Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

初めてのエチオピア航空の機内サービス

2019-02-22 18:38:23 | 機内食・映画・美術展
成田から予告した通り、初めてエチオピア航空に乗って地中海沿岸より南のアフリカに行ってきた。

 20:40発のET673便は意外や新しいB787。
 
グリーンを基調にした機内もきれいで、反応のいいタッチ式のビデオ画面も大きい。

3-3-3の座席配列のエコノミーは7割ほどの搭乗率。
アフリカ系のお客さんは数えるほど、後は日本人と韓国人が半々だろうか、中高年のツアーグループが多くてちょっと驚く。

定刻に成田を出るとすぐに機内食のサービス。
 少し硬いが牛肉の味付けがよく、イチゴムースもおいしい。
この機内食はどうも韓国で積み込んでいる様子。

その韓国は仁川空港に2時間半で到着。
韓国人のお客さんはここで入れ替わったが、乗り込んできたのはおばさんグループが多くて、ここでもエチオピア・ツアーが人気の様子。

この先は長いのでアメニティが配られる。
 黄色い靴下とアイマスクに歯みがきセット。

そして今夜2回目の夕ご飯。
 大きな鶏胸肉は味見だけしてみたが、トマトソースの味もよくて、エコノミー食としては上出来。

さて、それでは映画でも見ましょう、とリストを見てみるが、選択肢は多いものの新作は少なく、食指の動くものはほとんどない。
珍しいエチオピア映画でも見ようと思ったが、残念ながら字幕がついていないのでこれも見られない。

そこで選んだのはインド映画。
 Qarib Qarib Singlle (Almost Single)
若い未亡人のヒロインがネットの出会い系サイトで詩人と称する裕福らしい男と知り合い、成り行きから彼の元カノたちを訪ねてインド各地に旅行に出るというお話。

主演のイルファン・カーンは今まで見た映画ではシリアスな役ばかりだったが、今回はしゃべりまくる調子のいい男。ただし後半に行くほどまじめになって、やっぱりこの役者さんはシリアスな方が似合う。

今やインドでもPCにスマホ、出会い系サイトにチャットが当たり前、というのが面白いが、主人公二人が会って一緒に旅に出る過程が無理やりすぎて、ストーリーに説得力がないのが残念。

この後はしばらくうとうとして、起きると朝食のサービス。
 しっかりしたスペイン風オムレツ一択。

到着までまだ時間があるので、映画をもう一本。
今度はハリウッド映画で
 Crazy Rich Asians 「クレイジー・リッチ!」

NY生まれの中華系キャリアガールが彼に誘われてシンガポールの実家に行ってみたら超金持ちだった、という中華系による中華系のための映画。
オープニング・シーンが象徴的で、ロンドンの老舗ホテルに中華系の家族がチェックインしようとするとフロントに値踏みされて「満室です」と断られる。すると電話一本でホテルを買い取ってしまう。

今やイケイケの中華系はこういうのを見て留飲を下げ、クレイジー・リッチな金持ちにますます憧れるんだろうなと思うが、金、金、金、はやっぱり下品。
ありきたりのストーリーながらうまくまとめられてはいるが、見どころは金持ち奥様役のミッシェル・ヨーだけ。

これを見終わったところで13時間のフライトもちょうど終了。

到着したアジスアベバからはジブチ・シティー行きの短距離国際線に乗り継ぎ。
 B737-800はさすがに今度はほとんどアフリカ系でほぼ満席。
 ほんの1時間の飛行でもちゃんと飲み物とスナックが出て、小さなハムサンドが意外なほどおいしい。

帰路はまずエチオピアの国内線でまた1時間弱の飛行時間。
 機体番号以外は真っ白な飛行機で、どこかに拉致されるんじゃないか、いやいやペンキが買えなかったんだろう、と盛り上がる。
 機体は真っ白でもちゃんとおいしいチョコレート・マフィンを出してくれるのだから文句を言ってはいけない。

アジスアベバは夜22:25発でまたソウル経由、成田行き。
往路よりもアフリカ系がやや多いが、あとはほとんど韓国人。
 またB787ながら往路よりも古い機材なのか、座席前のスクリーンが小さくて反応も遅い。

夕食は済んでいるが、復路の機内食もチェック。
 まず出されたチキンは強烈にニンニクが効いている。インゲンと豆のサラダがおいしくて、野菜に飢えていたのでインゲンだけ完食。

見たい映画がもうないので、あとは紀行ものの番組を見たり、うとうとしたり。

 朝食は有無を言わさずパスタを渡されたが、他でオムレツという声を聞いていたので交換要求。

午後に到着したソウルから17時過ぎに飛び立つと今度は夕食で
 タラのソテーとバスマティライスのピラフはかなりうれしいおいしさ。雑に切られたレタスのサラダがこんなにおいしく感じるなんて。

というわけで、エンタメ・プログラムはともかく、機材、機内食は予想を大きく上回るエチオピア航空だった。
なかなか美人の多いCAさんたちのテキパキしたサービスに愛想はまったくなかったけれど。


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5 コメント

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機内食! (サントーシー)
2019-02-22 23:06:04
昔は機内食が楽しみでした。
まずは座席ポケットに入っているメニューを見て・・・
しつしかメニューはなくなりましたね。

そしてLCCでは無料の機内食はなし、
あっても大した物はなく・・・。
もしかして・・・インド系だからでしょうか?(笑)

昨年の一時帰国の際に生まれて初めてJALに乗り、
味噌汁とおにぎりに感激した私です。
今年もそれを楽しみにJALにしました。

それにしても・・・全部美味しそうです。
と言うか、美味しかったって凄いです。
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Unknown (スクムビット)
2019-02-23 08:16:12
エチオピア航空、なかなかレベルが高そうですね。
アジアの途上国の航空会社のレベルが高いように、
国が発展する前兆としてまずその国の航空会社のサービスが上がってくるようになる気がします。
そして経済発展するとサービスが落ちてくる。

Luntaさんの機内映画に対する意欲には感心します。
最近映画を見る2時間の集中力もなくて、ぼーっとしていることが多いんです。
最初から引き込まれるような映画だったらいいんですが。スクムビット
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Unknown (Lunta)
2019-02-24 22:48:47
サントーシー様、

機内食も最近はすっかりしょぼくなってしまいましたが、駅弁などが好きな者にはやっぱりどんなものが出るかと楽しみなのです。
JLのインド線は朝のおにぎりが持ち帰りやすくていいんですよね。
お味噌汁はフリーズドライ技術の勝利(笑)。
また東京でお会いしましょう。


スクムビット様、

発展する前兆としての航空会社のレベル、なるほど、でございます。
エチオピアはこれからの国ですからね、そのエネルギーは十分に感じることができました。
機内の映画は劇場に足を運ぶまでもないようなものをタダで見せていただけるのでありがたいのです。
でも最近はアクションものなど興味がないものが多くて、選ぶのに結構苦労します。
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Unknown (タヌ子)
2019-02-27 07:26:26
エチオピア航空、なかなか良さそうですね。
アジスアベバ経由の東京行き探してみようかな(笑)
私は最近スイスエアを利用することが多いのだけど、スイスエアも映画のチョイスが今一。
ジブチとエチオピアってすごく離れてるんじゃない?と思ったら、お隣同士だったんですね。
アフリカの地理、弱すぎる(汗)

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タヌ子様、 (Lunta)
2019-02-27 12:32:01
フランスからエチオピア経由で東京、飛行機にいっぱい乗れますよ(笑)。
ジブチならエールフランスも飛んでます。
世界地図から地名がどこにあるかを探すクイズがあるんですけど(残念ながら名前を忘れてしまった)、アフリカと南米はさっぱりわかりません。
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