広島市工業技術センター

昨日は、広島市工業技術センターで行われた「デザイン講習会」を聴講してきた。「デザイン講習会」といっても、別にどうやったら人の目を引くようなデザインを生み出すことができるのかといったようなものではない。「デザイナー・中小企業のためのデザイン保護戦略」というタイトルからわかるように、知的財産という観点から、どうやってデザインを守っていくのかという内容である。
講師は、日本弁理士会意匠委員会委員長でもある、レクシア特許法律事務所代表パートナーの松井宏記氏。講義の内容は、主に意匠権、商標権に関してのもので、これに関連して不正競争防止法や著作権についても触れていた。
日本の意匠は、特許庁がきちんと審査をしているので海外でも信用があるらしい。国によっては、審査をしていないところもあるという。この意匠は使い方によってはかなり強い権利となり、登録から最長20年権利を独占できる。今は立体商標が認められるようになったので、意匠で権利を守って、広く世の中に認識されるようになったら、こんどは商標に切り替え、10年ごとの更新で半永久的に権利を保有することもできるという。
最近の法律改正を反映して、興味深い話が多かった。はっきり言って、自分自身の中でまだ十分に消化しきれていないが、暇なときにゆっくり資料を見直し、疑問点はネットなどで調べて、理解を深めていきたいと思う。