文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
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書評:10億ドルを自力で稼いだ人は何を考え、どう行動し、誰と仕事をしているのか

2016-03-22 10:01:32 | 書評:ビジネス
10億ドルを自力で稼いだ人は何を考え、どう行動し、誰と仕事をしているのか
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社

・ジョン・スヴィオクラ/ミッチ・コーエン  (訳) 高橋 璃子

 本書に書かれているのは、自力かつ公正な手段で10億ドル稼いだ世界のビリオネア600人のうち120人を調査して見つけ出した成功の法則だ。まず述べられているのは、一般の人がビリオネアに対して持っていると思われる次のようなイメージは、すべて誤解であるということである。
・若くして成功した
・IT長者である
・ブルー・オーシャンの開拓者
・一発当てた人
・モラルが低い
・一夜にして成功をおさめた
・天賦の才能に恵まれている

 それでは、いったいどのような人が成功を収めているのか。著者は、ビリオネアになった人たちの共通点は、その人の「マインド」にあるという。そしてそのビリオネアマインドを次のような5つの視点から探っていく。
・共感力と想像力で未来を描く
・最速で動き、ゆっくり待つ
・創造的にルーチンワークをこなす
・現在の金銭的損失よりも将来の機会損失を恐れる
・自分とは正反対の人を仲間にする

 本書は、これらについて、それぞれ1章を割き、豊富な実例を挙げて解説している。これらのマインドは、特別な人でなくても、習慣と継続で身に着けることができるものだというのだから、誰でもビリオネアになれるチャンスがあるのだ。

 書かれていることは、新しいビジネスで成功したいと考えている人には、大いに役立つものと思う。しかし、これらの事例をそのまま真似しても、所詮は2匹目のドジョウだ。真似をしてもいいのは、その心の部分だけであることは、言うまでも無いだろう。

 世界のビリオネアたちが、どのようにアイデアを思い付きビジネスに繋げていったかを知ることは、とても面白く有益でもある。ビジネスの立ち上げを考えている人は一読してみるといいだろう。きっと何かヒントが見つかるに違いない。

☆☆☆☆

※本記事は、書評専門の拙ブログ「風竜胆の書評」に掲載したものです。

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