Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

シリア周遊 6 パルミラへ

2009-06-04 02:24:03 | 中近東/北アフリカ
5月1日 続き

午後1時、ドライバーのムハマド・アリー氏が約束通り迎えに来てくれる。

車はダマスカス市街を抜け、北へ。高速道路をパルミラ方面へ降りるとその先はひたすら砂漠だ。
 
羊はおろか、ラクダの姿もまったく見えない。夏は50度を軽く越えるという死の世界。

すれちがう車もろくにないこの道を走ること2時間以上。
路傍に忽然と建物が現れる。
 その名もバグダッド・カフェ
 
名前はもちろんあの映画からのパクリ。しかしこの砂漠の向こうはバグダッド、アメリカのどこかよりこの名前を名乗るにふさわしい。

それにしてもベドウィンがオーナーというこのカフェ、絶妙の位置に存在する。ダマスカスとパルミラのほぼ中間、他にはまったく、ガソリンスタンド一つないところに建っているので、バスでも車でもパルミラへの観光客はほぼ間違いなくここで休憩する。お茶一杯づつとしても、年間何杯のお茶が売れることか。

というわけで大成功のバグダット・カフェ、今は2号店、3号店もできている。
ベドウィンもなかなか商売上手。

ここを出てさらに1時間以上、道の彼方にやっとまとまった緑が見えてきた。
 これが目指すパルミラの町。

まっすぐ向かった今夜の宿はゼノビア・シャーム・ホテル
 
1900年に遺跡の中に建てられたホテルということで
 
窓の外は遺跡。最近改築された部屋はきれいでお湯もふんだんに出る。

 お茶をするテラスの向こうも遺跡。

一息入れた所で今日はまず遺跡の全景を眺めようと、車で町の西の山にそびえるカラート・イブン・マーンヘ。
 
17世紀に建てられたというこの要塞に見所は何もないが、ここから夕陽に照らされたパルミラ遺跡を見るのはお約束なので、駐車場は一杯、城の中にも人が一杯。

そして城のてっぺんから下を見下ろせば

右手には遺跡、左手に広がるのはパルミラの町。

 遺跡の傍らには我々のホテルも見える。

 さあ、明日はこの中を歩かなきゃ。


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7 コメント

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Unknown (lunta)
2009-06-07 14:45:46
lumiere 様、

シリアは見所満載、でも一番楽しいのはおっしゃるとおりスークをぶらつくことですね。
食べ物関連、小出しにしてますがおいしいものがいっぱいありましたよ~。
写真のシュワルマは羊ではなく鶏肉。ほんとは羊の方がたべたかったんですけど、意外に鶏の方が多かったんですよね。マヨネーズがたっぷり入って食べ応え満点でした。


aonuma 様、

こちらにもコメント、ありがとうございます。
私が訪れた日のパルミラはありがたいことに快晴、でも夕焼けは地上がもやっていていまいちでした。美しい夕焼けは運次第ですね。


asiax 様、

シリアやヨルダンは決して大きな国ではないのですが、からっとした雄大な景色が気持ちいいですね。
遺跡の中のホテルは昔建てられたからこそ、今では許可が下りないでしょう。遺跡ビューの部屋がもらえたのはとてもラッキーでした。
返信する
パノラマ (asiax)
2009-06-07 10:57:40
すごい絶景です。その場で見たらもっとすごいのでしょうね。
宿が遺跡の中というのもびっくりです。部屋もいい感じです。
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はじめまして (aonuma)
2009-06-06 21:18:49
僕のブログにコメントありがとうございます。
世界中を飛び回ってるんですね。

パルミラではきれいな夕焼けは見れましたか?
僕が行った日は曇ってしまって少し残念でした。

楽しい旅行記、また覗きにきます。
返信する
Unknown (lumiere)
2009-06-06 10:34:59
こんにちは。
チラチラと拝見してはおりましたが、今日ようやくゆっくりシリア旅行記を読ませていただきました。
砂漠にスークに遺跡…、いつもながらluntaさんの旅はスケールが大きいですね。

遺跡や博物館めぐりも興味深いけれど、珍しいおやつを買い食いしながら、スークをぶらぶら歩くなんて楽しそうですね。やっぱり食べ物関係に目がいってしまうわたしです。
前の記事のシュワルマというのは、羊のお肉でしょうか。ケバブみたいな感じなのかな。たぶん、相当好みの味だと思うんですよねー。食べてみたい!
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Unknown (lunta)
2009-06-06 00:25:25
Kmala KMAR 様、

私がチョロチョロよく動き回るのは元々貧乏性なのとシリアが初めてだからです。とりあえずガイドブックに書いてある所はひとまず押さえておかなきゃ、みたいな。
次回はもっとのんべんだらりと過ごしたいです。
ところでバグダッド・カフェは寄りました?


いの様、

「バグダッド・カフェ」ってラスベガスの郊外でしたっけ?あまりにも昔に見たのでそこらへんすっかり忘れてました。あの映画のジャック・パランスが好きだったけど。

ベガスの郊外で車がなくなったら干からびて死んじゃうでしょうけど、ベドウィンなら大丈夫、ラクダがいます。

そしてパルミラはオアシスの町。昔砂漠を旅した人にはまさに天国だったでしょうね。
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Unknown (いの)
2009-06-05 01:23:33
ホンマに何も無い、有機物の香りがしない場所なのに・・・不思議ですね~、カフェは忽然と現れるし、緑の街もある。
カフェを経営する人、もし自家用車が壊れ、交通が途絶したらどうなるんやろ?
むか~し昔、ラスベガスへ行った時と同じ疑問を感じました。

・・・そういや「バグダッドカフェ」の舞台も、ラスベガス近郊でしたね。
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Unknown (Kmala KMAR)
2009-06-04 14:34:30
luntaさん、シリアの記事、とっても楽しく読んでます。自分もついこの間行ったところなので、いちいち懐かしいです。とかいいつつ、luntaさんの行動の方が、あたしなんかより遥かに活発で、あたしは、下の考古学博物館にも行ってないは、パルミラは行ってるけど、要塞上がって夕景眺めたりしてないし、へぇ、そうなってるんだぁ、みたいな事も多々あり。例のアイス・ムハラビーヤ屋さんには、連日通ったんですけどね!(笑)
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