Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

「ブータン 山の学校」@岩波ホール

2021-04-27 12:57:11 | 機内食・映画・美術展

チベット映画祭に続いて、今度はブータン映画を見にまた岩波ホールに行ってきた。

 「ブータン 山の学校」 Lunana, A Yak in the Classroom

お話はティンプーの「都会」育ちで無気力な青年がいやいや標高4800mのど僻地の学校に赴任し、ひと夏を先生として村で過ごすというもの。
ストーリーはほぼ予想通りに展開し、悪い人は誰も出てこないし、他愛ない話と言えばその通り。
しかし資本こそ台湾が絡んでいるものの監督・脚本も撮影もブータン人で、特にブータン奥地ルナナの景色がとにかく素晴らしくて、これを見ているだけでも幸せになれる。

主役の青年は日本のそこいらへんにいそうな顔で、持ち物から行動まで全く外国人が旅行に来たみたいなのが笑える。演じる役者は初めての映画出演だそうだが演技が自然でうまい。
ポスターの顔になっている学級委員役の女の子はクリっと大きな目にえくぼがかわいくて、しかしこの子は本当にルナナ村の子で家庭は崩壊しているとか。賢そうなだけに余計映画のテーマが現実的に感じられる。

ブータンに初めて行ったのは1996年、その頃はまだテレビ放送もなかった。
今ではちょっとした町なら携帯にネットは当たり前になっているだろうし、僻地の子が町に出たがるのは当たり前、それだけ国のアイデンティティを守るのも難しくなっているだろう。

最後にブータンに行ったのは2008年でもう13年も経っている。
この映画を見たら里心が付いてしまったし、国がどう変わっているか、また旅行できるようになったら絶対に行かなきゃ。

さて、ブータン映画の後はブータン料理でも食べたいところだが、さすがに神保町でもブータン料理屋はない。
そこで選んだのは狭ーい螺旋階段を地下に降りた所にあるロシア料理屋。
  サラファン
 
定番ボルシチに続いて登場したのはウズベク風ピラフ。上にたっぷり載っているのは牛肉、全体にクミンの香りが強くてちょっとピリ辛。ウズベキスタンで食べたプロフとは違うけれど、せっかく外食するならこういうエキゾチックなものがいい。

ちょっと怖いウェイターのおじさんも老舗の味だろうか。


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