Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

20年初秋の京都 4 三井寺ときんし丼

2020-09-22 12:36:56 | 国内旅行

9月10日 続き

石山寺駅から比叡山行きの京阪電車に乗って、30分でやって来たのは三井寺駅。
 
無人駅で降りて標識に従って川沿いを歩いて行くとすぐ住宅地に入る。

本当にこっちでいいんだろうか、と歩くうちに入り口が見えて、
 入場料を払うといきなりの急階段。
 
上がった所が西国十四番札所の観音堂。
この前が展望台になっていて
 琵琶湖がちらっとだけれどやっと見えた。

 
途中のお堂にある大津絵など面白く見ながら先へ行くとこちらの境内は広い。

 
三井の晩鐘の先にあるのが豊臣秀吉の北政所、ねねが再建したという国宝の金堂。
撮影禁止の内部にはなかなか面白い仏像が並んでいるが、絵葉書を買った売店のおいちゃんは「もうすぐ電気落として真っ暗にするから」とてんで感じが悪い。

金堂の脇にくっつくように建てられているのは閼伽井屋。
 
この中の泉の水が天智・天武・持統天皇の 産湯に使われたので「三井寺」とか。

 こちらは奈良時代に作られたという弁慶の引き摺り鐘。弁慶が奪って比叡山へ引き摺り上げて撞いてみると 「帰りたい、帰りたい」と泣いたので谷底へ投げ捨てたという伝説あり。

 その先にある一切経蔵の内部が素晴らしくて
 
一切経を納めた回転式の八角輪蔵がかっこいい。

ここを眺めているとさっきのおっさんが戸締りを始めたので
 
徳川家康が寄進したという三重塔を眺め、仁王門を通って見学終了。
三井寺の歴史は古いが建物は戦国期にあちらこちらから移築されたものが多くて、そのせいか石山寺に比べると全体に武骨な感じがしてしまう。

駅に戻ってまた京阪電車に乗り、石山坂本線からびわ湖浜大津で京津線に乗り換え。
京阪電車は面白くて、びわ湖浜大津駅のあたりは路面電車になっている。
 

市街地を抜けると普通の線路になって、ちょっと驚くような山の中に入った大谷駅で下車。
 
駅前にもなにもないのだが、わざわざここで下車したのは夕食を調達するため。

目指したのは駅から徒歩5分の「逢坂山かねよ」さん。
 
明治5年創業という老舗鰻店で、店頭の飛び出し注意看板もうなぎ君。
 
ストラップや缶バッジも売られているほどの熱心さだが、店内は昭和の香りが漂い、まだ5時頃と早い時間にすでにお食事中のお客様は何十年も通っていそうな常連さんたちと見える。

この渋い店内で食事したかったが、早すぎてまだお腹が空かないので持ち帰り弁当をお願い。
15分ほど待っただろうか、持ち帰ったこれがこの店の名物、「きんし丼」2300円。
 
特徴は巨大な出汁巻き玉子で面積はお弁当箱の半分、厚さは5㎝ぐらいある。
 店内で食べればこの玉子焼きがうなぎの上にどーんと載ってくるらしく、映え的にはその絵が欲しかった。

値段の違いはうなぎの量の違い、並では2切れなのでこれはぺろり。ちょっと堅めに感じたのは持ち帰ったせいだろうか。
卵3個分という出汁巻きはかなり薄味で、そのおかげか意外に食べられてしまう。しかしさすがに御飯までは食べられなくて、半分でギブアップ。

お店では待っている間にすごいどしゃぶりになってしまい
 うなぎのぼりを見ながらしばらく雨宿りをさせていただいたが、お店の方はとても感じが良かった。
やっぱり店内で食べればよかったな。

雨脚が少し衰えた所で駅へ。
 
良く見るとホームが少し傾いているのでベンチの足の長さが違う。

山科でJRに乗り換えれば京都まではあっという間。
初めての滋賀にしてはマイナーな所ばかり巡ったが、充実した一日になった。


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コメント (5)
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