十日町で博物館を堪能したら、今度は六日町から上越線に乗って大沢へ。
上越線とほくほく線は越後湯沢まで同じ線路を走るのだが、ほくほく線は途中駅に止まらないというややこしいことになっている。
無人の駅に宿のご主人が待っていてくれた。
駅から宿まではあっという間だが、ちょっとした山道に入っていく。
そしてたどりつく門構えの立派なこと。
しかしこの門の中には焼き芋が並び
玄関の脇には水槽に浮かぶ果物、さらに粽あり、囲炉裏部屋には餅や焼きおにぎりあり。
この宿はこうした食べ放題で有名なのだ。
我々も早速焼き芋をもらうとすぐにお部屋に案内される。
2階、7畳のお部屋はごくシンプル。大きな窓からは今通ってきた車道が見えるが、この道はインターチェンジにつながっているとかで意外なほどに交通量がある。
部屋の前は懐かしい感じの洗面台にトイレ。
冷蔵庫は共用の大きいのが一つ、廊下にドンと置いてあるが、これは相客を信用しないと使えない。
人気のこの宿は日曜の宿泊もたくさんいそう。早くお風呂に行かなくちゃ、とアメニティをチェックすると
タオル、歯ブラシのほかに軽石とヘチマが入っている。
せっかくまだ明るいので、と混んではいそうだが露天へ直行。
露天はこの廊下の先にあるのだが、廊下の左手、白い壁の部分は男性露天で、お風呂の半分以上は壁がなくて廊下から丸見え。お風呂の縁に腰掛けられたりするとお姿が完全に見えてしまうのだ。
廊下のこちら側には内湯があり、これも振り向くと大きなガラス窓から男性のお風呂が良く見える。
あとで宿の女将さんと話すと、どうもこの造りは確信犯の様子。女性の目を意識するより開放感を優先したらしい。
なるほどそれも一理あるけど、やっぱりちょっと目のやり場に困るかな。
幸い女性の方は人目を気にしなくても大丈夫な配置。目の前には巻機山が見え、お湯も適温で気持ちいい。無色透明、においもしないお湯は松之山の後ではちょっと物足りなく感じてしまうが、アルカリ性なのでしばらく入っているとお肌がツルツルしてくる。
そしてゆっくり暖まった後は廊下でアイスキャンディー。
この他にこんにゃく田楽なども用意されていてみなさん元気に召し上がっているが、そんなに食べたら夕食が食べられなくなってしまう。
ついでにこちらは夜入った内湯。露天と同じ大きさで、こちらも十分気持ちいいが、やはり露天が人気の様子。
夕食は中広間で
たんまりの菊のおひたしやむかごが山里らしいが、この他にお刺身、焙烙の中も海鮮だった。
さらにじゃがいももち、そしてコシヒカリのご飯。でもここもやっぱり柔らかくて感動なし。夏に山梨で食べたコシヒカリの方がおいしかったのはなぜだろう。
全体に悪くはないのだけれど、あまり記憶に残らないお料理。
デザートのわらびもちが一番おいしかった。
ところで食事をしていると宿のご主人が一升瓶を下げて客席に回ってきた。が残念ながら自分も連れも飲めない、と断るとむっとして何も言わずに行ってしまった。あらら、これにはこちらも憮然。
そして翌朝、朝風呂で日の出を拝み
朝食後にチェックアウトしてまたご主人に駅まで送ってもらう。
すると昨晩とは打って変わった愛想のよさ。昨晩はすでにだいぶお酒が入っていたのだろうか。
食後も囲炉裏端でお客さんと盛り上がっていたようだし、そういう親しいお付き合いをするのがご主人の流儀なのかもしれない。
ここは一見よりもなじみになったらより楽しい宿なのだろう。
同じ車に同乗した、やはり秘湯めぐりの女性二人組みとおしゃべりしながら越後湯沢に戻った。
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上越線とほくほく線は越後湯沢まで同じ線路を走るのだが、ほくほく線は途中駅に止まらないというややこしいことになっている。
無人の駅に宿のご主人が待っていてくれた。
駅から宿まではあっという間だが、ちょっとした山道に入っていく。
そしてたどりつく門構えの立派なこと。
しかしこの門の中には焼き芋が並び
玄関の脇には水槽に浮かぶ果物、さらに粽あり、囲炉裏部屋には餅や焼きおにぎりあり。
この宿はこうした食べ放題で有名なのだ。
我々も早速焼き芋をもらうとすぐにお部屋に案内される。
2階、7畳のお部屋はごくシンプル。大きな窓からは今通ってきた車道が見えるが、この道はインターチェンジにつながっているとかで意外なほどに交通量がある。
部屋の前は懐かしい感じの洗面台にトイレ。
冷蔵庫は共用の大きいのが一つ、廊下にドンと置いてあるが、これは相客を信用しないと使えない。
人気のこの宿は日曜の宿泊もたくさんいそう。早くお風呂に行かなくちゃ、とアメニティをチェックすると
タオル、歯ブラシのほかに軽石とヘチマが入っている。
せっかくまだ明るいので、と混んではいそうだが露天へ直行。
露天はこの廊下の先にあるのだが、廊下の左手、白い壁の部分は男性露天で、お風呂の半分以上は壁がなくて廊下から丸見え。お風呂の縁に腰掛けられたりするとお姿が完全に見えてしまうのだ。
廊下のこちら側には内湯があり、これも振り向くと大きなガラス窓から男性のお風呂が良く見える。
あとで宿の女将さんと話すと、どうもこの造りは確信犯の様子。女性の目を意識するより開放感を優先したらしい。
なるほどそれも一理あるけど、やっぱりちょっと目のやり場に困るかな。
幸い女性の方は人目を気にしなくても大丈夫な配置。目の前には巻機山が見え、お湯も適温で気持ちいい。無色透明、においもしないお湯は松之山の後ではちょっと物足りなく感じてしまうが、アルカリ性なのでしばらく入っているとお肌がツルツルしてくる。
そしてゆっくり暖まった後は廊下でアイスキャンディー。
この他にこんにゃく田楽なども用意されていてみなさん元気に召し上がっているが、そんなに食べたら夕食が食べられなくなってしまう。
ついでにこちらは夜入った内湯。露天と同じ大きさで、こちらも十分気持ちいいが、やはり露天が人気の様子。
夕食は中広間で
たんまりの菊のおひたしやむかごが山里らしいが、この他にお刺身、焙烙の中も海鮮だった。
さらにじゃがいももち、そしてコシヒカリのご飯。でもここもやっぱり柔らかくて感動なし。夏に山梨で食べたコシヒカリの方がおいしかったのはなぜだろう。
全体に悪くはないのだけれど、あまり記憶に残らないお料理。
デザートのわらびもちが一番おいしかった。
ところで食事をしていると宿のご主人が一升瓶を下げて客席に回ってきた。が残念ながら自分も連れも飲めない、と断るとむっとして何も言わずに行ってしまった。あらら、これにはこちらも憮然。
そして翌朝、朝風呂で日の出を拝み
朝食後にチェックアウトしてまたご主人に駅まで送ってもらう。
すると昨晩とは打って変わった愛想のよさ。昨晩はすでにだいぶお酒が入っていたのだろうか。
食後も囲炉裏端でお客さんと盛り上がっていたようだし、そういう親しいお付き合いをするのがご主人の流儀なのかもしれない。
ここは一見よりもなじみになったらより楽しい宿なのだろう。
同じ車に同乗した、やはり秘湯めぐりの女性二人組みとおしゃべりしながら越後湯沢に戻った。
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