Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

西チベットの旅 5

2007-06-12 23:20:33 | チベット文化圏
6月16日

深夜、不審な物音に目を覚ました。自分の部屋の鍵が外から開けられる音。
何の音かは認識したが寝起きでボーっとしていると、男が二人、懐中電灯を手に入ってきて、脱ぎ散らして隣のベッドの上に置いた服を見ている。

「えっ」と思ったが相変わらず寝とぼけているので恐怖心も湧かず、「何してんのよ」と思い切り不機嫌な低音で言うと、片方の男が「オー、ソーリー」とつぶやいて二人で鍵をかけて出て行った。

出て行かれてから次第に目が覚め、今のは考えようによっては恐ろしい事態だったのではないかと思えてきた。あわててドアの前に重い椅子など置いてみたが、何事か起こるのであればとっくに起こっている状態。これは絹を裂くような悲鳴を上げるべきだったのでは、と妙な後悔をする。

朝食の時に添乗員に言いつけると、やはり1人部屋のおじさんの部屋も侵入されたとのこと。どうも夜中に到着した旅行者のために、ホテルの人間が空きベッドを探していたらしい。まったく、ドーミトリーじゃないんだから。チベット人スタッフがものすごく怒って、ホテルのマネージャーを謝りによこしてくれたから、まあいいや。それにしても驚いた。

この日はひたすら移動のため、5時半に起床、7時に出発。
サンサンの町を出て峠に上るとヒマラヤの雪山が見えてきた。


22道班は道路の分岐点。西のアリまで北周りルートと南回りルートがある。

道は北の方が良いが、カイラスへは南ルートを行く。

サガの町で昼食。
 この辺りでは大きな町だが、昼間は店のシャッターも日よけのためにおろされていて、ゴーストタウンのよう。

サンサンから330キロ走って、この日の宿泊はトンバという町。
 中国軍の駐留のために作られた、なんだかうらぶれた町だ。
 泊まった宿の正面は食堂。軍の人間が大勢、食事に来て夜中まで酒を飲んでいた。これで町一番の店なのだろう。
 この店の麺と野菜炒めで夕食
 裏の部屋は思いのほかきれい。
ただしこの宿にトイレはなく、町の公衆便所は足を踏み入れられなかった。
この町の人間は一体どうやって生活しているのだろう。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
不思議ですね。 (サントーシー)
2007-06-13 21:01:06
 インド同様、野原で済ませているのでしょうか?
ホテルの周りに・・・ありませんでしたか?
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それしか考えられませんよね (lunta)
2007-06-13 22:33:38
まだ畑とか草むらがあればいいんですけど、それもないんですよ、恐ろしいことに。
今回の旅では最低の町でした。
返信する

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