Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ベトナム・ラオス北部の旅 11 パタンの土曜市

2009-02-08 23:16:12 | 東南アジア
1月3日

今日はライチョウからパソへ向かうが、途中の道が工事だらけだと言うのでまだ薄暗い6時半にホテルを出発する。

しばらく行くと案の定、工事で足止め。
 大勢のバイクがいまかいまかと待っている。
 ラオカイ行きのバスも足止め。
暇なのでバスを覗いて遊んでいたら愛想のいいおばさんが話しかけてきた。
 
ディエンビエンフーから弟夫婦と親戚の家に行くというおばさん、こちらが日本人と知るとわざわざ盛装を出して着て見せてくれた。先日の黒タイ族と同じ衣装だが、ベトナム人ガイドによるととても珍しいシャー族とのこと。少数民族をどう分けるのかは微妙だ。

工事はそれほど長く待つことなく、無事にパタンの町に到着。
この町では毎週土曜日、道路沿いに市が立ち、周辺の人々がそれぞれの衣装でやってくる。
 
  
売り物は野菜や衣料品が多いが、中には自家製の焼酎を売るおばちゃんたちも。

買い物に来ていたのは
  
白いスカートの白モン族
  
頭に大きく赤い毛糸の髷を結った赤モン族
  
おなじみ黒モン族もラオス側とは被り物がちょっと違う。
   
華やかな衣装の花モン族はチロリアン・テープを売っている。
  
ザオカウ族の衣装はラオスのヤオ族にとても近い。
  
ハニ族は毛糸の飾りのついた帽子がとてもかわいい。
 このおばさんは背中の重いかごを頭のバンドと肩の板で支えているのだが、まるで首かせのようで一瞬ぎょっとする。

様々な少数民族の入り混じるこのあたりで、色鮮やかなチェックのスカーフは部族を超えて人気があるらしい。
  
もう無理やりでも被りたい女心。

  
 
赤ちゃんのおくるみやカバンにもそれぞれの個性が出ていて、華やかな市場は飽きることがない。

ここを出て昼にはホテルのあるパソの町に着いた。


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平泉・中尊寺

2009-02-06 19:22:34 | 国内旅行
大沢温泉からのんびりローカルバスに乗って花巻駅へ。
 「銀河鉄道」の立派なモニュメント(?)が建っているものの、広々とした駅前。
 プラットホームの表示にまで「宮沢賢治」。
ここから東北本線の各駅停車で平泉まで40分。

これまた静かな平泉の駅前に出ると観光案内所があったので中尊寺への行き方を聞く。するとすぐにバスが来ると言うので来たバスをよく確かめもしないで乗ったら反対方向行きのに乗ってしまった。
やばいと思いつつ、中途半端なところで降りるのもなんなので結局終点の一ノ関まで行ってしまう。降り際にバス代を払おうとすると運転手さん、「ああ、いいです、いいです」。次に乗るバスも丁寧に教えてくれて、岩手の人は親切だ。

遠回りをしてしまったので中尊寺に着いたのは4時近く。薄暗くなってきたし、4時半には金色堂が閉まるのであせるが、参道の入り口からは800メートルもある。
 
雪のうっすら積もった結構な坂道を必死で急ぐ。道の両脇にそびえる杉がいい香りだ。

新しくて立派な本堂などはすっとばしてなんとか4時過ぎに讃衡蔵と呼ばれる宝物館に到着。チケットを買い、先にこちらを見よ、と言うお姉さんの言葉に従って収蔵品を見せていただく。奥州藤原氏の時代ってそう言えば平安時代だったんだ、と思いながら、ちょっと丸くて穏やかなお顔の仏像を見る。

そしてやっと金色堂へ。
 金色堂と言えば必ずこの角度からの写真だが、中は撮影禁止だし、結局これしか絵にならないのね。

昭和に建てられた覆堂の中の金色堂は思っていたよりも小さい。いたるところまさに金色だが、それよりも柱の螺鈿細工がきれいで感心してしまう。
真ん中に阿弥陀如来、その前に観音菩薩と勢至菩薩、両脇に6体の地蔵菩薩、さらに持国天と増長天(広目天と多聞天はいない)で1セット、これが3組あるというのも変わっている。

ゆっくり見せていただき、すぐ隣の
 経蔵
 お役ごめんになった古い覆堂をちょっと覗いて見学終了。
  
なにしろ松尾芭蕉も凍えるほど寒いのだ。

またまた同じ道をバスで戻って一ノ関駅へ。
最後はまた駅弁
 「銀河鉄道の夜」1100円。
いくらや鮭フレークの下はひじきごはんでおいしかった。

他に岩手で買ったものも相変わらず消え物ばかり。
 
岩手と言えば南部せんべい。最近はいろいろなバリエーションができているようで、ミックスはゴマ、醤油、のり、唐辛子、ピーナッツ入り。
右は一ノ関の亀の子せんべい。小麦粉のせんべいにゴマのペーストが塗られていて、立体的な形とぬれせんのような食感が面白い。
 これはコンビニの「盛岡冷麺缶」。本場物も食べずにいきなりこれと言うのもなんだが、つい。

突然思いついて行った初めての岩手ひとり温泉、一泊二日でも十分楽しかった。
これはくせになりそう。


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花巻・大沢温泉

2009-02-05 02:20:17 | 国内旅行
藤三旅館の前からシャトルバスに乗って、降りたのは5分ほどの所にある大沢温泉。
岩手の温泉 花巻 大沢温泉

バスは立派な旅館部の前で止まるが
 
向かうのは昔ながらの風情の自炊部
 入ってすぐ目の前にある事務所のお姉さんに500円を払えば館内のお風呂がすべて入り放題なのだ。

まず向かったのは自炊部の薬師の湯
  
のれんをくぐると螺旋階段があり、降りていくとガラス窓の向こうに2つの浴槽が見える。お湯はどちらも同じで43~4℃あるだろうか、かなり熱いがくせはない。浴槽はどちらも浅く、特に右側は浅いので寝そべって入る感じ。白猿の湯と正反対だ。

ここで十分暖まったところで、すぐ隣の女性専用露天風呂、かわべの湯へ。
 
それほど大きなお風呂ではないが5,6人は十分に入れそう。目の前には川が流れ、湯温もちょうどよくて極楽、極楽。
しばらく1人で楽しんでいたが、小さい子供が入ってきたのを機に移動。

長い廊下を右に左に折れ、階段を下りて防火扉を開ければ旅館部、山水閣。
最後はここの豊沢の湯。
 きれいな大浴場で、正面の窓は夏には開け放たれるらしい。

入った時は4,5人いたおばちゃんたちもやがて出て行き、またも大きなお風呂を独り占め。気持ちいい~。

十分に茹で上がったところでやっとお風呂終了。
路線バスが来るまでだいぶ時間があるのでまずは売店を物色。
 牛乳に入れるとおいしいと言うクランベリー蜂蜜をお買い上げ。
 あとは事務所の脇の渋い待合室で小岩井牛乳を飲みながらのんびりさせていただく。

事務所には次々にお客さんがやってくる。自炊部は地元のお年寄りが多いらしく、みんな常連さんだ。東北の自炊湯治はまだまだ健在。

さあ、そろそろ、と旅館の玄関を出ると、小高い所に小さな祠があった。
 中に祀られているのは大きな木製の男性のシンボル。インドのリンガ、ブータンのポーだ。このご神体、冬の間はここに祭られ、春になったら温泉でお清めして山の別の祠に帰すそう。どうも町おこしのための行事のようだが、東北らしい大らかさがある。

時間通りにやって来た路線バスで花巻駅に向かった。


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花巻・鉛温泉 藤三旅館

2009-02-03 19:51:00 | 国内旅行
ラオスの温泉のことを書いていたら無性に日本の温泉に浸かりたくなった。
この時期、どうせなら雪見風呂がいいと思い立って、1人で東北新幹線に乗り込む。

列車に乗ったら駅弁を食べなければならない。
 東京駅で仕入れたのは東北とは正反対の「薩摩No.1弁当」。右のご飯に乗った豚肉の味付けが良くて、この850円はお買い得。

郡山を過ぎたあたりから地面が雪で白くなり始め、3時間ちょうどで岩手県の新花巻駅に到着。
 
改札の前で案内をするおじさんに従って花巻南温泉峡行きの無料シャトルバスに乗り込む。
 お迎えは日に二本あるこのバス、6軒の旅館を回ってくれて実に便利。こんな時期の日曜の午後ならガラガラかと思ったら席は5割ほど埋まった。

45分ほどで目的地、鉛温泉の藤三旅館に到着。
文士が愛した浪漫の湯宿 鉛温泉 藤三旅館 
 立派な玄関で昔ながらの旅館の風情
 ロビーでしばし待ち、温泉の説明を受けてからそれぞれの担当についてお部屋へ。同じバスで着いたのは8人ほどだが、3人組の男の子達を除いてはすべて一人旅。ここは一人旅歓迎の宿なのだ。

それも道理、本館の部屋は基本6畳間。
 
トイレも洗面台もなく、隣の話し声もよく聞こえる古い造りだが、一人旅が多ければ静かでいい。備品は必要十分だし、暖房がよく効いた部屋は自分の家より暖かい。ちなみに洗面所は化粧品まで備わったきれいなもので、トイレはウォシュレットだった。

 お茶菓子をいただいて一服したら、さあ、お風呂。
この宿には源泉がすべて異なるお風呂が5つあるというのだから忙しい。

長い本館の廊下、別館(本館より新しい)の廊下を通ってまずは自炊部へ。この宿、お部屋がとても多いのだ。

最初は自炊部の入り口にある「桂の湯」。
 (藤三旅館HPより)
 ここのお湯はほんのちょっと茶色味がかって、お湯がふんだんにあふれる床にも茶色い抽出物が付着している。肌にまとわりつくようなお湯で、特に露天は気持ちいい~。

ずっと入っていたいが、ここは日帰り入浴の人に人気のようで混んできた。
そこでそそくさとゆかたをひっかけて自炊部の奥にある「河鹿の湯」へ。
 こちらは露天がないせいか人気がないが、白いタイルに大きな窓でとても明るい。窓の外には人家と橋があるけど、おばあちゃんしか通らないので気にしない。

こちらのお湯は桂の湯に比べるとちょっとキシキシする感じだろうか。湯口にコップがあるので飲んでみたが、味は特にしなかった。

自炊部の廊下は古ーい学校のようで夜中に1人で歩くのはちょっといやかも。
 
ここにある売店は田舎の何でも屋さんみたい。缶詰や調味料がいっぱいあって、店番のおばあちゃんがまたいい感じ。

風呂上りにぼけっとしていたらすぐに夕食の時間になった。
 一人旅だと食事は部屋にお膳を運んでくれる。いっぺんに運ばれるので気兼ねがなくていい。今回は1泊1万円のプランなのだが、食事はたっぷりのお造り、鰆のマリネ、焼き魚にフカヒレの酢の物、茶碗蒸し、チャーミーポークのしゃぶしゃぶに小鉢もろもろと盛りだくさん。お漬物までおいしくて、期待以上の料理。お腹がいっぱいなのだが、残すのが申し訳なくて完食してしまった。

満腹になってものんびりしてはいられない。これから時間限定のお風呂に入らなければならない。
この宿の一番の名物、「白猿の湯」
 (藤三旅館HPより)
入り口の扉を開けると階段が地下に降りていき、そこに丸い岩風呂がある。これが一番深いところで1.35メートルもある立ち風呂で、160cmの自分でもあごまでお湯が来る。このお湯がまた柔らかいいいお湯で、天井の高い浴室も話し声が程よく拡散し、広々として実に気持ちいい。ふわ~、来てよかった~。

このお風呂、通常は混浴となっているのだが、大きな濁り湯ならともかく、この大きさの透明なお湯、脱衣所も風呂の脇とあっては女性はとても入れまい。そこで食後の19時から20時半が女性専用となっていて、満腹でも入らないわけには行かないのだ。

お風呂の外にはお風呂の謂れの額と白猿を祀った神棚がある。
 白猿さまさま。

すっかり満足して部屋でゴロゴロ。
眠くなってきたので、寝る前にもう一風呂。
今度は部屋の下、旅館部専用の「白糸の湯」。大きなお風呂を独り占め。
 (藤三旅館HPより) 
ここはごく最近改築されたようで、脱衣所もお風呂もぴかぴか。熱めのお湯も気持ちいいが、ちょっと物足りなくてもう一度「桂の湯」の露天へ行ってしまった。

そして翌朝、起き抜けに「白糸の湯」の隣、男女入れ替わった「銀の湯」へ。
 
こちらは貸切にもなる小さなお風呂だが、窓を開けると目の前に小さな滝が見える。
ここのお湯は隣の「白糸の湯」と同じだと思うが、入っているときは気が付かないがシャワーや蛇口をひねるとかなり強く卵のにおいがする。旅館部のお湯も侮れない。

 しっかり朝食をいただいたら、もう一度8時から9時だけ女性専用となる「白猿の湯」へ。

最後の最後までお湯を楽しんで、無料シャトルバスに乗り込んだ。


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