Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

インド ヒマーチャルの旅 2

2007-03-08 01:15:03 | チベット文化圏
8月22日、今回の旅行のハイライト、タボ・ゴンパ。

岩山のふもとに広がるタボの村、ゴンパはホテルのすぐ裏に見える。
 
外からは土の塊にしか見えないが、10世紀にロツァワ・リンチェン・サンポによって創建されたという由緒ある寺で、内部には貴重なカシミール様式の壁画がかなり良い状態で残る。墨の下書きが残るところなど、その線の美しさにうっとり。千仏画などはアジャンタにも似ている。残念ながら内部の写真撮影は禁止。

古い寺ながら今も活発に活動している寺で、幼い小坊主もたくさん抱えている。

村では近在の子供たちを集めた寄宿学校も経営していて、寄付金集めのために中を見学させてくれた。
  
先生も若い!

寄宿舎は整理整頓。

夕食の時、現地ガイドがいとこと伝統的衣装を見せてくれた。
 
カーペットを巻きつけたような肩掛けが特徴的。華やかな模様だが、最近の合成染料を使っているのがちょっと残念。

ちなみにスピティの案内をしてくれたガイド氏、元は僧侶だったのだが女性と深い仲になって還俗したとか。その女性とどうなったかは忘れてしまった。

8月23日、タボからスピティ川を遡り、ダンカル・ゴンパへ。

12世紀に建てられた岩山の上の寺で、てっぺんのお堂にはまたぎっしりと壁画が。

色鮮やかな大きな仏画は最近の修復だが、その下に15世紀以前のものと思われる古い絵が残っている。
 
女性たちが踊る姿はグゲのツァパラン遺跡にもそっくりな絵があって興味深い。

この寺の座主は80歳を超えたゲシェー(仏教博士)。チベットから苦労して逃げてきた話をしてくださった。


同じくダンカル・ゴンパの新堂。現在勤行などに使われているのはこちらなのだが、電飾がなんとも・・・


ダンカルの後はさらに谷の奥の小さな村、ラルンへ。
ここで昼食のお弁当を広げていると子供たちが集まってきて珍しそうに見学。
 

この小さな村の小さなゴンパはやはりリンチェン・サンポによって建てられたという古い寺。外からは想像できないほど中はにぎやかで素晴らしい。
 
 天井までこの華やかさ。
 仏教というよりキリスト教の壁画のよう。

夕方、この辺りでは大きな町、カザへ。

8月24日、スピティで最大のキ・ゴンパ。
 
村の上に聳え立つ要塞のような寺、姿はラダックのティクセにそっくりだ。
ここも10世紀とか11世紀とかの創建らしいが、現在の建物はごく新しいもので中にもあまり見るべきものはない。

アメリカなどに有力なスポンサーがいるようで、羽振りはずいぶん良さそうだ。

昼食の後は「世界一高い村」4205メートルのキッバル村へ。

しかし、隣の村の方がどう見ても高いところにある・・・

4551メートルのクンズム・ラを越えればスピティからラホール地方へ。
 
氷河を見ながらさらにすすんで、この夜は川原でテント泊。

つづく。

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コメント
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