Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

山口の旅 7 門司

2015-01-26 19:45:33 | 国内旅行
12月1日 続き

唐戸から門司へはわずか5分の船旅。

 窓から関門橋の写真を撮っていたら、「船尾から外に出てもいいよ」と船員のおじさんがわざわざ言いに来てくれたが、今日は強風で船が揺れる、揺れる。濡れたくないから中にいたんだけど。

 到着した門司側のターミナルは下関側よりちょっと立派。

ここからすぐのJR門司港駅へ行くと
 楽しみにしていたレトロな駅舎が大規模保存修理のため完全に覆われてしまっている。しかも修理作業の見学デッキも強風のために立ち入り禁止とのことでがっかり。
この工事、まだあと3年も続くのだそうで
  
 
駅員の制服までレトロにした凝りっぷりなだけに、駅舎が見られなかったのは本当に残念。

気を取り直してロッカーに荷物を預け、まずは観光案内所に地図などもらいに行く。
 
案内所が入っている旧JR九州本社ビルは昭和の初めの建築。

港の方に戻ってブルーウィングと名付けられた跳ね橋を渡ると
 
旧門司税関の全景が良く見える。

が、この建物に入る前にまずは門司港レトロ展望室へ。
 
黒川紀章が設計したというこの建物はマンションなのだが、31階が展望室になっていて300円払えば専用エレベーターで上に上がれる。
270度見渡せる窓から外を見れば

関門海峡が一望のもと。
  
コーヒーを飲みながら橋や港を眺められるし、夜は22時まで営業しているらしいので夜景も見られる。
値段も良心的でとてもいいが、それにしても黒川紀章(と言うか彼の事務所)ってほんとにまめに仕事をしている。

このマンションのすぐ下にあるのは北九州市立国際友好記念図書館。
 大連市との友好都市締結15周年を記念して1902年に建てられた東清鉄道汽船事務所を1994年にコピーしたもので、中は図書館と中華レストランになっている。

その先にあるのが1912年築の旧門司税関。
  
中は税関のPRコーナーやちょっとしたギャラリーが少しあるもののがらんとしているが
 
赤レンガや照明器具などがかっこいい。

少し駅の方に戻って旧門司三井倶楽部。
 
1921年に三井物産の社交倶楽部として建てられたものだが、翌年アインシュタインが来日した際にここに泊まったそうで
 
当時の部屋がバスルームまでそのまま残されている。

そのすぐ先にあるこちらは旧大阪商船。
 
 
1917年に建てられた印象的な建物の中はギャラリー。

さらに吹き飛ばされそうな風の中を港沿いに歩くと旧大連航路上屋。
 
1929年に建てられ、国際ターミナルとして使われていたと言う大きな建物はアールデコ様式でかっこいいが、他の建物とは少し離れているせいかここまで来る人はいないようで、中は商船関連の展示があるものの閑散としていてもったいない。

 
門司はハイカラなにおいが横浜によく似ていて、しかも見どころがとてもコンパクトにまとまっているので歩きやすい。
それを「レトロ」と言うテーマで統一して、門司の町づくりは見事だと思う。
材料がありながらプレゼンテーションがあまりうまくなさそうな山口から来たからなおさらそう思うのだろうか。
九州はからっと宣伝がうまい。

 観光エリアの真ん中には土産物屋や飲食店の集まった海峡プラザがあるので最後はここでお昼。

門司と言えば最近は焼きカレーが名物のようだが、カレーは昨日食べちゃったので
 山口県川棚温泉の名物と言う瓦そばのお店へ。

うな茶もおいしそうでついセットを注文してしまったが
 
焼いた瓦の上に乗せられた茶そばには錦糸卵と牛肉がたっぷり。これをそばつゆにどっぷりつけて食べるとうまーい。
特に瓦で焼かれた部分がカリカリになって、これはおいしいわ。

とすっかり満足したところで門司港駅から小倉まで列車で移動し、空港バスで北九州空港へ。
 
夕方の便で羽田に飛んで、初めての山口県への旅も無事終了。

帰宅後の夕食には小倉駅で仕入れた「かしわめし」で〆。
 
500円でこのボリュームは、さすが名物駅弁。


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コメント (4)
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