Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ボゴールへ遠足

2016-06-29 02:12:57 | 東南アジア
まだインドネシア滞在中。

今回の出張は長いのだけれど、仕事の合間に結構待ち時間がある。

と言うことでバンドゥンに続いては電車でボゴールへ行ってみた。

まずは宿泊先であるブロックMからトランスジャカルタのバスに乗ってコタへ。

 
バス乗り場へは夕方になると小さな出店のひしめく地下から上がって行く。
 料金は以前と変わらず3,500ルピアのままだが、以前は紙の切符だったところが今はe-moneyやスイカのようなカードがなければ入れなくなった。
 車内は前半分が女性専用になって男性が乗り込むと車掌に厳しく追い立てられるが、前からこんな風に分かれていただろうか。
 ジャカルタの市内中心部は現在絶賛地下鉄工事中で、ただでさえひどい渋滞に輪をかけている。のろのろと進んでコタまで丸1時間。

コタの鉄道駅はバス・ターミナルの目の前。
  
1926年にオランダ人建築家が設計したと言う駅はターミナル駅らしいたたずまい。
  
ここもいまや切符は自販機になっていて
 このカードは運賃+10,000ルピアのデポジット。使用後には返金してもらえる。

自動改札を通ってホームに入るとちょうどボゴールからの電車が到着した。
 かなりの人数が降りてくるが、ホームが低いので長ーい階段が付いているのが面白い。

入れ替わりに乗り込むのはピンクの印の付いたこれも女性専用車両。
   
車内は日本の私鉄か地下鉄のお古なのでまったく通勤電車のまま。ただし日本よりもインドネシアらしい禁止事項がいっぱい。

女性専用は10両連結の前後1車両づつで、2人一組の警備員がずっと乗り込んでいてこちらもなかなか厳しく、女性としては安心。
  
この警備員さん、荷物を棚に上げてくれたり、お年寄りを助けたりと親切だが、走行中は暇なので寝ちゃったりしている。
かと思うとこれまた走行中にお掃除の人がモップを掛けに来たりして、効率的というべきか。

ガイドブックにはボゴールまで1時間とあったが、途中でなかなか動かなかったりして出発から2時間。
  
 
屋根の向こうに山が見えだして、やっとボゴール、標高246mに到着。

駅を出ると道は乗合いミニバンをはじめとする車で大渋滞。
 
その道路の脇には屋台店がびっしり、人出も多くて大変。

駅の近くの観光案内所で聞くと、この町でほとんど唯一の見どころである植物園までは歩くのが一番早いと言う。
そこでちょっと迷いつつ歩いて行くと
 植物園を囲む塀まではわりとすぐにたどり着いた。
しかしここからが大変。なにしろ広い植物園なのだが、門がぐるっと回った所にしかないのだ。

 汗だくになって歩くこと20分ほど、ようやく植物園の正門に到着。
 
徒歩の場合は灰色の建物から入るが、広い植物園の中を歩きたくない場合は車で白い門をくぐる。
この国、金持ちならとにかく歩かずに済むようにできている。

中に入ってみるとまわりは緑一色。
 
南国らしく高い木がいっぱいでいろいろな種類の椰子の樹ばかり集めた一角などもあるが、うっそうとしてとにかく地味。

まずは一服しようと園内のカフェを目指すが、ここまでがまた大変。
  
小高いところまでのぼってやっと一息。
  
お姉さんに辛くないことを確認して頼んだチキンはやっぱり辛くて、「伝統的飲み物」とあるのを適当に頼んだらこちらも蜂蜜入りしょうが湯で辛かった。

食事しながら園内地図をゆっくり眺めて、15時半閉館というラン園があると言うのでそこへ行くことにする。
テクテクと歩いてたどり着くと、なんと無情にも「ラマダン中につき14時半閉館」で扉が閉まっている。
  
その近くにあった薬草園の門も閉まっていて、見たいものが何も見られない!

しかたがないので看板にもあったこの植物園の売り、ラフレシアかオオコンニャクの花を見に行こうと思ったが、地図がいい加減で場所がよくわからず、どちらもどうせ咲いていないだろうと途中で気力が失せた。

ここで面白いのは不思議な形の木の根っこぐらい。
  
 
  
花も少なくて、やっぱり地味。

 大きな池の向こうには宮殿のような大統領の別邸が建っているが、遠すぎて近くに寄る気にもならず。

帰路はミニバンに乗って一段とひどい渋滞の駅前に戻り
  
 ココナッツジュースで一息入れてからまた電車でジャカルタのコタへ。

帰りも1時間45分かかって、着いたら外は雷にバケツをひっくり返したような土砂降り。
 川のようになった道を戻るバスは1時間半近くもかかって、ボゴールへの遠足は疲れた。   


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