零細企業だったのだ。
しかし、次の採用は秋まで待たなければならない。
嫌々ながら、JBNで働くことにした。
さらにその仕事は、せめて空の仕事をやりたかった伊吹にとって厳しい現実だった。
地べた九割・空一割の雑用の日々だったのである。

規則は人間のためにあるものとして、人のために持てる力を尽くす。
破天荒だけど、その尊いプロ意識に感動を覚えました。
伊吹がやりがいを見出したのも正にその部分で、何を優先すべきかを間違えてはいけないと思いました。
現実はどうあれ、理想を忘れてはいけないのだと改めて考えさせられました。

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回転翼の天使 ジュエルボックスナビゲイター

2008-05-11 00:00:00 | 未分類
小川一水さん『回転翼の天使 ジュエルナビゲイター』を読みました。

フライトアテンダント志望の夏川伊吹は、ことごとくすべての航空会社の試験に落ち、
スチュワーデス妖精講座の同期・一宮令子の紹介で、ジュエルボックスナビゲイター社の
事務、機上作業員募集に連絡をとりつけてみた。

はめられた!その会社は、ヘリコプターでできるあらゆることを請け負う会社の中でも
特に零細企業だったのだ。
しかし、次の採用は秋まで待たなければならない。
嫌々ながら、JBNで働くことにした。
さらにその仕事は、せめて空の仕事をやりたかった伊吹にとって厳しい現実だった。
地べた九割・空一割の雑用の日々だったのである。

規則は人間のためにあるものとして、人のために持てる力を尽くす。
破天荒だけど、その尊いプロ意識に感動を覚えました。
伊吹がやりがいを見出したのも正にその部分で、何を優先すべきかを間違えてはいけないと思いました。
現実はどうあれ、理想を忘れてはいけないのだと改めて考えさせられました。

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『夜の翼』ロバート・シルヴァーバーグ

2008-05-10 21:29:54 | 本と雑誌

ロバート・シルヴァーバーグ氏『夜の翼』を読みました。

妖精のような<翔人>怪物のような<変形人間>
<監視者><記憶者>などの職人のような人々が所属するギルドが存在する中世的文明社会。
まるでファンタジーのような世界だが、それは遥かなる未来の世界。

文明の爛熟期に、おごり高ぶった人類が犯した罪により、異星種族の侵略におびえ続け
衰退していく地球の姿だった。

侵略されながらも、かつてのような力も気力も無くなすがままの人類。
そこに救いは見出せるのか?

SFでありながら、幻想的で耽美な世界観。
これは、確かにすばらしい物語だと感じました。
他のシルヴァーバーグ氏の作品も読んでみようと思います。

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夜の翼

2008-05-10 00:00:00 | 未分類
ロバート・シルヴァーバーグ氏『夜の翼』を読みました。

妖精のような<翔人>怪物のような<変形人間>
<監視者><記憶者>などの職人のような人々が所属するギルドが存在する中世的文明社会。
まるでファンタジーのような世界だが、それは遥かなる未来の世界。

文明の爛熟期に、おごり高ぶった人類が犯した罪により、異星種族の侵略におびえ続け
衰退していく地球の姿だった。

侵略されながらも、かつてのような力も気力も無くなすがままの人類。
そこに救いは見出せるのか?

SFでありながら、幻想的で耽美な世界観。
これは、確かにすばらしい物語だと感じました。
他のシルヴァーバーグ氏の作品も読んでみようと思います。

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『猫のパジャマ』レイ・ブラッドベリ

2008-05-08 19:45:08 | 本と雑誌

レイ・ブラッドベリ氏『猫のパジャマ』を読みました。

ブラッドベリ氏が83歳のときに上梓したこの本。
当時既発表の作品が二篇だけなのにも関わらず、2003年から04年にかけて書かれた新作と、
1946年から52年にかけて書かれた旧作が、ほぼ半々の割合でおさめられています。

その事情は、翻訳者の中村融さんのあとがきを読んでいただくとして、SF・ミステリ・一般小説・詩などなど
バラエティに富んだもので、背筋がぞくりとするものから、悲しみを秘めたもの、温かいもの、
クスリと笑わせるものなど、様々な気分を味わわせていただきました。

どれが一番好きかというのも難しいのですが、今日は「酋長万歳」「ふだんどおりにすればいいのよ」
「用心深い男の死」「趣味の問題」「おれの敵はみんなくたばった」
「雨が降ると憂鬱になる(ある追憶)」「エピローグ-R.B、G・K・C&G・B・S永遠なるオリエント急行」
そして表題作がいいと感じます。

とても楽しませていただきました。

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