5月21日 続き
竜血樹のあるイコッドの街からはちょっと山の中へ入ってお昼。
間口の小さな店は奥に長くて、さらにテラスがある。
テーブルについて待っていると次から次へと料理が登場。
たっぷりのサラダに骨付き肉とひよこ豆の煮もの。
すっかりおなじみになったグリルドチーズと出て来たぐちゃっとしたものはゴフィオと肉や野菜を煮込んだエスカルドンというカナリア諸島を代表する料理。日本で言えばおじやのようなものだろうか、まあ見た目通りのお味。
一番人気は牛肉とじゃがいものカナリア版肉じゃが。
素朴なカナリア家庭料理という感じで、この昼食も良かった。
食後はすぐお向かいにあるクエバ・デル・ヴィエントのビジターセンターへ。
Cueva del Vientoとは「風の洞窟」と言う意味で、ピコ・ビエホ山の噴火でできた世界最大級の溶岩洞窟とのこと。見学はガイドツアーのみなので、ここで簡単な説明を受け、ヘルメットを借りる。
さらにバンに乗って10分ほど。
流れた溶岩の皺を見たり、周りの森の説明など聞きながら20分ほど歩く。
洞窟の入り口に着くと厳重に施錠された扉を開け、全員ヘルメットをかぶりヘッドライトを点灯して中へ。
地上からの深さはさほどないが洞窟内は十分に立って歩けるほど高く、しかし今いるのは3層になった洞窟の2番目、足元にはもっと大きなトンネルがあるのだとか。
洞窟の成り立ちからわずかにいるクモなどの生物、地上から侵入した植物の根のことまで、ガイド君は立て板に水の説明。
途中ではヘッドライトをすべて消して真の暗闇も経験。鼻をつままれてもわからないとはこのこと、閉所恐怖症の人にはこの見学はちょっと無理だろう。
見学ツアーの終着点は天井が抜けて外の光が入っている所。
下を覗くと3層目も見えるがヘッドライトも底までは届かない。
ここで出口に引き返すとあっという間で、見学したのはおそらく全長18㎞以上と言う中の200mもなかっただろう。
しかしガイド君はとても熱心に説明してくれて、出発からビジターセンターに戻るまで丸2時間。添乗員は訳すのに苦労していたけれど、おかげで地味な洞窟の見学も面白かった。ありがとう。
イコッドからはテネリフェ島の南西側をぐるっとまわって、南端にあるテネリフェ南空港近くのホテルへ。
島の南側はリゾート施設ばかり、途中には動物園や水族館の他になぜか「タイランド」なんてものまであった。
このホテルの周りには名前の通りゴルフ場もあり
ちょっとした商業施設もあるが、ビーチはここも溶岩で真っ黒。
最後の食事も豊富なビュッフェをいただいて
おやすみなさい。
5月22日
と眠りについたが、モーニングコールは4時。
朝食にはいろいろ持たされたが食べられるはずもなく
まだ真っ暗な南空港に到着。大きな空港内をたくさん歩いてイベリア航空でマドリードへ。
マドリード空港では乗り継ぎが5時間もあったのでプライオリティパス様様のラウンジへ。
エミレーツのビジネスクラスも同じラウンジだったので友人と飛行機を見ながらダラダラ。
ここからドバイまで7時間半、ドバイの乗り継ぎが2時間、ドバイから成田が10時間で無事に帰国。
またいやというほど飛行機に乗りたいという希望は大いに満たされた今回の旅だった。
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