Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

西モンゴルの旅 6 トレッキング1日目

2019-08-21 12:58:57 | チベット文化圏

7月20日

朝、目を覚ましてテントを出てみると
 すぐ近くで大きなヤクが何匹も朝食中。
 こちらは自分の朝ごはん。
皆さんはお粥を食べているが、入院を経験して以来白粥嫌いになってしまったのでクリームチーズにイクラと安キャビアを独占。

キャンプ地のお隣さんはモンゴル人の大家族。
 立派な4WDでやってきて、早々とテントを片付けて出発準備中。

そこで我々もテントの撤収にかかるが
 
今日から荷物を運んでくれるのは昨晩から待機中のこのラクダさんたち。
中東方面でおなじみのヒトコブラクダではなくフタコブラクダだが、荷物を載せる準備のため背中が見えないのが残念。全体にヒトコブより小さくておとなしそうだ。

みんなで準備体操をして、8時半に出発。
 
ダラダラとした登りを雪山の方へ歩いて行く。

 キャンプ場からはこのワンコがずっと同行。
この子、片足を車にでも轢かれたのか怪我しているのだが、何が面白いのかずっと付いてくる。

 途中の川だけは車を1台呼んで渡らせてもらったが、
 すれ違う欧米人たちはみんな馬、モンゴル人たちは4WDで追い抜いて行き、歩いて行くのは我々のグループのみ。
え~、車で行けるなら車で行きたいよ~、と軟弱者は文句をたれるが、山歩きベテランの諸先輩方は黙々とペースを保って歩き続ける。


ところで今回のツアーは題して「モンゴル最果ての花園を求めて」。
 そのタイトルに偽りなく、周りの草原には花がいっぱい。
   
 
これは歩きだからこそ楽しめるが、しゃがみこんで写真を撮っていると息は切れるわ、ますます遅れるわでちょっと大変。

 やがて後から荷物を積んでやって来た我々のラクダ隊が追い抜いていき
 湖のほとりでお昼休憩。
 今日のお弁当は野菜たっぷりのサンドイッチ。

 
ここから先は傾斜がきつくなって、最年少者が最後尾でヘロヘロ。

やっとたどり着いた標高3100mの峠にはモンゴル式のオボーと呼ばれる石積み。
 
4WDでやって来るモンゴル人の皆さんはここが目的地。モンゴルではこれに石を一つづつ乗せながら周りを3回まわるのだそうだ。

この峠から見えるのがタバンボグド山塊。
 

目の前に見える左側がアレクサンダー氷河、右側がポターニン氷河で、2つの氷河に挟まれた黒いナラン峰の右奥の白い山がモンゴル最高峰、4374mのフィティン峰。

と、ここまではいい天気の中を歩いてきたのだが、この峠で氷河からの冷たい風に吹かれているうちにどんどん雲が湧いてきて山もかすんできた。
そこで先を急ごうと峠を下るうちに
 やがて雨が落ちてきてそれがみぞれになり、雨脚も激しくなる。そのうちに足元は湿地になって、気を付けていないと靴が泥や水たまりに落ちてしまう。

と言うわけでこの後は写真など撮る余裕もなく1時間歩いて、15時になんとかキャンプ場に到着。
レインウェアを着なかったパンツはびしょぬれ、指先も冷たくなってしまったが、先に着いていたキッチンスタッフがダイニングテントを張ってくれていたので助かった。

暖かいお茶を飲んで休んでいるうちに天気は回復して、今夜の寝床も作ってもらえた。
 
 ここも標高3100mほど、2つの氷河が目の前。

 今夜もシェフがたくさん料理を作ってくれたけれど、標高差500m、15キロを歩いたら疲れてしまってスープ以外は食べられなかった。

夜は寝袋の中に湯たんぽ代わりのボトルを入れて、朝の5時ごろに目を覚ますと月の明るいこと。
 
今回は月が明るすぎて満天の星空を拝むことはできなかった。


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西モンゴルの旅 5 ホー・エレグへ移動

2019-08-18 18:27:34 | チベット文化圏

7月19日

昨晩は暗くなってから到着した最初のキャンプ地。


明るくなって起きだしてみると川のほとりのきれいな所。
 
トイレテントにはなんとちゃんと便座まで据えられているし、モーニングコールには洗面器一杯のお湯とお茶がやってきて至れり尽くせり。これがツアーのいいところ。

大きなテントの一つはキッチン、もう一つがダイニングテントで
 フルーツまでこんなおしゃれな演出。

朝食を終えてテントの撤収を待っていると
 こんなナキウサギも現れた。

本日はゆっくりと10時半に出発。

 
草原の中を砂塵を巻き上げながら走り、小川もなんなく横断。

 しばらく行って現れたカラフルな小屋はこれから入る国立公園の管理事務所で、ここで入域申請をしなければならないのだがなぜか誰もいない。

仕方がないので来た道をほとんどキャンプ地まで戻り、また別の管理事務所を目指す。

 
途中にはピンクの花が一面に咲いていたり、ヤクの群れがいたり。
 車の乗り心地は決して良くないが、周りの景色は広々と気持ちがいい。

 やがて管理人のゲルも建つもう一つの事務所で無事に申請完了。

またしばらく行くとゲルが何棟か並んでいて、ここはドライブインのような役目をしている様子。
 
と言うことでそのうちの一軒の中にお邪魔。

現在いるバヤンウルギー県はモンゴルとは言えカザフ族がマジョリティのエリア。
 
このゲルの住民もカザフ族と言うことで室内は華やかな刺繍で飾られ、ベッドには何の印かフクロウの剥製。またカザフのゲルはモンゴル族のゲルよりも背が高いのだそうだ。

 
中央にはストーブが据えられ、その燃料は外に積み上げられた家畜の糞。
 
周りには干し肉や、馬乳酒を作る袋もぶら下がっている。

 ここでお約束のスーティ・ツァイをごちそうになるが、ここでもやっぱり白くて、お茶の味も、チベットやブータンのようなバターや塩の味もほとんどしない。チベットに比べてモンゴルの方が茶葉の入手が難しかったのだろうか。

 
これはゲルの前にも干してあったチーズ。このエリアのチーズは塩気がない(=あまりおいしくはない)。

このチーズの横には古いコンテナが置かれていて
 
中を覗いてみるとちょっとした雑貨屋になっている。

 
物見高く集まってきた子供たちは鞍もなしに馬に乗っていて、さすがカザフ。

このゲルにお邪魔している間に本日の昼食のお弁当を開く。
 丸い白いものはおにぎり!

ゲルを出てしばらく行くときれいな緑色の湖。
 
 澄んだ水だがこれは塩湖。

さらに進んで16時に本日の宿泊地、ホー・エレグのキャンプ場、標高2600mに到着。
 
 ここのトイレが感動もののきれいさで、横のバケツには後処理用のおがくずまで用意されている。

何組ものキャンパーがいる中、隣で撤収作業をしていた若い子たちは我々のテント張りを手伝ってくれた。
英語の達者な男の子と話をしてみるとモンゴル人グループで、これから我々が向かう先にある4000m超の2峰に登頂してきたとのこと。
 そのガイドさんが真ん中の女性。モンゴル唯一の七大陸サミッターだそうで、田部井淳子さんのガイドを務めたこともあるとか。
失礼ながらモンゴル人に登山のイメージはなかったのでこのグループにはちょっとびっくり。

 しかしおかげで無事に今夜のテントも完成。

 
日も落ちてくるとヤギさんたちも家路につき、その周りを飛んでいるのはカモメ。
海もないのに、と思うが、内陸の湖にもカモメはいて、これはモンゴルカモメと言うんだそうだ。

キッチンテントを覗くと我らがシェフが4つのコンロを使い、両手で鍋を振って食事の準備中。
 今回のシェフ、ガタイのいいロック好きらしい若いお兄さんだが、アシスタント一人と大活躍。
 今夜もサラダがなんと4種類も出て、それも一つ一つドレッシングまでちがうこだわりよう。
 
今夜は特に肉じゃがが好評で、モンゴルのキャンプでこんなにおいしい食事にありつけるとは、うれしい驚き。


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西モンゴルの旅 4 ウルギーへ

2019-08-15 12:22:35 | チベット文化圏

7月18日 続き

美術館を堪能したら添乗員やガイドとスフバートル広場を見学していたツアーの皆さんと合流すべく、教えられたレストランへ。

 「モダン・ノーマッド」はたぶんウランバートルで一番有名なツーリスト御用達レストラン。
 
なのでテーブルの上にはシャガイという羊の骨を使った占い遊びの道具が置いてあったり、演出も上手。
 まずはモンゴルではスーティ・ツァイと呼ばれるミルクティーが出されるが、これはほとんどミルクでお茶の味はしない。
 
たっぷりのサラダに優しい味のスープが出て
 
メインは蒸し餃子であるボーズと揚げ餃子であるホーショールがそれぞれ肉入り、野菜入りで一皿に。これはツーリスト用のサンプリング・プレートのようで、他のお客さんのお皿を見たら皿の半分以上もあるような大きなホーショールがドーンと乗っていて、見ただけで胸焼けしそう。
アイスクリームがおいしいのはさすが酪農の国。

食事を終えたら西モンゴルのウルギーへ向かうべく、チンギス・ハーン空港の国内線側へ。
預け荷物の重量制限は15キロだったが、1キロオーバーは超過料金を免除してもらえた。
 
小さな売店の前を通って中に入れば待合室は一つだけ。

出発は14:20のはずだったが、飛行機は遅れてやって来た。
 
フンヌ・エアのATR 72-212という双発プロペラ機。
 
機内はモンゴル人の他に我々とヨーロッパからのツーリストで7割ほどの搭乗率。
モンゴル美人のCAさんの制服もなかなかスマートだ。

飛行機は予定より50分遅れてウランバートルを出発。
 
小さな空港の周りには高層マンションがたくさん建てられて新興住宅地になりつつあるようだが
 町の郊外に出ると敷地内に丸いゲルのある家がたくさん見えて、モンゴル人は都会暮らしでも夏はゲルに住みたがるというのは本当だったんだ、と改めて確認。

ウランバートルは曇っていたが、西に向かうにつれて晴れてきて草原と言うよりは茶色っぽい乾燥した大地が見えてきた。
 
機内サービスはパサパサのパンのサンドイッチと飲み物。

やがて大きな湖のほとりに町が見えてきて
  
 ウランゴムの空港に到着。
ここまで3時間だが、ウランバートルとは1時間の時差があるので現地時間は17時。

ここでお客さんの入れ替えがちょっとあって、20分でまた出発。

 
するとすぐに雪をかぶったアルタイ山脈が見えてきて、町らしい町が見えたらそこが目的地、西モンゴル、バヤンウルギー県の県都、ウルギー。

到着は現地時間18時。
 
 
ウランゴムの空港より小さそう。

ここからは2台のヴァンで移動。
 
ロシア製のこの車でなければこれからの湿地の多い悪路は走れないそうだが
 向かい合わせに座る後部座席はクッションも効かないのでなかなかハードな乗り心地。

 
町のスーパーでビールなど調達して、町を外れるともう舗装道路は終わり。

上空から見るより近くで見ると短い草が生えて草原らしいが
 
車の中は揺れるわ、弾むわで動いている間は写真を撮るどころじゃない。

さて今夜の宿泊はテント、ウルギーから80キロ先なので2時間ほどで着くはず、と言われていたが、日の沈む21時を過ぎてもまだ到着せず、結局周りが真っ暗になった22時半を過ぎてようやくキャンプ地に到着。
先発したキッチンスタッフが良い水場を求めて予定より30キロ先まで来ていたそうで、
 すぐに用意してくれた食事は野菜中心のおかずが6,7皿も出てびっくり。
 テントもすでに設置されていて、夜中を過ぎると山の端から満月が出て周りは懐中電灯も必要ないほど明るくなった。

しょっぱなからのこのハードさ、さすがS社のツアー。


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西モンゴルの旅 3 ザナバザル美術館

2019-08-13 18:08:51 | チベット文化圏

7月18日 続き

歴史博物館の前をまっすぐ、しばらく行くと見えてくるのがこちら。
 ザナバザル美術館

今回の旅で実は一番来たかったのがここ。
そんなわけで9時の開館時間の少し前に玄関前に到着したのだが、時間になっても扉が開く気配はなく、脇の門から従業員らしき人が中に入っていく。
開館時間とは出勤時間らしいが、それでもまだ扉が開かないので脇の門の中を覗いて催促、5分ほど遅れてやっと中に入れてもらえた。

 入館料は8000トゥルグ(約320円)だが、写真の撮影料はなんと45000トゥルグ(1800円)と高額。それでもお目当てがあるので支払って中へ。

こっちから見ろと指示された1階には考古学系の出土品や副葬品など。
  
 
何かのゲームやチェスの駒がモンゴルっぽくて面白い。

しばらくしてから2階に上がることを許されたのは掃除が終わっていなかったらしい。
 そこで早速向かったのがザナバザル美術の部屋。
ザナバザルとは17世紀、モンゴルで初めて活仏と認められ、初代ジェブツンダンパとして宗教、政治の指導者となった人。
チベットで仏教を修め、自ら仏像を作ることを得意とした、ということで
 
そのお宝がここにずらり。

中でも中央に安置されているのが一番の傑作とされている白ターラ像。
 
もう何年前になるだろうか、NHK-BSで「仏像100選」と言ったようなタイトルの番組があり、その中でまだ現役横綱だった朝青龍が「一番好きな仏像です」と紹介していた。
その時から一度お目にかかりたいと思っていたターラ女神、ザナバザルが幼い頃に引き離された母親を思って作ったと言われている。

このターラ像はもちろんたおやかで美しいのだが、この左手に並ぶ4菩薩がそれ以上に素晴らしい!
   
 
手や装飾品、衣の模様までうっとり。

 部屋の隅にはザナバザルの手形なるものがあったが、指が長くて繊細な手だ。

続く部屋にはタンカがあるが
 
大きな壁画はどこの寺にあったものか残念ながら状態が悪く、他は20世紀初頭のものが多い。

それよりも次の部屋が圧巻。

ここにあるのも仏画だが、すべてアップリケと刺繍で作られたもの。
チベットやブータンなどでも巨大なタンカがアップリケで作られているが、ここにあるものは技巧が細かく
 
この曼荼羅もすべて刺繍。
 
生き生きとした馬の表現なども素晴らしくて、モンゴルにこのようなものがあるとは知らなかった。

 
これもチベット仏教圏ではおなじみのツァムの衣装だが
 
面がサンゴでできていたりして、これは重くて大変そうだ。

 
階段の上には立体曼荼羅があって、周りに並べられた動物などなんともユーモラス。

 最後はモンゴル絵画の部屋。
ここにあるのも19世紀末から20世紀初めのものだが
 
一つの絵の中に様々な場面を書き込むのが伝統的な表現らしく、
 
やっぱり羊とかラクダとか動物の姿が秀逸。

 中でも一番有名らしいマルザン・シャラフと言う画家の「モンゴルの一日」というこの絵。
 
よく見ると子供の生まれる前(笑)から死んだ後まで、モンゴルのいろいろな場面が書き込まれていて、ユーモアもモンゴル風だろうか、見れば見るほど面白い。
シャラフさん、革命後はプロパガンダ・ポスターなどを描かされることになったそうで、ユーモアを持ち続けることはできたのだろうか。

最後はまたザナバザルさんの仏像をじっくり見せていただいて、この美術館を堪能。
仏像以外にも見どころが多くてとても良かったが、2時間近くいて訪問者は最後まで自分一人。
もったいない。


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西モンゴルの旅 2 ウランバートルを散歩

2019-08-09 16:18:16 | チベット文化圏

7月18日

朝、窓から外を覗くとこんな景色。

昨晩ははっきりわからなかったが、高層のビルがいくつも見える。

 
朝食会場は宿泊棟の隣の宴会場のようなレストラン。
 一通りのものはあるビュッフェだけれど、モンゴルっぽいものは何もない。

本日午前は自由行動ということなので、朝食を終えたら早速一人で街歩き。

 ホテルを出てすぐに遭遇したのはモンゴルと言えば、のゲル。これは土産物屋のようだが、ちゃんと移動用の車に乗っている。

 
トヨタ車に混じってやって来たのは韓国車のバスだけれど、バス停には待ち時間表示が出て、なにやらQRコードもいっぱい。
 かと思うといかにも古そうなトロリーバスも走っている。

高層ビルも次々に建てられているウランバートルだけれど、古いロシア風の建物もいっぱい。
  
 
春に行ったばかりのウラジオストクを思い出す。

 
大きなウランバートルの文字の前にはハングルの書かれた門があって、まっすぐ伸びるきれいな遊歩道はソウル通り。
 その向こうにあるのが中央郵便局だが、残念ながらここにポストは見当たらず。中のATMで簡単に現地通貨を下ろせたのはありがたい。

 市内には信号も歩行者用信号もあるが、郵便局前の大きな交差点には交通整理のお巡りさんがいて
 
その先にあるのがU-bikeも並ぶ大きなスフバートル広場。

スフバートルとはモンゴル革命の英雄だそうで、その人の騎馬像が広場の真ん中にあるが
 
モンゴル人の皆さんはもちろん政府宮殿の真ん中に鎮座するチンギス・ハーンをバックに記念撮影。

 巨大なハーンは騎馬の戦士に左右を守られ
 
さらに建物の両端にはオゴタイ・ハーンとフビライ・ハーン。


オゴタイの足元から見ればまた一段と大きな広場だ。

 国会議事堂や大統領府が入ると言う政府宮殿も巨大だが
 その脇にある歴史博物館はこじんまり。
契丹展を開催中のようで興味があったが、本日の目当ては他にあるので先を急ごう。


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西モンゴルの旅 1 ウランバートル到着

2019-08-07 18:31:51 | チベット文化圏

2019年7月17日から27日まで 西モンゴル、アルタイ山脈を歩く旅

7月17日

今回もおなじみS社のツアーに参加、正式タイトルは「モンゴル最果ての花園を求めて アルタイ山脈と大氷河 遊牧民の大地を歩く」とめっぽう長い。

お昼ちょうどに集合してみると東京から8名、大阪からさらに3名参加とのことだが、なんといい年した自分が一番年下らしい。
当然の如く一番若い添乗員に後から聞くと「山の旅ではこれが普通ですよ」、と高齢者パワー恐るべし。

 成田第一ターミナルではプライオリティパスで大韓航空のラウンジに入ってヤマザキビスケットをいただくのが恒例になった。

今回はその大韓航空に乗って、2時間で仁川空港到着。

今年の2月にもエチオピアへの乗り継ぎで利用した仁川だけれど、前回はアシアナで旧来の第一ターミナル、今回は大韓航空なので2018年の1月にできたという第二ターミナルを初めて利用。

 
さすが新しいターミナルはピカピカ、1タミよりもさらに広々としている。

 
大きな木の植えられたスペースもあって、その上にあるのがトランスファーラウンジ。
 だれでも利用できるここには椅子もたくさんあって、もちろんWiFiはどこでもつなぎ放題。さらにタオルまで用意されたシャワー室まで無料とは、仁川は太っ腹だ。

このラウンジの奥にはプライオリティパスで利用できる「ラウンジ L」。
 
LはロッテのLのようだが
 
サラダにホットミール、ビビンバの用意まであって、成田のKALラウンジよりずっと充実している。
 とは言え機内食をいただいたばかりなのでキティちゃんのジュースを一杯いただいただけ。中身はカルピスソーダにそっくり。

2時間半の乗り継ぎ時間でウランバートル行きに搭乗。
 行き先表示がキリル文字になるのが気分。

ほとんど韓国人と思われるほぼ満席の飛行機で4時間弱、ウランバートルには現地時間の午後10時に到着。

  
 小さな空港だけれど入国して荷物を受け取り、現地ガイドに迎えられて出発するまで1時間。
ボーディングブリッジが3つしかないこの空港、実は新空港がもっと郊外にすでに完成しているのだけれど、航空会社といろいろもめて移転がいつになるかまだわからないらしい。

空港から市内までは40分。
夜11時を過ぎているのにほとんどトヨタの車で道は結構な混み方。
道路脇には大きなスーパーのネオンがいくつも見えて、市内に入るとレストランにもまだ人がいっぱい。
モンゴル人は夜更かしなんだろうか。

ウランバートルでの宿は「バヤンゴール・ホテル」。
 
新しいホテルではないしロビーも小さいが、部屋は広くて設備も十分。
 窓の外には公園と遊園地なども見える。

 
実は今回の旅ではここが唯一(!)のホテル、熱いお湯の浴び納め。
ホテルのロゴの入ったウェルカム・チョコはゴールデン・ゴビのもので、思いがけずおいしくておみそれしました。


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ラダックのドライ・アプリコット

2018-10-09 17:03:40 | チベット文化圏
ラダックでお土産になるものと言ったらアプリコット、以上。
と今までにも何回か書いてきたような気がする。

そんなわけで今回もレーのゾムサとアプリコット・ストアでアプリコット・ジャムを買ったが、その他にもう一つ。

まわりがアンズ畑だらけのカルツェのアプリコット専門店で
 
一番いいの、と指名して購入した丸干しアプリコット、一袋220ルピー。
色は黒ずんでいるし、まるで梅干しのような見た目だが、漂白もせず完全に天日干しされたこのアンズはまさに自然食品。カチカチに乾燥しているが、このままかじるとじんわりとアンズの甘さが広がっておいしい。

とは言え種もそのままなので食べにくく、これを買ったのは自分でジャムにするため。
日本に帰ってから何日も置かずにこの丸干しアンズを水に漬けて柔らかくしたが、これは3年前の経験があるから。
この時はラダックの北、ヌブラのトゥルトゥク村でやはり丸干しアンズを買ったが、これをしばらく放置していたら中から小さな蛾が飛び立ってくれちゃったのだ。

今回も水に漬けて柔らかくなったところで実を割って種を除くと、案の定小さな白い幼虫が何匹かこんにちわ。
うげげ、と思いながらもこれぞ天然ものの証し、と文字通り水に流して、お砂糖を少しと、だいぶ前から残っていたシナモンをたっぷりにクローブ、ちょうどもらったすだちにシークワーサー・ジュースも加えて実をつぶしながら煮れば
 
簡単にアプリコット・ジャムの出来上がり。

色は悪いがスパイスの効いた濃厚な味はヨーグルトにぴったり、と自画自賛。
一袋でジャム瓶が3ついっぱいになった。

ついでに他にラダックで買った物と言えば
 新しくできていたこぎれいなコンビニで飲み物各種。
Amulのラッシーは甘さにちょっと癖あり、それより隣のカルダモン・シェークが思いのほかのヒット。

 街道筋の雑貨屋やチャイ・ストップで買った小袋スナック菓子はどれもスパイシーなマサラ味で、辛いもの好きにビールのつまみに出したら大好評。
その手前はピーナッツをキャラメルで固めたもので、不気味な子供の顔が怪しいがとてもおいしい。

ザンスカールでは残念ながら買うものは何もなかった。


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ザンスカールからの葉書

2018-10-06 16:40:53 | チベット文化圏
今やお約束になっている自分あて絵葉書の投函。
しかしザンスカールから出そうとすると準備がいる。

そこでレーの街で訪れたのはメインバザールにある郵便局。
 
この中には売店があるので、ここで絵葉書と日本宛の切手、各20ルピーを買っておく。
というのも切手はともかく、絵葉書はレーを出たらどこにも売っていないのだ。

この絵葉書は時間のたっぷりあるプクタルで書いて
 
パドゥムに戻ったら宿の並びにある郵便局へ。
地面に置かれた看板だけで見落としてしまいそうなオフィスだけれど、局員のおじさんがちゃんとスタンプを押してくれるのを見届ける。

そして待つことしばし。
 7月26日に投函したこの葉書が東京の我が家に到着したのは9月11日。

世界一高所のスピティの郵便局からは2週間で届いたが、ザンスカールはさすがに遠かった。


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ザンスカールの花々

2018-10-04 17:18:14 | チベット文化圏
ザンスカールの花と言えば大好きなブルーポピー。

標高4400mのペンジ・ラに上がる途中から出現することは前回の訪問で知っていたので車の中から目を凝らしていたのだが、なかなか姿を見せてくれない。
いつもなら咲いているはず、とガイドが言う所にも見えなくて、昨冬に雪が少なかったのがこんなところにも影響しているらしい。

かなり標高を上げた所でようやく一つ見つかるとやはり前回より数は少ないがあちらこちらに目につきだした。
  
岩の影にまるで隠れているように咲いているが
 
この鮮やかなブルーは見逃さない。

 ルンゴー氷河をバックに咲いているのはヤナギラン。
 
 
ドゥルンドゥン氷河の辺りにはトラノオやフウロソウがいっぱい。

カルギルからパドゥムの間では他にも毎度おなじような高山植物ながらかわいい花がいろいろ見られて、トイレ休憩も楽しい。
  
  
  
  
  
  
  
  

一方同じように標高の高いプクタル・ゴンパの周辺。
こちらで目立つのはピンクの野バラぐらいで、あとはわずかな草がかろうじて小さな花を付けているぐらい。
  
 
過酷な環境だ。


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ザンスカール再訪 21 ツァツァプリ・ゴンパ

2018-09-26 22:50:08 | チベット文化圏
7月29日 続き

ワンラを出て、往路と同じカルツェのレストランでお昼。

 
若い尼さんたちでいっぱいの中庭で、今日は「ナポリタン・スパゲティー」を所望。
出てきたのは意外にもトマト味のスープ・スパゲティ。これをおいしいと感じるのはトゥクパでもマギーでもないせいだろうか、また同じ粉ものではあるのだが。
それにしても「ナポリタン」と言う名前、誰か日本人が教えたのか。

この後はラダック初日に来たアルチを再訪。
 
アルチ・スムツェクは毎日でも通いたい。

さらにツァツァプリ・ゴンパにまた来たが、今回は鍵を開けてくれたお姉さんが写真撮影を許可してくれたので、まずは入って右手のトゥジェチェンポ・ラカン。
  
 
壁を覆い尽くす色鮮やかな曼荼羅が素敵すぎる。

その隣はツァツァプリ・ラカン。
 
正面にチョルテンが一つあるだけのお堂で、隣のトゥジェチェンポ・ラカンに比べると壁の保存状態は良くないが
 
こちらも大小さまざまな曼荼羅が壁面を飾り
 
アルチに比べれば素朴な絵柄だが、変わった図柄が多くてとても面白い。

ここからさらに階段を上がって2階の小さなお堂に案内されたが、ここはツァツァプリ5度目にして初めて入ったのではないかと思う。
 
 
枝を束ねた祭壇(?)の後ろにこれもまた変わった曼荼羅が一つ。壁を埋めるのは仏画で、ツァツァプリ・ラカンよりも絵の質も保存状態もいい。ここにこんな部屋があったとは。

 このお堂の向かいにある小さな扉も初めて開けてもらったが
 
入るとトゥジェチェンポ・ラカンの2階で、吹き抜けから下が覗ける。

ツァツァプリの壁画をここまで堪能したのは初めてで、まさに壁画三昧だった今回のツアーの締めにふさわしい。

と言うわけで、オタクのためのツァツァプリ・コレクションはこちら↓ 


アルチを出たらレーまでは1時間半。
 道中に見かけた屋根の上まで乗客でぎっしりのバス、途中で拾われた日本人らしき客も屋根に上がろうとしていたが、無事に帰り着けただろうか。

レーではまたMentokling Guest Houseまで送ってもらって現地ガイド、ドライバーたちとはお別れ。
宿では今度は一番いい部屋に通されたが
 
最上階のペントハウスは景色はいいものの、4階まで階段を上り下りするのは結構大変。
 
しかしさすがに設備も良くて、中庭の音もここでは気にならない。

熱いシャワーでさっぱりしたら、最後の夜はフェアウェル・ディナー。
久しぶりにお肉をガッツリ食べたいとリクエストして、選ばれたのはカシミールカレーの店。
 
郵便局の横を入り、1階に酒屋のあるビルの2階に上がると、濃い男たちばかりのBudshah Restaurantがある。

 みんなでシェアしたのは野菜カレー、マトンローガンジョシュ、チキンビリヤニに挽肉団子のカレー。
特に骨付きマトンがおいしくて、久々というか、今回の旅で初めてのカレーらしいカレーに一同大満足。

 人出でにぎわうレーの街でそれぞれの宿に散って行って、ツアーの皆さん、お世話になりました。


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