ラオスの温泉のことを書いていたら無性に日本の温泉に浸かりたくなった。
この時期、どうせなら雪見風呂がいいと思い立って、1人で東北新幹線に乗り込む。
列車に乗ったら駅弁を食べなければならない。
東京駅で仕入れたのは東北とは正反対の「薩摩No.1弁当」。右のご飯に乗った豚肉の味付けが良くて、この850円はお買い得。
郡山を過ぎたあたりから地面が雪で白くなり始め、3時間ちょうどで岩手県の新花巻駅に到着。
改札の前で案内をするおじさんに従って花巻南温泉峡行きの無料シャトルバスに乗り込む。
お迎えは日に二本あるこのバス、6軒の旅館を回ってくれて実に便利。こんな時期の日曜の午後ならガラガラかと思ったら席は5割ほど埋まった。
45分ほどで目的地、鉛温泉の藤三旅館に到着。
文士が愛した浪漫の湯宿 鉛温泉 藤三旅館
立派な玄関で昔ながらの旅館の風情
ロビーでしばし待ち、温泉の説明を受けてからそれぞれの担当についてお部屋へ。同じバスで着いたのは8人ほどだが、3人組の男の子達を除いてはすべて一人旅。ここは一人旅歓迎の宿なのだ。
それも道理、本館の部屋は基本6畳間。
トイレも洗面台もなく、隣の話し声もよく聞こえる古い造りだが、一人旅が多ければ静かでいい。備品は必要十分だし、暖房がよく効いた部屋は自分の家より暖かい。ちなみに洗面所は化粧品まで備わったきれいなもので、トイレはウォシュレットだった。
お茶菓子をいただいて一服したら、さあ、お風呂。
この宿には源泉がすべて異なるお風呂が5つあるというのだから忙しい。
長い本館の廊下、別館(本館より新しい)の廊下を通ってまずは自炊部へ。この宿、お部屋がとても多いのだ。
最初は自炊部の入り口にある「桂の湯」。
(藤三旅館HPより)
ここのお湯はほんのちょっと茶色味がかって、お湯がふんだんにあふれる床にも茶色い抽出物が付着している。肌にまとわりつくようなお湯で、特に露天は気持ちいい~。
ずっと入っていたいが、ここは日帰り入浴の人に人気のようで混んできた。
そこでそそくさとゆかたをひっかけて自炊部の奥にある「河鹿の湯」へ。
こちらは露天がないせいか人気がないが、白いタイルに大きな窓でとても明るい。窓の外には人家と橋があるけど、おばあちゃんしか通らないので気にしない。
こちらのお湯は桂の湯に比べるとちょっとキシキシする感じだろうか。湯口にコップがあるので飲んでみたが、味は特にしなかった。
自炊部の廊下は古ーい学校のようで夜中に1人で歩くのはちょっといやかも。
ここにある売店は田舎の何でも屋さんみたい。缶詰や調味料がいっぱいあって、店番のおばあちゃんがまたいい感じ。
風呂上りにぼけっとしていたらすぐに夕食の時間になった。
一人旅だと食事は部屋にお膳を運んでくれる。いっぺんに運ばれるので気兼ねがなくていい。今回は1泊1万円のプランなのだが、食事はたっぷりのお造り、鰆のマリネ、焼き魚にフカヒレの酢の物、茶碗蒸し、チャーミーポークのしゃぶしゃぶに小鉢もろもろと盛りだくさん。お漬物までおいしくて、期待以上の料理。お腹がいっぱいなのだが、残すのが申し訳なくて完食してしまった。
満腹になってものんびりしてはいられない。これから時間限定のお風呂に入らなければならない。
この宿の一番の名物、「白猿の湯」
(藤三旅館HPより)
入り口の扉を開けると階段が地下に降りていき、そこに丸い岩風呂がある。これが一番深いところで1.35メートルもある立ち風呂で、160cmの自分でもあごまでお湯が来る。このお湯がまた柔らかいいいお湯で、天井の高い浴室も話し声が程よく拡散し、広々として実に気持ちいい。ふわ~、来てよかった~。
このお風呂、通常は混浴となっているのだが、大きな濁り湯ならともかく、この大きさの透明なお湯、脱衣所も風呂の脇とあっては女性はとても入れまい。そこで食後の19時から20時半が女性専用となっていて、満腹でも入らないわけには行かないのだ。
お風呂の外にはお風呂の謂れの額と白猿を祀った神棚がある。
白猿さまさま。
すっかり満足して部屋でゴロゴロ。
眠くなってきたので、寝る前にもう一風呂。
今度は部屋の下、旅館部専用の「白糸の湯」。大きなお風呂を独り占め。
(藤三旅館HPより)
ここはごく最近改築されたようで、脱衣所もお風呂もぴかぴか。熱めのお湯も気持ちいいが、ちょっと物足りなくてもう一度「桂の湯」の露天へ行ってしまった。
そして翌朝、起き抜けに「白糸の湯」の隣、男女入れ替わった「銀の湯」へ。
こちらは貸切にもなる小さなお風呂だが、窓を開けると目の前に小さな滝が見える。
ここのお湯は隣の「白糸の湯」と同じだと思うが、入っているときは気が付かないがシャワーや蛇口をひねるとかなり強く卵のにおいがする。旅館部のお湯も侮れない。
しっかり朝食をいただいたら、もう一度8時から9時だけ女性専用となる「白猿の湯」へ。
最後の最後までお湯を楽しんで、無料シャトルバスに乗り込んだ。
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この時期、どうせなら雪見風呂がいいと思い立って、1人で東北新幹線に乗り込む。
列車に乗ったら駅弁を食べなければならない。
東京駅で仕入れたのは東北とは正反対の「薩摩No.1弁当」。右のご飯に乗った豚肉の味付けが良くて、この850円はお買い得。
郡山を過ぎたあたりから地面が雪で白くなり始め、3時間ちょうどで岩手県の新花巻駅に到着。
改札の前で案内をするおじさんに従って花巻南温泉峡行きの無料シャトルバスに乗り込む。
お迎えは日に二本あるこのバス、6軒の旅館を回ってくれて実に便利。こんな時期の日曜の午後ならガラガラかと思ったら席は5割ほど埋まった。
45分ほどで目的地、鉛温泉の藤三旅館に到着。
文士が愛した浪漫の湯宿 鉛温泉 藤三旅館
立派な玄関で昔ながらの旅館の風情
ロビーでしばし待ち、温泉の説明を受けてからそれぞれの担当についてお部屋へ。同じバスで着いたのは8人ほどだが、3人組の男の子達を除いてはすべて一人旅。ここは一人旅歓迎の宿なのだ。
それも道理、本館の部屋は基本6畳間。
トイレも洗面台もなく、隣の話し声もよく聞こえる古い造りだが、一人旅が多ければ静かでいい。備品は必要十分だし、暖房がよく効いた部屋は自分の家より暖かい。ちなみに洗面所は化粧品まで備わったきれいなもので、トイレはウォシュレットだった。
お茶菓子をいただいて一服したら、さあ、お風呂。
この宿には源泉がすべて異なるお風呂が5つあるというのだから忙しい。
長い本館の廊下、別館(本館より新しい)の廊下を通ってまずは自炊部へ。この宿、お部屋がとても多いのだ。
最初は自炊部の入り口にある「桂の湯」。
(藤三旅館HPより)
ここのお湯はほんのちょっと茶色味がかって、お湯がふんだんにあふれる床にも茶色い抽出物が付着している。肌にまとわりつくようなお湯で、特に露天は気持ちいい~。
ずっと入っていたいが、ここは日帰り入浴の人に人気のようで混んできた。
そこでそそくさとゆかたをひっかけて自炊部の奥にある「河鹿の湯」へ。
こちらは露天がないせいか人気がないが、白いタイルに大きな窓でとても明るい。窓の外には人家と橋があるけど、おばあちゃんしか通らないので気にしない。
こちらのお湯は桂の湯に比べるとちょっとキシキシする感じだろうか。湯口にコップがあるので飲んでみたが、味は特にしなかった。
自炊部の廊下は古ーい学校のようで夜中に1人で歩くのはちょっといやかも。
ここにある売店は田舎の何でも屋さんみたい。缶詰や調味料がいっぱいあって、店番のおばあちゃんがまたいい感じ。
風呂上りにぼけっとしていたらすぐに夕食の時間になった。
一人旅だと食事は部屋にお膳を運んでくれる。いっぺんに運ばれるので気兼ねがなくていい。今回は1泊1万円のプランなのだが、食事はたっぷりのお造り、鰆のマリネ、焼き魚にフカヒレの酢の物、茶碗蒸し、チャーミーポークのしゃぶしゃぶに小鉢もろもろと盛りだくさん。お漬物までおいしくて、期待以上の料理。お腹がいっぱいなのだが、残すのが申し訳なくて完食してしまった。
満腹になってものんびりしてはいられない。これから時間限定のお風呂に入らなければならない。
この宿の一番の名物、「白猿の湯」
(藤三旅館HPより)
入り口の扉を開けると階段が地下に降りていき、そこに丸い岩風呂がある。これが一番深いところで1.35メートルもある立ち風呂で、160cmの自分でもあごまでお湯が来る。このお湯がまた柔らかいいいお湯で、天井の高い浴室も話し声が程よく拡散し、広々として実に気持ちいい。ふわ~、来てよかった~。
このお風呂、通常は混浴となっているのだが、大きな濁り湯ならともかく、この大きさの透明なお湯、脱衣所も風呂の脇とあっては女性はとても入れまい。そこで食後の19時から20時半が女性専用となっていて、満腹でも入らないわけには行かないのだ。
お風呂の外にはお風呂の謂れの額と白猿を祀った神棚がある。
白猿さまさま。
すっかり満足して部屋でゴロゴロ。
眠くなってきたので、寝る前にもう一風呂。
今度は部屋の下、旅館部専用の「白糸の湯」。大きなお風呂を独り占め。
(藤三旅館HPより)
ここはごく最近改築されたようで、脱衣所もお風呂もぴかぴか。熱めのお湯も気持ちいいが、ちょっと物足りなくてもう一度「桂の湯」の露天へ行ってしまった。
そして翌朝、起き抜けに「白糸の湯」の隣、男女入れ替わった「銀の湯」へ。
こちらは貸切にもなる小さなお風呂だが、窓を開けると目の前に小さな滝が見える。
ここのお湯は隣の「白糸の湯」と同じだと思うが、入っているときは気が付かないがシャワーや蛇口をひねるとかなり強く卵のにおいがする。旅館部のお湯も侮れない。
しっかり朝食をいただいたら、もう一度8時から9時だけ女性専用となる「白猿の湯」へ。
最後の最後までお湯を楽しんで、無料シャトルバスに乗り込んだ。
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