寒いけれどピーカン晴れの一日、Trintrinさんとトーハク始め。
本日はおなじみ平成館ではなく、明治42年、時の皇太子のご成婚記念に建てられたという表慶館へ。
おととしの3月に予定されながらコロナで中止の憂き目にあった「日本の伝統芸能」展を歌舞伎好きのTrintrinさんの解説付きで楽しもうというわけ。
会場に入って最初はその歌舞伎。
舞台に上がって石川五右衛門を拝んでみたり、舞台裏の効果音のための小道具を見たり、のっけから楽しい。
激しい舞台では一興業でだめになるらしい、なんて話を聞きながら見る衣装は松竹衣装さんからの出品。
五輪の開会式で海老蔵が演じた「暫」の衣装は見るからに重そう。あの開会式の演出は気の毒になるほどひどかったけど。
2階に上がると次は文楽。
3人で人形を操る、その右手と頭の担当者を主遣いと呼ぶそうだが、この人の履物が面白い。想像以上にバラバラな人形の構造も面白くて、これを3人で操るとは。
次は能楽の部屋で、こちらは先日友人の舞台を見たばかりなので興味津々。
能面を裏から覗けるところもあったので試してみると、こんな視界で舞っていたのか、と改めて感心。
1階に降りるとこれはなじみのない沖縄の組踊の舞台。
琉球王朝時代、中国からの使者をもてなすための踊りだったそうだが
現代の物とは言え紅型の衣装が美しい!
そして最後は雅楽の部屋。
こちらもとんとご縁がないのだけれど
歌舞伎、能楽と順に豪華になる中、こちらはさらに豪華で、出品者はなんと宮内庁。
実際に現在使用されている衣装だそうだが、メッシュの靴が履き良さそうで、どこかの靴屋で夏用に売ってくれないだろうか。
フォトジェニックな表慶館も堪能できて、この展示は楽しかった。担当者さんもリベンジできてさぞ嬉しかろう。
「伝統芸能展」は1時間半ほどで見終わったので、ついでに本館へもお参り。
玄関の両脇にも、正面の階段の上にもお正月らしい大きな生け花。
そして2階では「博物館に初もうで」なる特集展示がされていて、テーマはもちろん寅だけれど
一番気に入ったのは景徳鎮の皿に描かれた猫のような虎。
すぐ隣が大好きな高円宮の根付コレクションの部屋だったのでこれも覗いてみると、期待通り、今まで見たことのないものばかり。
もちろん寅もいるけれど
チェシアキャットの根付とか、かわいすぎる!このコレクション、いったいいくつあるのだろうか。
さらに国宝室で等伯の松林図。
彫刻室で美しい観音様を360°拝ませていただいて、Trintrin様ともども大満足。
今年創立150周年を迎えるというトーハク、特別展にも力入りそうだし、さて今年の年パスはどうしようかなぁ。
最後は外国人観光客はいなくてもすっかり「インターナショナル」になったアメ横で
魯肉飯と仙草を食べて解散。
Trintrinさん、また一緒に遊んでね。
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