Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

17年台湾縦断 11 台東

2017-06-02 20:05:43 | 東アジア
4月12日 続き

金崙の町を出たバスは急カーブをいくつも曲がりながら海岸線の高い所を走る。
 
天気が良ければさぞや、と言う景色だが、道路工事がガンガン進行中なので、じきに道ももっとよくなるだろう。

やがて山道を降りて狭いながらも平地に出ると、周りは果樹園が続く。
 
ここいらへんは釈迦頭の産地、道路脇には農家の直売所などもたくさんあって、バスでなければ買えるのに。

 やがて今朝通った知本の外温泉を通り過ぎ
 1時間ちょっとで台東のバスターミナルに到着。

また降りだした雨の中を歩いて7,8分。今夜の宿、鴻端軽旅 Home Rest Hotel に到着。
 
チェックインの時にいたお姉さん一人を除いては英語も通じないし、小さな窓の向こうはまた壁で部屋は暗いが、どこも清潔で設備に不足なし。これで1280元(約4800円)なのだから文句はない。

中途半端な時間だけれど、お昼が軽かったので小腹が空いた。
おやつを食べようと早速外へ出る。
 典型的な台湾の地方都市という街並み、車もあまり通らなくてちょっと寂しい中を、宿でもらったグルメマップを頼りに近くの店へ。

老東台は米苔目(ミータイム―)という米麺の有名店。
 
B級食堂をイメージしていたら大きくてきれいな店なので驚いたが、お店のお姉さんは外国人にもとても親切。
 米苔目は丸くてツルツルした麺で、細かく切れているのでレンゲで食べる。スープはかつお出汁で上にもかつお節がたっぷり。奥の黄色い皿は金針の甘酢和えで生姜とにんにくが効いている。
どちらもさっぱりとおいしくいただいたが、おやつというにはボリュームがありすぎた。

食後は街の見学に歩き出して
 まずは中央市場にやってきたが、午後の遅い時間では外側の店ぐらいしか開いていない。

さらに行くと先ほど着いたバスターミナルの奥に今は使われなくなった旧台東駅のプラットフォームが残されている。
  
 
ここは現在は台東鉄道芸術村と称していて
 防空壕の上まで芸術(?)しているが
 
おそらくは高雄の駁二芸術特区を狙っているだろうしゃれた建物の中はからっぽで、人の気配もない。
 その先の鐡花村も原住民の手造り品を売っているとのことだったが、屋台のような店がいくつかあるだけで見る物もなく、ちょっとがっかり。

他には見るところもないので、町を突っ切って海浜公園へ。
 
海岸沿いにはきれいな遊歩道が整備されているが、やはり曇天では楽しくない。
天気のいい日に来たら台東のイメージもずいぶん違うだろう。

この後はホテルに戻って暗くなるまで休憩していたが、夜になっても食事をするほどはお腹が空かない。
そこでまたグルメマップに従って湯圓のお店へ。
 
予想に反してこちらこそ屋台だったが、白玉や豆がたくさん入ったかき氷で今夜はもう十分。

小さな台東の街は夜もやっぱり静かだけれど、もう少し何かないかと歩いてみるとなにやら明るいお宮があった。
 
このお宮が近づいてみるとさらにすごくて
 額縁のように区切られた一つ一つに極彩色の人形たちがいて、しかもこれがクルクル回っている。 
 向かいの舞台ではいかにもローカルな大衆劇のようなものをやっていて、しかし観客はほとんどいなくてなんともわびしい。
なんだかすごいものを見たという感じ。

さらに歩くと静かな台東の町には小さなお宮というか祠がいっぱいあって
  
なにかお祀りをしているところもある。
 
この日はあちこちの店先にお供え物が置かれ、紙のお札が燃やされていたので、何かの祭日だったのかもしれない。


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17年台湾縦断 10 金崙温泉

2017-05-25 17:04:24 | 東アジア
4月12日

朝、また温泉に入ろうと部屋の浴槽の蛇口をひねるが、いくら待ってもお湯にならない。
それでもしつこく水を出していると、外のベランダからおばあちゃんから「お風呂に入りたいの?ならお湯を出してあげるからちょっと待ってて」と声を掛けられた。

どうゆうことだろうとベランダに出てみると、柱にスイッチがあって、それを押すとポンプで温泉が汲み上げられる仕組み。
昨晩の泊り客は自分一人だったので、夕方にはスイッチを切ってしまったらしい。
それで昨晩のお湯がぬるかった理由も納得。

スイッチはほんの2,3分で切ってしまったけれど、確かにとても熱いお湯が出て、水でうめたらツルスベ感も薄まってしまった。温泉は繊細だ。

朝湯をいただいてしばらくすると、「朝ご飯を食べなさい」とまたおばあちゃんに声を掛けられた。
昨晩聞いた時には「朝ご飯はない」と言われたのだが、あらまあ、と言う顔をしたからか、準備をしてくれたらしい。

 用意してくれたのは焼餅とお菓子にインスタントコーヒー。
以前はお粥など作っていたらしいが、お客が少なく、自分も食が細くなって作らなくなってしまったのだそう。
一緒にこれをいただきながら、息子が3人に孫がいっぱいいること、去年はアメリカに行ったことなど、日本語で話しているうちに台湾語になってしまったりもしつつおしゃべり。
86歳だそうだがまだまだ元気で、なによりお肌がツルツルなのは温泉のおかげだろうか。

食後におばあちゃんとお嫁さんに別れを告げると、「安いから泊まりに来て、と宣伝して」と言われた。
正直、末期状態の宿ではあるが、部屋は清潔だし、なによりおばあちゃんが待っている。

内温泉のバス停からはまた知本駅へ。
当初の予定では途中でバスを乗り換えて目的地へ行こうと思っていたのだが、昨夜からの雨が一段と激しくなったので予定変更。
龍泉山荘にはなんとちゃんとWiFiが入っていたので、簡単に時刻表がチェックできた。

 
不思議な人形の並ぶ知本駅にはタロコ号が停まっていたが、この駅で小一時間待って自強号に乗車。
 
20分で金崙駅へ。

ここから少し離れた温泉に行きたいので、荷物を預かってもらえないかと駅員に頼んでみたが、そういうサービスはしていないと断られてしまった。
  
幸いにして雨は止んだし、しかたがないので荷物を引きずってがらんとした駅前をしばらく行くとお店が何軒か出現し、目星をつけていた食堂があったので後で食事をするからと言うと快く預かってくれた。

身軽になって歩きはじめるとすぐに変わった装飾の建物が出現。
 
正面を見るとなんと「Kiokai」の文字が見える、これはキリスト教の教会。
この辺りはパイワン族と言う原住民が多く住む地区だそうで、日本語がかなり残っているらしい。

そのまままっすぐ行くと原住民地区への門が見え、その横に「富之山」という温泉施設の看板があったのでそちらに行ってみた。
 
ところが着いてみると人っ子一人いなくて、露天にもお湯は入れられていない。
玄関前には犬が2匹いたが、こいつらが吠えてもくれなくて、きれいそうな施設なので残念だったがここはあきらめた。

門まで戻って先に進むと
 
周りの畑に植えられているのはアワ。
  
 
道路脇には原住民らしい絵がいっぱいで
  
 集会所らしい屋根の下には舞台もあった。

やがてSPAの看板が見え、小高い所にホテルが見えたのでそちらへ。
 
急坂をひいこら言いながら上って、やってきたのは「東太陽SPA温泉会館」。

フロントで200元を支払い、人気のない館内を通ってロッカールームへ。
水着に着替えて外に出てみると
 
期待通り、鉄道線路や建設中の高架道路の向こうに海。
 
棚田のようになったいくつもの浴槽はそれぞれ温度が違い
 特に屋根がけの下の浴槽はお湯も適温、やや黄色がかった温泉は金気っぽい味がする。

どんよりとした空模様ながら海を見ながらこの露天風呂を独占し、列車でも来ないかなと思っているとほんとに来た。
 
駅に停まっているところもしっかり見えるし、苦労してここまで上がった甲斐があった。

1時間ほども気持ち良いお湯を堪能して、結局他のお客さんの姿は見ることなく、帰りは早くて15分ほどで駅前へ。

 こちらが荷物を預かってもらった原住民食堂。
 
店内ではちょっとした手造り品も販売していて、台湾人というよりフィリピン人のように見える店のお姉さんもパイワン族だそう。
 
約束通りここでいただいたお昼は小米(アワ)の粽。中に豚肉が入っていて、もっちりした食感でおいしい。

洛神果のお茶を飲みながらゆっくりさせてもらった後は警察署の前からバスに乗り、
 
台東に向かった。
   

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17年台湾縦断 9 知本内温泉

2017-05-24 18:48:52 | 東アジア
4月11日続き

さて、知本で泊まった宿、龍泉山荘。
 
ここは台湾温泉のバイブル、鈴木浩大氏の「湯けむり台湾紀行」でも紹介されているので台湾温泉好きの日本人には有名であろう。

が、その宿にタクシーで乗り付けると、主人と思しき男性は入口のソファでお昼寝中。
奥さんに起こされて受け付けてくれるが日本語は通じず、1泊1000元をOKすると、フロントと同じ階にある部屋の鍵をくれた。

この宿は傾斜地に建っているのでここが6階。
 外廊下から神棚などあるこのロビーに入り、左手が指定された部屋。
 
なかなか広い部屋に大きなベッド、冷蔵庫や扇風機もあるがおそろしく年季が入っている。
窓の外はぐるりとベランダになっていて

宿の前は広い河原、少し離れた隣にも温泉宿らしい建物が見えるが、こちらは後で確認すると廃業していた。

建物の下を覗くと乱雑な中に源泉が見えて、
 
外階段を降りて近づいてみると宿の全景が見える。
 こうして見ると立派な建物、部屋数もずいぶんあるが、ほとんどの部屋は使われていない様子でだいぶ寂しい。

森林公園を散歩して一度宿に戻ると、日本語を話すおばあちゃんがいた。
「お風呂に入る?入るならお湯を入れてあげるから」と言われたが、後で、と返事をしてまた外出。

やって来たのは龍泉山荘から5分ほどの東台温泉飯店。
 この大型温泉ホテルのお向かいには大きなSPAがあって
 
こちらは入場料が250元に100元のデポジット込のロッカーの鍵が120元。
営業時間は朝の6時半から夜の11時までなのでゆっくり遊んでいられる。

もらった鍵を持って更衣室で水着に着替え、外に出てまず目立つのは大きな露天プール。
 
このプールの3分の2は水だが、打たせ湯などある手前は40℃ほどの適温の温泉。
 縁には堆積物がこびりつき、お湯は白く濁る正真正銘の硫黄泉で、これは広々と気持ちいい。
 すぐ脇には隣の売店で売っている卵やサツマイモをゆでる釜もあって、ここは硫黄の匂いも強烈。元々かなりの高温湯のようだ。

大きな露天プールの次には屋根のかかった、これも大きな温泉プール。
 こちらにはジャグジーや台湾人の大好きな強烈な打たせ湯などあって、のんびりくつろぐ皆さんで人気。

そしてこの奥、川に面したところには「高温泡湯屋」と称する屋根の下に小さめの浴槽が3つ。
 
それぞれ温度が38℃、40℃、43℃と異なるのだが、おやじばかりが群がる一番高温の浴槽がやはり一番泉質が良くて、驚いたことに鼻を近づけると硫黄というより山梨の奈良田温泉のようなアンモニア臭、お湯もぬるぬるすべすべで、期待以上のすばらしさ。

景色はどんよりといまいちだけれど
 これは極楽、とあっちの浴槽、こっちのプールと2時間ほども遊ばせてもらった。

温泉でゆっくりしているうちに辺りも暗くなってきたので、ホテルを除いては内温泉で唯一らしい食堂へご飯を食べに行く。
 
名前の立派な龍鳳小吃、入口ではおやじさんがほうき草(?)を揃える仕事をしていて、脇の小屋掛け部分からはお姉ちゃんたちのカラオケが聞こえる。
 
しかし大きな丸テーブルの並ぶ店内にお客はいなくて、プードルが一匹、クンクンいっているゆる~い雰囲気。

メニューからこの土地らしいものを、と「山猪肉」を頼んでみたが
 これはどう見ても玉ねぎ炒め。味は決して悪くなかったが。
 そしてこちらは金針湯。
金針とはユリ科の萱草(カンゾウ)の花で、漢方にも胃腸の薬として使われるこの花はこの辺りが産地。季節には山の斜面が金色に染まるらしい。
花に味は特になくて、しゃくしゃくした歯触りで優しいスープ。

これにご飯で380元のはずが、お会計では330元しか取られなかったのは猪肉が足りなかったからだろうか。

 真っ暗になった夜道を宿に戻って、ようやく部屋のお風呂へ。

 この背中が傾斜した浴槽にお湯を入れてみると、こちらは無色透明で硫黄やアンモニアのにおいはなく、ツルスベ感は結構あって気持ちいいが、温度は40℃ほどで熱くならない。
おばあちゃんは「すごく熱いお湯だから」と言っていたのに、と思いつつ、静かな宿でぐっすり眠った。


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17年台湾縦断 8 高雄~知本国家森林遊楽区

2017-05-23 17:36:02 | 東アジア
4月11日

今朝の朝食は宿の斜め向かいにある紅茶屋さんにしてみた。
 
紅茶はおとといの「老江」の方が濃くておいしかったし、ハムエッグトーストも普通だけれど、目玉焼きの下にきゅうりの甘酢漬けが入っていたのが意外にいい感じ。

今回は大きな荷物も持ってチェックアウト。
歩いて台鉄高雄駅へ。

 
いささか年季の入った高雄駅、現在は高架橋を渡ってホームに降りるが
 
切符売り場上の看板にもある通り、今年中に地下駅にすべく、現在絶賛工事中。

 
大きなコンビニ売店もあるホームから、9:35発の自強号に乗車。
 車内は目つきの悪いくまもんのような台湾観光局公務員、「Oh!Bear」だらけ。平日午前の列車は空いている。

線路は先日の恒春行きバスとほぼ同じルートながら、やや高い位置を通る。
 
遠くに東港や坊山の町など見ながらヤシやマンゴー畑の中を走り
 坊山駅からは西海岸を離れて内陸に入り、トンネルが多くなる。

いくつものトンネルを抜けて遠くに海が見えてきたら
 
東海岸の大武に到着。
ここからは太平洋を見ながら海岸線ぎりぎりを走るが、
 
こちらの砂浜は西側以上に黒っぽくて海の色はイマイチ。海べりの車道はあちらこちらで工事をしている。

こうして車窓を楽しむこと2時間、時刻表通りの11:48に知本駅到着。
  
 
ここは有名な知本温泉への玄関口だが、駅前は見事なほどなにもなく、他のお客さんは宿の迎えのバスなどでさっさと消えてしまう。

 
駅構内には地元産品を扱うお土産屋さんがあるのでここでさっぱりとおいしい洛神果のアイスキャンディーをいただき、バスはかなり待たなければならないので駅前のタクシーに乗り込む。

知本温泉は駅に近く大型ホテルの並ぶ外温泉とその奥にある内温泉に分かれているが、自分が目指すのは内温泉の一番奥。タクシーで15分、250元で目指す「龍泉山荘」に到着したが、この宿については次の記事で。

とりあえず部屋をもらって荷物を下ろしたら、まずは部屋でお昼ご飯。
 この近辺には食堂もほとんどないと聞いてきたので、高雄駅で仕入れてきた台鉄弁当、80元。このご飯の上に排骨肉や煮卵の乗ったお弁当、ご飯におかずの味が染みて好きなのだ。

知本に着いた頃から天気が崩れて雨が落ちてきてしまったが、お腹を満たしたところで腹ごなしの散歩へ。

 
内温泉はこれまた鄙びた風情だが土産物屋が2,3軒あり、売っているのは山の中らしくきくらげなどの乾燥きのこ。
 珍しい所では愛玉子。この小さな種を水の中で揉むとゼリーのように固まるのだそうだ。

バス停からさらに奥に進んでちょっとした坂を下ると赤い橋がある。
 
下の川は2009年の大水害のためだろうか、大規模な工事が続いている様子。

橋を渡った先にあるのは知本国家森林遊楽区への入り口。
 ここで入場料80元を払い、名前を記帳して中へ。
 
ちょっと上がった所には立派な休憩所があり、この前からルートは3つに分かれている。

 Brave Man's Slope とやらはひたすら急階段を上がるだけなのでパスして
 
1周1時間という森林浴歩道とやらを歩きはじめるが、これが思いのほかうっそうとした森で視界が効かず、あまりにも人がいないので途中で引き返す。
 
結局一番楽な景観歩道を歩くとこちらはすぐに終わってしまって、川向うの内温泉を眺めただけで終了。
こういう所はやはり天気のいい時に来ないといけない。

休憩所に戻って、カフェで一休み。
 
オーストラリアのアボリジニに良く似た原住プユマ族の作品など見ながらお茶を頼んだらポットになみなみとやってきてお腹がタポタポになった。

さあ、それでは温泉に入りに行こう。


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17年台湾縦断 7 車城~高雄 三鳳宮

2017-05-21 16:41:40 | 東アジア
4月10日

昨晩、羊をがっつきすぎたせいか夜中から腹痛。

 
なので食堂にいろいろ並んではいたが、朝食はごく控えめにしておく(それでも食べる)。

この温泉街から車城まで行くバスが1時間に1本ほどあるので7-11の前で待っていると、時間に少し遅れて予想よりずいぶん大きなバスがやって来て折り返した。
 
畑の中に突如出現する大きな道教の神様像など過ぎて、わずか10分で車城の町に到着。

ここから高雄行きの高速バスに乗り換えるのだが、せっかくなので車城の見学をしていくことにする。
この町には大きなお宮があるはずなのだが、バスを降りた国道からはそれらしきものは見えず、案内の看板もない。
そこで勘を頼りに一本奥の道に入ってみると
 これが大当たりで、突き当りにお宮の門が見える。

近づいてみるとなるほど大きな、これは福安宮という道教のお宮。
 
平日の午前中なので大きな駐車場に車は少ないが、それでもかなりの参拝者が来ている。
中国語のサイトから察するにここは清代に作られたお宮で、台湾はもとより東南アジアでも一番大きな敷地を持つお宮なのだとか。

 
天井の高い廟内はどこもかしこも金ぴか。
 ちょっと怪しげなこの人たちは占い師かなにかだろうか。
 
紙のお札を供えると自動的にビュンビュン吸い込む金爐があったり、カバンやら携帯ケースやら福安宮グッズを売る大きな売店があったり、このお宮は確かに金運が良さそうだ。

門前には車城名物の店があると言うのでここを離れる前に立ち寄り。
 
「綠豆蒜」とは恒春で食べた「緑豆饌」と同じものだが、こちら車城の方が本場とか。
お腹が心配なので高雄まで持ち帰ってから食べたが、恒春の方がおいしく感じたのは時間が経って水っぽくなってしまったからかもしれない。

他には見る物もないので国道沿いのバス停に戻り、昔ながらのなんでも屋さんで高雄までのチケット、271元を購入。
 
レジにいたのは日本語をしゃべるおじいちゃんで、次のバスは何時かと聞くとすかさずスマホで調べて「あと15分ぐらい」と教えてくれるのがすごい。
 
お店で買った恒春の甘い蜂蜜茶を飲みながら待って、高雄行きのバスに乗車。
 
今日は天気が悪いので海も山もどんより。昨日青い海が見えてよかった。

高雄までは1時間40分、午後の1時過ぎに到着。
前と同じBamboo Hotelに戻って、夕方までは部屋でのんびり休憩した。

再始動したのは日も暮れてきた6時過ぎ。
 ホテルから15分ほど歩いて三鳳宮へ。
 
境内に入ると赤い提灯がいっぱい灯って「ザ・中華」な風景。
 主神は中壇元帥、太子爺とも呼ばれる哪吒太子だそうで、子供を守る神様とか。
 
だからなのか、こんな戦隊ヒーローのような姿にまでなって
 Tシャツやキャップまで売られているが、子供が喜んで着るのだろうか。

さて、夕方ここに来たのは子供の神様に守っていただくためではなく
 
お宮の奥に並ぶ三民街の屋台を物色するため。
また焼肉飯にしようかとも思ったが、中国語のブログで気になった思い切りローカルなお店に突入。
 地元のおじさんと相席になって、注文したのは
 
乾意麺45元と肉羹湯45元。薄切り肉とそぼろが乗り、底に醤油だれの入った意麺もフェトチーネのような食感でおいしかったが、それ以上においしいのはスープ。こま切れ肉を手でギュッとまとめたような肉団子にスープのとろみがからんでうまーい!
先に座っていたおじさんも、後から座ったおじさんも同じ注文で、このチョイスは大正解。

さらにこれもここで有名らしい黒輪(これでオレンと読む)も持ち帰り。
 
オレンとは日本語のおでんから来ているそうで、確かに関東のスジに似ているがもっとモチモチした不思議な食感。味はなじみの甘辛味だが、これは一度でいいかな。

 運河を渡って宿に帰ろう。 
 

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17年台湾縦断 6 四重渓温泉

2017-05-18 18:42:42 | 東アジア
4月9日 続き

恒春のバスターミナル前でタクシーを拾って、四重渓温泉まで行ってもらう。

 
畑の中を走ること20分で到着、料金は500元。

予約はしていなかったが、ここに泊まろうと決めていた清泉温泉へ。
 
ここは日本統治時代には山口旅館として州の招待所だったそうで、現在の建物や庭も日本風だが、フロントは英語も通じず、レストランのスタッフに助けてもらって無事に部屋を確保。

庭の奥の2階建ての1階の部屋だが、狭くて暗いこの部屋が2000元とは、高雄のホテルより高い。
 
料金は個室温泉代と考えるべし。部屋にはWiFiも入る。

部屋に荷物を下ろしたら、まずは宿の風呂ではなく、玄関を出てすぐの所にある公共浴場へ。
 
無料のこちらは割と最近建て替えられたらしく、更衣室こそ棚が並ぶだけで殺風景だが、浴槽は建物の丸い部分に半月形になっていて、壁の上はルーバー、下側は富士山に桜のモザイクタイルになっていてきれい。
地元の人でにぎわっていたが、困ったのはここには洗面器などの備え付けがないこと。みなさんマイ・バケツ持参で、親切な奥さんが一つ貸してくれたが、手ぶらではかけ湯もできずに困ってしまう。

ここのお湯は壁の表示によると「炭酸気塩泉」だそうだが、薄く濁って温度は42℃ほど。
ほどほどのつるすべ感はあるが、お湯の鮮度があまり感じられないし、アウェイ感が強いので早々に上がる。

公共浴場の脇には上の温泉公園へ上がる階段があるのでこれを登ってみる。
 
すると頂上には「神社」と称するものがあるのだが、石の仏様の周りが足湯になっていて、う~ん、これは違うだろう。


周りの景色はごく普通の田園風景。
 温泉街もこじんまり。

ここから下に降りて行くと足湯が大にぎわい。
 
大きな鳥居に手水の説明まであるが、やっぱり何か違う。

 
公園内には温泉キャラクターがあちこちにいて、やはり和風の売店らしきものもたくさん作られているが、これらはまだ準備中の様子。

公園を出て温泉街に出てみると
 
こちらはまったく鄙びきった様相で、土産物屋などもほとんどない。
 
いかにも古そうなレンガ造りの家々の前を過ぎると
 町はずれに冗談の様なお城が出現。しかしここは営業しているのかどうかもさだかではない。

 温泉公園の向こうではこの温泉郷で最大という「南台湾観光大飯店」が大規模に建て直し中だったが、はたして温泉街にも活気は戻るのか。

小さな温泉郷を一回りしたところで、ようやく宿のお風呂へ。
 宿の裏手にいくつもの露天風呂があるが、これらはすべて水着着用。

露天エリアに出て目の前にそびえるのは百年行館という戦前からの建物。
 
この中には高松宮が新婚旅行で使ったと言う大理石風呂も残されているが、意外にも小さくて2人では入れそうにない。

 
大きな浴槽では子供たちが泳ぎ、奥に行くほど湯温が高くなって、44℃だったか一番高温の浴槽はおやじたちばかり。しかし少し湯花の見えるここが一番お湯の鮮度が良くて気持ち良かった。

夕食は宿を出て、何で見てもこの温泉街でほぼ唯一と思われる料理屋へ。
 
入口が2つに分かれているこの「大山」と言う店、どちらを見ても人気店と言う割に誰も客が見えないが、実は奥にも部屋がある不思議な造りで、表で食べているとお客が出たり入ったり。
 羊肉店とのことなので当帰羊肉湯に、羊と葱の炒め物。漢方くさい羊のスープが好み。

 夜の温泉街はほぼ真っ暗。

 部屋の深いお風呂に温泉を満たすと柔らかいお湯で気持ちいいが、期待したほどのぬめりは感じられなくてちょっとがっかり。
陽明山、北投、関子嶺に並ぶ台湾四大温泉ということで期待が大きすぎただろうか。


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17年台湾縦断 5 高雄~恒春

2017-05-17 18:07:49 | 東アジア
4月9日

今朝もローカル朝食を求めて外へ。
前日に駅のそばで見つけた春巻きがおいしそうなので行ってみたら、お昼からの営業のようで空振り。

芸がないがまた興隆居にしようか、と歩いていたら紅茶屋さんを発見。
 
ここのミルクティが濃くておいしくて、これも食べたかった蛋餅も無事にゲット。
しかしこれ、餅は30元で紅茶は45元。飲み物が高いわけではなく、日本人的感覚からすれば食べ物が安すぎる。

 ホテルでまた野菜を補給して、チェックアウトをして大きな荷物は預かってもらう。

 今は資料館になっているらしい旧高雄駅舎の前を通り
 
やってきたのは高雄客運のバスターミナル。
 
ここから大きなバスに乗って
 恒春まで、299元。

 
高雄の市街を離れるとすぐにたくさんのヤシの木が見えてきて南国ムードいっぱい。
 
潮州を過ぎて海に近づくと増えてくる養殖池は鰻か海老だろうか。この辺りはマンゴーの産地でもある。

そして見えてきた青い海。
 
砂浜が続いて、釣りや岩場で遊ぶ人たちの姿も見える。

 小さな恒春空港を通り過ぎて
 
ちょうど2時間で恒春の街中へ。下りのバスはセブンイレブンの前に停まるが、道の向かい側にはバスターミナルがあるので、その中のロッカーに余分な荷物は預け、隣のインフォメーションで地図をもらって早速街歩き開始。

バスターミナルからすぐ近くにあるのは恒春の街をぐるっと囲む城壁の南門。
 
脇の大きな木陰ではおじさんたちが麻雀をしていて、なんとものんびりした街。

そこからしばらく歩くと「阿嘉の家」。
 この町を舞台にした2008年のヒット映画、「海角七号」の主人公の家の一階は土産物屋になり、2階は映画撮影時のままに保存されていて
 
ポスターやベッドには主演二人のサインも残る。

この映画、恒春に来ることを決めてから見たが、だめだめな台湾人青年とこれまたぱっとしない日本人の女の子のラブストーリーに終戦時の日本人と台湾人の恋愛がからんで、しかし印象的なのはのんびりした近所の人や街の様子だった。
映画はもちろんいろいろなロケ地で撮影されているのでそのものずばりの景色はなかなか見つからないが、来てみると確かに街のムードは映画の通り。

ここからまたしばらく歩くと、これも映画に出てくる西門。
 
このあたりは城壁の上も歩けるが、ところどころ途切れているのでこの上をぐるっと一周できるわけではない。

西門から恒春老街と呼ばれるこの町一番の繁華街を歩いてみると
 
間口の割に奥が深い建物が多いのはなにか理由があるのだろうか。

お昼もだいぶまわったので、この老街の端にある定食屋さんへ。
  
 カウンターにずらりと並んだおかずを選んで、これで70元(約260円)、安い!

さらにデザートはこのエリア独特の物ということで
 緑豆饌なるものをいただく。
 
氷の下に入っているのは皮を剥いた緑豆に小豆、タピオカの麺のようなもので、黒糖シロップがかかっておいしい

食後は腹ごなしにもうちょっと歩くと
 
魚屋の店先には干物が並び
 このあたりの名産らしいたまねぎがあちこちにゴロゴロしている。

そしてやってきた市営市場。日曜日なので休みかと思ったが営業していて、
  
 
魚も肉も並んでいるが閑散としているのはシエスタだろうか。

そろそろバスターミナルに戻ろう。


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17年台湾縦断 4 哈瑪星と駁二芸術特区

2017-05-01 17:00:18 | 東アジア
4月8日 続き

フェリーを降りたら哈瑪星に残る日本統治時代の建物を探して歩く。

まずは最も日本らしいこちら。
 警察官たちの武道場だった武徳殿。
 
今もきれいに維持されて道場として使われている様子。

そして浜線の由来となった高雄港駅。
 
今は打狗鐵道故事館になっているが
 
昔のままのホームに機関車が1台あるだけ。
 
駅舎内は観光案内所になっていてこちらがメイン業務のようだが、カウンター上の巣箱のようなものは何に使われていたのだろう。

この周りには他にも旧警察署や書店のレンガ造りの建物。
  
 
角が丸くなった建物もいくつかあって
 
こうした古い建物の維持、利用はこれからすすめようとしているようだ。
 

街中をグルグル歩き回っていたら暑くてたまらなくなったので、フェリー乗り場前のかき氷屋が並ぶ一角へ。
 
「福泉」と言う店でマンゴーにはまだ早すぎるのでフルーツ・タピオカ氷(55元)を注文。するとちょっと地味なこれ、乗っている果物がすべておいしくて、特にグアバは今までおいしいと思ったことがなかったのだがここで開眼。
氷もペロッといけちゃって、ここにかき氷屋が多いのは必要だからなんだと納得。

氷でクールダウンしたあとは地下鉄に1駅だけ乗って鹽埕埔駅で下車。
5分ほど歩くと古い倉庫が見えてきて、これが目指す駁二芸術特区。
 
岸壁沿いの倉庫を若い芸術家やショップに利用させている施設だが、エリアは3つに分かれていてかなり広い。
 
倉庫の脇では線路を建設中で、これは現在部分開通しているLRTがここを通って西子湾まで延びるようだ。

芸術区なので倉庫の壁には様々な壁画が描かれ
  
  
微妙なところについた蛇口は子供連れのお父さんが水を出して大喜び。
 
いたるところに変わったオブジェが置かれている。

倉庫の前には観光船などの出る埠頭があり
 
日本で言えば海上保安庁所属の船も何艘か停泊している。

このすぐそばにあったボートをひっくり返して倉庫に入れたようなこちら。
 
中はおしゃれなカフェになっていて驚く。

 
他にも小さな店がたくさんあり、広場には手造りの品を並べたテントも出ていたが、商品は若者向けの物ばかりで食指が動くものはなし。
しかし来るたび思うが、台湾では若いクリエーターたちがのびのびしている。
日本の若い子たちにはこれほどの活躍の場はあるだろうか。

夕食にはまだ時間が早かったので、この後は一度ホテルに戻って休憩。
暗くなり出してからちょっと歩いて、今夜もB級グルメ。
 
台北では見かけない焼肉飯のお店で、シンプルなオーダーは筆談で。
 
一枚一枚焼いた薄切り肉を載せたご飯は魯肉飯よりもあっさり、ハマグリのスープがまた出汁が良く出ておいしくて、これでたったの90元(約330円)なのだからたまらない。

食後は腹ごなしにちょっと遠回りをして、美麗島駅の六合夜市とは対面にある南華観光夜市をちょっと覗いてみた。

道の入り口には看板があり、中はアーケードになっているが、ほとんどは安い衣料や靴の店ばかり。
 
アーケードが切れた先や脇道に食べ物屋台が少し出ているだけで、観光となうってはいるが完全にローカル仕様。
 
しかしこの屋台で作ってもらったパイナップルとグアバのジュースは最高においしくて、しかもたったの35元。
こういうところにこそ安くておいしいものが隠れているかもしれない。

と、この日は3万歩近くも歩いてしまったのでさすがに足がだるくなった。
そこでホテルのすぐ近くのマッサージ屋で1時間足裏をお願いすると、ベテランのおじさんの技で驚くほど脚が軽くなった。
それ以上にちょっと揉んでもらった肩のコリが取れたのには感激。さすがプロだ。


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17年台湾縦断 3 旗津観光

2017-04-30 13:49:37 | 東アジア
4月8日

本日も初めての高雄で定番観光。

まずはローカル朝食をいただこうとホテルから15分ほど歩いてこちらへ。
 朝食屋が2軒並んでどちらも盛況だが
 
右側の興隆居は店頭で蒸し上げられている湯包という肉まんを求めて行列ができている。
そこでまずはこちらに並ぶと、少し待つうちに新しい蒸篭が蒸しあがって、出来立てを1つゲット。
それを持って、次には隣の店で大好きな鹹豆漿を注文。
 こちらの店頭のテーブルで大阪で花見をしてきたというおばさまと筆談をしながらいただく。
 
鹹豆漿22元はちょっと薄めであまり好みではなかったが、湯包18元は名前の通りかじるとスープが飛び出してさすがのおいしさ。
40元(約145円)でおなかいっぱい、大満足の朝食。

と言いながら、ホテルも朝食付きだったのでこちらも覗いてみる。
 
明るくてきれいな食堂に、品ぞろえは予想通り。しかしサラダや野菜炒めがあるのがありがたく、炭水化物過多になりがちなB級グルメにここでビタミン補給をさせていただく。

食事が済んだらMRTの美麗島駅へ。
 
地下のステンドグラスで有名な駅だが、地上の中央ロータリーにはガラスのピラミッドのような入口がある。

ここから橘線の終点、西子湾駅まではわずか3駅。
 
レンタル・バイク屋が呼び込みをしている駅前を抜け、旗津へ渡るフェリー乗り場へ。

ちょうど一隻が出て行ったばかりだったのでほぼ先頭に並び、次の船が来たら悠遊カードをかざして船内へ。40元の料金がカードだと20元になるらしい。
 
船の1階はバイクのジモティーだらけ、2階には座席もあるがもちろんデッキに出る。
 
ターミナルのこちら側には「哈瑪星」という漢字に「Hamasen」の表記が。この名前は日本統治時代の港をつなぐ鉄道路線が「浜線」と呼ばれていた、その音が残ってそこに中国式の漢字を当てたものだとか。

前方を見ると小高い丘の上に灯台が見えて、このフェリーの行き先はその左手のちょっと高い建物の所。
なので出港するとほんの5分で着いてしまうが、潮風に吹かれるのは気持ちいい。

 
到着する旗津(チージン)のターミナルはレトロなレンガ造り。
 船から降りた人たちは皆まっすぐ前方に伸びるにぎやかな通りに行ってしまうが、こちらはまず船上から見えた灯台まで行ってみようと海沿いに歩いてみた。


土曜日のためか、岸壁には釣り人がいっぱい。対岸の右手には高雄で一番高い85階建てのビルが見える。

ちょっと遠回りしながら、標識の通りに歩いて行くと
 
普通の住宅の間を抜けて丘の麓に着き、そこから結構急な坂道を上へ。
 
20分ほどで真っ青な空に映えるかわいらしい高雄灯台に到着。
気温は30℃はないぐらいだがこの日差し、日本との温度差に慣れていないせいもあってもう汗だく。

1883年に建てられたというこの灯台は今も現役とのことだが、1階には小さな展示室がある。
 
そして外を見回せば

細長い旗津半島と高雄港。

港の出口に西子湾が見える。

この景色を眺めながらしばらく休憩して、
 汗が少し治まったらこんな山道を5分ほど歩くと
 
1875年に清朝によって築かれた旗後砲台に到着。
これはもちろん高雄港の守りとして築かれたものだが、1895年に日本軍に攻められた時には清の司令官がとっとと逃亡してしまったので大砲を5つ放っただけですぐに占領されてしまった、と入口の説明に書いてあった。

ここからは外海に浮かぶたくさんの貨物船が良く見え、
 眼下には砂浜も見える。

そこで今度はその砂浜を目指して丘を下って行くと
 丘の下に大勢の観光客が通るトンネルを発見。
 
結構長くて中央辺りでは足元が暗くなるこのトンネル、星空隧道と名付けられて天井には星座が描かれているが、ブラックライトで光るはずのこの星座はほとんど見えない。

しかしトンネルを抜けると脇は高い崖。
 
眼の前には長い防波堤が伸びていて

人は多いがなかなかいい景色。

トンネルをまた引き返して砂浜に出てみるが
 
ここは砂が黒いのであまり美しく見えないのが残念。

ビーチの入り口には屋台がたくさん出ていて
 
その先には海鮮レストランがずらり。
 
氷の中から頭だけ出した魚がおもしろいが、一人ではこういう所には入れない。

最後はフェリー・ターミナルからも見えた旗後天后宮にお参り。
 
こちらに祀られている媽祖様は船乗りの守護神だそうなので、拡大解釈して旅の安全をお願い。
 
細かい彫刻で埋められた中にこの廟の古い写真があったが、英語で「Takao, Hatatu」とあるから日本統治時代のものだろう。廟の前の通りは現在よりもずっと広い。

またフェリーに乗って本土に戻った。


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17年台湾縦断 2 高雄定番観光

2017-04-27 17:31:35 | 東アジア
4月7日 続き

ホテルに荷物を置いて着替えたら、早速活動開始。

今度はMRTの高雄駅まで、こちらも徒歩7,8分。
高鐵駅につながる左營駅で降りて、高雄観光のシンボルとなっている蓮池潭に行こうと駅前のバス停からガイドブックにも出ている番号のバスに乗った。

運転手にも確認して乗ったのだが、これが希望とは逆回りのバスだったようで、左營の街をぐるっと回って目的地までは30分ほどもかかっただろうか。おかげで街の様子を眺めることができたけれど。反対方向に行けばすぐだったと思うのだが、反対方向のバス停はあったのかな。

ともあれ営業終了の17時半になんとか間に合って龍虎塔に到着。
 
思ったよりも小さいが、チープな派手さは想像通り。指示の通り龍の口から中に入ると
 
中華圏でおなじみの極彩色の仏教説話。大昔、香港やシンガポールで行ったタイガーバーム・ガーデンを思い出す。
  
龍の方の塔を登ってみると眼下にはジグザグの橋と池の名前の通りの蓮が見え、

高いところから見る池の景色はなかなかいい。

虎の口から出たら道を渡ってお向かいの慈済宮もちょっと覗いてみる。
 
今回の旅ではこういうお宮をたくさん見ることになったが、ここはお医者さんの神様だとか。

お参りを済ませ、機械式の水上スキーを楽しむ人など見ながら池の南側をぐるっと歩いて行くと
 
龍虎塔の向こうに夕日が沈んでいく。

こちらの池のほとりには大きな中華風の建物。
 
入口にはゆるキャラがたくさん並ぶ、これは高雄物産館なのだが
 
商品の売り場は意外に小さくて、ここにあるとの情報のあったパイナップルケーキも見つからなくてかなりがっかり。
本物のフルーツの入ったアイスキャンディーはおいしかったけれど。

この物産館の前には凝った造りの大きな歩道橋があって
 
台鐵や高鐵の線路をまたいでいく。

橋を渡った先はアパートなどが並んで静かな一角。
 線路沿いが遊歩道になっているのでそれをたどって行くと
 
いかにも郊外らしい台鐵左營駅に着いた。

 20分ほど待って隣駅の高雄駅へ。

ここからは歩いて美麗島駅からすぐの、これまた高雄観光の定番、六合夜市へ。
 
ここは広い道路が歩行者専用になっていて歩きやすく
  
日本では見たことのない富士菓子焼やらアヒルのあらゆる部位の並ぶ屋台などおもしろく
 
小さな巻貝や大きなハタのような魚にも心惹かれたが
 
結局夜市の一番端にある路面店でサバヒーのお粥。骨がきれいに取られた丸々一匹のサバヒーはヒレだけ残して完食、サラサラのお粥もおいしくて、これで95元。

デザートはすぐ隣の屋台で
 
冷たい圓仔湯。台湾らしく甘さ控えめの豆や仙草ゼリー、白玉が大好き。

ホテルに帰るべく脇道に入ると
 
渋い薬屋や、パチンコ屋まであって、高雄は初日からおもしろい。


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