この一週間、台湾に行っていた。
最後に行ったのが19年の夏だったので3年半ぶり。
やっと行けた~、と嬉しかったが、台湾の人たちにはもっと喜んでもらった。
観光客の来なかったこの3年、特に日本人客メインの皆さんはとても苦労されたそうで、「アンバサダーも潰れた、六福もなくなった、うちのスタッフも転職した」と厳しい話。
「ビジネス客は戻りつつあるが観光客はまだ10分の1ぐらい、航空チケットが高いのでリピーター以外は来ない」とお茶屋さんが言う通り、台北でちょっと見かけた以外は日本人にはほとんど出会わなかった。
そんな中、あれをしたい、これを食べたい、と暖かい台湾を満喫して、おかげで1週間で1キロも体重が増えてしまった
それはさておき、驚いたのは帰って来た羽田空港。
11月にシンガポールから成田に帰って来た時も検疫の案内スタッフの多さに驚いたが、今回はそれ以上。
飛行機を降りたとたんにピンクのベストを着たスタッフがぞろぞろと待ち構えていて、案内の書かれたピンクの紙を渡そうと人の腕までつかむ。
ワクチン接種済みならVisit Japan Webが青く表示されるのだが、検疫カウンターではなぜかそれではなく渡されたピンクの紙を見せろというのが謎。
到着したのは夜の10時過ぎだったが、到着客より多いんじゃないかと言うぐらいピンクのベストがたくさんいて、あの人たちは深夜割増料金ももらっているのだろうか。
さらに前回もあきれた税関の申告。
事前にウェブでQRコードを取得するのは同じだが、今回の羽田では電子申告ゲートと大きく書かれた所に並ぶと「後ろのテーブルでQRコードとパスポートをスキャンしてから並んでください」と係のおじさんが全員に言っている。案内も動線も悪くて、おじさんのせいではないとわかりつつ、思わずどなりつけたくなるほどへたなシステム。
こういうのは誰が決定して導入するのだろうか。
外に出れば日本のこともよく見える。
いいところもあるけれど、ガラパゴス日本はやっぱり変な国だ。 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
6月25日
今日は午後の飛行機で帰国。残りの半日はホテルの周りでのんびり過ごすことにする。
平日の朝なのでホテル前の道路はバイクの波で埋まっている。
朝食を調達にホテル裏の市場へ。
正午を過ぎれば店をたたんで撤収してしまう朝市。
肉やら魚やら野菜やら、ごくごく日常的な市場だからこそ楽しく、小さいマンゴーは6つで100元、ということは1個60円と安い~。
買って帰りたいところだけれどそうもいかないので、もっと大きなマンゴーを1つ買って朝食に。 これがもう最高に甘くて、自分的にはマンゴーはかき氷より果物屋で買ってかぶりつく方がずっといい。
ちなみにこれは2日前に友人と食べるために買ったもの。
食べ比べのために緑のもの(中は黄色)も買ってみたが、こちらはまだ少し早かったせいもあるが漆っぽさが強くて、やっぱり愛文マンゴーにはかなわないと実感。
おじさんが揚げているネギがおいしそうだったのでこれも買ってみたが、こちらは皮がもったりしてタレもニンニクが効きすぎでいまいち。
2年前に見かけた葱餅屋さんは今日もいなくて、いつならお会いできるのだろう。
ホテルに戻った後は荷造りなどして、11時過ぎに再び外へ。
食事をするほどはお腹が空いていないので豆花でも食べようと延平路を北に向かうが、お目当ての豆花屋はまだ開店していなくて残念。
そこでさらに行くと先日行った津津豆漿店の向かいに米苔目のお店を発見。
こぎれいな店でまだ準備中のようだったが、覗いてかき氷が食べたいと言うと日本語を話すきれいなおばさまがOKしてくれたので、座って勝手に近くの扇風機をスイッチオン。
いただいたのは仙草ゼリーとタピオカ、米苔目が乗って黒糖シロップをかけたかき氷、50元。
米苔目は米麺なので小腹を満たすにはちょうどいい。
おばさまに「またいらっしゃいね」と送られて、大橋町目米食館というこの店もまた来たいな。
チェックアウトの前にもう1か所寄ったのは大橋頭油飯。
油飯とは醤油で味付けしたおこわで魯肉をちょっとかけてくれる。店頭にはおかずもいろいろあってそそられるが、今回はこれを日本までお持ち帰り。ご飯が30元で卵が15元。
帰国後に食べてみると予想よりも薄味で、あっさりと食べやすくておいしい。
ついでにホテルのすぐ並びにもおばさまが一人でやっている小さな油飯屋があって、ここでも買って食べ比べてみようと寄ったらお昼前にすでに売り切れてお櫃が空っぽ。
永楽市場内の超有名店の油飯もまだ食べていないし、台北に来る目的がまたできてしまった。
12時ちょうどにホテルをチェックアウトして、タクシーで松山空港へ。
松山空港のラウンジは1つしかないので、どの飛行機に乗ってもここになる。
しかしここの食事は相変わらずしょぼくて 点心類はいかにも冷凍食品。
と言いつついただくのは貧乏性だから。
台北の町にさよならして
帰路もまた鶏かよ、と毒づきながら無事帰国。
たった4泊なのに持ち込んだ大きなスーツケースの中身はもちろん食料。 迪化街で初日に買ったのは台湾産のキクラゲにちょっとお高い海苔のスナック。海中行のパッションフルーツソースは初めて買ってみたが、ちゃんと日本語の説明が裏に張られているのはよほど日本人によく売れると見える。果汁が18%しか入っていないし、結構人工的な色なので心配したが、ヨーグルトにかけてみるとちゃんとパッションフルーツらしい香りと酸味で、これならOK。
新竹では前回と同じビーフンとピーナッツバターをリピート。同じ店で買ったネギ入りクラッカー、ヌガーが挟まっているのかと思ったらピーナッツバターが挟まっていて、これがうまい!これもリピート必至。
北埔の東方美人のティーバッグも前回気に入ったもの。金柑ソースは手ごろな大きさの瓶を買ったが味はどうだろう。
嘉儀ではこの町名物の層になったクラッカーを購入。
味見をさせてくれたパイナップルケーキは微熱山丘のコピーだけれど、ちょっとバターとチーズがくどすぎる。 それより迪化街の近くで試しに買ってみたパイナップルケーキ、これがとてもおいしくて、同行の友人にも大好評。
なにが養生(ヘルシー)なのかわからないけれど、新瑞嘜と言うお店。
礁渓でもまたサクサクのクッキーを買って
スーパーでは鉄卵と豆干と、最近は同じような物ばかり買ってしまうが、好きなのだからしょうがない。
マンゴービールは家族へのお土産。
6月24日 続き
昼過ぎの列車で東海岸をさらに先へ。 この辺りまで来ると車内もガラガラだ。
線路は海沿いを走って天気が良ければ景色の良い所だが
途中インド風の大きな建物があって驚く。モスクか、まさかシーク教の寺院?
35分の乗車でやってきたのは礁渓。
ここには温泉があるので8年ぶりにここで一風呂浴びて帰ろうと思ったわけで
駅前の通りは以前のまま。温泉キャラクターが増えたぐらい。
ところが先へ進むと真新しいビルがたくさんできていて、さらにガンガン建設中。
どれも高級そうなリゾートホテルやマンションらしく、ここは熱海のようになりつつあるのだろうか。
こじゃれた一軒のフロントで聞いてみると立ち寄り湯はやっていないと言うし、高級そうなところは高いだろうし、ということで以前はなかった礁渓温泉公園へ来てみた。
入ってすぐに足湯があって、雨が吹き込む中でも大勢の人が座っていたが
公園の奥、蓮池の向こうには森林風呂という日帰り入浴施設があるのでそちらへ。
入浴料は80元、20元のロッカー完備。
ここは裸で入れるが、キャップをかぶらなければいけないのは台湾の温泉のお約束。
中は広くて、浴槽がいくつもあるが、浅くてぬるいお風呂ではおばちゃんたちが元気におしゃべりしてにぎやか、お湯もなまっている感じであまり気持ち良くない。
木屋湯と名付けられた浴槽が深くてお湯の鮮度も一番いいが、無色透明の炭酸ナトリウム泉は43℃ほどあるのであまり長湯はできない。
そんなわけであちらの浴槽、こちらのお風呂と出たり入ったりしながら1時間。
しかしお風呂としては以前に入った「湯園風呂」の方が良かったような気がする、もう8年経っているので今はどうかわからないが。
お風呂から出て公園を突っ切ればすぐにバスターミナルがある。
コンビニやちょっとした土産物屋もあるこちらから台北行きの首都客運のバスに乗車、96元。
バスの座席は普通列車より良く、WiFiも完備。
山の下をトンネルで抜けて、1時間ちょうどで台北の市庁舎下のバスターミナルに着いた。
ホテルへ戻り、今夜は一人なので近くの食堂へ。
宣蘭にいたのにわざわざ台北に帰ってから食べるのも何だが、こちらは宣蘭ねぎを使った小籠包の店。
左側の厨房で日本語を少し話すおばちゃんに注文票を渡すと、番号札を渡されるのでそれを持って右側の食堂で席に着く。 こちらには甘いお茶や食器類がセルフで用意されているので待っていると
「待たせてごめんねえ」と蒸したての小籠包が登場。スープもしっかり入ってネギもいっぱい。皮はちょっと厚めだけれど、8個で80元(約300円)と超庶民価格。
他に茹でたブロッコリーとへちまとハマグリのスープを頼んだら煮卵はサービスしてくれた。
〆て160元の夕食だが、ここには野菜と焼肉などのワンプレート定食もあって、そちらなら80元でしっかり一食食べられる。周りのテーブルでは定食を食べている人が多くて、まさに町の食堂。
6月24日
同室の友人は早朝の便で帰国したので本日は一人。
今日はあいにくの雨だけれど 台北大橋からは相変わらずバイクが湧くように降りてくる。
今日も台北駅へ行き、今度は台鉄のホームに降りると、今度は男性たちがぺったりと床に腰を下ろして電車を待っている。
自分が乗り込むのはこちらの各駅停車。
島の北を回って東海岸に向かう列車に乗っていると
面白い形の橋がいくつも見えて 最近は猫村で売り出している猴硐駅では猫注意の看板発見。
1時間半でやって来たのは福隆と言う駅。
いかにも田舎の駅だが、ここは海水浴場で有名だそうで
駅前にはわびしいながらそれなりに店が並んでいる。
この駅前から5分ほど行くと大きなリゾートホテルが見えて
ビーチに入るにはここで100元のチケットを買わないといけない。
入ると大きな橋がかかっていて、下を流れる川では雨にもかかわらず子供たちがカヌーの練習をしている。
そしてその先の砂浜に目指す会場を発見。
こんな天気の日にわざわざビーチに来たのはさすがに泳ぐためではなく、ここで毎夏「サンドアート・フェスティバル」が開かれていると聞いたから。
近づいてみるとビーチにはボードウォークが作られていて
今年のテーマはギリシャ神話なのだろうか、それらしき砂の像が作者の名前付きで並んでいる。
なんだかよくわからない像もあるが
環境保護テーマはわかりやすい。 これもわかりやすいスポンサー様の像。
と、小規模ながらもなかなか力作ぞろいなのだが、雨はともかく傘が役に立たないほどの風が吹いていて最悪のコンディション。
這う這うの体で駅前に引き上げて、行きがけに目を付けていたお店へ。
「石花凍」が名物らしいこちら、店頭で売られているものを見るとてんぐさのことらしい。
そこでこの石花凍とマンゴーのかき氷を頼んだら、これが80元(300円弱)で甘いマンゴーがてんこ盛り。寒天もくずきりのようにフルフルで、これはおいしい。
しかし雨なのにこの福隆まで来たのは実はサンドアートのためでも、このかき氷のためでもない。
実はこちら、池上、關山とともに「台湾3大駅弁」と呼ばれていて、前者2つはすでに食べているので、3つ目を制覇しに来たわけ。
こちら、駅での立ち売りはないのだが
駅の目の前に2軒のお弁当屋さんが向かい合わせにあり ビーチに出る手前の大通り沿いにも3軒が並んでいる。
駅前の店には見ている間にも車で乗り付けてお弁当を買っていく人が次々にやって来るが
今回はあえて大通り沿いの「福隆月台弁当」にしてみた。
お弁当は卵とわかめのスープ付きで65元(約240円)と池上、關山よりさらに安い。
にもかかわらず結構な厚みのお肉ががっつり入り、煮卵も丸々一個入ってCP抜群。
次の列車が来るまでのホームでいただいて大満足。
3つ食べ比べた結果はやっぱりお米のおいしさ、ご飯に合うおかずの味付けで池上弁当が一番だと思ったが、ご飯におかずの味が染みる台湾の駅弁は大好き。
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6月23日 続き
博物館のシャトルで高鐵駅まで戻ったが、まだ台北には戻らない。
今度はBRTというバスに乗って台鉄嘉儀駅まで行くのだが
高鐵の使用済み切符を見せれば写真のようなカードを渡され、降車時にこれを返せばバス代は無料。
高鐵から台鉄の駅までは遠くてたっぷり20分。
バスは駅の裏側に着くので、高架橋で線路を越えて表に出る。
1933年に現在の駅舎が作られたという嘉儀は大きな駅だ。
さて、わざわざ嘉儀の町まで出てきたのはこの町の名物である鶏肉飯を食べるため。
評判の良さそうな店もリストアップしてあったのだが、あいにくの雨だし、もうお昼もとっくに過ぎてしまったので駅前で手早く済ませることに。
駅前のロータリーには早速赤い看板と黄色い看板の2軒が見える。
そのうち黄色い方が少しお客が入っていたようなのでこちらに決定。
注文票の欲しいものに印をつければ速攻で食事が出てくる。
こちらの火鶏肉とはニワトリではなく七面鳥のお肉。
奥は普通の火鶏肉飯30元、手前はお肉が大きい火鶏肉片飯50元だが、肉が予想よりしっとりしているので大きい肉片の方が味がしっかりしておいしい。魯肉飯のような脂身もなく、タレもあっさりと薄味なので、正直ちょっと物足りないかな。
おいしいと評判の店だとどれだけ違うのだろう。
食べているうちに雨も小やみになったので、デザートにかき氷を食べようとネットで見つけたカフェのある本屋を探しに行く。
駅から伸びる大通りを歩いて行くが、台湾の地方都市の中心街はどこもそっくりで見分けがつかない。
歩道に鶏がいるのが嘉儀らしさか。
と、思っていたところには目指す店はなくて、歩いているうちにロータリーまで来てしまった。
この中央にあるのは金色のピッチャー像。
2014年制作の「KANO」と言う映画が1931年に甲子園で準優勝した嘉儀農林学校野球部のお話で大ヒットしたので未だにこの像が飾られているわけ。
3時間といささか長すぎるが、日本人と台湾人、原住民の関係などを描いてなかなかいい映画だ。
さらに歩いてやっと目的の本屋を見つけたが なんと店内改装中でお休み。外観がかわいいだけに店内にも期待が持てて一層悔しい。
フォールバック・プランを考えていなかったのも詰めが甘い、と同行の友人に怒られた。すまん。
そんなわけで途中のカフェでお茶を飲んだり、パイナップルケーキ屋さんで丸々1個の試食をもらったりしながら駅へ戻り またBRTに無料で乗って高鐵の駅から台北へ。
故宮博物院南院が予想以上に良かったので嘉儀の市内観光はまったくできなかったし、阿里山鉄道にも乗ってみたい。
鶏肉飯も食べ比べてみたいし、嘉儀はまた来なきゃ。 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
6月23日
本日はホテルの同室者である長い付き合いの友人と二人で嘉儀へ行く。
高鐵の座席はネットで確保済み、チケットも窓口で簡単に受け取れて時間があるので、台鉄の台北駅をちょっと見学。
中央の大ホールを友人に見せようと来てみると、 床にペタリと座り込んでいるのはスカーフをかぶった若い女の子たち。
香港のコーズウェイベイの歩道橋は昔から週末になるとフィリピン人やインドネシア人のメイドさんたちで占拠されるので有名だが、台湾にもこんなにインドネシアからの出稼ぎ者がいるとは、知らなかった。
日本の新幹線と全く変わらない高鐵に乗ったら1時間半で嘉儀に到着。
高鐵の駅の周りはどこもがらんと何もないのも日本の新幹線の地方駅と一緒。
駅の作りもどこも同じようだが、きれいな駅の出口ではタクシーの客引きが熱心でちょっと驚いた。
しかし我々が目指すのは故宮博物院の別館である南院。
バスは何系統もあるが、細かく時刻表が出ているのでわかりやすい。
畑が広がる中を、バスに乗ってしまえばわずか5分で到着。
駐車場でバスを降りたら博物館は広い庭園のかなり先。余力を残しておこうと無料のシャトルバスに乗る。
博物館の建物は近くに寄ってしまうとわかりにくいが、黒い壁の「墨韻楼」とガラス張りの「飛白館」が流線形に絡み合っているような面白い造り。
砦の壁のような墨韻楼を見ながら、ガラス張りの入り口を入る。
チケット売り場は2階。ここで入場料150元を支払おうとするとなんと無料。
6月から8月までの祝日と日曜日は無料だそうでラッキー! 常設展は3階から始まっていて、この廊下沿いにテーマごとの部屋が並んでいる。
まず初めに入ったのは仏教の部屋。
インドの女神に迎えられて広い部屋に入ると
中国から日本や東南アジア、ネパールやチベット、ガンダーラまで、国ごとではなくテーマごとに仏さまが並んでいる。
有名な作品はないがどの仏像も質が高く、ライティングも素晴らしくてまずは感嘆。
次の織物は期間限定の特別展だったようだが、こちらも国をまたいだ展示で、日本の着物もたくさんある。
中国人好みの玉器はここには主にトルコやムガール帝国時代のインド産のものが集められていて、白い肌をよく見ると細かく漢字の銘がびっしり彫り込まれてしまっているものも多いのがいかにも清朝らしくて面白い。
さらに故宮らしく期待を裏切らない茶文化の部屋。
唐代から清代へ、お茶の淹れ方や茶器の変遷などわかりやすく、日本の茶器なども展示されているが
本院から選ばれたと思しき器がさすがのすばらしさで、眼福、眼福。
こちらの博物館はネットで見るとあまり見どころがない、などと言う評判もあったが、しっかりとしたテーマに沿った展示品も展示方法も見事で、学芸員がとてもいい仕事をしていると思う。
本院よりゆったりしたスペースでじっくり見られるし、これは嘉儀まで足を延ばす価値が十分にあった。
最後は大好きなミュージアムショップを物色。
グッズは本院のものばかりだが、白菜のポストイットとクリップをゲット。
入ったのとは別の場所から出ると目の前にはカーブを描く橋。
これを渡って歩いて戻っても良かったのだが、シャトルバスが来たので乗ろうとするとこちらが日本人だと気づいた警備員のおじさん、「高鐵駅に行くならこれじゃない」と降ろされて、その後20分以上も待たされた。
やがてやって来たのは6人乗りのバンで、こちらは駐車場ではなく高鐵の駅まで送ってくれた。
しかしこの駅直通のシャトル、博物館のHPには出ていないし、園内シャトルもHPでは有料となっているが誰もお金を払っていなかった。
入場料同様、日曜だから無料だったのか、謎。
いずれにしろ故宮博物院南部院、博物館好きにはおすすめ。 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
6月22日 続き
ライチー狩り終了後は30分弱で新竹の城隍廟へ。
ぎっしりと並ぶ土産物屋の隙間のような入り口から入れば
道教のお寺には謎の神様がいっぱいで、「これは何?」と聞かれてもにわか添乗員には答えられず。
そこで廟の見学はそこそこに、すぐに境内の先に広がる屋台街へご案内。
新竹と言えば名物はビーフンだが、前回一番の有名店「阿城號米粉」はいまいちだったので、気に入った「柳家」さんへ直行して注文も任せてもらう。
こちらで注文するのはもちろん肉燥飯。
こちらのビーフンやブリンブリンのつみれスープも相変わらずおいしく、目の前にあったので注文してみたシナチクを煮たものもうま~い。
食後のデザートはすぐ隣のかき氷ビル、「阿忠冰店」へ。
季節柄マンゴーかき氷を選んでみたが、ここのマンゴーは量も甘さももう一つ。それよりここならではのパイナップルソースが皆さんに好評で、メンバーの一人はカウンターの奥に並んだソースの小瓶をお土産にお買い上げ。おいしそうだった。
新竹市内からはまた30分ほどでやはり2年前に来た北埔へ。
バスや鉄道を乗り継ぐと時間のかかる北埔も車だと楽々。 週末なので参道には大勢の観光客。
こちらの慈天宮もささっとお参りして
やって来たのは相変わらずフォトジェニックな「水井茶堂」。 ここの名物は穀類をすりつぶして飲む擂茶だけれど、これはお腹が膨れるのでお店のマダムが用意しているところを拝見するだけににして
我々は我が茶芸師が一番好きだと言うこの地の名産、東方美人茶をお茶請けのお餅や薄焼きクッキーと共にいただいてまったり。
このお店、お茶はもちろんだけれど、地味なお茶請けのお菓子がなにげにおいしいのだ。 冷たい東方美人も実にさわやか。
ここまで来ておきながら街歩きをする時間がなくなってしまったが、車に乗る前に農協の直売店でお買い物。
ここは前回来た時も寄ったのだが、売り場が広くきれいになっていてびっくり。
慈天宮の参道もお店だらけだが、お茶を買うならこの直売所がおすすめ。
ここからはまっすぐ台北まで、1時間半。
15分の超過でもきっちり料金を取られたが、9時間の貸切で新竹まで行ってもらって一人1万円であがったのはリーズナブルだったと思う。
効率的だし、なんと言っても楽だ。
降ろしてもらったのは運転手氏に予約も入れてもらった「儂來餐廳」。 ここも8年前にやはりライチー狩りの後に来たことのあるお店。週末だからか地元の人たちで満席、予約を入れておいてよかった、と胸をなでおろしたが、予約表の名前が「日本人」になっていたのには笑った。
さて、今回の注文は
これははずせないカニおこわにカラスミ炒飯、牛肉とセロリの炒め物はちょっとピリ辛、揚げたスペアリブには卵サンドの中身のようなものがかかっているが、スペアリブがジューシーでおいし~。
食べきれないほどハマグリの入ったスープはとてもやさしい味、日本では見ない芋の葉炒めもニンニクががっつり効いているが好評。 そして最後に登場したのはバジル入り卵焼き。
これを頼んだら「厨房が忙しいので時間がかかる」と言われたけれど、これを焼くのには技がいるのだろうか。
今回も一人2000円で大満足。
昼食など一人200円で済んでしまったし、台湾は本当にお金をかけずにおいしいものが食べられる。
最後はみんなで足裏マッサージをしてもらって、一日ツアーは解散。
ほとんど観光などせずに食べてばかりのツアーになってしまったが、参加者にはご満足いただけたようで、企画・添乗員としては何とか面目を果たせた様子。 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
6月22日
前夜遅くに同室者が到着、朝は4名でホテルから10分ほど歩いて朝食へ。
ネットで見つけてぜひ来たかったのは津津豆漿店と言うこちらのお店。
台湾の朝は豆漿屋ということでローカル度満点のこちらに来たわけだが、我々が日本人だとすぐに気が付いた店のおばちゃん、歩道の空きテーブルを指すとすぐにメニューを持ってきてくれた。
ここに英語表記のメニューがあるとは。しかしこれがあればオーダーも楽チン。
まずは店先で作っている蛋餅。普通は鉄板で焼く蛋餅をこちらでは揚げているのだが、ニラがいっぱい入った皮はパリパリで、脂っこさもなくうまい。
鹹豆漿の豆乳は濃厚、飯糰は何も言わなくてもちゃんと4つに切ってくれる気遣いの良さ。 そして思いがけずおいしかったのは右の茶色い飲み物。中国語では米漿だが英語ではRice & Peanut Milkとなっていて、まるでピーナッツバターを溶かしこんだかのような香ばしさ。今まで頼んだことがなかったが、これは好きかも。
ローカル朝食にご満足いただけたらホテルに戻り、もう一人、やはり昨晩到着したメンバーと合流。
総勢5名となったところで手配していた車の運転手さんのお迎えを受ける。
本日は今回の旅のメインイベント、ライチー狩りのために新竹へ。
このライチー狩り、初めは現地オプショナルツアーの大手、Veltraに車の手配を頼んでいた。
ところが1か月ほど前になっていきなり「ライチー狩りは今年の天候異常のため中止となりました」と先方から一方的にキャンセル。
そのため急遽ネットで探して、Finemakersなる台湾の旅行社に見積り依頼。
するとこちらでも「今年は生育が遅れていて、希望の日にちにはまだ開園しないようだ」と返事をしてきたがあちらこちらに問い合わせてくれている様子。
そこでライチー狩りがだめでも付近の観光をお願いすることにしたら、出発の2日前になって「ライチー狩りができることになりました」との連絡が。
そんなわけで9時に台北を出発して、新竹の手前で高速の渋滞があったものの、10時半を少しまわったところで無事にライチー農園に到着。
なんでも昨日開園したばかりだそうで、日本語を話す運転手さん、「混んでいるんじゃないかと心配です」と言っていたが、何台か車が来ていたもののそれほどお客はいなくて、しかし我々の他にも日本人の一団がいたのにはちょっとびっくり。
入場料は一人100元で、時間無制限の食べ放題。
8年前に行ったライチー農園とは別の所で、はしごを上って畑に入るとかなりの急斜面にライチーの木がびっしり。
ライチーの実は期待通りたわわに実り
足元にも落ちた実がいっぱいで踏みつけずには歩けない。
日によく当たって赤い実を選んで口に入れれば、果汁があふれて甘くてうま~い!これはやっぱりここまで来ないと。
これはライチー畑の一番高い所から見た景色。
この日は曇り空で風も強かったが、おかげで小一時間もライチー狩りを楽しんでお腹いっぱい食べられた。これがピーカン照りだったら30分もいられなかっただろう。
持ち帰る分はこちらで計量。
写真の白いシャツのお兄さんが今回の運転手さんだが、「奥さんに頼まれるたので」と実にうれしそう。
「ここにライチー狩りに来たのは初めて。できることも知らなかった」と意外にローカルにも知られていない様子。
ところで今回の持ち帰りは1斤(600g)で100元(約360円)。
以前はすごく安かった覚えがあったので驚いたが、以前の記録を見ると8年前とは言え1斤25元で4分の1。
しかし後でスーパーで見ると1斤170元ほどで売られていて、朝市の果物屋にもほとんど見当たらず、出ていても値段が書いていないのが恐ろしげ。
今年はライチーが大不作は本当だったらしく、それでもライチー狩りができてラッキーだった。
ところでライチー畑の下にはまた別の種類の植物がたくさん植えられていて、なにやら白い花も見える。
これは何だろう、と聞いてみると
入り口にいたおじちゃんたちが「玉蘭花」だと教えてくれて、きれいな花をわざわざ取ってきてくれた。
これ、ちょっとジャスミンのような良い香りがして、台湾ではお寺に捧げる花だそう。
この辺りは実はライチーよりもこの花の産地として有名なのだそうだ。
以前、台湾にライチー狩りに行ったのはもう8年前になるが、その話を仕事先の若い女の子たちにしたら「行きたい!」とのことで、にわか添乗員になって台湾に行ってきた。
2019年6月21日から25日まで またも台湾女子会
添乗員と言っても参加メンバーの出発はすべてバラバラ。
自分は早朝発のJL便に乗るべく、朝食抜きで羽田へ。
ラウンジへ行くとファーストとビジネスの配置が記憶とは逆になっていて、「変わったんですね」と言ったら受付のお姉さんに不審な顔をされてしまったが、そう言えば最近はもっぱらスカイビューの方に行っていたのだった。
で、ビジネスクラス・ラウンジに行くとすぐにダイニング・スペース。
お料理は前よりも少し充実したようで、しかしここではこれを食べねば、と朝からビーフカレー。
ついでにミニたい焼きも取ってみたが、これはいかにも冷凍品でいまいち。
それにしてもダイニング・スペースばかりで、もっとゆっくり座れる場所はどこだと探すと、入り口すぐに目立たない階段があって、2階にソファやワークデスクの広いスペースがあった。 しかしこちら、入り口がわかりづらいせいかガラガラ。静かなのはいいが、案内に難ありだと思う。
やがて時間になり、乗り込んだB777は満席。
「賛否両論」の鳥照り焼き丼を出されたが、カレーを食べたばかりだし、台湾に行くのにこんなものを食べている場合じゃない、とハーゲンダッツを2口ほど食べただけで終了。
座席モニターのタッチパネルの具合が悪くて映画も見られず、しかし予定より30分も早く台北は松山空港に到着。
入国もスムーズで、タクシーのおっさんには思い切り住所を間違えられてホテルまでかなり歩く羽目になったが、12時ちょうどには無事に宿に到着。
ホテルは2年前に泊まって気に入った9ine Hotel。
初めてだと外観にいささかひるむが、大きなクマちゃんのいるロビーでコーヒーなど無料で飲めるし 狭いながらも部屋にはアメニティも揃っていて、二人で泊まれば1泊3000円もしないのだからCPがいい。
しかしチェックインは午後3時から、ということで荷物を預け、まずはちょっとお腹を満たしに
ホテルから徒歩1分の胡椒餅の屋台へ。腰にベルトを巻いてがんばるお兄さんの後姿を見ながら 赤肉胡椒餅40元(約140円)。
ここのお肉は汁気はほとんどないが胡椒など味がしっかりしていて、それよりまわりのパイがもっちりとしておいしい。脂身もあるという五花肉35元の方が肉汁は楽しめるかもしれない。
しばらくまわりをうろうろ散歩して、2時に若手2名とホテルのロビーで合流。
行ったことがないという二人を案内して徒歩5分の迪化街へ。
自分は2年前に来たばかりだが、たった2年の間にもこの通りの特に北側はまた進化していて
ファサードはきれいになっているし
ディスプレーもおしゃれな店が増えた。
そんな店の一軒、表には作家物の陶器などが並んでいたのだが
奥に長い店に入ってみると裏の部屋の棚にはなにやら珍しいお茶がいっぱい。
すると中国で茶芸師の勉強をしたという連れの一人が喰いついて、若いお兄さんに試飲を所望。
なんでもここは本日は不在のお茶マスターが選りすぐった野生茶なるものが自慢とのことで、3種類飲ませてもらって駄舌には違いなどわからないが、どれもさっぱりとおいしい。
暑い日でも風の通る部屋で熱いお茶をいただくと落ち着く。
ここでしばらくまったり遊ばせてもらって、次は以前にも行った「夏樹甜品」で
杏仁味の氷の下に杏仁豆腐とタピオカ、仙草ゼリーの隠れた杏仁豆腐氷。やっぱりこれはうまい。
買い物などもしながら通りを南に下るにつれて昔ながらの店も増えてきて
裏通りに入ると店だかゴミ置き場だかわからないような所もあるのが台北の面白さ。
30℃を確実に超える中、汗だくで歩いて、一度ホテルに戻ってチェックインした後は3人で夕食に。
暑いと言いながら選んだのは鍋(笑)。
酸っぱい白菜漬けにがっつりお肉のこの鍋も2度目ながら相変わらずおいしいが、食べても食べてもまるで底から湧いて出るように減らないのはなぜ?
食後は近くのマッサージ屋ですばらしく気持ちのいい足裏マッサージを受けて、初日はこれぐらいにしておこう。
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日本人が台湾で食べると言えばマンゴーだけれど、4月の中旬ではさすがにまだ早い。
それでも高雄の六合夜市の果物屋台で愛文マンゴーよりも早く出る土マンゴーを見つけた。


小さいけれど酸味が強くて味の濃い土マンゴーは大好き。
今回はナイフを持ってこれなかったが、ちゃんと皮を剥いたものがあるのがありがたい。
しかし最盛期になれば1つ20円ぐらいになるのが7つで80元(約300円)とまだ高く、味もさすがにまだ甘くなかった。



さらにそそるディスプレイのフルーツ・ジュース屋さんもある。

これも大好きなパッションフルーツの生ジュースは40元。
台東の正気路は週末の夜には観光夜市が立つそうだが、昼間は果物の屋台が並んでいる。


台東は来る道中でも見た通り釈迦頭の産地。旬は冬と聞いたが、ここにはたくさん並んでいるではないか。
中でも釈迦頭と南米のチェリモヤを掛け合わせたと言う鳳梨釈迦を食べてみたかったので「すぐ食べられるものを」とおばちゃんに頼むと、おばちゃん重さも計らずに「100元」と言うのは少しぼられたかな。


しかし食べてみると釈迦頭の激甘にほどよい酸味も加わって、これはおいしい。しかも釈迦頭ほど種が多くなくて食べやすいし、100元に悔いなし。
別の屋台で買ったグアバ30元の方は残念ながら高雄のかき氷ほどの甘さはなくて、これはもうちょっと研究が必要。
今回の台湾でもう一つはまったのは蓮霧(レンブ―)。


これ、タイで食べたことがあるが、シャクシャクとした食感と水分だけで、のどが渇いた時にいい甘くない果物と思っていた。
ところが皮も剥かずに食べられるからという理由で台北の朝市で買ってみると、これが甘くておいしくてまたにわかに開眼。値段も一つ10元ほどと安い。
調べてみるとへたの部分の口が大きく開き、中にピンクの輪が見えるものが甘いんだそうだ。次回のために覚えておかなければ。
台湾ではバナナも好きなのだが

一番おいしい小さなモンキーバナナが見当たらなかったのは時期の問題だろうか。
果物を食べるためだけでも、またすぐ台湾に行きたい。
