Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

17年台湾縦断 1 高雄初上陸

2017-04-23 23:27:56 | 東アジア
2017年4月7日から17日 台湾東部縦断の旅

4月7日

台湾には何十回と行っているが、ほとんどは仕事で台北ばかりだったので高雄には行ったことがない。
そこで今回は初めて高雄から入ることにし、LCC利用なので成田発。

その成田に行くのに今回は昨年の秋から運行開始したと言う大崎発のシャトルバスを使ってみた。

 大崎駅新西口からデッキを歩いて行くと眼下に小さなバスターミナルが見える。降り口にはツタヤ内にスタバもあるので早めについても大丈夫。

運行はウィラーと京成バスの共同で、今回はウィラーの車体に当たった。
 
きれいな座席で久しぶりにレインボーブリッジなど通り、朝のラッシュ時だったが1時間10分で成田空港到着。
ネット予約だと1000円なので、我が家からだとこれが最安値で成田に行く方法。特に第三ターミナルに行く時には重宝しそうだ。

ただし今回はタイガーエア利用なのでLCCでも第二ターミナルからの出発。
 Gカウンターとはどこぞや、と思ったら中央の島の向こう、出発口の並びの端にあった。

早めに着いたが出発2時間半前にチェックイン開始。
短めの列もサクサクすすんで、往路は持ち込みにした手荷物も問題なし。
これは楽勝と思ったら思わぬところに伏兵。まじめに液体物をプラスチックバッグに入れてやったら、セキュリティーチェックの兄ちゃんが110mlの日焼け止めを「これはダメです。廃棄します」と取り上げやがった。
たったの10ml、なんて融通が利かないんだ。

搭乗ゲートは予想通り、ターミナルのどん詰まりで第三ターミナルも目の前。
 
それでも沖止めではなくブリッジ使用だったのはうれしい驚き。

定刻の11時35分よりちょっと早めに出発した高雄行きのA320は7割ほどの搭乗率。
3席並びの中央が空いていたし、座席幅もそれほど狭く感じることなく、問題なし。
 
日本各地を紹介する虎のキャラクターが笑える。

ちょうどお昼だったので、往路には機内食を予約しておいた。
 ご飯の上に排骨肉と煮卵が乗った典型的台湾弁当。
これで980円は高いけれど、へたな機内食よりもおいしくて満足。

高雄到着は予定よりもちょっと遅れて15時。
 
こちらもブリッジに付けられて、入国も早い。

空港を出る前にコンビニで悠遊カードに1000元をチャージ。
これが今回地下鉄は元より、どこのバスにも使えて実に便利だった。
台湾で悠遊カードは必須。

そのカードを持って空港ターミナルを出ればすぐに地下鉄の駅。
  
 聞きしに勝る便利さだが
  
高雄の地下鉄はどこも萌えキャラだらけで日本よりすごい。飲食厳禁なのは許すと何でも食べちゃいそうだからだろうな。

空港駅からは7駅で「世界で2番目に美しい駅」に選ばれたことがあるという美麗島駅に到着。
2番というのが微妙だが、その理由はこの中央ホールのステンドグラス。

確かに見事なものだが、広い構内は意外に人が少なくて閑散としている。

 
この駅から地上に出て高雄駅方面に向かい、途中で折れて7分ほどで今夜の宿、Bamboo Hotelに到着。

  
ビルの横に大きな広告が出ているが下の階に入っているのは予備校、ホテルの入り口は小さくて、ビルも相当古そう。
 5階にあるフロントもしょぼくていささか不安になるが、日本語を話すお姉さんが一人いて丁寧に受け付けてくれ、宿泊階へのエレベーターはカードでガードされている。

そして部屋に入ってみると、こちらはきれいにリフォームされて広さも十分。
  
 
バスルームも清潔だし、大通りに面した眺望も悪くない。これで1泊6000円しないのだからいいじゃないの。

と部屋に落ち着いたのが高雄上陸後1時間の16時。
気温は30℃でもう汗だく。さすが南は暑い!


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台湾・北投温泉 瀧の湯リニューアル

2017-04-18 18:21:15 | 東アジア
台湾から無事に戻りました。

今回の旅のきっかけはご存じJR東日本の大人の休日倶楽部。
北海道新幹線開業1周年でまたお得なパスが出たのだが、北海道は行ったばかりだし、26000円出せばLCCで台湾に行けるんじゃね?と調べると確かに行けそうと言う所から始まった。

結局日にちや時間を選んでいるとお安いキャンペーンは使えないし、26000円よりは足が出てしまったのだが、台湾国内は交通費が安いし、安ホテルも清潔、なによりも食事が安くて、一人で小吃など食べていれば一食400円もかからない。
あそこも行きたい、ここも行っておこう、とやっているうちに11日間になってしまったが、楽しいし安いし、やっぱり台湾、最高!

内容盛りだくさんで長い旅行記になりそうだし、すぐまた出かける予定があるので鮮度の高い情報を先に一つだけ上げておこう。


昨年からしばらく休業していたと言う北投温泉の老舗、瀧の湯。
4月7日からリニューアル・オープンとの情報を得たので16日に行ってみた。

日曜日でにぎわう温泉公園を抜けて目指す場所まで来てみると
 
あら、前と全然変わってないんじゃないの?
玄関前に確かにお祝いらしい胡蝶蘭が見えるけど、と中に入ってみると
 
フロント周りはすっきりときれいになっていて、以前はあった手書きの日本語の注意書きなどなくなり、番台も以前は日本語を話すおじさんだったのが今は英語を話す若いお兄さんとお姉さんになっている。
入浴料も以前の90元から150元に値上がりしているが、料金を払うとなんとロッカーの鍵を渡される。

ここから先は写真はなしだが、のれんをくぐるとまずはすっかりきれいになった下足箱があって、奥の壁には鏡とドライヤーが一つ。
その先には鍵のかかるロッカーが並ぶ更衣室ができている。

ここで裸になって浴室に入ると、すぐに浴槽があるのは昔のまま。
ただし以前からの高温槽の横にその半分ほどの大きさの低温槽ができている。

その奥が洗い場なのも昔のままだが、一番奥にあった棚はなくなって、床は新しいレンガ、壁際にはシャワー付きのカランが3つ並んで、天井から下がるランプも和風でおしゃれ。
さらにシャワーの横にはトイレができていて、これがまた広くてとてもきれい。

図にするとこんな感じだが
 
おそらく白い部分の浴槽は昔のまま、ピンクの部分を建て増ししたものと思われる。

天井は木の梁が見える造り、照明は十分ながら光量を押さえて全体に落ち着いた感じも以前どおり。
そして肝心のお湯は昔のまま、高温槽で44.7℃の表示があり、なめればレモンのように酸っぱい強酸性のお湯は肌にピリリと強烈。
低温槽の方は湯量を絞って42℃ほどの入りやすい温度になっているが、入り比べればやっぱり源泉ざばざばの高温槽がお湯の鮮度がまったく違って気持ちいい。

感心したのは途中でお姉さんが入って来てお湯の温度を計って湯量の調整をし、排水溝の掃除などしていったこと。
かなり頻繁にチェックしていると見た。

リニューアルしたての日曜なので混んでいるかと懸念したが、入っていたのは4,5人のベテランのお姉さま方ばかり。
みなさんおしゃべりもせずにゆっくりとお湯を楽しんでいて、さすがこのお湯の常連。

お湯に浸かるよりも外で涼む方が長くなるが、入浴後は汗が引かなくなるほど相変わらずパワフルなお湯。
それをそのまま、浴室の雰囲気も踏襲しつつ清潔に生まれ変わらせて、このリニューアルのセンスの良さには本当に感心した。
このお風呂を維持するためなら150元への値上げにも十分納得できる。

ちなみに料金表にあった個室湯屋はまだ準備中。
 フロントの右側にも休憩室ができるようだがこちらもまだ未完成。

リニューアルした瀧の湯のこれからも楽しみだ。


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済州で女子会 6 旧済州

2016-12-07 17:31:45 | 東アジア
11月6日

 最終日もしっかり朝ご飯。
ホテル・レオは最後までとても良かった。

本日はまず韓流時代劇ファンの自分の趣味で旧済州市にある済州牧官衛址へ。
 ここは朝鮮王朝時代の役所跡。
正面にある兵士の訓練場以外は日本占領時代に壊されてしまったそうで
 
現在あるのは今世紀に入ってから復元されたもの。敷地内にいくつもの建物が独立して建っている様子は王宮の造りと同じだ。

門を入ってすぐの回廊の中はちょっとした資料館になっていて
 済州の町が元々城壁に囲まれていたのがわかる。
 
役人の行列の絵がツボで、歴代のお代官様のリストがあるのも面白いが、この島に流された重要人物たちの名前などがないのが残念。
光海君ファンなので彼に関する資料があるのではないかと期待したのだが、「罪人」の展示はないらしい。

建物の中には往時の様子を伝える人形が置かれていて
 
罪人を取り調べる看守とか、お代官様とか。こいつらも一般庶民をいじめてたんだろうか。
 
タンスの中には衣装が入っていて、えらいお役人になって写真を撮ることもできる。

執務室の前には時代劇でおなじみ、取り調べのための拷問道具が!
 
後から来た日本人グループもこれを見てはしゃいでいたのは韓ドラファンに違いない。

思ったより充実した牧官衛址を出ると、今回の手配を頼んだ済州の旅行社の人がお土産を持って来てくれた。
 おやつに栄養ドリンク、フェイスパックまで入っていて、本当は昨日のオルレ・ハイキングの前に渡すはずが間に合わなかったとか。コマッスムニダ~。

次は役所跡からほど近い東門市場へ。
 
ここももちろん魚が豊富で
 
売っている種類は昨日の西帰浦の市場より多いかもしれない。
  鮮やかな黄色いヒレのシマフグもいる。

 
魚以外にも野菜やミカンも売られていて
 
大量の唐辛子やら
 
おいしそうな豚足やら、買いたいものはあったのだが案内役のドライバー氏は急ぎ足でどんどん先に行ってしまう。
 何とか買えたのはこのミカンジュースだけで、今回の運転手とは最後まで相性が悪かった。

市場の出口でホットックを食べていると、道端には野菜を売るおばちゃんたちがいる。
  この人たち、身なりは質素だが実は金持ちなんだ、とドライバー氏。すると本当に孫らしい男がいい車でやって来たのには笑った。

この後は農協ハナロマートとイーマートでお買いもの。
 
いつものごとく消え物ばかりだが、ハナロマートの済州特産品売り場のおばちゃんが言葉は通じないが親切でうれしかった。

買い物を終え、空港に向かう前に済州最後の食事。
イーマート向かいのうどん屋で水餃子と
  
 
豚骨うどんに海鮮うどん。豚骨の方はラーメンのような黄色い麺でスープにいささか臭みがあり、稲庭うどんのように滑らかな白い麺に海鮮スープの方がおいしかった。

と、済州を満喫していよいよ空港へ。
 
携帯電話を返すためにまず国際線ターミナルへ行くとすごい人でびっくり。出発案内板を見ると上海やら武漢やら、中国の地名ばかりずらり。
国内線の出発の方も大にぎわいで、現在済州では西帰浦に第二空港を計画中だそうだ。

帰国便では荷物は羽田までスルーなので
 
金浦空港でゆっくりお茶をして
 機内食で豆腐を1パック食べたらおなか一杯になった。

期待以上に楽しかった済州、またオルレを歩きに行かなきゃ。

 
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済州で女子会 5 オルレ6番コース

2016-12-05 18:15:15 | 東アジア
11月5日 続き

お昼を食べたらオルレ市場を少し見学。

 
中央にはこの島一番の特産品、みかんを売る店が軒を連ね、
 
あとは太刀魚やアマダイを売る魚屋さん。
 
アワビはもちろん、不気味な姿の生き物も売られているが、これは漢字では海腸、ユムシなるもので、中をきれいに洗って刺身などで食べるとか。おいしいらしいが、気持ち悪く見えるのはこの色のせいだろうか。
 
海藻もいろいろな種類が食べられるらしく、市場はやっぱりおもしろい。

ここでまた歩かない一人をドライバー氏に託し、3人で今度はオルレの6番コースに出発。
市場はコースの途中になっていて、ここから本来のコースを逆方向に、オレンジ色の矢印をたどる。
 
市場の出口からはおしゃれな店の並ぶ坂道が海の方へ下っていて
  
  
ここはちょっとしたアート・ストリートなのか、面白いオブジェや絵がそこここにある。

 
海辺の公園に着いて後ろを振り返ると
 市街の向こうにハルラ山。
今日は一日中、本当にきれいに山が見える。

ここからはしばらく海沿いの自動車道を歩き、やがて出現したのは中国風の門。
 これがなんと徐福公園。
和歌山の新宮で見たばかりの徐福公園にまた出くわすとは奇遇だが、徐福は日本への途上でこの地に立ち寄ったとされているらしい。

そしてこの先にあるのが正房瀑布。
 
23mの滝が海に直接落ちていて、岩がゴロゴロする間をすぐ下まで行けるので天帝淵より迫力がある。

 オルレのコースはここの駐車場から海沿いの遊歩道に入る。
 
木々の間からはきれいな海が見え
  
途中の農場の入口には親指ほどの小さなキーウィが(たぶん)「ご自由にお取りください」と置いてあったので一ついただくと、中が赤くてすごく甘かった。

やがてまた車道に出ると、両脇にはミカン畑が続く。
 この島の南側はハルラ山のふもとまでミカン畑でいっぱいなのだが、これは1960年代に日本から持ち込まれた温州ミカン。
  
日本と同様、畑には運搬用のレールが敷かれ、ちょうど時期なので農家のおじさんは大忙し。
畑の向こうに見える大きな家はさしずめミカン御殿だろうか。

韓国では済州以外ではミカンが育たないので、昔はミカンの木が一本あれば子供を大学までやれると言われたのだそうだ。
今はさすがに温州ミカンでそこまでは儲からないらしいが、その代わりこれまた日本からもたらされたデコポンがハルラポンの名前で高く売られている。
 
なのでこちらは温室の中で大事に栽培中。

 オルレ道はまた車道を離れて
 
ハルラ山の溶岩に囲まれた小天池へ。

遊んでいたら予想よりだいぶ遅くなってしまって、木陰など暗くなってきた。
 
道を急ぐが太陽はもう海に沈みそう。
 と言うことで目的地の手前、甫木浦と言う所でハイキング終了。ドライバー氏に電話をして迎えに来てもらう。
コミュニケーションにいささか難があって合流に手間取ったが、好きなところで車に乗れるのはありがたい。
6番コースは半分ほど、8キロぐらい歩いたことになるだろうか。

ここからは真っ暗な中を島の中央を突っ切ってホテルに帰還。
ドライバー氏と別れ、改めてタクシーを拾って旧済州へ。

早くも済州最後の夜なので、今夜はアワビを食べようとガイドブックなどに必ず出ている有名店に来てみたら、何とお休み。
 しかし隣もアワビ専門店なのでそちらへ。
 
小さいけれどアワビ・ステーキに、サツマイモやカボチャの入ったアワビ釜飯。
 
アワビ・チゲもおいしかったけれど、一番おいしかったのは肝の入った野菜炒めだったりして。

支払いの段になってみんなの食事代を集めていた財布をタクシーに落としていたことに気が付いてへこんだ(人生で財布を落としたのは初めて!)が、残り一食分だったのは不幸中の幸い。


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済州で女子会 4 松岳山~天帝淵

2016-11-27 15:13:10 | 東アジア
11月5日

 今朝も朝からいい天気で、ハルラ山が昨日以上にくっきりと見える。
 具だくさんの汁ビーフンをいただいて、今日も歩くぞ。

馬の牧場が多く、競馬場もあるハルラ山西側の道を通って、やって来たのは松岳山。

 
地図の丸く突き出た山の周りにぐるりと散策路が作られている。

 途中には日本軍が掘った武器の貯蔵庫があり、崖下にはもっと大きな人工洞窟もあるらしいが
 
展望台からは丸く盛り上がった山房山や、遠くに韓国最南端の馬羅島も見えていい景色。

週末とあってまわりには本土からと思しき韓国人観光客がいっぱい。
特におばちゃん同士のグループはにぎやかで、最初はうるさいと思っていたが
 あまりに楽しそうに写真を撮りあっているので、見ているこちらまで楽しくなってしまった。派手な服装で豪快に笑う韓国のオモニたちはパワフルだ。

  
 
崖の上に続く散策路はとても良く整備されて歩きやすく
 
天気にも恵まれて最高だ。

途中には牧場があって歩道の脇に馬が集まっていたが、これがオルレのシンボルにもなっている済州馬のカンセ。
 
小柄な馬たちは元の時代にモンゴル兵が持ち込んだ子孫だそうで、現在のモンゴルにいる馬よりも本来のモンゴル馬の血統を守っているとか。
 最後は名前の通りの松林を抜けて、小一時間で松岳山ハイキング終了。

 また車に乗って印象的な姿の山房山のふもとを抜けると、その先は大きなリゾートホテルの立ち並ぶ中文地区。
済州島はちょっと前までは韓国人の新婚旅行のメッカだったそうなのでここは昔の熱海のようなところなのだろうが、今やお客の大多数は中国人で、そのためか大きな免税店がいくつもある。
「中国人は観光しません。買い物だけ。」とドライバー氏。
日本人観光客が激減していることもあって、どこの店に入ってもまず中国語で話しかけられるのには驚いた。

そんなリゾートの一角に車を停めて、天帝淵瀑布を見に行く。
 ドライバー氏は遠くから見える展望台に案内してくれたが、我々はもっと近くから見たい。
 
と言うことで天女の舞う太鼓橋を渡り
 
ハルラ山や海を遠くに見て
 
階段を降りて滝の近くへ。しかしこの滝、近くで見ると意外に小さいのね。

午前中の観光はこれにて終了、お昼を食べようと島南側の中心、西帰浦市へ。
入り口には大きなアパート群も立ち並んで、ここも予想よりずいぶん大きな町だ。

 やって来たのは西帰浦毎日オルレ市場。
お目当ての店は市場入口に近いこちら。
 
食べたいものがあってここを選んだのだが、売りは刺身の盛り合わせセットで、これを注文するとおかずがいくつも付く。
しかし刺身は高いし、日本の方が絶対においしいので、我々はアラカルト・メニューから
 太刀魚の塩焼きと、太刀魚の辛い煮付け。
塩焼きは予想通りだが、店のお姉さんが「蒸し物」と呼んだ煮付けの方が予想外のおいしさ。辛いスープの中にジャガイモや大根が煮込まれていて、太刀魚は上に乗せられているので確かに蒸し焼き状態。身がふわりと柔らかくて、辛いスープはご飯がすすむ、すすむ。
こちらにも太刀魚の刺身やさつまいも天ぷら、キムチなどのおかずが付いてきたが、食べたかったのはこれ。
 
サンマ丸ごとキンパ。尾頭付きのサンマは見事に骨と内臓を抜かれていて、キンパは普通のご飯なので味はサンマおにぎりみたい。

このキンパは定食のおかずなので、メインを頼むと無料で付いてくる。
これだけを食べたい場合はテイクアウトのみだそうだが、太刀魚もおいしかったので満足。

隣でテーブルいっぱいのお刺身セットを豪快に食べていた3人家族は我々の煮付けを追加オーダーしたらしい。


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済州で女子会 3 城山日出峰と城邑民俗村

2016-11-25 17:46:42 | 東アジア
11月4日 続き

お昼のあとに車でやって来たのはオルレの途中からも見えた城山日出峰。

 
ここは島の東端、日出の名所と言うことで、世界遺産マークの下には毎日の日出の時刻が示されている。
済州でも一番の観光名所ということで、大型観光バスが何十台も停まって大にぎわい。

「上まで登るんですか」と歩くのは嫌いらしい運転手氏はあきれ顔だが、ガイドブックには誰でも登れるとあったのでスパに行っていた友人ともども頂上を目指す。

 
ふもとには観光船が見え、崖下には「チャングム」のロケに使われた洞窟もあると言う岩山には一方通行の石段が整備されて、それこそ大人から子供まで大勢の人が登って行くが
 
この石段の高さが不ぞろいの上、思いのほか急で、これはオルレより疲れる!
でも周りの若い子たちもぜえはあ言っているし

上からの眺めはやっぱり素晴らしい。

30分ほどで頂上に着くと、てっぺんは噴火口の窪地になっている。
 
 まわりでは皆さん記念撮影に余念がなく、これを眺めているのが面白い。
韓国の若い女の子たちはお肌が抜けるように白くてきれいだ。

 
帰り道は高さの揃った木造の階段で楽々、駐車場の周りにあるお土産屋さんで済州名産のミカンジュースを購入。
黄色い蓋は温州ミカンで酸味があり、赤い蓋は日本のデコポンがこちらに来たハルラボン。こちらの方が甘い。

ジュースを飲みながら、次にやって来たのは城邑民俗村。
 
ここは朝鮮王朝時代の面影を残した村と言うことで例によって「チャングム」のロケに使われたらしいが、今も人が実際に住んでいる。
で車が停まった途端に村人ガイドがやってきて、挨拶もそこそこ、すぐに立て板に水の日本語説明が始まる。
 
棒の刺し方によって住人の在不在を知らせる門のこととか
 
雨水をためたり、水汲みが重労働だったり、昔の水事情が大変だったこと。
 
豚トイレや雑穀を挽いた石臼のことなども実演付きで説明してくれるが、この説明のうまいこと。
男が働かなくて大変だとか、お姑さんがきついとか、日本の芸人など目じゃないほど面白おかしく話してくれて、これはまさに名人芸。

済州島は朝鮮時代の流刑地なので、韓流時代劇ファンとしてはこの島で罪人がどのように暮らしていたのかが知りたかった。
残念ながらこのガイドさんから具体的な話は聞けなかったが、男が働かず、女が重労働だったというのはこのことと無関係ではなさそう。
朝鮮の両班は肉体労働を一切しないことを誇りとしていたから、島流しにされても役立たずだったろうことは想像に難くなく、そんな彼らに島の女が尽くしたのだろう。
今でも済州はいい大学への進学率が高く、美人が多い、とこれはドライバー氏の自慢話。

ところでこの村の家は茅葺の屋根に特徴がある。
 
風が強いところなので紐で押さえてあるのは元の時代にやってきたモンゴル人のゲルの影響、とは司馬遼太郎の本で知った。
この茅は定期的に葺き直すのだが、その際、古いものはそのままにして上に新しい茅を重ねる。
すると中から白い虫が出てきて、これは焼酎に入れて強壮剤にしたそう。

で、ここからがガイドさんの本来の目的なのだが、この虫にはキノコが生えて、これが冬虫夏草だと言う。
冬虫夏草と言えばチベットなど高地の物だと思っていたが、こんなところに生える種類もあるのか。
 そして案内される営業部屋で五味子ジュースの試飲と冬虫夏草のセールストーク。
ここでこのような営業があることは知っていたが、それにしてもうまい説明。この人ならどこででもトップセールスになれるだろう。
それにしても高価なのでどうやって切り抜けようかと思っていたら、最近薬のアレルギーに悩んでいる友人が冬虫夏草を買ってくれた。おばちゃんもこれで大満足。

もう少し村の中を歩かせてもらえるのかと思ったが、村内観光はこれにて終了。
村を出ようとしていたら蒸かしたサツマイモを持ったおばさんがやってきて、ほくほくのお芋のおふるまい。
おいしくいただいていると、「私は子供の頃、こればかり食べさせられたので嫌いです」と運転手氏。
我らがトップセールスガイドも年齢は50代半ばだそうだが、「子供の頃、お米を食べられたのは男の子だけ。女は麦や芋を食べさせられた」とまるで戦前の日本のようなことを言う。
思ったよりずっと都会で驚いた済州がこれだけ豊かになったのはごく最近のことのようだ。

別のおばさんにはとても甘くておいしいミカンも袋いっぱいにいただいて、想像とはかなり違っていたが城邑民俗村も面白かった。
とにかくあのガイドの名人トークは一見の価値あり。

この後はホテルに戻って、オルレ歩きの汗をすぐ裏にあるローカル・サウナで流す。
運転手氏におすすめされたので入ったそこはお安いし大きな浴槽がありがたかったが、入りたかった汗蒸幕はなくてがっかり。
今回の運転手氏とは求めるところにずれがあるのがちょっと残念。

さっぱりしたところで夕食はホテルの近所にあるお店で。
フロントの若いお兄さんがおすすめを教えてくれたが、地図がいい加減で見つけられず、にぎわっているところを適当に選択。
 
 ガッツリ歩いた本日は済州名物の黒豚の五枚肉を食べるのだ。

五枚肉とはサムギョプサルにさらに脂身と皮の付いたもの。
 
これを白菜ともやしのキムチも乗った鉄板で焼くのだが、鉄板は少し傾いでいて脂が下に流れるようになっている。
そして少し焼けたら例によって鋏でジョキジョキと小さく切り、さらによく焼いてからキムチと一緒にサンチュの葉で巻いて食べるのだが、脂をよく落とした皮の部分がカリカリしてうまーい。
付け合せの玉ねぎのからしドレッシング和えもさっぱりしてよく合う。

十分かと思った肉を4人であっという間に食べてしまったので、締めには冷麺。
 スープがシャーベットになっているのは入口全開のドア近くにいた我々にはいささか冷たすぎたが、これもさっぱりしておいしかった。


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済州で女子会 2 オルレ1番コース

2016-11-22 22:57:52 | 東アジア
11月4日

早朝、部屋のカーテンを開けるとビルの向こうにうっすらとだがハルラ山の姿が見えた。

標高1950メートル、この島全体がこの火山でできているのだが、北側から頂上はなかなか見えないと聞いていたので、これは幸先がいい。

朝食付きにしたのでホテルのレストランに降りると
 
期待以上の品ぞろえにうれしい驚き。
 しっかり食べて、さあ、でかけよう。

ドライバー氏の車でまずは一人をスパで降ろし、残り3名は島の東部へ向かう。

 
道はきれいに整備されていて、旧済州市の外に出ると畑が続くが、地面を掘ると30cmほどで岩に突き当たってしまうと言う農地は溶岩を積み上げた黒い石壁に守られ、一年中風が吹くと言うことから風力発電の風車がたくさん並ぶ。
ただしこの日は幸いにして快晴の無風状態。うらうらと実に気持ちのいい朝。

1時間ほどで目的地に到着。
今回の旅の最大の目的は済州島をぐるりと一周するように整備されたオルレを歩くこと。
オルレとは「通りから家に通じる狭い路地」と言う意味だそうで、自然の中を歩くウォーキングコースが整備されているということなので、まずは最初にできた1番のコースを歩こうと言うわけ。

 
出発点にはコースの地図と説明があり、オルレのシンボルであるカンセという馬の道しるべが立っているので、この馬の頭の方向に歩き出す。

道の両脇に広がるのはこのエリアの特産らしいニンジンなどの畑。
 
まわりには石垣が積まれているが、石の間に隙間が空いているのは強風でも壁が崩れないための工夫なのだそうだ。

 道の所々にはこのような赤青のリボンや矢印があるのでこれをたどるのだが、これが「次はどっちかな」と思うタイミングで現れる絶妙の配置。

1番のコースでは歩き始めて間もなく、オルレの案内所がある。
 
中にはオルレのパンフレット類が揃えられ、オルレグッズの販売もしているのだが、隣にはきれいなトイレもあり
  
この標識がしゃれていてまた感心する。

 
案内所を過ぎると矢印はのぼり階段を差して、道は出発点から見えた小山に向かう。
済州には土地の言葉でオルムというハルラ山の寄生火山が350以上もあるそうで、ここもその一つ。

途中から視界が開けてきてすばらしい景色が広がる。
   
 眼下の畑はパッチワークのよう。

さらに上ると海が見えて、右手に見える上部が平らな山は観光名所の城山日出峰。

胸が広がるように気持ちいい。

韓流時代劇でおなじみの土饅頭のお墓があり

木立を抜けると

また気持ちのいい草原に出て
 
花のいっぱい咲くオルムの頂上を越える。

降りて行くとまた石垣に囲まれた畑が現れ
 
おいしそうな牛さんたちのいる牛舎もあった。

これを過ぎると道は住宅地に入って
 
かわいらしい店や食堂も現れる。
 
右の店には「深夜食堂」とあったけれど、あの番組を韓国でもやっているのだろうか。

 
住宅地の先にはススキの原や水のきれいな池があって
 
海辺に出ると海女さんの石像があった。
これまた韓流時代劇で済州というと登場するアワビ獲りの海女さんだが、素潜りで魚貝を獲るのはここと日本だけなんだとか。

 
海は驚くほどきれいで、沖には牛島が見える。

 
道端にはずらりとイカが干されていて、これはおいしそう。

と、出発から3時間ちょっと、本日の昼食場所に到着してスパに行っていたもう一人とドライバーに合流。
 
お昼はこちらの「始興海女の家」で。
 
アワビのお粥と貝のお粥。どちらもやさしい味で、副菜の海藻類やキムチも美味。

ここまでに歩いた距離は10キロほど。
コースは変化に富んだルートでよく考えられ、必要十分にして余計なものは作らないそのセンスの良さにも脱帽。
お昼にも満足して、正式な1番コースはまだあと5キロほど続くが、次の目的地までは車で向かった。


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済州で女子会 1 済州島へ

2016-11-19 17:07:36 | 東アジア
この秋は仕事がなくて暇なもので旅行三昧。
十津川に続いては友人たちと4人の女子会旅。

2016年11月3日から6日 韓国・済州島の旅

11月3日

お隣の国、韓国は済州島。
今やLCCもたくさんあるし、なによりチェジュエアなんてのがあるのだから安い直行便があるかと思いきや、これがとんだ計算違い。
済州島に行く日本人は最近めっきり少なくなってしまったようで、唯一の直行便は成田発、しかも週3便しかなくてこの日は設定なし。

 仕方なく金浦乗り換えの大韓航空にしたら予算を大幅に上回ってしまったが、羽田をお昼に出るので楽チン。
 
スカイツリーも富士山も良く見える快晴の日本を発ち
 栗やナツメの入った鶏肉煮込みの機内食を食べていたら映画を見る暇もなく、2時間弱で金浦空港に着いてしまう。

金浦で国際線から国内線への乗り継ぎは初めてだったのだが、荷物が税関検査のためスルーでチェックインできなかったり、ターミナルが分かれているのでバスで移動しなければならなかったり、思いのほかめんどくさい。
それでも1時間半の乗り継ぎでなんとかなって
 
結構大きな国内線ターミナルからペラペラのレシートのような搭乗券で済州島行きの機内へ。

ほぼ同じ時刻に隣のゲートからも済州行きがあるほど頻繁に飛んでいるらしいこの路線、この便も満席だったが、小一時間のフライトで済州島に来てみると
 窓外にはビルやアパートが立ち並んでいてびっくり。
島なので漠然ともっと鄙びたところを想像していたのだが、済州ってこんなところだったのか。

聞けば島の大きさは大阪府とほぼ一緒、人口も約55万人いるそうなので完全に自分の認識不足。
空港や済州市内の雰囲気は福岡を小さくしたような感じだろうか。

今回は4人だし、済州島は初めてなので滞在中ずっと日本語ドライバーの車を手配した。
漢字が読める中華圏やアルファベットの読める欧米、英語表記の多いインドやタイに比べてもハングルばかりの韓国は意外に敷居が高いのだ。

そこで空港到着時からドライバー氏の出迎えを受けたが、「私は63歳です」とまずは自分の年齢を明かすところ、長幼にうるさい韓国らしい、と近頃韓流ドラマにはまっている友人とにやり。

新済州市内へは空港から15分ほどと近い。
今回は中心部、繁華街の中にあるホテル・レオを利用。
  3つ星だけれどまだ新しく
 
部屋は静かだし、なによりベッドの寝心地がとても良くて、このホテルは大当たり。

部屋に荷物を置いたら済州一食目の夕食へ。
ドライバー氏に食べたいものを伝えると、予約をして連れて行ってくれると言うので車で港にある店へ。
 
名前もわからないが店の前には大型バスが停まっていて、あらら、ここは団体客用の店か。
はたして座敷では団体さんが焼酎の瓶をガンガン開けていたが、韓国人の団体のようだし、まあ食べてみよう。

すぐに韓国でおなじみの副菜が運ばれてきて、ワカメに玉ねぎの甘酢がけがおいしい。今度うちでもやってみよう。

そしてやってきた主役は海鮮鍋。これで大、10万ウォン(約1万円)。
 
具はあさりにムール貝、大きいタコにイイダコ、イカにエビ、カニ、小さいアワビも4つ入っている。
煮えた頃にやってきてタコをジョキジョキ鋏で切ってくれたのは店の人ならぬドライバー氏。こういうところも韓国っぽい。
あさりとムール貝は痩せていてかなり残念だったし、魚が入っていなかったのも意外だが、唐辛子が入っていないのは辛いもの苦手なこちらとしてはありがたく、白菜ならぬキャベツもスープを吸ってうまい。

そして具を食べ終わると「これ、これ」とまたドライバー氏が入れてくれたのは
 鍋用インスタントラーメン。
日本ならうどんを入れるところだがこれも面白くて、さらに残ったスープにご飯を入れて雑炊にするとこれが絶品!
この雑炊のためにまたこの鍋を食べたいかも(笑)。

ホテルに送ってもらってドライバー氏と別れた後は、まわりにいっぱいあるコンビニへ偵察へ。
 
済州島産の水が癖がなくおいしく、両班がイカを焼くパッケージがいかしたイカ・スナックにはまった。


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ソウルで女子会 8 再び通仁市場で戦利品

2015-04-25 19:12:32 | 東アジア
4月5日

宿で3日目の朝食、本日は日本、中国、オーストラリアと多国籍の食卓。
  今朝は牛肉とエリンギの串焼きに干しダラのスープ。魚のスープでもにんにくが効いているのに驚いたが、ナムルなどのおかず類も3日間すべて違うものが出て、ここの朝食には大満足。

宿のチェックアウトは11時なので、食後に荷物をまとめ、居間に置いてもらって外へ。

2日目のお昼に行った通仁市場へ再び行ってみると
 日曜の朝、9時をちょっと回ったばかりの時間なのでお店の半分はまだシャッターが下り、人の姿もまばら。

最後はここで消え物を調達しようとやって来たのだが、まずは下見とアーケード街を通り抜けて反対側へ抜けてみる。
 
するとその先の道は桜並木。
 
まだ若い木ばかりなので最近植えたものだろうが見事に満開になっていて、ソウルにこんなに桜があるとは思ってもみなかった。

さて、それでは市場でお買いもの。

まずはコッコロのマダムにおすすめされたごま油。
 
渋い店内で絞っている、こちらの店頭の瓶の値段を聞いてみると最初のものは2万ウォン、次の物は1万3千ウォンでどちらも韓国製のゴマ使用、安いものは8千ウォンだがこれは中国製のゴマ、とここまでは理解できたが、おじさんが韓国語オンリーなので韓国製2つの違いは判らず。
まあいいや、一番高いのちょうだい、となにげに2万ウォンの物を一本買い求めたが、後でよく考えたら2千円以上。こんな高いごま油、買ったことがない。

さぞや香り高いであろう、と家に帰ってから期待を込めて栓を抜いてみると、意外やゴマのいい香りというよりはほとんど生臭いような不思議な香りがする。
あの朴訥そうなおじさんにまさかだまされたわけではあるまい、といささかがっかりしながらも一緒に買ったいりごまも使ってほうれん草のナムルを作ってみると、これがびっくり、コクがありながら油のしつこさのないおいしいナムルになった。
2千円の価値はここにあったか、と以来我が食卓にはナムルの登場回数が多くなった。

朝一のガラガラの市場で何人かのお客が集まっていたのはこちらのお餅屋さん。
  ちょうど蒸しあがったばかりのこのきれいな餅を待っているようだったので試しに少し買ってみた。
すると上に乗っている黄色いのは少し塩味の緑豆を軽くつぶしたもの、中に入っている緑のは甘く炊かれたウグイス豆で、柔らかいお餅と一緒に食べるとバランスが良くてすごくおいしい。
この店のお餅はどれもおいしそうだったけれど、日持ちがしないのでいくらも買って帰れないのが残念。

日本に帰ってからの夕食にしようと立ち寄ったのはキムパ屋さん。
  注文してから巻いてくれるのかと思ったらメニューは一つとみえて「ハイ」ともうホイルに包まれたものを渡されたが、出来立てだったらしくまだ暖かかった。
中の具はニンジンにほうれん草、卵焼きにカニカマにきんぴらごぼう。思ったよりふわっと巻かれていて、塩気のある韓国のりがおいしい。
韓国のキムパは日本ののり巻きよりおにぎりに近いような気がする。

市場ではもう一つ、お惣菜屋さんでイリコ炒めを購入。
 
宿の朝食にもイリコとクルミを甘辛く炒めたものが出たが、このお店のはさらにアーモンド、ピーナッツ、松の実、かぼちゃの種、ナツメ、黒豆にレーズンまで入っている。
かなり甘くておかずというよりスナックのようだが、こういう甘いおかずで辛いものとのバランスをとるのだろうか。

ちなみに上の器は今回仁寺洞で買ったもの。
 以前に買ったもっと小さい壺とめおとになった

 
さらにスーパーでのりふりかけやウズラ卵の缶詰など購入。
 棚には蚕の缶詰なんて素敵なものもあったが、これはさすがにパス。

最後は大通り沿いのきれいなお餅屋さんでナツメチップスを買って買い物終了。
 このナツメチップス、カフェのお茶請けで出されてとても気に入ったのだが、ほんのり甘くてカリカリと食べやすい。
このあと仁川空港にも同じ店が出ていて買えることが分かったが、市内と同じ値段なので良心的だ。

買い物が済んだところで時間はまだ11時前。
かなり早いが12時半には空港行きのバスに乗らなければならないので、最後の食事をとるべく宿から徒歩5分のこちらへ。
 サムゲタンの超有名店、「土俗村」
  
中は奥へ奥へと座敷が続く広い店内、まだ早いのでガラガラかと思いきや、10時開店のこの店はすでにお客さんでいっぱい。
それでも「チャイニーズ?」なんて言われながらすぐにテーブルに案内されたのでよかった。
どうやらお客さんの大半は中国人のようだ。

そしてすぐに出てくるキムチとサムゲタン。
 鶏は相変わらずホロホロと柔らかく、中に詰められたもち米がおいしい~。スープまで飲み干すとお腹はパンパンだが、キムチははじめて来た時の感動がない。お客が増えすぎて味が少し落ちたかな?

と11時半ごろに店を出ると
 なんだ、この行列は!もう並びすぎて列のしっぽも見えない。
並ばずに入れてよかった~。

この後は宿で荷物をピックアップして、ご主人にさようなら。
親切すぎてちょいとおせっかいにも感じるオーナー氏だが、この距離感の近さが韓国式なのだろう、おかげで「韓流」を実感できた。

 空港バスで仁川に行って、LCCのチェジュ航空もちゃんと時間通りに飛んでくれた。

ソウルもすごく狭いエリアだけで過ごしてしまった3泊4日。
でも大人の女子会はやっぱり楽しいね。


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ソウルで女子会 7 ソウル城郭

2015-04-23 18:22:10 | 東アジア
4月4日 続き

お昼にがっつりカンジャンケジャンを食べたので、午後はそのカロリーを消化することにした。

そこで地下鉄に乗ってやって来たのは初日の晩に来た東大門。
 
駅の北側に東大門城郭公園というのがあり、ここに城壁が残っているのだ。

ソウルの城壁というのは14世紀末、李氏朝鮮の初代、太祖の時代にまず作られ、その後4代世宗の時代、また18世紀初めの粛宗(トンイの王様ね)の時代に改築されたと言うもの。
都をぐるっと囲んで全長18.2kmあったもののうち、現在も10.5kmが残っていると言うことなのでこれを少したどってみようと言うわけ。(城壁の地図はこちら

城壁の高さは150cmぐらいだろうか、脇に作られた階段を上って行くと
 眼下に東大門、その奥にある平べったい茶色の屋根はDDPだが、この高さまで登っても全体像は残念ながら見えない。

城壁沿いはずっと遊歩道として整備されているので散歩したりジョギングしたりする人がいっぱい。
そこにコブシやら桜やら
 
 
サンシュユ、ボケの花も咲いて、空は曇ってしまったが春らしさでいっぱい。

東大門からはずっと登りを上がって行くと見晴らしもよくなってきて

こちらは遠くにNソウルタワーの見える城壁の内側。


今はもちろん外側にも街が広がっていて
 丘の斜面には家がびっしり。

のんびりと2km歩いて、着いたのは駱山(ナクサン)公園。
 ここも大勢の人でにぎわっていて、ソウルの人たちの週末は健康的だ。

城壁はまだまだ続くが、ここで本日の城郭歩きは終了。
次はもっと本格的ハイキングになるらしい北側を歩いてみたいものだと思いつつ、125mある駱山を下りて地下鉄の恵化駅へ。

ここで雨が降ってきてしまったので、この後は南大門にある新世界百貨店の食品売り場へ。
しかし東京のデパ地下、というよりハロッズあたりをモデルにしたらしい売り場は輸入物が多くて戦利品なし。

一度宿に戻り、この日は2万歩も歩いたのでその疲れを取るべく、オーナーが教えてくれた近所のサウナへ行く。

場所は宿から徒歩10分ほど。
教えられた通りに大きな建物があったがどうやらマンションらしく、サウナは地下だと聞いてはいたが英語の表記などはない。
 
このゴルフのマークがそれだろうか、と恐る恐るエレベーターで下に降りると
 よかった、スポーツジムに併設のサウナはここで間違いなかった。

フロントは日本語はもちろん英語もほとんど通じないが、「チムジルバン?」と聞かれるのでうんとうなずき一人9000ウォン支払うとウェアとタオル、ロッカーの鍵を渡される。
更衣室とお風呂はもちろん男女別だが、サウナは男女兼用になっていて、高温の汗蒸幕から60℃ほどの低温サウナ、石を敷き詰めた部屋に冷蔵庫のような部屋まであって、広い休憩所ではマットを敷いて勝手に寝転がれる。
数少ない英語の注意書きには「12時間以上の滞在の場合には1時間1000ウォン」と書いてあったから24時間営業のここで夜明かしをする人たちもいるのだろう。
マッサージや垢すりをお願いするのには韓国語がわからないとハードルが高すぎるが、ローカル・サウナはコスパが良くて最高。ここを教えてくれたオーナー氏に感謝。

とここで2時間以上もゴロゴロして、夕食は近所の居酒屋へ行ってみる。

 
地下の小さな店は若い子たちが切り盛りしていて、客も若い子たちばかり。
隣のテーブルではお姉ちゃんの3人組が楽しそうにマッコリを飲んでいたが、韓国は女性グループが多いのがこちらもうれしい。

ここに入ったのは呑兵衛のわが友がマッコリの飲み比べセットを試したいと希望したため。
 でやってきたこれが辛口マッコリ・セット。
説明がついているがすべてハングルなのでまったくわからず。辛口と言えどもマッコリは甘くて、特に右から2番目のピンクのはどうやらイチゴフレーバーらしい。これで辛口だったら、甘口はどれだけ甘いのだろう。

 
つまみはゆで豚とパジョン。ゆで豚はアミの塩辛をちょっと乗せ、細いニラを巻いて食べるとさっぱりとおいし~。
大きなパジョンもなんだかんだで結構食べちゃった。

西村界隈、やっぱり住みやすそうだ。


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