10月末に行ったばかりだけれど、また魅力的なお誘いを受けて12月に関西へ行ってきた。
12月15日
関西まで出かけるとなれば「ついでに」どこかへ行かなければ元が取れない、と余計なことを考えるのはいつものこと。
今回は国宝5城のうち、残っていた彦根城に行くことに決めた。
と言うわけで新幹線の米原で乗り換えてやって来た彦根。さっそく井伊直政公とひこにゃんのお出迎えを受ける。
駅前からまっすぐ伸びる道を行くと突き当りに護国神社がある。
形ばかりお参りしたけれど、お目当ては駐車場わきにあるカフェ、「朴」。
女性が一人で切り回すかわいいカフェで、ピザトーストにフルーツヨーグルトが付くのがうれしい。
ではお城へ、と堀端の入り口に向かうと、カフェの前にもいた滋賀県名物(?)飛び出し坊やの井伊家赤備えバージョンが!
ゆるい坂を上がり、橋の下をくぐるとまず現れる天秤櫓。
中に入ることができて、端から端までかなりの大きさ。
説明によるとこの建物は長浜城の大手門を移築したものとか。
井伊家が関ケ原の後に建てた彦根城、秀吉の大津城や長浜城、石田三成の佐和山城の資材を使っているとはここに来るまで知らなかった。秀吉の城こそ見てみたかったが、大坂城も含めてオリジナルは何も残っていないのが残念。
太鼓門をくぐると天守閣が目の前に。
白壁に凝った造りだが、意外に小さい。
入り口を入るといきなりの急階段。
内部は狭間や武者溜、隠し部屋などの説明があり、天井の木組みも見えて楽しい。
最上階からはもちろん四方がよく見えて
わかりやすい写真説明のおかげでもう何も残っていないという佐和山や、琵琶湖に霞んで見える竹生島などを確認。
すごい急階段を恐る恐る降りて外に出ると
目の前に人だかりができて例の着ぐるみを取り囲んでいる。
ひこにゃんのお出ましは一日3回、ちょうど天守閣の前で出会えたとはラッキー。
物は言わないひこにゃん、お姉さんがいろいろ説明していたけれど、このMCが残念ながらもう一つ。
そこで早々に囲みを離れて着見櫓跡に行ってみると、ここからの眺めが見事。
天守閣の装飾もこの角度の方がよく見える。
天守閣から奥へ行くと名残の紅葉がきれいな広い西の丸があって
この端にある三重櫓にも入れるが、ここまで来ると訪れる人もほとんどいなくて静か。
階段を降りて堀端を戻ると玄宮園という庭園に出る。
奥に見える建物は楽々園という下屋敷。
桜田門外で暗殺された井伊直弼はここで生まれたのだそうだ。
冬枯れでもきれいな庭園の池に映る天守閣を眺めたら彦根城見学は終了。
県立高校の周りを囲む石垣沿いに歩いて堀を渡ると
その先は「夢京橋キャッスルロード」なる商店街になっている。
土産物屋や飲食店が多いが、銀行までそれらしい造りになっていてがんばっている。
もちろんひこにゃんだらけだけれど
自動販売機に鮒ずしまで入っているのには驚いた。
彦根城、3時間で十分楽しめた。
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