Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

初めてのアエロメヒコ航空エコノミークラス

2025-02-03 17:01:26 | 機内食・映画・美術展

しょっぱなにひどい目に合わされたアエロメヒコだが、帰りは予定通りに飛んでくれて、無事に日本に帰り着いた。
初めてのメキシコは勝手に想像していた国とは違う所もいろいろあって、やはり旅はしてみるものと改めて感じさせられた次第。

そこでまずは恨み(笑)のアエロメヒコ航空のレビューから。

  
初めに乗り込んだAM57便、Boing787-8。

  座席配列は3-3-3。
座席のリクライニングは少ないがまあまあの座り心地。小さめのスクリーンはタッチ式。

この席に座りっぱなしで6時間待たされたわけで、イヤホンだけは配られたので映画を一本。
あまり多くない選択肢の中からメキシコらしいものを、と選んだのは
 Frida 「フリーダ 愛と痛みを生きた肖像」

メキシコ人画家では一番有名かもしれないフリーダ・カーロの人生を写真やフィルム、本人の絵をアニメーション化したものに本人の日記からの言葉をセリフとして乗せたドキュメンタリー。
時系列に人生を追っているのでわかりやすく、なにしろ波乱万丈な人生なので深みはなくとも興味をそそられる。
彼女があれほどの美人でなければこれほど有名になっただろうか、と思いつつ、その絵はまさに女性ならではの痛みを描いていて、だからこそ人気があるのだろうと思う。
ちなみにこの映画はアマゾン・プライムで見られるらしい。

待たされている間に提供されたのは
 ピーナッツと水だけ。
なにしろ飛ぶ予定にはなっていたのでサービスする側もそれ以上出せなかったのだろう。

結局欠航が決定して、再入国手続きを待っている間にやっと機内食の提供。
選択肢は3つあって、外国人には大きく紙に書いたものを見せてくれるのでわかりやすい。
この日、自分が選んだのはハンバーグ。
 ボリュームがあってなかなかおいしかった。

そして2日後、メキシコから別の代替機が飛んできたとのことで、故障した機体ではないのでちょっと安心。
 便名もこんなことになった。

当初の機内はほぼ満席だったが、別の飛行機に乗り換えたり、旅行をキャンセルした人もかなりいたらしく、ドアが閉まってみると前方はかなり空いている。そこでメキシコ人CAに席を移っていいかと確認するとOKと言うので、中央アイルの3席を独占。フルフラットで横になれて怪我の功名とはこのことか。

今回はさすがに時間通りに出発したが、水平飛行に入ると日本時間はまだ午前中なのに機内は暗くされてしまった。
そんな中、すぐに一食目の機内食が出されて、選択肢は当然以前と同じなので
 今度は和食を頼んでみるとご飯に鶏と野菜の煮物でこれも悪くない。

今回も映画を一本。
 Sing Sing 「シンシン」

タイトルから最初はミュージカルだろうかと思ったが、説明からシンシン刑務所のことと知り見てみた。
するとこれは実際に刑務所で行われている演劇プログラムの話で、主役こそプロの俳優だが、あとはすべてこのプログラムに参加した元受刑者であるとエンドクレジットで紹介される。
準主役も元受刑者だそうだが、はじめは心を開かずプログラムにも参加できない者が演劇を通じて感情を表せるようになり、他者とも協力できるようになる過程に説得力がある。
こんな更生プログラムもあるのか、と感心してしまった。

あとは横になってゴロゴロ、本を読んだりするうちに着陸2時間前に2食目。
 朝食メニューのキッシュ。

往路は13時間でメキシコ到着。


復路は出発予定が23:45、時間通りに搭乗したが、成田に到着するのが早すぎてしまうということでゲートを離れるまで45分待機した。

水平飛行に入って1食目の機内食が提供されたのはメキシコ時間の午前1:30。それでもほぼメキシコ人でいっぱいの乗客で食べない人はいなくて、選択肢はどちらも鶏の洋風か和風というので和風を選ぶと
 
鶏の唐揚げに、ご飯の上にはなんと大きな梅干しが乗っている。
日系でも梅干しは見たことがない。メキシコ人はこれにどう反応するのか、残念ながらわからなかった。

映画にはもう見たいものがなく、目をつぶって3時間ほどは寝ただろうか、1食目から9時間経ったところで2食目のサービス。
今度も和食を選ぶと、これがカツサンド。
 
カツは脂身もなく薄い衣がカリッと揚がって、その脇には今度はキューリのキューちゃん。
アエロメヒコの和食は面白い。そして見た目こそパッとしないし量も少なめだが味はかなりいいと思う。

が、メキシコからの帰路は長くて、2食目のあともまだ5時間以上ある。
ギャレーにはカップヌードルとサンドイッチがあったが、自分で取りに行かない限りはあとは何も回ってこなかった。
CAの愛想もあまりないが、感心したのはトイレがきれいに保たれていたこと。ペーパーの補充もこまめにしている様子で、アメリカやヨーロッパの航空会社よりちゃんとしている。

というわけで復路の14時間半も無事終了して早朝の成田に着陸。
アエロメヒコのサービスは決して悪くはなかった、あの大遅延さえなければ。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 波乱の旅の始まり | トップ |   
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ライラック)
2025-02-03 17:57:11
無事に旅を終えられて良かったです〜
返信する
Unknown (ヒョウちゃん)
2025-02-03 22:22:59
お疲れです。
メキシコがらみでいうと、某旅行会社で成田-LA-メキシコシティのチケットを手配したことがあります。
当時健在であったノースウエストだったのですが、LAでいったん入国し、ターミナル移動。入国審査がやたらと混雑していて、結局次の便(コードシェアのデルタ)に間に合わず、空港で15時間くらい待って、ほぼ3日がかりのメキシコという経験があります。
あと、エアインディアが成田に来なくて、翌日振替というのも。そのエアインディア機は3日遅れたとのこと。
今回Luntaさんにしては、短期の旅でしたね。
返信する
Unknown (Lunta)
2025-02-04 08:59:59
ライラック様

ありがとうございます。


ヒョウちゃん様

アメリカ乗り継ぎは悪名高いですからね、直接メキシコに入れるアエロメヒコはありがたいです、欠航さえしなければ。
エアインディアでは私も成田で1泊、デリーで9時間待たされたことがあります。インド人乗客は「いつものことだ」と平然としてましたね。
2日短くなってしまいましたが、かなり充実したメキシコ旅行でした。
返信する
Unknown (とんび)
2025-02-04 10:26:07
↑によると、2日間短くなったということなので、帰国便は変更せず、途中のどこかを省略したのですね。
1日遅れだと、初日のシティ到着日の宿代がキャンセルでも必要だったかもしれませんが、2日遅れだと変更ができたりして、ひょっとしたら、いろいろな手配をしなおす余裕ができて、かえって良かったかもしれませんね。
2日後の出発まで、宿でいろいろ変更やキャンセルの手続き、大変だったでしょうが、無事変更などができてよかったですね。
返信する

コメントを投稿

機内食・映画・美術展」カテゴリの最新記事